2011年8月 9日
ヒマワリをシンボルに、里山再生を誓う
だれのために 咲いたの それはあなたのためよ ♪♪
(伊藤咲子 「ひまわり娘」)
いえ、未来の子どもたちのために 咲かせたの。
祈りながら 蒔いたの ヒマワリの種を。
須賀川・ジェイラップで測定器の作動とこれからの測定計画を確認した
翌7月30日(土)。
郡山から二本松市に移動して、
「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会」 代表の大野達弘さん、
副代表の佐藤佐市さんと会い、今後の除染計画について情報交換を行なう。
協議会では 「里山再生・災害復興プログラム」 が策定されていて、
いくつかの民間団体の基金からの助成も準備されている。
茨城大学や新潟大学の先生たちも連携したプロジェクトがようやく形となって、
動き始めているのだ。
会員の農産物や畑・里山の放射能測定によって実態をつかみ、
測定マップに基づいてく対策を立てる計画だが、
そのひとつに 「SVO」(ストレート・ベジタブル・オイル) 構想がある。
農地にヒマワリやナタネを植えて土壌改善をはかり、
収穫した種を搾油して、その油を飲食店、豆腐屋さん、一般家庭などで使い、
使用済み廃食油を回収-濾過して車や農機具の燃料として使用する、
エネルギーの自給と循環の仕組みづくりを目指すものだ。
ここは協議会前代表の菅野正寿さんのヒマワリ畑。
地域農業の再興とエネルギー地域循環のシンボルとして、
見事に咲いたヒマワリたち。
しかし、すべてのプログラムに要所要所で立ちはだかるのが、
放射能の移行や挙動である。
測定は福島に設置された市民放射能測定室が連携することになっているが、
測る検体の数はおそらく相当な数になるだろう。
大地を守る会でつくってきた測定体制も必要に応じて協力する旨をお伝えして、
お別れした。
農水省を退職して東和に就農して5年。
決意も新たにしている関元弘さんのヒマワリ畑も見て、引き返す。
郡山に戻り、今度は福島わかば会と打ち合わせ。
こちらでも今後の対策と測定計画を話し合う。
どこもかしこも、あれもこれも、と測定の要望が高まる中で、
ちゃんと計画と目標を立てて取り組まないと、
ただ右往左往する結果にもなりかねない。
みんなの努力が最大限の成果につながるよう、
しっかりとサポートしなければならない。
やらなければならないことを指折りながら、深呼吸をひとつ。
涙なんかいらない いつでも微笑を ♪♪
すべての予定が狂ってからもう5ヶ月。
僕はいま、フクシマを回っている、向日葵に勇気づけられながら。
この時間の意味を腹に刻み込んでおくこと、だ。