稲作体験: 2010年11月アーカイブ

2010年11月21日

稲作体験2010 無事終了

 

金沢から帰ってきた10日夜、

今年の 「大地を守る会の稲作体験 実行委員会」 の打ち上げが開かれたので、

合流する。

今年は、9月12日の稲刈り日は鳥取での夏季農業講座に呼ばれ、

10月16日の収穫祭は大和川酒造・安部杜氏の功労を祝う会に出るなど、

大事な仕上げのイベントで続けて欠品となってしまった。

今年の 「稲作体験」 の成功はすべて若手スタッフたちの手によるものだ。

みんなの労をねぎらい、感謝する。

 

遅まきながら、稲刈りと収穫祭の写真をアップしておきたい。

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今年の参加者は158名。 募集150名のところ240名の応募があり、

88名の方を泣く泣く落選とさせていただいた次第。 

春の話ではありますが、お断りしてしまった方々に、この場を借りて深くお詫びいたします。

 

今年の収穫量は玄米換算で500kg-約8俵半。

田んぼの面積は13アール(1反3畝) だから、反収6俵半てところ。

プロには笑われる数字かもしれないけど、

年々増える雑草とたたかい、かつこの夏の記録的な猛暑の中、

よくぞ、と言ってあげたい。

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無農薬で21年。

とにかく草を何とかしたいものだが、これまでとった各種の対策は

どれもなかなか功を奏していない。 すべてが中途半端なのだろうが、

決定的には自分たちで日常的に管理できないことだね。

野菜で忙しい地主さんにあれこれと面倒をお願いするわけにもいかないし。

 

お。 こんな可愛い写真もある。  

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覚えておいてほしい、この感覚を。

 


稲刈りから一ヶ月後、精米された 「体験田米」 を食べながら、

改めて収穫を祝う。 今年最後の田んぼでのイベントだ。 

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田んぼでゲームに興じる参加者たち。

ひこばえ (二番穂) も随分と勢いがいいね、今年は。

 

自分たちで育てたお米の味はやっぱり格別だったとのこと。 

少し粉にも挽いて、白玉だんご作りに挑戦。

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去年はワラ細工だったっけ。

稲は、実もモミも茎(ワラ) もいろんな形で使われながら生活の中にあって、

文化を育み、暮らしを支えてきた。 大昔から、家族の一員のように。

そんな土台も、防御なき裸の経済競争によって失われようとしている。

美しい景観も、安定した環境も道連れにして。

この子たちのシアワセはどのように保障されるのだろうか。

・・・いかん。 子どもたちの表情があまりに可愛くて、つい感傷に耽ってしまった。

 

ま、何はともあれ、21年目となった稲作体験も無事、成功裏に終えることができた。 

5月の田植えから始まって半年 (正確には3月末の苗作りから始まっているが)。

地主の佐藤秀雄・つやこ夫妻、さんぶ野菜ネットワークの生産者の方々、

そして強力な女性陣のバックアップに、心から感謝申し上げます。

 

13日(土)、自宅に戻れば、5月に 堰さらい のお手伝いをした

会津・山都町 「本木・早稲谷 堰と里山を守る会」 から、今年もお米が届いている。

たった一日の、どれだけ役に立ったのか分かんないような労力提供なのに、

かえって申し訳ない気持ちになる。 

有り難うございます。 感謝して、いただきます。

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 懐かしい顔を思い浮かべながら食べるお米に囲まれている安心感。

これはやっぱ、何物にも代えがたい。

 



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