産地情報: 2008年9月アーカイブ

2008年9月22日

ブナでも植えて、気分を変えましょうか。

 

「事故米」 とか 「汚染米」 とか、泣けてくるような文字に振り回されていたら、

今度は 「メラミン食器」 ならぬ 「メラミン食品」(朝日新聞のタイトルによる)  が登場した。

これも中国で問題になってから、最初は 「輸入はされてない」 から始まって、

やっぱり使われていたことが分かって、大量の回収へと至る。

これまでいったいどれだけの怪しげな食べ物が人の体に入り、

そして差し止められ、捨てられていったんだろう。 

その都度、「食べても健康危害は起きません」 と説明を受けながら・・・

そのへんは、リスク・コミュニケーションの専門家と、ちょっと突っ込んで議論したいところ

ではあるが、いま自分のパトスは別な充電が必要な状態になってしまっている。

 

思考も進まないところで、ちょっと気分を変えて、ご案内をひとつ。

 

11月3日、

秋田の山で、一緒にブナの木を植えてみませんか。

 

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  (ブナの森を育てて15年。「ライスロッヂ大潟」代表の黒瀬正さん)

 


去年もレポートした、恒例の 「秋田・ブナを植えるつどい」 です。

こちらは今年で16回目となりました。

以下、大潟村の生産者たちが中心になってつくった主催団体

『馬場目川上流部にブナを植える会』 からのメッセージです。

 

  近年の気候変動により、猛暑の夏、暖かい冬など、さまざまな現象が起こっています。

  暴風や集中豪雨も激しさを増すなど、地球温暖化の影響を身近に感じるようになってきました。

  森林は、酸素を供給し、地球の気温も調節してくれます。

  水田や畑の土をつくり、海の生物を養い、

  山くずれや水害から守ってくれているのも森林なのです。

  ところが今、日本のブナをはじめとする広葉樹の森はほとんど失われつつあり、

  私たちの住む馬場目川の上流部もその例外ではありません。

  その結果、目に見えて河川の水量が減少し、

  動植物はもちろん、私たちの生活にも大きな影響を及ぼしています。

 

  会では、源流部の国有林スギ伐採跡地に

  ブナを中心とする広葉樹の植林を行なっています。

  また、春先の雪起こしや真夏の下刈りなど、

  ブナが無事生長するまでの保育作業も続けています。

  これまで、皆さまのご支援・ご協力により、

  ブナやミズナラ、トチなど12,600本の苗木を植林することができました。

  おかげ様にて、15年前に植えた苗木は、年々たくましく成長し、

  幹周り50~60センチ、樹高7~8メートルの若木となっています。

  若木の森では、野鳥がさえずり、木陰にはカモシカが訪れ、

  野ウサギの子どもや沢カニなども観察されています。

 

  今年も馬場目川源流部と、みんなの心にブナの森をよみがえらせるために

  植林を行ないます。

 

●日程は、11月3日(月:文化の日)。 

  午前9時半、秋田県五城目町役場前出発 ⇒ 植栽時間は10時半~11時半 (雨天決行)

  ⇒ 昼食交流会 (餅つきやミニコンサートなど) ⇒ 午後2時頃解散。

●植栽場所は、五城目町馬場目沢国有林糸沢。

●持参するものは、昼食と雨天対策 (雨合羽等) 程度。 鍬は事務局で用意します。

●参加費は、ブナ券 (1口=1,000円、1口以上) の購入のみ。

   ※ ブナ券は、ブナの森をつくる資金として使われます。

 

なお私たちは、前日にお米の生産者である黒瀬正さん宅に合流し、楽しい前夜祭を行ない、

「ライスロッヂ大潟」 (黒瀬さん宅を改造した宿泊施設) に宿泊します。

(宿泊者多数の場合は大潟村内の宿も利用します)

参加希望者は、11月2日のうちに、JR奥羽本線八郎潟駅までお越しください。

列車の時間はご都合に合わせていただいて結構です。 駅までお迎えに参上します。

ライスロッヂ利用者には、一泊1,000円の維持費を頂戴いたします。

植栽当日も、その後も、ロッヂの利用は可能です (長期滞在も可)。

 

お申し込み・お問い合わせは、本ブログのコメントをご利用ください。

個別に対応させていただきます。

 

楽しくて、未来への希望を感じさせる一日になることを、お約束します。

 



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