2009年10月18日

種まき大作戦 -『土と平和の祭典2009』

 

東京・日比谷公園は、良い天気に恵まれた。

『大地に感謝する収穫祭 -土と平和の祭典-』 の開催。

半農半歌手・Yae ちゃんが実行委員長を努める 「種まき大作戦」 のイベントである。

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謳う Yae 。 もう2児の母である。

 

  今、世の中には、将来に不安を抱え、仕事もできず、どうしたらいいのかわからない

  若者が増えている。 でもその反面、確かな目的を持って、元気いっぱいに突き進む

  若者たちが急増している。 本当の豊かさとは? 幸せとは何か? 

  自分にとって無駄なものをそぎ落としていったところに満たされるという価値が存在すること。

  「楽しくなければ人生じゃない」 と言った父の言葉は、今輝きを帯びて、

  私たちの心に語りかけてくる。

 

お父さん (藤本敏夫さん/大地を守る会前会長) の志を受け止め、

歌いながら鴨川自然王国で農を実践する、まったく強き女性になった。

 

こちら 「種まきファーマーズ・マーケット」 の風景。

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大地を守る会も祭典に参加。

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青森・新農業研究会のリンゴ、長崎有機農業研究会のミカン、

沖縄・畑人村の無農薬バナナ、関東各地からの無農薬野菜などをブースに並べ、

生の人参試食やリンゴジュースの試飲でPRする。 


 

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千葉・さんぶ野菜ネットワークもブースの一角に陣取って、

野菜ミックスジュースの販売で協力してくれた。

 

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埼玉から応援に来てくれたのは、本庄の瀬山公一くんとゆみさん夫妻。 

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「借金知らず」 とかいう品種の枝豆を茹でて持参してくれた。

「大地さんに食べてもらおうと思って・・・・・」  -クゥッ!...ありがとう、グスン。

美味しかったよ。

 

今回、大地を守る会ブースを華やかにしてくれたのが、

タレントやモデルさんたちで結成された 「メルマガ農業部」 の方々。 

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山武の畑で農業を実践するニューウェーブの芸能人たちだ。

手前の方が MEGUMI さん。 母になって食べものの安全性に目覚めたとか。

真ん中の麗しき娘さんが、モデルの KANA さん。

後ろにいる鈴木克法!(山武の生産者です)  鼻の下が伸びてないかぁ。

さんぶ野菜ネットワーク事務局の花見博州(写真左) も、

心持ち、いつもより気合いが入っているような・・・。

 

この少女もタレントさんだとか。

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たしかに、ジュース販売では一番の稼ぎ手だったような気がする。

「お願いしま~す」 なんて元気よく声出して。 僕も思わず買っちゃう!

 

こちらもタレントの愛川ゆず季さん。

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別世界の方々だと思っていたモデルさんやアイドルさんたちが、

畑仕事に精を出し、野菜を売る。 この現象は何なんだ?

農家のこせがれ諸君! 農業はカッコいい!んだって。 本気でつかむか、時代を。

 

彼女たちがデザインした麦わら帽子はすぐに売れちゃったようだ。

これは軍手。

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なんだか使うのがもったいないようなデザイン。

フィットしたので僕もひとつ、買ってしまう。

 

トークステージでは、「列島縦断農家トーク」 が行なわれていた。

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ゆっくりとは聞けなかったけど、

秋田・花咲農園の戸澤藤彦、山形・庄内協同ファームの富樫俊悦、

千葉・さんぶ野菜ネットワークの鈴木克法、愛媛・無茶々園の宇都宮俊文、

長崎有機農業研究会の溝田督史・・・いずれも有機農業の次代を担う面々。

それぞれに農業にかける思いや消費者へのメッセージを語っていた。

若者らしく、軽~い辛口批評も交えながら。

 

全国有機農業推進協議会が用意した就農相談コーナー。 

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けっこうな手ごたえだったようだ。

イベントの終盤、慰問に覗いた私に、" ちょうど良い客 "  が来てしまった。

「農家を継ぐだけじゃなくて、自分で会社を興して " 売り "  もやりたいんっすよね」

とかのたまう若者登場。

担当者 - 「そんな相談には乗れないわ。 この人に聞いて」 と俺に指を指す。

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若者相手に偉そうにブっているエビがいた。

 

今回は全体を見て回る時間が持てなかったが、かなりな人が入った模様である。

噴水広場のビッグ・ステージ前の芝生は、後ろの方まで全体に人が入っていて、

くつろぎながらステージの音楽を楽しんでいた。

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このあと、Yaeちゃんの母、加藤登紀子さんも登場したようだが、お会いできなかった。

昔、お登紀さんちに配達してたなんていっても、もう覚えてないだろうなぁ。

雪の日に飯を食わしてもらった 記憶 は、僕の原点のように刻まれているのだけど。

 

あれから20数年。 

ヒトは意外と滅びへの道をただ走ることなく、しぶとく  " 農  "  に回帰し始めているよ。

どうもそれは、知識や理屈というより、

DNAに導かれているようにも思えたりするのだった。

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藤本さんが残した言葉  - 楽しくなければ、人生じゃない。

究極の命題のような気がする。

 



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