2012年1月 4日

" 希望の復興 " を始めよう

 

皆様、明けましておめでとうございます。

本年が皆さまにとって  " 希望 "  を実感できる一年になりますよう

祈念して、仕事を再開します。

 

歴史はかなり大きな激動のステージに突入しています。

しかし目の前の動きは今だ道標(しるべ) を求めさ迷う龍のようでもあり、

3.11後を経験したにもかかわらず、

さらに奈落に向かっている危うさすら感じさせます。

必要な変化なら勇敢に立ち向かいたいものです。

 

春にはすべての原発が停止します。

2012年を、正真正銘の 「脱原発元年」 にしたい。

新しいエネルギーの構想は色々と提示されているのに、

「現実的ではない」 とか 「説得力がない」 とか 「コストが合わない」 とか

「温暖化が進む」 とか、否定する人たちがまだ厳然と存在します。

しかも流れを潰そうとするから困ったもんです。

しかし、もはや老朽化してきた原発に 「安全保証」 を預けるわけにはいかないし、

手に負えない有害ゴミを排出し続ける未熟な技術に優位性がないことも、

すでに明らかです。

次世代技術を切り開く者にこそ光は当てられる。

そんな時代に入っていることを確認して、エンジンを加速させましょう。

 

有機農業の力を信じるワタクシとしては、

「この星の生命体を支えるエネルギーの根源は、太陽と植物の光合成である」

から出発したい。

石炭や石油だって、

もとは太陽エネルギーを変換させて増殖した太古の生命体の化石だし。

 

しかもそもそも、エネルギーとは電気だけではない。

生命活動を支える力を、

たとえばアジア・モンスーンに暮らす人々は、

一粒の種が1生命サイクルで1500~2000粒に増殖する湿生植物=稲(米)

との共存技術を進化させることによって獲得してきた。

その共存システムをできるだけ安全で

永遠に持続可能なかたちで育むのが有機農業である。

 

しかも、この一年でどうやら見えてきた世界は、

厄介な放射性物質をがっちりとつかみ、生命循環系への拡散を防ぐ力は

土壌のキレート力にあり、それを安定的に支えるものこそ

生物多様性という土台世界なのではないだろうか、ということである。

 

放射能リスクから自己を防衛するために必要なことは、

" 逃げる・避ける "  だけではない。

免疫力強化のためにも、有機農業は貢献する。

逃げて別なリスクを摂取しては、元も子もないしね。

土を守る、その力を回復させる、無駄にしない (荒れさせない)、

新しいエネルギーを生む基盤にもする、

その力を 3.11以前よりも強固にする。

これこそ 復興 というものではないか。

そのためにも、生産と消費の流れの再建が必須である。

 

「流通者とは、価値のネットワーカーでなければならない」

なんて偉そうに喋ってきたツケから逃げるワケにいかなくなって、

いよいよもってしんどい一年が、始まった。

 



Comment:

えびちゃん、ことしも一緒に頑張りましょう!

from "てん" at 2012年1月 6日 21:53

頑張りましょう! オーッ!

from "戎谷徹也" at 2012年1月11日 20:21

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