2008年8月12日

野菜が溢れてきている

 

春からの低温・日照不足 (=野菜不足) から一転して、暑い夏になって、 

野菜が溢れてきている。

7月に入ってようやく不足感を取り戻してきたかと思っていたら、

今や出荷調整に追われているような状態。

我が家に届いた野菜セット 「ベジタ」 も

 (...って、実際は自分で運んでいるんだけど、手数料分が返ってくることはなく...)

それなりのボリューム感である。

カリフラワー、ズッキーニ、インゲン、ミディトマト、きゅうり、ピーマン、

グリーンアスパラ、サラダほうれんそう.........

加えて、お届けおまかせの果物アイテム 「みのりちゃん」 でソルダム。

 

「野菜じゃんじゃん食って」 とばかりに並ぶ。 

e08081201.JPG 

せっせと食うしかないと、このところベジタリアンになったような食卓。

 

それでも産地からは、天候と悪戦苦闘している報告が聞こえてくる。

 


「夕立がひどくて、芋 (サツマイモ、里芋) の掘り取りが進まないよ」 (鹿児島)

「急な土砂降りがあって、スイカに傷みが発生した」 (山形)

 

それに日照りで土が乾いている状態で、突然の豪雨があると、土が流されてしまう。 

シトシトと染みてくれる雨でないと、かえって困るのだ。

あちこちで苦戦している様子が窺える。

あるいは-

「ピーマンが日焼けしている。 雨が降らず、モロヘイヤが枯れちゃった」 (茨城)

・・・・・などなど。

 

ここ数年、ずっと生産者とは同じ会話をしている。

「ホントに、ちょうどいい、という天気がなくなっちゃったねぇ。」

 

米も全般的に生育遅れを回復してきて、さすが 「日照りに不作なし」 である。

でもこの言葉も、実は明治以降の水利の整備によって生まれたもので、

それ以前は、飢饉の原因の多くは 「日照り」 (による水不足) だった。

莫大な資源と技術を投入して水利を整え、築かれてきた生産基盤なのだが、

すでに私たちは、明治以降に開いた田んぼ相当分を減反で失ってしまっている。

ご先祖様に申し訳が立たないよね・・・・・なんて、

お盆にかこつけたような感慨に耽りながら、

逆に高温による品質が気になってきている2008年の夏、って感じ。

 

皆さま

残暑お見舞い申し上げます。

この暑さももう少しですね。 野菜をいっぱい食べて、乗り切りましょう。

 

ちょっとバテ気味で、すみません・・・

 



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