2014年3月23日

道場公基さんに


21~22日は大和川酒造店に行って、

仲間を募って実現させた袋しぼり酒の完成に立ち会い、

マイラベルを貼って祝い酒! の予定だったのだが、

訃報が入り、急きょお通夜に参列することになった。

1999年に(株)大地を守る会に統合された

元(株)大地牧場の社長を長く務められた道場公基(どうじょう・まさき) さんが

亡くなられたのだ。


情に篤く、面倒見のいい親分肌の社長だった。

大地を守る会の畜産部門を担い、

日本短角牛を通じた岩手県山形村(現・久慈市) との深い提携関係は

この人なくしては語れない、という存在だった。

中国残留孤児の帰国者たちの社会復帰にも尽力され、

多数の帰国者を畜産加工場に受け入れて表彰されたりもした。

大地牧場退社後も、初代会長だった藤本敏夫さん(2002年没) の事業を

陰で支え続けた。

肺ガンを患い、闘病生活は 3 年に及んだ。 

危ぶまれた時期もあったが、だいぶ回復してきて、

昨年の大地を守る東京集会では 「お~い、エビちゃん、復活したぞ!」 と、

元気な姿を見せてくれたのだったが。。。


自宅が近かったこともあって、家族ぐるみでお付き合いをさせていただいた。

道場さんはビール派だったので、

頂きものの日本酒などが手に入ると、よく呼ばれた。

ある時など、「日本酒に開眼したから来い」 と電話があって出向いてみると、

「ウマい、ウマい」 と飲んでいたのは焼酎だった。

焼酎をストレートでクイクイと・・・これにずっと付き合うわけにはいかないので、

恐る恐る 「道場さん、これ焼酎です」 と水を差してしまった。

道場さんは驚きながらも 「焼酎ってのもウマいもんだな」 と笑った。

楽しいエピソードを語り始めたら切りがないくらいある、

実に豪放な方だった。


今の時代、70歳は若すぎる。

良くなってきていると思っていただけに、

突然の訃報で、御礼を言えずじまいとなってしまった。

どうか安らかに、と祈るしかない。 合掌





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