2007年8月 3日

台風情報でも少しは役に立ちたいと・・

 

台風4号から半月ちょっとで5号の来襲。

おとといの日記は、ただの能天気なコメントになってしまった。

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今日も農産チームのスタッフがあちこち電話しては、

「台風、どう?」とやっているのが聞こえる。

 

とりあえず、そんなに大きな被害はないようだ。 よかった。

ただ早場米の宮崎が、やっぱりヤバイ感じ。

生産者・宮本恒一郎さん -「今年はキツイ年になりそうよ」

これは、実際には4号からの影響のようだ。

会員の皆さんには、『PROCESS』での新米情報にご注意を。

 

さて、大地もただ生産者から聞き取っているだけではない。

せっせと情報を集めては生産者に発信している者が、一人いる。

安全審査グループ有機農業推進室・古谷隆司。


別に気象予報士のような仕事をしているわけではない。

仕事のちょっとした合間に台風情報をネットで収集しては、

メーリングリストに登録してある生産者に流している。

 

情報を先に先にとキャッチして、少しでも有効な手を打つことができれば、

生産者の手助けになることもあるかもしれない。

そんな感じで彼の判断に任せているのだが、

実際にどこまで役に立っているのかは、まだよく分からない。

 

ただ感心するのは、ヤツは気象庁情報や予報会社のサイトだけでなく、

米軍のレーダーからの情報をチェックしているのだ。

青年海外協力隊上がりで、コミュニケーション力はともかく、英語はできる。

 

今回はタイムリー・ヒットとはいかなかったようだけど、

前の4号情報は、なかなかだった。

上陸する4日前に、彼は台風の進路をかなりいい線で生産者に伝えていた。

 

「今日の朝見たときは沖縄を通って北上するコースでしたが、夕方には

 東に流れていくコースになっています。

 米軍予報で北から東に進路変更が出た場合は、もっと東へずれていくことが多い。

 四国上陸予報が銚子をかすめる、なんてことも」 -ほぼピッタリ?

 

「どちらにしても大雨が心配。まだ接近まで2,3日あります。

 水はけの悪いところは今のうちに溝を掘るとか、

 冠水して根が腐らないような対策をしてはどうでしょうか」

 

その上で、各地方で出される台風対策情報を逐次知らせている。

「○○県では○○栽培に○○の対策を、というお触れが出てます」

 

当たろうが当たるまいが、こちらには責任はない(信用はともかく)。

それが予報というものである(正確には「予報」でもないし)。

と強調しつつ、

いつかこの作業が日の目をみることもあるかもしれない、とか思ってたりして。

ま、こんなことをやらしている責任は自覚している。

 

さて、そしてやはり、今日の進路を見ながら心配したのは新潟、

中越沖地震で避難生活を続けている人たち。

 

何もお役に立てないでいたが、

現地で復興ボランティアに入っているピースボートの連中に頼んで、

大地自慢の「短角牛の牛丼」250食分を送る手はずがついた、との報告が入る。

 

岩手県山形村-短角牛の生産者も心配しているようだ。

TVで紹介されたりしている小千谷や山古志村の闘牛も同じ短角牛だったか

と改めて気づかされる。

生産者と連名で送ることに。

少しでも喜んでくれれば、と思う。

 

あと気になるのは、今日から現地に向かった「青森りんごツアー」かな。

いや本音は?-りんごは気になっても、ツアー自体はたいして気にしてない。

「くそぉ、ねぷたか、いいなあ」というやっかみもあるか...。

 

(注) 冒頭の図は気象庁HPからのものです。米軍ではありません。

 



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