三番瀬・アオサ: 2007年10月アーカイブ

2007年10月28日

三番瀬クリーンアップ

 

10/28(日)、ふなばし三番瀬海浜公園にて、秋の三番瀬クリーンアップ開催。

 

台風一過。爽やかな秋晴れ。

三番瀬から眺める富士山は、たしか富士山百景にも選ばれたポイントである。

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この大切な干潟をいつまでもきれいにしておこうと、

船橋市民やNGOなど大勢のボランティアが集まった。

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開会の挨拶をする実行委員長・大野一敏さん。

大地と共同で運営する『東京湾アオサ・プロジェクト』の代表でもあり、

昨年からは船橋漁協の組合長という要職も務める。

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温暖化が叫ばれる今日、海の力はとっても大切なんです。

どうぞ眺めてみてください。これが地球です。

自然の揺りかごを慈しみながら、きれいな三番瀬をいつまでも守りましょう。

 

いつもダンディな海の男である。

 

大地からは、アオサプロジェクトの副代表・吉田和生が挨拶に立ち、

アオサの役割と資源化について説明する。

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ただ今日は、昨日の強風によって流されたようで、アオサはほとんどなくなっている。

そこでアオサ回収は諦め、みんなと一緒に清掃作業・ゴミ拾いに合流することにする。

アオサで集まってくれた方々も快く協力してくれる。

 

一斉に清掃作業開始。

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ちっちゃな坊やもお手伝いです。ありがとう。

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さて、清掃作業のあとは、恒例となった「干潟の生き物観察会」。

講師は今回も、大地会員・陶(すえ)武利さん。

 

まずは、水の循環と私たちの暮らしのつながりから見ていただく。

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干潟に出て、観察。

 

ちゃんと眺めれば分かる。

実にたくさんの生き物が干潟の土の中に棲んでいて、

せっせと水を浄化してくれていること。

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ほら、ここにもね。

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砂浜に敷き詰められた貝殻も、生き物の証し。

実は貝殻は、CO2をガッチリと閉じ込めてくれているすごいヤツだってことも、

実験で見てもらう。

 

鳥たちを眺める。

 

シギの仲間に、チドリの仲間に、ミヤコドリ...

(スミマセン。どうしても細かい名前が覚えられない私。)

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彼らは、ここでたっぷりと餌を取って、

もう少ししたら、オーストラリアまで飛ぶのだ。

 

≪ああ・・・・・俺も飛んで行きたい≫

 

というような話ではなくて、

ここにある、たしかな "豊かさ" を見てほしいのです。

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ダイサギもいる。

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彼らには、この人ごみはどんなふうに映ってるんだろうか。

さほど恐れる様子もなく、ただひたすら餌を啄ばむ。

 

子どもたちにも、水の温んだ干潟は、揺りかごである。

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自然の中では、優しくなれる?

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憩いや癒しを与えてくれる自然が身近にあることは、

とても大切なことです。

 

しかし、それはきれいでなければならない。いつまでも。

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参加された皆様。

アオサはなかったけど、楽しんでいただけたでしょうか。

天気も良くて、よかったのでは。

お疲れ様でした。

 

どうも時差ボケが解消できず、頭の重い一日だったけど、何とか取り繕えたか。

さあて、アメリカ・レポートにいきましょうか。

3回分はあるかな。

 



2007年10月 7日

海と暮らすまちに-「船橋 港まつり」

 

JR船橋駅から南に歩くこと約20分。

繁華街の空気が、京葉道路のガードを潜ったあたりから一変して、

港町の風情になる。

静かな住宅街を抜け、堤防から中に一歩足を踏み入れば、

埠頭には立派な漁船が並ぶ、今も活気を失わない船橋漁港である。

 

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港のさらに南側に湾岸道路、そしてショッピングセンター「ららぽーと」が見えるのが

不思議な感じだが、逆にこの風景が

「どっこい、東京湾の漁師は生きてるぜ」 という特別な印象を与える。

 

その港で、市民にもっと海や魚に親しんでもらおうと、

昨日(10/6)、『船橋 港まつり』 が開かれた。


やってくる人々。

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地産地消の市が開かれ、

自慢の漁師汁に海鮮カレー、鯖の塩焼きなどが振る舞われている。

三番瀬の海苔も手に入る。

 

今日は家族で、漁師たちと一緒に港を眺めながら食事を楽しむ日。

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大地は、短角牛の牛丼で応援参加。

牛肉はさすがに地元産ではないけど、精神は地産地消そのもの。純国産牛丼だ。

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三番瀬の海苔やアサリを、佃煮で支援する遠忠食品さんも出品。

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清酒「種蒔人」の蔵元、大和川酒造店さんも祝い酒を届けてくれている。

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クジラの屋台に誘われる。

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クジラを串焼きで食べる機会はそうない。 いや、旨い!ホントに。

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クジラはたしかに日本の食文化としてあった。

クジラは増えてきているとも言われているし、

増え過ぎると食物連鎖のバランスが崩れるわけだから、

クジラだけ守るというのは、あまり賢いことではない。

 

しかし、正論だけで捕鯨が再開されるほど甘くはないようだ。

問題は、日本が信頼されてないからじゃないか、と思う。

 

日本人は獲る技術を持っている。

許すとまた根こそぎやるかもしれない、油断ならない国。

規制しておくのが妥当だ。

-そんな指摘を聞かされたことがある。

 

いつか、調査捕鯨のお下がりじゃなく、胸を張ってクジラを食いたいものだ。

世界から信頼される国になって。

その時は、みんなで網焼きパーティといきたいね。

 

ことさら環境や三番瀬保全を主張したりするわけでもなく、

ただただ海と魚に親しんでもらう。

漁師らしいまつりである。

 

港にはやっぱり、ジャズがいいね。

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クルーザーでの「三番瀬ヨット体験」という案内がチラシにあったけど、

どこでやってんの?

-開会前から行列ができて、もう終了したよ、とのこと。残念!

 

カモメも今日は楽しんでくれたか? いや、うるさかっただけか。

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三番瀬に一度行ってみようか、という方は、

10月28日(日)、「三番瀬クリーン・アップ大作戦!」 にどうぞ。

我々は、今年2回目のアオサの回収と干潟の生き物観察会で参加します。

場所は、ふなばし三番瀬海浜公園、です。 (←太字をクリックすると、公園の案内が出ます。)

 



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