2009年3月 6日
2009 だいちのわ (前編)
15地区に分かれての交流会に続いて、
3月1日(日) はみんな集まっての全体集会、
「2009 だいちのわ ~大地を守る東京集会~」 の開催。
今年のテーマは、「みんなでつくる おいしい お祭り」。
会場は、蒲田にある大田区産業プラザ Pio 。
飲んだくれの僕は朝の集合に自信がなく、昨夜の調布から蒲田に直行して、
カプセルホテルに潜り込んだのだった。
10時開会。 時折り冷たい雨が降るという天候にもかかわらず、出足がいい。
例によって、藤田会長の挨拶からスタート。
自分は午後からの 「出会いの広場」 の展示の手配に手間取り、会長の挨拶は聞けずじまい。
とりあえず借り物写真で雰囲気だけでも。
すごい!! すでに満席に近い。
準備の合い間をぬってホールに上がり、「全国生産者めぐり 列島リレートーク」 を覗く。
熱気で、マジに目が覚める。
以前紹介したことのある " ニッポンの食の安心を考える工務店 "
河合工務店の河合孝さんが、今の住宅の問題点を説明しつつ、
森を守る住宅の意味を熱くぶっている。
続いて、静岡県藤枝市・水車むら農園の臼井大樹さん。
親父さんの太衛さんの写真から始めるところが律儀である。
「父も元気で、今は林業の方に力を入れてます」
水車むらの歴史は、もう40年くらいになるだろうか。
それはそのまま日本の有機農業運動の歴史と重なっている。
藤枝の山間部で、水土と地域社会の有機的つながりを唱え、仲間 (水車むら会議) と
一緒に建設した風車が、今もその象徴として存在する。
無農薬の緑茶栽培から始まり、国産紅茶を再興させ、
いま大樹さんは埋もれていた品種の復活に力を入れている。
何年前になるか・・・・・囲炉裏を囲んで夜遅くまで議論し合ったことを思い出す。
次は、都市農家の登場。
横浜市都筑区で、無農薬で葉物を栽培する折本新鮮野菜出荷組合の加藤之弘さん。
横浜市の農業の強さをPRするとともに、
都市近郊に農地と農業があることの大切さを、環境面から防災面まで含めて訴える。
パワーポイントを駆使したプレゼンテーションも、なかなか。
彼らの農業の継続に重くのしかかっているのが、相続税の問題である。
この悩みは、けっこう深い。
続くは新潟から、
佐渡トキの田んぼを守る会、斎藤真一郎さんと大井克己さんが登壇。
一度は絶滅したトキの復活を願って、繁殖から野外復帰までこぎつけ、
さらにトキと共に生きる美しい島づくりを目指して、
無農薬・減農薬栽培、冬水田んぼ、ビオトープづくりなどを進めてきた。
農業から島を変える! 気合いの入った力強い宣言だった。
みんな熱いね。
このパワーとネットワークがあれば、まだまだ変えられる。
行ってみよう、この先の世界へ。 と、こちらも気合いをいただく。
4名の方しか聞けなくて、他の発言者の皆さん、すみません。
自然食品店 「すみれや」 さんの弁当をいただいて、
午後からは、「 出会いの広場 」 「 『わ』 Cafe 」 「 1Day トーク 」 の同時オープン。
僕は 「広場」 専門で動き回る。
福島わかば会さんは、甘酒のふるまいに野菜の直売。
マゴメ米店さんを中心に、各地の生産者が大地を守る会の米をPR。
提携米研究会のブースには、遺伝子組換えいらない!キャンペーンも合流。
千葉・さんぶ野菜ネットワークは、有機農業推進モデルタウンの事業活動を紹介。
研修生や新規就農者を募る。
農産グループ農産チーム職員による、大地を守る会の野菜・果物の展示即売。
「とくたろうさん」 コーナーも。
専門委員会 「米プロジェクト21」 のブースも、
今回は農産物エリアで一緒に展開させていただいた。
まったく農産関係の写真ばかりですみません。
それ以外、まったく回れなかったのです。
聞けば、午後のオープンのあと、
またたく間に受付で用意してあったプログラムがなくなったとのこと。
最終来場者数は、5000名。
予想を超える参加者に、誰も自分の持ち場で手いっぱい状態だったと思われます。
農産と米プロのブースから抜けて、「手づくり体験コーナー」 での餅つきの準備。
手伝ってくれたのは、山形・コープスター会、千葉・佐原自然農法研究会、そしてマゴメさん。
餅の返しには、福島わかば会の安藤ヒサさんが急きょ助っ人で入ってくれる。
臼と杵での餅つきに並んだ子どもたち。
みんな喜んでくれた。
いかつい感じの生産者も嬉しそうである。
餅つきって、何でこんなに楽しいんだろう・・・・・
会場ではもち米を蒸すことができないもんだから(直火禁止)、
実はかなり冷汗気味のオペレーションだったんだけど、やってよかった、ホント。
とりあえず、今日はここまでで-
東京集会、お疲れ様でした!
生き生きした写真が、とっても素敵です。
にしても5000名!!
迎えた方も、来た方も、みんな楽しそうでよかったです。
もっとちゃんと見たかったなー。