2009年3月31日

九品仏で 「吉」

九品仏 (くほんぶつ) では、淨眞寺にも参ってきた。

せっかくなので、写真もアップしておこう。

「淨眞寺をお参りして、ツチオーネでひと休み」

 -九品仏駅界隈の新たな定番コースのご紹介にもなるかと。

 

なんたって、若者に人気のお隣・自由が丘も、

昔は 「九品仏前駅」 という駅名だったわけだから、阿弥陀如来に手を合わせるのは、

仁義の基本っつうもんだよね、とは強引すぎるか。

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参道から総門を入って進めば、仁王門にぶつかる。

別名、紫雲楼 (しうんろう) とも呼ばれ、仁王像と風神・雷神が迎えてくれる。

 

一番奥に、九躰の阿弥陀如来が安置されている三つのお堂がある。 

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 手前から、下品(げぼん) 堂、上品(じょうぼん) 堂、その向こうに中品(ちゅうぼん) 堂。


それぞれに3躰ずつおわせられる。 こんなふうに。

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上品堂の真ん中におられるのが上品上生仏、右が上品中生仏、左が上品下生仏。

中品堂、下品堂も同じで、したがって上品上生から下品下生まで九つの名があり、

手の位置も異なる。

これは信心の深まりと、念仏によって浄化される心の段階を表しているのだそうだ。

念仏を唱え、精進することによって、身と口と意(こころ) の三つが浄化されてゆき、

「生けらば念仏の功つもり 死なば浄土にまいりなんとてもかくてもこの身には、

 思い患うことぞなき」 の境地に至るのである。 (「九品仏縁起」 より)

参拝客は、窓に顔をつけて覗き込み、手を合わせ、寄進する。 

すっかり汚(けが) れつくしたワタクシの口と意も、

いつかは下品(げぼん、ですよ) の境地まででも辿りつくことができるだろうか。

大地諸君も、ここでちゃんと身を清めてからツチオーネに寄進すること。

 

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天然記念物のイチョウの樹。 

 

句碑もさりげなく。

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しづかなる 力満ちゆき 螇蚸とぶ    加藤楸邨 

               ※ 螇蚸......はたはた。バッタの異称。

 

他にもいろいろと鑑賞できます。

参道の桜はまだだったけど、境内の中は満開。  

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ヒヨドリは花蜜も吸うんですね。

 

ちなみに、我が家の杏の花。 樹齢25年。頑張ってます。

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奥武蔵もようやく春らしくなってきました。

しかし、4月に入れば、また仕事が増える。 どこまで続く何とやら・・・・

ふと、運勢など試したくなって、おみくじを買ってみる。

「吉」......時が来れば思うままになります。鏡のかげにしたがう様に心正しく

      行いをすなおにしないと家の内に不和が起って災いが生れます。

      特に男女の間をつつしめ。

・・・これって、吉かよ。 かなり凶に近くないか。

 

こういうときは、カフェ・ツチオーネで生ビールにかぎる。

 



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