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2007年09月25日

『この地球(ほし)と生きる 大地百選』 てどう?

エコ系の新しい雑誌が、また創刊された。
『自然力マガジン WATER』 。
「新しいエコロジーライフの時代へ-」 と謳い文句が付されている。

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発行元は(株)地球丸。
釣り関係の書籍や、雑誌 『夢の丸太小屋に暮らす』 『天然生活』 など
アウトドアやエコ的ライフスタイル系(とでも括らせていただく)の出版物を
多く出している版元である。

ここでは雑誌の宣伝をしたいわけではなく(しちゃってるけど)、
実は、我らが敬愛する米の生産者・千葉孝志さん(宮城県大崎市/旧田尻町)が、
その創刊号の冒頭のコラムに登場したので、紹介したくなったわけ。

いや実は、単なる紹介では終わらなくて、
ここで新たな試みを始めてみたい、と思うのである。

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2007年09月12日

大地の稲作体験・稲刈り編 -収穫の歓び

台風報告のあとに心苦しいけど-

9月9日(日)
今年の 『大地を守る会の稲作体験2007』 も収穫を迎える。
暑さ寒さを乗り越えて、台風にも負けず、稔ってくれた田んぼ。
ちょっと色が濃いのが気になるところだが・・・

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実りの秋!到来。
というわけで、今回も120人を越す参加者が集まり、鎌を持っての稲刈りに、いざ!

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2007年09月03日

「日照りに不作なし」 というけれど

夏の太平洋高気圧から、秋雨前線の到来へ。
季節は一気に秋に向かい始めましたね。
とはいえ、まだ残暑のぶり返しもあるようですので、
皆様、体調にはくれぐれもお気をつけください。

≪……と8月30日に書き出しながら、予定外の業務が入り、
 また31日には午後から福島に向かったもので、書き上げられず、
 9月に入ってしまいました。でもせっかくなので、続けます。≫

今年の8月は、観測史上「最も暑い夏」となったようです。
全国101の地点で最高気温が更新され、
東京での8月平均気温は29.0度。平年より2度近く高い、2番目の記録とのこと。

記録的な酷暑は、同時に「少雨の夏」でもありました。
都心の降水量は平年の5%(8.5mm)、千葉・館山ではわずか1mm(平年の0.8%)
といった数字が報道されています。


さて、お米の世界ではよく 「日照りに不作なし」 とか言われます。
干ばつ気味くらいの方が米はよくとれる、という意味です。
たしかに、7月の台風や日照不足にやられた九州をのぞき、
各地の米どころからは、「8月の暑さで持ち直した」 といった声が聞かれました。
まさに 「日照りに不作なし」 の年のようです。

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でもこの言葉は昔からあったものではありません。

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2007年07月24日

田んぼの草取り&ホタル観察会

全国後継者会議で若者たちとシコタマ飲んで、帰ってきた翌日(21日)、
今度は千葉県は山武での「大地を守る会の稲作体験’07-第2回草取り」である。
かなりバテバテ。
で、ちょっと日も経ってしまったけど、外すわけにはいかないので、記しておきたい。

とにかく、ひどく草だらけの我らが体験田でありました。
コナギの天下のような田んぼ。オモダカは花を咲かせている。
先月の草取りは、かなりバッチリやったはずなのに…絶句状態。

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こんなにはびこられては、
私はとても庄内の佐藤秀雄の心境には立てない(7月2日の日記参照)。
これは取らねばならない。
参加者が多かったのが救い。

皆さん真剣に、最後まで草と格闘してくれ、
「ちゃんと草取らないと、夕飯抜きだからね!」と、
伝統的手法で娘を叱る母もいたり(だいぶ疲れが出てきてたのでしょう)、
今はただ、‘大地の会員はエライ!’という感想のみです。

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とにかく皆様、お疲れ様でございました。

しんどい作業のあとには、楽しい企画も-
ということで、若手スタッフたちが今日のために特別目玉企画を用意してくれた。

第二部-「夜の自然観察会」
みんな狙いどころを実に要領よく押えていて、ただ「蛍見会」と略して(?)呼んでいる。

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2007年07月15日

ただの虫を無視しない農業-IBM

Yaeちゃんとの再会(と言わせてください) で舞い上がって、
肝心の生産者会議のメインテーマの話が後になってしまった。

約80人のお米の生産者が青森に集結した「第11回全国米生産者会議」。
今回の会議の記念講演は、桐谷圭治さん。
講演のタイトルは、「ただの虫を無視しない農業とは」。

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桐谷さんは昆虫学者である。
なぜ米の会議に昆虫学者を呼ぶのか?
これには有機農業思想の発展にとっての、重要な戦略的意味があるのである。
なんちゃって格好つけてますが、本当です。

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2007年07月10日

日本列島の血脈

大地を守る会の機関誌『だいちMAGAZINE』9月号の原稿締め切りの日。
すぐにでも書けるはずだったのに、なぜか、というかいつものように、
締切日にならないと書き始められない。

今回の依頼は、専門委員会持ち回りの「今月の数字」というコラム。
今年、私が「米プロジェクト21」で活動に取り込む決意をしたテーマの
基となるデータを「今月の数字」として提出した。

日本列島に張り巡らされた水路の “尋常ではないすごさ” について、である。

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2007年07月04日

たんぼの生き物調査

とんぼと田んぼの山形・庄内ツアーから -PARTⅡ
今回は、「田んぼの生き物調査」の紹介です。

7月1日(日)、ツアー二日目。
佐藤秀雄さんの田んぼから、「アルケッチャーノ」での優雅で贅沢な昼食を堪能して、
一行は「庄内協同ファーム」代表・志籐正一さんの田んぼに向かう。

現地では、すでに生産者が道具を用意して待ち構えていて、
説明もそこそこに、「田んぼの生き物調査」実習に入る。

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2007年07月02日

とんぼと田んぼ

6月30日~7月1日
「とんぼと田んぼの山形・庄内ツアー」開催。参加者25名。

受け入れてくれた生産グループは、
「みずほ有機生産組合」「庄内協同ファーム」「月山パイロットファーム」「コープスター会」
の4団体。

1日目は、午後2時に鶴岡駅に集合後、
鳥海山麓にある獅子ヶ鼻湿原の散策、宿舎となる鳥海山荘での交流会。
2日目は、朝4時からの鳥海山トレッキングから始まり、
みずほ有機・佐藤秀雄さんの田んぼ見学、
地元食材を使ったイタリア・レストラン「アルケッチャーノ」での昼食、
そして庄内協同ファーム・志藤正一さんの田んぼでの「生き物調査」と、
なかなか盛り沢山の内容であった。

ここでは、まずは佐藤秀雄なる人物とその田んぼをご紹介したい。

佐藤さんの田んぼでは、毎年100万から500万匹の赤とんぼが
誕生しているそうだ。
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