2009年4月15日
PARC自由学校
もうひとつ、募集のお手伝いを。
NPO法人 アジア太平洋資料センター (PARC) という団体がある。
知る人ぞ知る、なんて言っちゃうと、かえって失礼にあたるかも。
世界経済のグローバル化が一気に進み、貿易の構造も変質して、
いわゆる 「南北問題」 がクローズアップされてきたのが、
1960年代の終わり頃から70年代だったろうか。 その頃からずっと
南と北の経済的不平等の問題に取り組んできた団体である。
世界各地のNGOとネットワークし、様々な情報を集め、発信するとともに、
今では民衆交易の支援なども行なっている。
東チモールでの、現地の人たちの自立を助けるコーヒー栽培には、
大地を守る会も販売に協力している。
そのPARC (通称:パルク) が、1982年から始めたのが 「自由学校」 だ。
パンフレットの紹介文から引用すると-
「私たちが生きている世界のこと、そしてその世界の一部としてある日本社会のことを
知りたい。 より豊かな暮らし方や、いきいきできる生き方のヒントがほしい。
表現するための技術を身につけたい。 そんな人たちが出会い、学びあうのが
自由学校です。 新しい視点や新しい知識に出会うと、発想が変わります。
すると、これまで思っていたのとは違う世界や社会が見えてくるかもしれません。
~ 自由学校はそのきっかけとなる場でありたいと考えています。」
今年のプログラムは、全部で26 (+特別講座がひとつ)。
Ⅰ.ことばの学校
「英語で憲法9条を語ろう」 や 「海外NGO資料から世界を読もう」 など6講座。
Ⅱ.世界の学校
「一杯の紅茶から見る世界」 「映像で出会うアフリカ」 など6講座。
Ⅲ.社会の学校
「社会的起業!-わたしの思いをカタチにする」 「人の移動から見る近・現代史」 など4講座。
Ⅳ.環境・暮らしの学校
「麻ではじめる自然生活」 「オルタナティブ健康術」 など6講座。
Ⅴ.表現の学校
「金村修の写真教室」 「ムーブメント三線」 など4講座。
- とこんな感じだ。
だいたいが、5月から始まって、11月から来年の1,2月あたりまで、
隔週くらいのペースで開講される。
僕も毎年パンフレットを見るたびに、「ああ、これ出てみたいな」 と思いつつ、
いつも忙しさに負けていた。
それがなんと、今年のプログラムのひとつで、講義の依頼が入ったのだった。
受けたのは 「環境と暮らしの学校 - エコを仕事にする!」。
12回シリーズの最終回、11月28日に
「有機農産物を通して生産者と消費者を結ぶ」 というテーマで、
弊社の物流センターを見ていただきながら、お話をすることになった。
ここだけの話だけど、実は、僕はパルクの会費が払えず、脱会した人間なのよね。
スミマセンでした。 今回の講師料 (出るのかどうかも怪しいけど) は
過去の延滞した会費に充当していただけると、救われます。
ま、そんな話はともかく、エビからの今回のおススメをひとつ。
「世界を知る学校 - 食糧危機がやってくる !? 」 だ。
経済がグローバル化して、人は食い物を奪い合わなければならなくなった。
ヘンな話である。 21世紀に入って、いったい誰がシアワセになったのか・・・・・
5月から12月まで14回の講座が組まれている。
敬愛する出版社・コモンズの大江正章さんのオリエンテーションから始まり、
古沢広祐さん (国学院大学教員) の世界食糧争奪戦争の構図解説へと続き、
不平等を生み出す食糧政策の問題から遺伝子組み換えの問題まで考えつつ、
日本と世界の食の未来を構想しようというプログラムになっている。
本音を言えば、こっちでやらせてよ、という気分である。
講師陣の一人、大野和興さん (農業ジャーナリスト) とは、
いつか本気でバトルしてみたいと思っている長~い関係だしィ。。。
僕たちは、「なぜ世界の半分が飢えるのか」 (スーザン・ジョージ) という
1970年代の問いを、ずっと超えられずに今日の 「貧困」 問題まできたのだけれど、
その内部的問題も切開してくれるに違いない・・・・・期待しています。
講座は夜です。
関心ある方、ぜひパルクのHPにアクセスしてみてください。