2012年6月27日
日本人の たたかう体をつくる!
25日(月)、福島から帰ってきたその足で、丸の内に向かう。
「Daichi & keats」 で 丸の内地球環境新聞 の取材を受け、
夜は 「地球大学」 のコア・メンバーによる会議に出席する。
ここで前からお会いしたいと思っていた方の話を聞く機会を得た。
予防医療コンサルタント ・ 細川モモ さん。
アメリカで最先端の栄養学を学び、
日米の医師・臨床栄養士などをメンバーとした予防医療プロジェクトチーム
「Luvtelli ( ラブテリ,love+intelligence から命名)」 を発足、
企業や各種機関ともコラボしながら健康増進プロジェクトを推進している。
また健康計測機器メーカー 「タニタ」 と提携して、
プロのアスリートやミス・ユニバース・ジャパン出場者への
「美と健康」 アドバイザーとして活躍していたり、
今年1月にオープンした 「丸の内タニタ食堂」 では
カウンセリングルームを設置し栄養指導を始めたことは、
各メディアからも注目を浴びた。
「たたかう日本人の体をつくる!」 と彼女は言う。
そのための健康管理のサポートをするのだと。
ミス・ユニバースを目指す女性たちに
" ちゃんと食べることで 美しくなる " ことを教える。
「 世界一の美女を目指す女性たちのサポートを通じて、
日本女性に向け健康をそこなうようなダイエットではなく、
光り輝く健康美のつくり方を発信する」 ( 『タニタとつくる美人の習慣』 より)
いやいや、オッサンが聞くには、あまりにも眩し過ぎるお話。。。
しかし、ホンモノの美女づくりの話より驚かされたのは、
低体重での出生児の増加と女性の 「痩せ志向」 の関連、
そしてそれによって重大な問題が現われてきていることだった。
日本では、低体重で生まれる子供がこの30年で倍になっている。
これは世界でも異常な現象として見られている。
その背景に、日本女性の 「痩せすぎ」 傾向と高齢出産化がある。
日本の20代女性の30%が「痩せすぎ」、かたや肥満は20%。
摂取カロリーはなんと、終戦直後より低下している。
しかも最新のデータから、
「生活習慣病は、生活習慣によるだけではない」 とも言われるようになってきた。
原因は、胎児期のストレスだと。 「成人病胎児発症説」 と言うらしい。
この現象に、女性の 「痩せ」 願望が関連している。
迂闊にも、知らなかった。。。
日本では、妊婦は太ってはいけないと指導されてきた経緯があるが、
それは間違いだとも、モモさんは断言する。
「ちゃんと食べて、適度に太る必要があります。 それが当たり前。」
体脂肪率も低いが、筋肉もなく、ビタミン・ミネラル特に鉄欠乏症
になっている若い女性たち。
" 食べないダイエット " は間違いであるばかりでなく、危険ですらある。
「このままでは、日本は滅びます!」
強烈なプレゼン力というか、説得力である。
細川モモさんに挨拶した際、
「ああ~ 大地を守る会 さん!」 と驚かれた。
なんと! お母さんが大地を守る会の会員だったんだと。
マクロビオティックの実践者だったらしい。
「生まれた時から、食の大切さについて刷り込まれて育ってきました。」
思いもかけない、感激の出会いだった。
太るのはカロリーのせいじゃない。
痩せすぎると、老化する。
あなたのブリリアント・ボディ度をチェック!
美人の食卓の秘訣は 「3つの " 抗(アンチ) " 」
低すぎる中性脂肪で喜んではいけない ・・・・・
今度、モモさんのお話しを聞いていただける機会を設けたいと思っている。
モモさんも 「喜んで!」 と言ってくれた。
「人」 と 「環境」 を、「食」 を通じてつなげたいと。
“せめて洋服を欧米並みサイズに”様
何と!! そういう問題もあったのか、という驚きです。これは我々無神経な男子だけが気づいてない、ということでもなさそうで、アパレル業界にとってもそれなりにニーズはあるように思うのですが、気づいてないのか、はなから儲からないとふんでいるのか。日本人の縮み志向という言葉を思い出させました。貴重なご指摘、有り難うございました。
低体重児の割合が増加しているため、長期的視点からみると日本人の身長は縮むと予測する学者もいるようです。
大きな問題は、アパレル産業のつくる女性の服が小さすぎることではないでしょうか。私自身、日本製品は小さすぎて来春からはアメリカ製を買うことにしようと決断しています。
しかし考えれば不便な生活で費用もかかります。。。。。
服のサイズの小さい日本を出られたらどんなにいいことでしょう。服がより取り見取りのアメリカ、北欧は本当に素晴らしい。。。。
よく食べて運動しているとこういう不自由な思いをするのです。
ですので、便利にすごすためには他人と同様にミニチュアサイズになることが必要なのです。
スポーツ選手、楽器演奏は日本が住みにくく我先に脱出しているのです。
その理由の一つに、日本の社会にいると良い食事指導やトレーニングが受けられない、一般人の体格や文化的土壌が貧弱であり、周囲のライバルに後れを取ってしまうという環境的な要因があります。
日本では文化的に華奢な体型が好まれるとしても、せめて売る側の服飾産業は消費者のためにも女性の服のサイズを大きく作ってくれないものでしょうか。