2013年8月28日

エコッツェリアから農水省へ

 

今日は午後から外出して、

丸の内から霞ヶ関へと流れた。

丸の内では新丸ビル10階にある 「エコッツェリア」 でインタビューを受ける。

ホームページで連載されている 「VOICE」 というコーナーでの取材。

エコッツェリアを訪れる人々へのスナップショット的ショートインタビュー。

ライトな企画なので、ついでの際で結構ですから、と言われて

本当に気軽に臨んだ。

 

15分程度で、と言われていたのだけれど、

軽いようで突っ込んだ質問もあり、結局1時間ほどお喋りしてしまった。

 

・エコッツェリアに来るようになったきっかけは?

・エコッツェリアで何してるの?

・大丸有(だいまるゆう。大手町・丸の内・有楽町エリアの総称)

 で実現したいことは?

・今の社会での 「食」 の問題とは何だとお考えですか?

・大丸有で好きな場所は?

・大丸有を一日好きにしていい、と言われたら何をしたい?

・おススメの本は?

・あなたが大切にしていることは?

 

質問に対して準備して臨んでいたなら、

おそらくかなり違った話をしただろうと思う。

自分でもけっこう意外な発見をしたのだった。

9月9日アップ予定、とのこと。

よろしかったら覗いてみてください。

 

その足で、霞ヶ関は農水省へ。

「第1回 日本食文化ナビの活用推進検討会」 に出席する。

 


これは昨年参画させていただいた

地域食文化活用マニュアル検討会」 の第2ラウンドになる。

" 地域の食文化を活かして地域を活性化する "  をテーマに議論し、

日本食文化ナビ』 という形で完成させたのだったが、

これが本当に地域で活用できるものになっているのかの検証が必要である。

さらに実用的で地域に貢献できるものにバージョンアップさせたい。

 

これは僕も気になっていたところである。

出ないワケにはいかない。

僕らが描く  " あるべき姿 "  と、いわゆる  " 地元の感覚 "  に

乖離があるなら、それは埋めなければならないだろう。

しかも座長は昨年に引き続き、京都造形芸術大学教授・竹村真一さん。

彼に 「今年も手伝ってくれ」 と言われれば、NOとは言えない。

委員には、日本総合研究所の研究員・藻谷浩介さんと、

「Luvtelli Tokyo & NewYork」 代表の細川モモさんも

昨年からの継続で一緒、というのも嬉しい。

 

しかし、会議はどうも面白いものではなかった。

昨年度の成果物 (『食文化ナビ』) を検証するにあたって、

実は事前に推薦地域を竹村座長に提出してあったのだが、

どうやらそれは事務局の意向ではなかったらしい。

農水省が今年から支援を始めた 「食のモデル地域育成事業」 で

選定された地域を対象に現地調査およびモニター調査を行いたい、

という趣旨が示されたのだ。

それはそれで分からなくはないが、

リストを見れば、" 地域の食文化 "  というより、

地域特産品を開発して産業振興したい、というようなものが多い。

補助事業をうまくつなげたいだけなら、僕の出る幕はない。

 

そもそも、地域特産品の開発だけなら、民の力でやり切るべきだ。

だからこそ、活力が生まれるんじゃないのか。

むしろ補助金をアテにしていない地域こそモデル事業である、

と僕は思うものである。

それでは霞ヶ関は必要ないみたいだけど、そんなことはない。

この先、スリムな行政を目指してもらうためにも、

先進地から学んだ役に立つテキストをつくることは

" 公 "  の任務のひとつではあろうと思うのである。

 

年度末まで、どこまでの仕事ができるのか分からない。

でも、せっかくの税金を使っての仕事である。

" ナビ "  を手にとった地方の若い自治体職員が、

やってみたい、と感じられるものを目指したい。

竹村真一の描くイメージを形にしてみたい、とは僕の野心でもある。

 



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