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2007年07月13日

Yaeちゃん

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昨日から今日にかけて、青森で行なわれた「第11回全国米生産者会議」。
昨夜は会議のあと、同じ会場で1時間ほど歌手・Yaeさんのライブが開かれた。

父(大地の初代会長・藤本敏夫さん)が亡くなって5年が経ちました。
私がデビューしたのもちょうど5年前。
ここで、こうして大地の生産者の前で歌えるなんて、
お会いできて嬉しいです。
父もきっと喜んでくれていると思います。

ボクはもうすでにウルルン状態。
立派になって………
ボクがまだ新米配送員だった頃、25年前の冬の雪の日。
夜の9時くらいだったか、飯も食えずにたどり着いた最後の配達先で、
めずらしく家にいたお母さん(加藤登紀子さん)が、

「あなた、何も食べてないの? 食べてく? 娘の残り物だけど」

八重ちゃんたちが食べた後の少しの残り物にがっつく野良犬野郎。
呆れた感じで眺めながら、お登紀さんは言ったんだ。

「大地を、辞めないでね」

そう、あの頃は仕事がきつくて、おまけに給料が安い。
人が次々と入っては辞めていくという時代だった。
お登紀さんも心をいためてたのかな。

何をいただいたのかまったく思い出せないけど(意外と質素な食事だったような)、
腹の底から温まった気がして、こんな雪ごときでビビッてんじゃねえよ!
なんて気合い入れながらトラックを走らせたんだよ、八重ちゃん。
あれから間もなく25年。頑張ったよなぁ、と自分に言い聞かす。

「今日は何だか話が長くなってます」 と笑いながら、
Yaeさんは語った。
父から教えられたこと。鴨川の農場で夫と一緒に農業の修行をしていること。
子供が生まれて、食というものの大切さを実感していること。
日本の美しい風景は長い時間をかけて人の手でつくられてきたことに心から感謝したいと、
つくづく思っていること。

そしてうたうYae-

   やさしい薫り やさしい花 やさしい鼓動
   耳をよせて
   400年も昔から聴いていた この唄を

   深い深い 森の奥に聴こえてくる この唄
   かけがえのない この唄 ~
                 (400年も昔から)
 
生産者も嬉しそうだ。ウルウルしてるオヤジもいる。

いつにも増してウカレて飲んでしまったような気がする。
ツーショットにも応じてくれて、
Yaeちゃん、ありがとう。 の一夜でした。

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(注:ちゃんとアップの許可をいただいております)