2007年7月17日

台風と地震の波状攻撃

 

7月には珍しい大型の台風4号が、各地に被害を残して走り去った。

この異例の強さはラニーニャの影響らしい。

 

・・・とか書き始めたのが15日(日)の夜。

でも産地の状況など集めた上で書くかと思い直して

16日(月)、会社に向かえば、今度はなんと中越沖での地震報道だ。

こちらも大きい......えっ? 阪神淡路級!

何だか、背中の方からざわざわしてくる。

 

午後になっても、夜になっても、余震が続く。千葉でも揺れた。

 

昨日から、農産物や水産物の仕入部署である生産グループの職員は、

各産地の被害状況の聞き取りなどで、せわしなく電話している。

 

情報企画室からは、

「台風の影響情報を整理して、会員向けに号外を出したい」

とのメールが早々に入っていたが、地震情報も追加!となる。


 

いま17日の夜9時半。

 

幸いこれまでのところ甚大な被害報告はなく、やや安堵というところ。

南九州は雨よりも強風、中部から以北は風よりも大雨の影響を受けている。

しばらくはいろいろと出荷が不安定な状況が続くようだ。

 

しかし問題はこのあと、だね。

強風による果樹のスレや傷は最後まで痕を残すだろうし、

何よりこれからの病気の発生が心配される。

水に浸かった田んぼや畑では、その時の作物の生育段階によって影響は異なる。

宮崎の米は今月下旬には収穫に入るというところまで来ていて、

今回の台風が直接的に収穫量や品質に響くが、東北は「問題はこの先よ」である。

収穫に入っている野菜では、流通途中で病気が進行したりする。

果樹への本当の影響が目に見えるのもこれから。

 

しかも台風のあとはカラッと晴れて欲しいのだが、

梅雨が空けてないので、雨や低温・日照不足が続くのが嫌な感じ。

この時期にこんな台風来てはいけないのだよ。

 

地震のほうも、生産者への直接的に大きな被害はなさそうだが、

これもしばらくたってから様々な影響が出てきたりするから、まだ要注意が続く。

 

天災は怖い。

でも台風や地震と長く付き合ってきた民族の対応力のすごさに驚かされるのも

また天災というやつである。人の温かさやつながりの大切さを学ぶのも。

こればっかりは大地の生産者の心配だけすればよいわけではなくて、

被害のあった地域のいち早い回復を願うばかりである。

 

産地のことばかりに気をもんでいたが、

14日から16日まで、つま恋(掛川市)で予定されていた『ap bank fes'07』

のコンサートも2日間中止になった。

大地は今年も野外イベントで協力することになっていたのだが、

さて、用意した食材はちゃんとさばけただろうか......と

ちょっとみみっちぃ心配もしたりの三日間である。

 



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