あんしんはしんどい日記: 2013年5月アーカイブ

2013年5月28日

ローソンの " 健康宣言 "

 

(株)大地を守る会の本社が入っている幕張テクノガーデンに、

ツバメの巣を発見。

こともあろうに荷捌所 (にさばきじょ。様々な搬出入車が出入りする場所)

の出入り口ドアの上の非常灯の上に、巣をこしらえている。

自動ドアがひっきりなしに開閉され、人が行ったり来たりしているその上にだ。

そうとう落ち着かない場所だと思うのだが、

人を利用して天敵から身を守ってきた知恵が、こんなところに巣を作らせた。

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今のところ人は温かく見守っている。 

癒されている人もいれば、まったく気づかない人もいる。

それにしても住みづらくなってしまったもんだ。

彼らはヒトを恨んでないのだろうか。

 

子どもの頃、僕の実家にも毎年ツバメがやって来ていて、

玄関の内側、いわゆる土間の天井に巣を作って子育てに励んでいた。

鬼のようなお袋も、ツバメがいる間は戸を閉めるなと子を諭した。

おかげでウチの玄関は、昼間は開けっ放し。

夜は同じ屋根の下で寝て、朝は早くから戸を開けろと騒ぐのだ。

口を広げてピーピー鳴く子ツバメを真似て、

少年も口を開けて待ってみたのだが、餌はくれなかったな。

 

さて本日、2013年5月28日、

ローソンのお店に初めて大地を守る会の食品が並んだ。

 

マチの健康ステーション、始まります!

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「健康宣言」 が発信されるとともに、

" 野菜を食べよう "  キャンペーンの開始。

 

大地を守る会の野菜が入った一号店は、

大田区久が原一丁目店 (久が原1-12-11)。 

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最寄り駅は東急池上線・御嶽山(おんたけさん) 駅だが、

駅から歩いて15分くらいかかる。 うしろには閑静な住宅街が広がっている。

 

お店に入って正面に、大地を守る会コーナーが据えられた。

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野菜の上に、なんと藤田社長の著書、

『有機農業で世界を変える!』 『ダイコン一本からの革命』 まで飾られて。

本が売れるかどうか、、、これは正直言って自信がない。

 

宅配案内のパンフレットも置かせてもらった。

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調味料や加工品も並んで、

週一回の宅配と、日々の補充はマチの健康ステーションで。

はたしてシナジーは生まれるか。

 

お店には、タニタさんの体組成計や

薬剤師に24時間相談できるテレビ電話まで設置された。

「健康を応援するローソン」 -実験のスタートである。 

 

今日は同時に、野菜が棚一段(8アイテム) だけど、

都内 5 つのナチュラルローソンでも販売が開始された。

 ・ 芝浦海岸通店 (港区芝浦4-13-23)

 ・ 東麻布三丁目店 (港区東麻布3-7-13)

 ・ 上馬三丁目店 (世田谷区上馬3-6-9)

 ・ 恵比寿南三丁目店 (渋谷区恵比寿南3-1-26)

 ・ 芝浦アイランドグローヴ店 (港区芝浦4-21-1 芝浦アイランドグローブタワー3F)

 

ここを拠点として、僕らの協働と子育ては始まる。

コンビニとの提携ではいろんな声を頂いたが、もっと大事なことがある。

戸を閉めないでね、とマチの人々に言われるようになりたい。

 



2013年5月24日

行幸マルシェ × 青空市場

 

東京駅から地下の丸の内口に出て、丸ビルと新丸ビルの間に

「行幸(ぎょうこう) 通り」 がある。

そこで月2回、「丸の内行幸マルシェ × 青空市場」 という

市場(マルシェ) が開催されている。

青空市場を主宰するのは、俳優の永島敏行さん。

(この写真は、青空市場HP からお借りしました。)

 

そこで本日、大丸有 (大手町・丸の内・有楽町の略) エリアを中心に、

食の安全や地産地消の食材を共同調達する仕組みをつくってきた

大丸有つながる食プロジェクト」 として、初めて出店した。 

 

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出したのは大地を守る会の野菜・果物と、

東京・国分寺の小坂農園で栽培された江戸野菜。

初出店ということもあり、お昼過ぎから閉店の夜7時半まで

売り子として張りついた。 

 

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「大丸有つながる食プロジェクト」 (略称 「つなまる」) は

以下の団体で協議会を結成して運営されている。

・ エコッツェリア協会 (一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会)

  - 全体コーディネーションの他、情報発信、各種イベント開催など。

・ 三菱地所株式会社

  - 全般的なサポート。

・ 株式会社 まつの

  - レストラン等からの受注・決済、配送等の物流担当。

そして大地を守る会は、生産者・食材の審査、トレーサビリティによる商品保証・管理、

「つなまる」 認定基準に合致する生産者の紹介(広がり) を担当する。

 

ここで設定した認定基準とは、以下のようなものである。

基準1 - " 食べる人の健康を守る "  プロとして責任を自覚する生産者であるか?

基準2 -  " 地産地消 " に取り組む生産者であるか?

基準3 - " 食べる人とのつながり "  を大切にする生産者であるか?

基準4 -  " 食べる人に価値を伝え、刺激を与えられる "  生産者であるか? 

 

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結果としての安全性の基準だけではない。

食の作り手としての姿勢を重視した基準。

広がりとつながりを求め、一緒に健康な社会を築くための基準。

この基準と仕組みを整理するのに、2年かかった。

 

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食べものが人と人をつなげ、暮らしを豊かにする。 

レストランも手をつなぎ、

環境に配慮した物流(みんなで少しずつでもCO2排出を減らす) を目指す。

街がイキイキとしてくるような取り組みに育てていきたい。

 

そんな思いで、僕らは町に出ることにした。 

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初回の成果は、、、、曖昧な表現で申し分けないが、まずまず。

道行く人々に認知され、たくさんのレストランに広がっていくために、

しばらくは月1回(第4金曜日) は出店をしながら PR していくことになった。

 

次回は6月28日、午後11時半から19時半まで。 

東京駅周辺に来られた方は、ぜひお立ち寄りください。

 

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2013年5月22日

ナチュラルローソン・オーナー会でプレゼン

 

放射能講座のレポートに進まなければならないのだけれど、

今日はローソンさん関係で初モノ体験 (最近多いね)

をして少々疲れたのと、

心残りの話がひとつあって、

真逆のような報告を2つ提出して、休ませてほしい。

 

前回の日記で紹介した小林美知さんから聞いた話。

震災直後、津波で亡くなられた方の遺体を安置した地元の病院で、

深夜、当直の部屋に何度も内線がコールされたんだそうだ。

しかし電話に出ても、毎回なにも聞こえず、相手は沈黙している。

心配になってかけてくる部屋を確かめたところ、安置所からだった。

そこには誰もいない、死者以外は。

 

この噂が町じゅうに広がるのに、さほどの時間もかからなかった。

みんなはこう囁(ささや) き合った。

事態を理解できずに亡くなってしまった人が、

何が起きたのか知りたくて電話をかけているのだと。

 


どうせ誰かの作り話だと、多くの人は否定するだろうか。

心霊現象を信じる人なら、そういうことはある、と頷くかもしれない。

でもこの話を聞いて切なくなったのは、

" 叶うことなら、話をしてあげたい。 心残りがあるなら聞いてあげたい。

 いやそれより何より、呼び戻してあげたい " 

という願いが人々の心の中にあって

伝わっていったのではないかと思われたことだ。

昨日まで元気だったあの人は、私の中ではまだリアルに存在している、

そんなときに届いた哀話が、折れそうな琴線に響いてしまった。

私にとって、電話の向こうにいるのは死者じゃない。。。

僕はこの話を、信じようと思うのである。

 

・・・と、こんなことを書きながら今日を振り返る。

話は一転して、ローソンさんの話。

 

夕方から 「ナチュラル・ローソン」 のフランチャイズ店の

オーナーさんたちの集まりがあって、そこで

大地を守る会の野菜のプレゼンテーションをする機会が与えられたので、

出かけてきた。

集まった店長さんは60人くらい。

長有研の人参・ベータリッチをスティックにして、ミニトマト・アイコを洗って、

食べ比べ用の一般品まで用意して、

与えられた時間は15分の一本勝負。

 

「どうぞ食べ比べながら、お聞きください」 と試食をおススメして、

大地を守る会とは、有機農業とは、大地を守る会の基準の特徴は、

こだわりその①、その②、その③、、、と一気に喋くった。

 

皆さん熱心に耳を傾けてくれて、反応は上々な感じ。

食べ比べも、

「たしかに味が違う」 「食べたあとに甘さが残って、この人参は美味い!」

といった感想を頂戴した。

長有研さん、有り難う。 正直ドキドキだったよ。

 

しかし、だからと言って、現実は人参のように甘くはない。

野菜という生鮮ものを並べるリスクに加えて、価格というハードルもある。

ご検討をお願いして、今日のところは、まずは認知、まで。

 

喉が渇いたので、帰りに仲間とビールを・・・飲まずにいられない。

 

ローソンさんとの提携では、ご批判もご懸念の声も頂いているが、

考えてみれば、大地を守る会は37年にわたって、

自分たちの価値観だけで相手を選別したりせず、

機会あればどこでも出かけて、プレゼンしてきたように思う。

ファーストフードのチェーン店に採用されたこともある。

長くは続かなかったけれど。

 

それらはすべて、有機農業をあたり前にするための、

稚拙ながらも果敢なチャレンジの歴史だった。

時に有機農業陣営から批判を浴びたこともある。

それでも、安全な食べ物は選ばれた少数派だけのものであってはならないし、

それでは社会は変えられないと主張した。

 

白状すると、

実はローソンさんには、15年ほど前に営業に出向いたことがある。

無農薬の野菜を試しに使ってみたいのだが、という問い合わせを受けて、

真面目に供給計画を作成した。

実現しなかったのは思想性の違いとかいう話ではなく、

規格・価格・安定供給といった具体的条件だった。

あのとき、「うちの食材オンリーで弁当を企画させてもらえないか」

という提案もダメもとで持参したのだが、相手にされなかった。

 

有機の畑を増やし、あたり前にする。

それこそが俺たちの使命である。

これはけっしてドン・キホーテの旅ではない。

 - と無理矢理でも言いきかせながら、歩いていくのだ。 

 

小林さんの有機の畑を回復させることと、

ローソンさんの棚に進出することは、僕の中では対立事項ではない。

そこで受け入れられるための努力のプロセスに、

様々なたたかいと葛藤と、そして罠があることも承知している。

その罠は、自分でこしらえていることも。

 



2013年5月21日

除塩

 

5月16日(木)、福島から郡山に下り(上り?)、

高速バスで浜通り・いわき市まで向かう。 所要時間、1時間半。

いわきで訪ねたのは、福島有機倶楽部・小林勝弥さん。

先に書いたとおり、今回の目的は除染ではなく除塩、塩害対策の打ち合わせである。

 

奥様の美知さんが駅まで迎えに来てくれて、畑に直行する。

ソラマメが育っている。

働いているのは、障がい者たち。

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美知さんは、障がい者の自立支援活動を行なう

NPO法人「ゴールデンハープ」 という団体に属されていて、

「フルクテン」 という小規模作業所を運営している。

ノルウェー風のパン 「フルクテン」 を製造・販売して、収益を工賃として分配する。

また農業セラピーの実践として、農作業の場を提供する。

こちらは勝弥さんが教える。

美知さん曰く。

「 失敗もいっぱいやってくれるんですけど、

 勝弥さんは、ほんとうに優しく、辛抱強く教えてくれます。」

 

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しかし、震災と原発事故による影響で売上は激減し、

この活動もついに休止せざるを得ないところまできてしまった。

美知さんが胸の内を語ってくれる。

「 何とか続けたいと頑張ってきましたけど、もう (賃金を) 払えないです。

 それに、今度あれだけの津波がきたら、あの人たちを守れる自信がありません。」

私はそれでも、農業セラピーの力は信じてる・・・ と言いながら。

 

「 勝弥さんも畑が塩害にあって、風評被害でモノも売れなくなるし、

 相当落ち込んでたはずなんですが、黙々とやってました。 

 これからは私がお手伝いしてあげなくちゃ、って思ってます。」

 


これが塩害で、野菜が作れなくなったハウス。

手前の2棟が空いた状態である。

 

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塩分は水で流す、というのが基本なのだが、

地盤沈下によって、その水(地下水) に塩水が入ってくる。

去年、春菊を作ってみたが、しょっぱい春菊になっちゃって・・・

と笑う勝弥さん。

土が締まっていって、白く潮が吹いたような塊もあった。

 

それでも起こしている。 

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何とかしたいのだが・・・

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こちらが海に近い露地の畑。

去年はソバを蒔いてみた。 まあまあ出来たことは出来たけど・・・

と言葉が続かない。

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防風林の向こうに道路が一本、その先は浜である。

 

せっかく有機の認証も取ってやってきた。

農薬や化学肥料は入れたくない。

さて、どうやって回復させるか・・・

僕が提案を持ち込んだ資材についての詳細は省かせていただくが

(ここで特定資材の宣伝みたいになってはいけないので)、

塩分を好むバクテリア(好塩性細菌)を使って発酵させた炭化肥料である。

有機JAS認定のほ場でも使えると判断している。

もちろん認証機関にデータを提出して判定を仰ぐようにと、メーカーには伝えている。

 

仮に効果はなくても、マイナスになるものでもないだろう、

と考えての提案だが、小林さんは 「やってみたい」 と前向きに答えてくれる。

メーカーさんからは 「試験データを取らせてくれるなら原価で提供したい」

と申し出てくれている。

 

6月から開始しよう、ということになった。

力になれれば嬉しいのだが、さて結果やいかに-

 

障がい者たちと一緒に育てている畑では今、

ソラマメの花が順番に咲き出している。 

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実も成ってきている。

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たくさんの収穫があることを祈りたい。

 

海のそばの畑にも、花は咲いていた。

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花は咲く。。。

歌の文句じゃないけれど、私は何を残せるのだろう。

 

一見、2年前の大災害など想像もできない浜辺だが、

通ってきた途中では、ガンガンと堤防工事が行なわれていた。

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2013年5月17日

友へ

 

実直に生きていこうと思って、やってきたつもりである。

どんな任務でも、自分の持ってる力をすべて使って引き受けてやってみる。

それで駄目だったらゴメンね、と

恥をかき続ける人生になるのも、ある時点から覚悟してきた。

 

福島出張の報告をしたいのだけど、気が散って書けない。

ローソンさんとの提携が発表されて、

エビがその営業の先兵隊に指名されて、どこで聞きつけたのか、

たくさんの声援からご批判まで、受けている。

 

TPP推進の旗を振っている社長の会社と提携して、

あんたはその辞令を受けたのか、失望した。。。

エビはホントに人が良すぎる。

いつも火中の栗を拾いに行かされてるのが分からないのか。。。

いや、よくぞ。 頑張れ! ・・・などなど。

 

それだけのインパクトがある事態なのだろう。

今この段階で、強がりも弁解もしたくない。

ただ、俺を罵ったお前、同時代を生きてきた友にだけは、伝えておきたい。

 

僕は忘れてない。

一緒に歌って泣いたりした、そして闘った、多感だったあの時代のことを。

古いカセットテープを探し出して、いま一人で聞いている。

音源は残っていた。 懐かしいね。

どれにしようか。 これでいくか、軽めので。。。

 

   風がさそった この道は

   私一人の 大きな道

   だれも知らない この道は

   明日はだれかの 大きな道 ~

 

   風がはこんで 来た夢は

   私一人の 大きな夢

   だれも知らない この夢は

   明日はだれかの 大きな夢 ~

   

   今日は西へ旅立つ人も

   昨日東で涙を見せた人も

 

   風がはこんで 来た夢は

   明日はあなたの 大きな夢 ~  (「風がなにかを・・・」/曲:五つの赤い風船)

 

ど偉そうなことは言えないけど、

ちっこい体だけど、やれるだけのことはやるつもりだ。

両社の代表が、日本の一次産業を大事にし、発展させることを約束した、

という以上、ここで俺が出張らなくてどうする、

という気持ちはあるのだ。 バカと言われようが-

 

友よ!

僕らは、あの強烈な先輩たちの自己破滅的な闘争と挫折の後に、

確認したはずだ。

たたかいははてしなく続く。

過激な運動論や原理主義や、

無責任な他者への 「~すべき」論で自己満足してはいけない。

みんなの本当のシアワセのために、そのために働こう。

道は違っても、建設的な相互批判をし合える関係でいよう。

戦略は、ときにはしなやかであろう。 その上で、

未来のために、この時代を生きる者の責任を果たしきろう、と。

 

全うできるかどうか・・・

そんなことは、誰も分からない。

 



2013年5月16日

ローソンさんとの提携 -「特販課」設置

 

実はゴールデンウィーク明けから新たな任務に入っていて、

とても落ち着かない日々。

5月16日付で、仕入部内に 「特販課」 なる部署が新設されることとなり、

その課長をやれというお達し。

現在の 「放射能対策特命担当」 は継続のまま。

つまり兼任、です。

 

「特販課」 というのは、これまで仕入部のなかにあった

量販店(百貨店・スーパー) やレストランなど他社さんへの卸し業務を

「課」 として独立させた部署で、

再編のきっかけとなったのが、コンビニ大手のローソンさんとの提携である。

しかも商品の卸し - 販売という事業の提携にとどまらず、

ローソンさんが弊社の株主になるという 「資本提携」 の関係となったものだから、

生産者・消費者・取引先・関係者から、様々な憶測に加えて、

賛同、多大なる期待、厳しい批判、将来の姿への懸念まで、

たくさんの声を頂戴した。

 

4月に開催された臨時株主総会では、

「大地を守る会の姿勢は変わらない」 と藤田社長はきっぱりと宣言した。

もちろん僕の姿勢も変わるはずがない。

しかし、変わるはずはないといくら胸を張っても、

第3者の評価の如何は、すべてこれからの仕事にかかっている。

 

というような背景があって、

今日が実務部隊となる 「特販課」 の公式的なスタートの日となったのだけど、

エビ課長はどこにいるのか~! ・・・というと、福島なのよね。

 

昨日は、福島市で開かれた

『福島の農業再生を支える 放射性物質対策研究 シンポジウム』 に参加して、

今日はいわきまで流れて、福島有機倶楽部の生産者を訪問してきた。

 

いわきの生産者は、小林勝弥さん。

震災による津波と地盤沈下の影響で、以来ずっと

海に近い畑が塩害に苦しめられている。

塩分濃度の高い地下水が入るようになって、作物がつくれなくなった。

そこでいろんな情報のなかから有機のほ場でも使えそうな一つの資材を

ピックアップして、除塩試験の提案を持参した次第。

前から予定していたスケジュールであり、除塩試験は今すぐにでも始めたい。

夏までに一定の成果が見えれば、秋から一作は挑戦できる。

ま、今回は許してチョーダイ。

 

資材費用や実験にもコストがかかるのだけど、

これについては生産者の現状では負担がきつすぎる。

復興支援基金を活用させていただけないか、とお願いしているところ。

 

山都での堰さらいから帰ってきた翌日から、一気に二足のワラジ状態。

今日は夜に福島から会社に戻って、溜まったメールのチェック。

ローソンさんとの話が、どんどん進んでいる。

・・・というワケで、とても落ち着かない日々、なのであります。

 

本ブログもさらに間が空く感じになるかもしれない。

しれないけど、続けます。

福島行の報告は、次回に。

 



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