2008年6月23日

あじさいの花言葉は-家族の絆

 

なんとしたことだ・・・・・

先週1週間、ホームページ管理人さんによるメンテナンス作業が入ったのだけど、

最後のブログ記事の更新とデータのバックアップのタイミングが

微妙にずれたようで、15日付の冒頭タイトルの記事が消えてしまった。

ショック! とてもブルーな気分に陥っているのである。

日記も一週間も経ってしまったら、とても書き直すなんてできない。

 

でも、あじさいの写真をもう一度見たいと思って開いたら・・・???

という嬉しいメールが届いたので、写真だけでも復活させておこうかと思う。

 

ここは東京都小金井市の阪本吉五郎さんのお宅。

毎年この季節になると、「あじさい鑑賞会」と銘打って、

生産者と大地職員で慰労会を開いている。

この日 (15日) も、阪本さんが代表を務める 「東京有機クラブ」 のメンバー、

府中の藤村和正さん、小平の川里弘さんも家族で合流して、賑やかに行なわれた。 

日曜日だが、職員もけっこう参加してくれる。

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もともとは夏の暑気払いという名目で、有志で一席持っていたものだが、

5年前くらいから 「あじさい鑑賞会」 と名を変えた。

10年ちょっと前くらいか、吉五郎さんが体をこわして、

息子の啓一さんに経営を譲ってから、庭に紫陽花を植え始めた。

毎年々々挿し木で増やしてきて、

今やその数20種類はあろうかという、感動ものの 「あじさい庭園」 である。

そのお陰で、花を愛でるという、我々にはちょっと不似合いな、風情ある慰労会に発展した。

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加えてこの会にはもうひとつ、若手職員の研修というねらいがある。

東京近郊という近場にいる生産者から、色々と教えてもらえる機会なんだから、

交通費くらい自腹切ってでも来い! -てなもんで。

 

啓一さんから講義を受ける職員たち。

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啓一さんは、同じハウスの中で、数種類の葉物野菜を育てる。

いろんな葉物を同時に出荷できるように組み立てているのだ。

 

大地の居酒屋 『山藤』 用にも作ってもらっている。

まるで家庭菜園かのように細かく作付けされていて、

「こりゃ山藤の責任は重いぞ」 と、みんな感じ取ったことだろう。

 

ますます親父さんに似てきた感のある啓一さん。

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このハウス1棟で1週間の出荷分となるように計算されている。

種まきも少しずつずらしているのが、分かっていただけるかと思う。

 

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住宅が立ち並ぶ小金井という街の中で、

啓一さんはレモンの樹を植えた。

『東京有機クラブ・レモン』 の商標も取ったとのこと。 やる気だ。

どっこい、生きているぜ東京農民、て感じである。

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阪本家で昔からつくっている堆肥は、馬事公苑から運んでくる馬糞である。

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これが1年もすると、土になる。

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東京の資源循環の姿が、ここには残っている。

 

さて-紫陽花を愛でる。

こういう庭にするにも技が必要だと聞かされた。

もう疲れたので、あとは写真で眺めていただきましょう。

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おまけ-紫陽花にはカタツムリ。

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山藤のスタッフも、この日は感謝デーということで、出張ってきてくれた。

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料理長・梅さん直々の料理に、満開の紫陽花。

いや、慰労なんて通り越して、癒し満喫の午後となった次第。

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写真右が、藤田会長。 左が阪本吉五郎さん。

30年近い付き合いの歴史を振り返って、酒も進む?

阪本さんの隣が、府中の藤村さん。 こちらも、優しい風貌と語り口ながら、

当たり前のように東京の農地を守ってきた頑固者である。

 

この日、職員から教わった受け売り。

紫陽花の花言葉は-「家族の絆」 なんだそうだ。

 

体をこわして、一時は 「覚悟した」 という吉五郎さんが、

庭を紫陽花の園にした。 

ずっと咲き続けてほしいと思う。

 

(P.S.)

15日の日記では、岩手・宮城内陸地震についても触れました。

大地の生産者では、幸い大きな被害はなく、

皆さん、「ご心配おかけしましたが、大丈夫です」 とのことでした。

改めて-

被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、

一刻も早く元の暮らしに戻れれるよう、祈りたいと思います。

 



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