2008年9月13日

ああ、怒り収まらず・・・・・

 

事故米(汚染米と言いたいが) をめぐって次から次へと出てくる事実は、

これまでの自分の知識なんか関係なく世の中が流れていたのかと思い知らされているようで、

もういっぺん頭をニュートラルに戻して、この問題を俯瞰し直す必要がある。

この国は相当な病いに侵されているか、

ちょっとしたカラクリに振り回されて泥沼に陥ったか、見極めもつかないまま、

誰も彼もテキトーな論評でお茶を濁していて、どれも納得ゆかない。

 

少し冷静になろう、と思っている自分がいるんだけど、

それでもやっぱり、沈黙に入らせてくれないのが、つまらない政治家ってヤツだ。

すみません、政治に立ち入ってしまいますが、

太田農水大臣には退陣願いたい、というのが今の私の切なる願いです。

 


「体に影響ないことは自信を持って申し上げられる。 じたばた騒いでいない。」

おそらくは国民を落ち着かせようとしての発言なんだろうが、

決定的にポイントを外している。 たまたま見ていた報道番組でのインタビューでも、

「消費者の立場だけじゃなくてね、たくさんの事業者の立場もありますから。」

-これはダメよ、あんた。 すべての被害は消費者に行き着くんだから。

" (消費者も事業者も含めた) すべての人のために、

  問題を切開して、制度をつくりかえる " 

と断固表明してほしいものだ。

「やかましい消費者」 には笑ったけど (つまり、当座は許そうと思ったんだ)、

ここまでくると、もう君の寄って立っている位置が透けて見えてしまっている。

 

いっとくけど、

1.メタミドホスもアセタミプリドも、残留数値からいって、すぐに健康被害が起きる

  ということはないだろう。 

  しかし、それが学校給食や老人ホームのお赤飯 (-というのが哀しい) にも、

  和菓子や米菓子にも、色んなルートに広く流れる構造が出来上がっていることに

   (私の想像では、レトルト・惣菜・外食・・・となるが) 危機感を抱かない者に、

  食の監督長は任せられない。 

   「すぐに健康危害はなく」 っても、 基準値を超えて食用に回さないと決めたものが、

  今日食べた食材の何品に入っていたのか分からない、という生活は

  君だって耐えられないでしょうが。

2.カビ毒のアフラトキシンB1。 これはダメです、ということがどうもお分かりでないようだ。

  これは遺伝毒性のある発がん物質であり、

  許容値も定められてない 「検出されてはならない」 ものだということを。

  しかもこの物質は、日本国内には存在しなかったものであるゆえに、

  検疫の検査でもきっちり食い止める必要がある、と認識されていたものだ。

  この汚染がこれからどこまで広がるのか、あまり危険を煽りたくはないが、

  検疫チェックに携わる方々の苦労は、この大臣のお陰で報われなくなるかもしれない。

  焼酎だけなら恐れることはないかもしれないが、

  それで済ませられると思っているなら、その椅子に座る資格はないです。

 

今日はせっかく、能天気で、でもほのぼのとして、かつ嬉しい

ケント・ロック (米国・ノンGMコーンの生産者) からの手紙が届いたので、

紹介したいと思ったのに、

これだけは言っておかないと気がすまない状態になってしまった。

で、もう疲れました。 明日は稲刈りだし。

 

汚染米の問題は、ちょっと頭を冷やして、

脳みそか胸の奥に引っかかっているものをつきとめたく思ってます。

 



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