2013年11月20日

丸の内・シェフたちの試食会

 

立て続けに台風がやってきて、

清々しい秋晴れの日もわずかあったけど、

都会では秋を堪能する間もなく、11月11日の夜には木枯らし1号が吹いた。

書かねば書かねばと焦りつつ、気がつけば丸々一ヶ月の空白!

この時間に絶句する。

いったい如何ほどの仕事をしたんだろうか。

 

情けなく足を引きずりながら、何だかんだ、あれもこれもと

業務に追われる日々でありました。

この間、お見舞いメッセージや 「生きてるの?」メール を頂戴した方々には

ご心配をおかけしまして、まことにスミマセン。

 

10月から生産部長なる肩書きが重石のように降りてきて、

特命担当という一人部署時代では解放されていたマネジメントというやつが、

またまとわりついてきている。

事業計画に部署政策、予算に実績、人事に経費管理に・・・

加えていくつかの重要な課題に挑む 「タスク」 なるチームもつくられて、

ブログでは軽々に書けないお仕事が一気に増えちゃった。

おまけに何だっけ、脊柱間狭窄症ってのが拷問みたいに責めてくる。

腰痛は自虐的な気分にさせるね。 ホント嫌いだ。


ま、少しずつ新しい任務のペースもつかめてきたところで、

振り返りながら再開といきたい。

順不同のレポートになるかもしれないけど、

出たとこ勝負で進めますので、ご容赦ください。 

 


波状攻撃のようにやってきた台風27号のせいで、

10月26日(土) に予定していた備蓄米 「大地恵穂(けいすい)」 の収穫祭は

中止せざるを得なくなった。

大型バスをチャーターして張り切ってたのに、かなり悔しい。

あれから2年と半年、必死で前を見ながら歩み続けた

ジェイラップの人たち、そして稲田稲作研究会の生産者の人たちと

握手したり抱き合ったりしたかったのに。

まして今年は全国農業コンクール授賞という快挙もあったのに。。。

 

ま、26号の反省が生きて、各地の被害が少なかったことで良しとするか。

収穫祭中止のリベンジは必ず、何らかの形で実施せねばと思う。

参加申込をいただいた方々に、お詫びの連絡だけで終わらせたくない。

 

いったん治まりかけた足腰の痺れがぶり返し、

翌週10月30日から予定していた島根県邑南(おおなん)町への出張も、

11月3日の 「秋田・ブナを植えるつどい」 も、直前でキャンセルしてしまった。

「ライスロッヂ大潟」代表の黒瀬正さんにお詫びの電話をすれば、

無理せんと治しや、の温かいお言葉。

こちらは逆に、何やってんだクソッ、と自分をなじってしまう。

 

それでも降ってくる仕事は容赦なくて、外出は続き、

伝えたいこともどんどん積まれていく。

いやあ、人生ってホント、面白いですね。。。 トホホだけど。

 

写真もいっぱい溜まっていて、どうすりゃいいんだろう。

とりあえず順番にアップして残しておくか。

 

10月22日(火)。

大丸有つながる食プロジェクト協議会によるレストラン向け試食会。

東京駅前・丸ビル6階、和食の店 「ななは」 にて。

集まってくれたのは6つのお店のマネージャーやシェフたち。

 

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今回大地を守る会から用意させていただいたのは以下の食材。

 〇 山形県高畠町・おきたま興農舎作、新米 「つや姫」。有機栽培。

 〇 茨城県行方市・堀田信宏作、さつま芋 「紅東」。無農薬栽培。

 〇 茨城県阿見町・柳生信義作、自家採種のれんこん 「名なし」(柳生氏命名)。減農薬栽培。

 〇 北海道積丹町・高野健治作、かぼちゃ「こふき」。有機栽培。

 〇 茨城県土浦市・常総センター作、ごぼう 「柳川理想」。無農薬栽培。

他に宮城県大崎市・蕪栗米生産組合の新米ササニシキ(有機栽培) と

新潟県十日町・佐藤克未さんの魚沼棚田米・新米コシヒカリ(有機栽培)を、

お土産用に用意した。

自分としては、どうだい、と言いたいラインアップで。 

 

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まずは生で、そしてただボイルあるいは蒸した状態で、

食していただく。

 

また今回、特別に仕掛けてみたのは

長崎・長有研のグリーンレモンとジャンボニンニクだ。

 

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下の写真が通常の3倍はあるジャンボニンニク。

ニンニク特有の臭い成分は少ないけど、

滋養強壮成分であるスコルジニンは2倍ある。

 

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でも作ったはいいが売り先がなくて路頭に迷っているというので、

場を用意するからプレゼンしてみよう、てワケ。

10月20日に開催した 「土と平和の祭典」 に

売り子としてやってきた前川隆文 (元大地職員) を担ぎ出して、 

一所懸命PRしてみる。

 

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結果やいかに-

扱いたいという希望が予想以上に上がったのだった。

とりあえずの目論見としては成功したか。

 

グリーンレモンは何と、フレンチの店から手が上がった。

普段黄色いレモンばかりなので、「このフレッシュな酸味はとても良い」 と。

使いたいですねぇ、というサラッとしたひと言は、

営業マンにとっては最高の褒め言葉だ。

実務の苦労はここからなんだけど、やる気にさせられる。

つなげるのが俺たちの仕事だから。

 

切り札として用意したおきたまの 「つや姫」。

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高い評価はもちろんだとして、レストランにとっては

「お値段もいいね」 となる。

炊き方によっても勝負できるお米は、実に奥深い激戦基本食材なのである。

 

我が 「Daichi & keats」 のマネージャー・町田クンも参加して、

感想を述べたりする。

 

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 こんな対外試合もしながら、僕らは鍛えられるのだ。

 

ちなみに、その場で書いてもらったアンケートの結果、

最も引き合いの強かったのは、柳生さんのレンコン 「名なし」 だった。

このメジャーになれない微妙な位置にある作物の

味の違いをひと口ふた口だけで指摘するプロたちは、やっぱスゴイ。

柳生さんへの嬉しいお土産話をいただいて、

僕は内心してやったりの気分である。

他人の褌(ふんどし) で相撲とってるだけだけど。

 



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