2010年3月 3日

進化する我らの伝統-「大地を守る東京集会」(続)

 

さて、「たんぼスケープ」 のプレゼンを終えたあとは、

専門委員会 「米プロジェクト21」 のブースに張りつく。

1年間の活動を紹介するとともに、生物多様性農業支援センターが制作した

DVD「田んぼ」 の上映、バケツ田んぼセットのプレゼント、などを準備する。

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昨年の秋、「稲作体験」の最後に子どもたちでこしらえたコラージュが可愛い。

 

「お米クイズ」では、田んぼの畦に生える草と蝶の関係を、さりげなく伝える。

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シロツメグサ(クローバー) にはモンキチョウ、というような関係が自然界にはあるのだけれど、

雑食動物であるヒトは、そんなナイーヴな生命のつながり(鎖)を無頓着に壊している。

 

稲作体験で子どもたちの尊敬を一身に集める陶(すえ)ハカセが、

例年展示していたビオトープのジオラマを改良して、

今年はプチ・ビオトープを用意してくれた。

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しかもキットは一個一個、陶さんの手づくりである。

 

稲作体験に参加してくれた子どもたちが、すえセンセーを見つけ、

ブースに飛び込んできた。

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すっかりはめられて、プチ・ビオトープ作りにチャレンジ。 恐るべし、陶ワールド。

 

向かいのブースでは、お米の生産者たちが合同で、

賑やかにマス売りを展開。

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他の生産者やメーカーさんたちのブースは全然回れず、

紹介できなくてすみません。 とにかくどこも賑わったようで、よかったです。

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どこも回れないなかで、人の入りが気になったのは、こちら。

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「未来の食卓」上映会。

東京集会で上映して、各地での上映会を呼びかけてはどうか、と提案した手前、

ご覧になった方々の感想など聞いてみたいと思う。

「疲れた生産者がやってきて寝る場所にならないか」

と心配した職員がいたようだが、これを見て寝る生産者がいたなら、

そんな方には 「大地」 からお引取り願ったほうがいい。

 

餅つきコーナーは、他の米プロ・スタッフ+職員の応援隊できっちりやり切ってくれたようで、

餅つき指導を担ってくれた佐原自然農法研究会からは、

「来年も我々にやらせてもらいたい」との、ご機嫌な決意表明が届いた。 良かった、良かった。

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本大会終了後の交流会には何と600人の参加、とのこと。

芋洗い状態だ。

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みんな余韻を引きずっていて、もっともっと交流を楽しみたい、話をしたいって感じで、

二次会、三次会・・・帰れなくなった奴らでカラオケ、と蒲田の夜は続くのだった。

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前回お伝えした宮城の高橋伸くん(写真右)。

つなぎのまま電車に乗って、二次会に突入してきた。

「新幹線で周りから引かれちゃいましたよ。」 

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こういうノリは、嫌いじゃない。 本音を言えば、大好きだ。

 

蒲田でそのままビジネスホテルに一泊。

3時半という時間にもかかわらず、入れてくれたホテルに感謝。

 

二日目は港区会場に直行。

テーマがまた恐ろしい。 「大地を守る会のお酒について知ろう!」。 

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僕は、大地を守る会の日本酒開発の歴史やコンセプトを話す役割を

仰せつかっていたものの、頭はボケて、なおかつ激しいだみ声。

かなりヤバイ昔話を披露したり、種蒔人では大事な基金の話を抜かしたりと、散々な出来。

しかしそこは天鷹酒造さんや林農園さんなどプロの方がしっかりフォローしてくれて、

酒客たちには知識欲までくすぐられながらの、楽しい酒席になったのではないだろうか。

 

そしてなぜか、終了後・・・・・

事務局もあずかり知らない連絡網がはたらいたようで、

他の会場から続々と  "  懲りない人たち  "  が集まってくる。 

夕方から、またしても大宴会。

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もう勘弁してくれ!!! 

時計を見たら深夜1時を過ぎていた、という記憶がかすかに残っているが、

誰と何を話したのか、思い出せない。

 

カメラには、こんな写真が残っている。

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阿蘇の大和秀輔さんではないか。

日本酒をラッパ飲みしているのではなく、マイク代わりにして唄っているの図。

「エビちゃんも、全然出ない声でなんか唄ってたよ」 と聞かされた。

 

藤田会長も生産者・消費者と一緒になって、

まるで歌声喫茶ふうに合唱している写真もあったが、個人情報に触れそうなので、

アップはやめておきたい。

 

最後に、若いスタッフ諸君へ。

みんなそれぞれ自分の持ち場でしっかり働いてくれたようで、嬉しい。 

もちろん至らない点も多々あったことだろうが、反省は次に生かして、

この伝統を 「守る」 のではなく、 「進化」 させていってもらえることを願っています。

 



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