2008年9月12日
糊(のり) に米は使われてないって?
書けば書くほど腹が立ってくる事故米の話なんかはやめて、
西オーストラリアのGMOの続編をお伝えしなければ、と思ったりしてたところ、
この問題はさらに恐ろしい扉を開いたようで、
もはや論評だけではすまなくなってしまった。
今朝、提携米研究会 (以前の 「提携米ネットワーク」 ) 事務局の
牧下圭貴さんから緊急メールが届き、驚愕する。
-とんでもないニュースがネットで配信されている。
おとといの驚愕とは比較にならない驚愕である。 なんて言えばいいんだ。
工業用糊に米は使われていない!!! -農水省は知っていた?
え? ええ? ・・・・・・・絶句する。
J-CASTニュースというネット専門のサイトで、昨日流れた情報。
農薬やカビ毒に汚染された「事故米」が食用として出回っている事件で、
農林水産省は 「糊など工業用に限定して販売を許可している」 と説明していたが、
実は国内では、接着剤などの原料に米を使用することはほとんどないことが判った。
くだんの三笠フーズの場合も、「工業用糊加工品」 に用途を限定して販売したとされているが、
J-CASTニュースが取材したところ、糊メーカーの大手3社 (ヤマト、不易糊工業、
住友3M) は、いずれも 「米を原料にしている製品はない」 という回答だったという。
また
「米を原料に糊を作っているメーカーがあるという話は聞いたことがない」 と。
澱粉糊の原料は米ではなく、タピオカやコーンスターチだと。
また同ニュースは森林総合研究所にも取材をしており、
合板をつくる際や修正材に使う接着剤の原料も、
小麦を使う例はあるものの、米を使ったものは見たことがない、とのこと。
これが本当なら、農水省の説明の大前提が崩れることになる。
使い道のない米を、穀物業者に引き取らせていた・・・・・
もう少し調査の経過や報道を待つ必要があるが、
色んな疑問に、それぞれうがった推測が可能になってくる。
農政事務所の検査で販売先までの追跡 (トレース) をしなかったのは、
裏の事実を知っていたからか。
なぜ汚染や事故米を輸出元に返さず、国内で処理しようとしてきたのか。
なぜ 「工業用原料に限定」 された米の入札に
(食用の)穀物業者だけしか参加していなかったのか。
なぜ糊加工のメーカーや業界は、国の誤った説明や、
みんなが鵜呑みにしていた" 常識とされていた非常識 " に対して、
今までコメントを出さなかったんだろうか。
そして、同様に説明されていた過去のカドミウム汚染米は、どこへ行ったんだろうか。
事故米は、販売過程で相当広範に混ぜられて流通されていたことも判明してきている。
給食にまで流れていたとか。
毒は長~い流れのなかで薄まりながら、広く行き渡っていったみたいだ・・・・・
家畜の飼料にまで。
想定範囲以上に、知らずに混ぜられた原料を購入している可能性まで出てきた以上、
こっちはこっちで、足元からその先まで見直す作業を
改めてやらなければならなくなってしまった。
今までの確認でOKだと認識している、では済ませられないだろうから。
このエネルギーは、どこにも転嫁できない。
食に関わるあらゆる企業がとばっちりを受けている。
もう農林水産省なんて解体してもらっても構わない、という心境である。
ぶりぶり 様
有り難うございます。報道に触れるたびに問題が拡がっていっている様と、大臣のあきれ返った言動に、怒りも止まりません。しかも保育所や老人ホームのお赤飯から検出なんて・・・ホントに泣けてきます。
ぶりぶり家の家訓は、生きる上での根本です。大切にしていってくださいね。
はじめまして。会社の先輩に教えて頂いてこのHPを知りました。
食べる物の内容には全く興味はありませんでしたが、こちらのブログを読む度にその大事さを知りました。
親自慢になりますが、農家ではないのですが畑から収穫したものを食べるという事が一番良いという家訓があります(笑)ですから、今の日本の食生活を見ると不安に思えてきます。
今回の汚染米ですが、こちらの地方の幼稚園に流れていたという事が判り衝撃を受け、なおかつ糊の原料にもなっていないなどという事実までが浮かび上がりました。
農水省は一体誰の為にあるのでしょうか?怒りや憤りよりも悲しみの涙しか流れてきません。命を繋ぐ食に対して、あまりにも無礼な態度だと思います。
どうかこれからも、食と真摯に向き合う姿勢でいらっしゃいますよう、願うばかりです。