2009年10月25日
「病気」 の週末
朝起きたら、頭が痛い。 割れんばかりに、ってほどではないけど。
二日酔い? 違う。 二日酔いの症状なら、骨身に染みて分かっている。
夕べの量では、こうはならない。
どことなく間接がだるく、微熱がある感じ。 風邪の初期症状に似ている。
もしかして・・・最近流行りの新型・・・・・
ここは大事を取ったほうがいいかもしれない、と思って職員の U に電話を入れる。
「悪いけど、今日はパスさせてほしい」
頭痛だけだと疑われるかもしれないが、最近、「微熱」 の威力はとみにスゴい。
「来なくてよい」 の返事である。
以上は、昨日の話。
実はこの土・日は職員の合宿が予定されていて ( U はその幹事)、
業務と事情のある者以外は基本的に参加が鉄則である。
僕も20数年間、仕事以外で合宿を欠席したことはない。
しかし、この時期の 「微熱」 はシャレにならないよね。
合宿でインフル●●●を撒き散らしたとあれば、クビではすまない重労働が待っている。
観念して、ひたすら寝ることにした。
今回の合宿地は、静岡県函南町。 大地牛乳のふるさと・丹那で、
ああ今頃、奴らは丹那断層や紅葉の山道を散策しているのだろうか、
そろそろ生産者と一緒にバーベキューが始まっているのだろうか、
とか想像しながら眠ったのだったが、
午後2時頃にもなると寝ようにも眠れず、ふと気がつけば、
頭痛が治まってきているではないか。。。??? 熱も下がっている。
オイオイ、これじゃ仮病か、突発性出社拒否症 (という症状が正式に認められているか
どうかは知らないが、世の中にはたしかに存在する) だと思われてしまうよ。
しょうがないので会社に出て (こっちのほうが病気か?)、
多少の仕事をやっつけ、お陰で溜まっていた二日間の日記もアップできたのだった。
そんでもって、地球大学の日記をアップして、反省モードに入っている。
話の中で、日本は 「水の料理」 文化だというスライドを入れた。
これは私の言葉ではなく、高名な料理家の話から頂戴したものだ。
日本の料理は、蒸す、煮る、炊く。 要するに油を使わない。
日本の 「食」 は水との付き合いです、というような話だった。
その根幹こそ、ご飯だろう。
そして油の消費を減らせれば、自ずと自給率は上がるのである。
自給率を下げている大きな要因に畜産 (の餌) と油脂があり、
日本食を見直すだけで、自給率は健全な方向に向かうはずだ。
かといって、ご飯をもうひと口食べれば1%上がる、という論に僕は与しない。
米で上げたいのなら、消費者に要求する前に、ミニマムアクセスを問題にしたい。
地球大学で出された料理は、蒸し料理だった。
島村奈津さんの語ったスローフードの世界を思った場合、
日本では 「水との付き合い」 こそキーワードになるだろう。
田んぼの多様性や日本列島に張り巡らされた水路の偉大さなんかも偉そうに喋ったが、
そうか。 もっと豊かで、リアリティのあるセッションに膨らませることができたんだよな・・・
そんなふうに考え始めると、またしても後頭部が熱くなってくる。
若い頃に読んだ 『パパラギ』 って本にあったな。
南の島の酋長が、日本人を観察して、言った。
- 彼らは、考えるという重い病気にかかっている。
どうせなら、ちゃんと風邪を引いてくれた方がありがたかった、と思う日曜日である。