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2008年01月23日

大地を守る東京集会

毎年2~3月に開催してきた、生産者と消費者が一堂に会して交流する
『大地を守る東京集会』。

1978年2月に第1回-『地球は泣いている 東京集会』 を開催してから、
数えること31回目。
大地がもっとも大切にしてきたイベントである。

今年は2月23日(土)と24日(日)の二日間にわたって行なわれる。
23日は、各地区12ヵ所に分かれての 「だいち交流会」。
24日は、東京・大手町のサンケイプラザに集まっての 「だいちのわ 全体集会」。
各地区や全体集会それぞれに実行委員会が結成され、
いま準備が急ピッチで進められている。

全体集会の実行委員会は、10年くらい前から若手職員中心で運営されてきている。
そんなわけで、私もここ数年は、担当する専門委員会(米プロジェクト21) の展示以外は、
だいたい上京してこられた生産者のお相手がメインになっていたのだが、
今年は、何やら仕事が多い。
 

そのひとつが、「身近な環境セミナー」と題された連続講演のプログラム。
3名のゲストの講演のうち、お二人の司会をやる羽目になってしまったのだ。

お一人は、市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐さん。
遺伝子組み換えに関する最新情報を語っていただく。
どうやら、昨年10月の米国コーン視察以来、
この問題で色々と偉そうに喋ってしまったのが、祟ったようである。

二人目は、農と自然の研究所代表の、宇根豊さん。
このブログでも何度か紹介してきた、私の尊敬する思想家であり実践家である。
しかも宇根さんについては、交渉ごとや連絡までやらされてしまっている。
……なんて人のせいみたいな言い方して。 要するに、
「宇根さんなら俺が話をつけてやる」 とか調子よくやっちゃったワケなのよね。

また一方で、遺伝子組み換えのほうでも、
実は密かにひとつの ‘仕掛け’ を画策していたのである。

アメリカのノンGMコーン生産者、Mr.ケント・ロックを集会に呼ぼうと考えたのだ。
鶏の餌の生産まで ‘顔が見える’。 それによって食の未来を語り合える関係づくり。
市場価格とは違う価値感によってノンGMを維持して、種の多様性を支えあう、
そんな関係を築く第一歩にできないだろうか……

結局ケント氏の都合がつかず、目論みは実現できなかったのだが、
農作業が少し楽になる6月ころには来れるかも、との逆オファーが内々に届いていて、
これはこれで無駄ではなかったかと思う。

当日、司会が出しゃばるわけにはいかないが、
天笠さんには情勢分析だけでなく未来への展望も語ってもらうつもりなので、
そこに少し絡めて報告できるものを用意できればと考えている。

宇根さんの講演テーマは、『農の未来の扉を開けよう』。
食の未来を守る道筋を描きつつ、その‘扉’を、いま、私たちの手で開ける。
生産者にも消費者にも刺激的な話になれば、と願っている。

そんなことを考えてるうちに1月も終盤になってきて、尻に火がつき始めた。
米の展示のほうにまだ手がついてない。一気に進めなくては……

前日の「だいち交流会」では、
参加することになった会場の企画準備にあたっている会員の方から、
これまた難しいテーマでの話が依頼されてきている。 頭が痛い……

久しぶりに、ちょっとばかししんどい東京集会になってきている。


では、大地の東京集会にまだ行ったことがない、という方のために、
昨年の様子を何枚か、貼り付けておきます。

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真面目な討論あり、楽しい出会いあり、美味しい時間もあり。
参加された皆さんに満足してもらえるよう、
実行委員会諸君が、いよいよ夜なべモードに入ってきています。
乞う、ご期待ということで。