2009年3月17日アーカイブ

2009年3月17日

ap bank fes ワークショップ

 

大地を守る会の広報担当・ U からの指令により、ある会合に出席させられる。

ここは渋谷のとある公共の会議室。 

会議名は、「 ap bank fes 飲食出店ワークショップ (第1回) 」。

 

ap bank   については、皆さんご存じのことと思う。

音楽プロデューサー小林武史さんと、Mr.Children の櫻井和寿さん、

音楽家の坂本龍一さん、という超ビッグ・ネームの3人が設立した、

環境に関する様々なプロジェクトに融資を行なう非営利組織である。

その ap bank が、5年前から静岡県掛川市の 「つま恋」 で開催している

野外音楽イベントが 「 ap bank fes 」。

毎年、7月の海の日前後の3日間にわたって開催され、

ミス・チルを中心に、大物と言われるミュージシャンが続々と友情出演し、

また食や環境にかかわるたくさんの団体や市民グループが出店を出して盛り上げる、

一大イベントである。 昨年の入場者数は、なんと2万7千人( × 3日)。

大地を守る会も第1回目から協力して出店してきた。

 

その fes の今年の出店募集がすでに始まっているのだが、

主催者から、飲食関係の出店者を集めてワークショップをやるので出て来い、

との連絡が事務局にあって、なぜか 「エビスダニという者を出させます」 となって、

フラれたのだった。 だいたいこういう時は、面倒な話なのだ。

「俺だって、ヒマじゃない」 とか言いながら、結局出かける。

 


この日の参加者は30名ほど。

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今年も fes の出店に名乗りを上げているグループの人たち。

さてそこで、何やるの?

主催者 ( ap bank 運営事務局) の言うには、こういうことだった。

 

 ap bank fes では、05年に開催してより、

 " 体にも環境にも負荷の少ない素材を使った食事や消費のあり方を通して、

  「おいしい」から感じるエコを提案したい " との想いから、飲食出店の皆様にも、

 オーガニック純度の高いメニューの取り扱いを推奨してきました。

 そこで今年は、新たな試みとして、「オーガニック」素材を扱うことへの意識や、

 「食」だけではなく、ごみや環境のことといったイベント全体の趣旨・想いなどを

 より深く共有すること、また出店者同士のつながりや情報交換の場として機能する

 ことを目指して、出店者説明会とは別に、ワークショップをすることにしました。

 いま一度、「オーガニック」について正しく理解することと、ap bank fes における

 オーガニックフードの提供に関して、活発な意見交換と情報共有の場となるべく

 開催いたします。

 

要するに、これまで 「オーガニック」 な食材を基本姿勢としながらも、

出店内容 (の素材) や出店者の理解の仕方に多少の温度差があったようなのだ。

また思いはあっても、相手する(用意すべき) 数、規模があまりにも大きくて、

手当てしきれない、という現実もあったようだ。

「やりたくても、カレーの具を全部有機で揃えきれないよ」 というわけだ。

そこでまずは、オーガニックについての基本的なところから共通認識をつくりあげ、

このネットワークで可能な限りオーガニックの純度を上げるようにできないか、

というねらいかと理解した。

そもそも 「オーガニック」 (有機) とは何なのか、

それを fes で音楽を聴きに来た人たちに伝える意義とは何か、

を語り合おうというわけだ。

 

生産者の立場から、流通の立場から、小売りの立場から、それぞれに思いや実情、

悩みなどを語り合う場となって、僕もいろいろと喋らされてしまった。

 

「オーガニック」 というより、僕は 「有機」 という言葉を使うが、

それはたんに 「無農薬・無化学肥料」 の栽培技術だけを指しているわけではない。

人と人の有機的つながりや、有機的社会づくり、という視点も含まれている。

栽培技術の側面からいっても、それはただ農薬をふらない、ということではなく、

農薬を必要としない土づくり、という観点が土台になるし、

その土台づくりは必然的に周囲の環境との調和を求めるようになる。

つき詰めていけば、大根一本から世界が見えるようになる。

その世界を有機的な関係で築き直していきたいと思う・・・・・。

ここでは、厳格な定義を示してガイドラインを設定したりするより、

まずは ap bank の基本精神に共感して出店するということを強く自覚して、

一歩でもその純度を上げるために取り組んでいる自分を表現する、

ということではないだろうか。

 

ちょっとテキトーな発言だったか・・・・

まあ、こういうコミュニケーションを重ねることで、fes (の真意) との一体感を

つくり上げていきましょう。

 

司会進行をされた南兵衛さん。

何の準備もせずぼんやりと出てしまってすみませんでしたね。

もし次の機会が頂けるなら、もう少し整理して臨むようにします。

とりあえず主催者の想い、は受け止めさせていただきました。

ただし、モノの流通(ネットワーク) は、そう簡単なものではなさそうなので、

慎重に考える必要があると感じました。

 

過去4年間は、別な予定があったりして、fes には出られなかったけど、

今年はこういう所に顔を出してしまった以上、出させていただきましょうかね。

あっつ~い 「つま恋」 体験をしてみたいなぁ。

 

今年の ap bank fes  は7月18(土)・19(日)・20(月)、です。

チケット入手はお早めに。

 



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