2014年5月25日

人格権を保証するエネルギー革命を!

 

「 生存を基礎とする人格権は、

 すべての法分野において最高の価値を持つ。」

「 多数の人の生存に関わる権利と電気代の高い低いの問題とを並べた

 議論自体、法的に許されないと考える。」

 

関西電力大飯原発(3、4号機) の再稼動差し止め訴訟に対する

福井地裁による画期的判決の余韻冷めやらぬ二日後( 5月23日)、

東京・丸の内にある千葉商科大学丸の内サテライトキャンパス(Galleria商.東京) で、

「全国ご当地エネルギー協会」 の設立総会が開かれた。

 

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発起人幹事の飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所代表)

による開会挨拶に続いて議長選出があり、

定款・規約・役員構成の説明など、議題はすべて承認・決議された。 

 

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2014年 5月 23日、

「全国ご当地エネルギー協会」 は一般社団法人として正式に発足した。 

北海道から九州まで、9ブロックから地区幹事が選出され、

代表幹事には会津電力(株)代表・佐藤彌右衛門さんが担ぎ出された。

挨拶する彌右衛門さん。

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フクイチ原発事故の後、こらえきれない怒りを満身で発散させながら、

ここまで走ってきた。

「ホラが現実になったよ」 と本人は照れているが、

機運をつかみ、人をつなげ、形にしてきた。

内心はしてやったりと言ったところだろう。

市民サイドでの電事連の旗揚げだと一層気合も入る。

 

9地区の地区幹事を紹介する飯田哲也さん。

この中から 5人の副代表幹事が選ばれた。

なんと、すべて女性である。

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皆さん、3.11までは電力のことなどまったくのど素人で、

ゼロからの出発だったと口を揃える。

コミュニティ・パワーは女の力があって活性する。

いや、まったく。

 

ちなみに大地を守る会からは、

代表の藤田和芳が 「消費者幹事」 として選任された。

(で、仕事をさせられるのはワタクシ。。。)

 

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総会後、その場で行なわれた記者会見の様子。 

関心は自ずと今後の展開と、そして財政など運営体制に集まる。

 

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予定のプログラム終了後は、

我が 「Daichi & keats」 にて祝賀会。

しかもご当地の銘酒・名産品持ち寄りによるパーティとなる。

お店の定員をかなりオーバーした人数が集まって、

内心ヒヤヒヤしたが、まあ何とか収まった。

「過去最高の売上です!」 と店長からお礼を言われ、

ちょっといい気分になったりして。

 

設立を祝って、好きな飲み物で乾杯!

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並べられたご当地名産品の数々。 

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歌まで飛び出して、大いに盛り上がったのだった。 

 

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自然エネルギーの全国ネットワークが、ついにできた。

もちろん問題は山積だけど、

明らかに加速することは間違いない。

 

地域が主体となって組織され、

プロジェクトの意思決定もまたコミュニティを基盤に行なわれ、

便益は地域に分配される。

持続可能で自立した地域社会の実現に向けて、

相互支援と協働が、これから始まる。

 

昨年の9月、日本で唯一稼動していた大飯原発が定期検査に入って、

現在この国では原発からエネルギーは産み出されていない。

出されているのは汚染物質のみである。

国民はとても高い代償を払わされているし、

さらに長い年月払い続けなければならないというのに、

原発がないと電気代が上がるというのは、まったくのマヤカシでしかない。

彼らが恐れているのは、利益の分散化である。

いつまでも吸い上げ続けたいのだ。

 

人格権を保証するエネルギーはいま、

全国で見える形になって生み出されつつある。

これは革命である。

後戻りさせるわけにはいかない。

 

全国ご当地エネルギー協会の HP はこちらから。

 ⇒ http://communitypower.jp/

一人でも多くのご支援をお願いしたい。

 



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