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カーギルとIPコーン視察

先週のネタがまだ2本ほどあったのに、もう週末。
しかも後半は、来週の仕事もいくつか前倒しでやっておかなければならず、
どうにも書く時間が取れずじまいとなってしまった。

というのも、明日(21日)から26日まで、アメリカなのです。

行き先は、ミネソタ州ミネアポリス。
そこで、かの世界の穀物メジャー (わたくしふうに言えば、帝国主義の牙城)、
カーギルの本社に出向き、
バイオエタノール増産などによって急騰するトウモロコシの生産状況を聞きとり、
イリノイ州からアイオワ州と回って、
Non-GM(非遺伝子組み換え)コーンの生産現地を訪ねてきます。

カーギルといえば、
種子会社のモンサント社とタッグを組んで、GM作物を世界中にばら撒いている会社、
というのが我々の一致する認識なのだけれど、一方で、
Non-GMの飼料用コーンもまた、彼らの手のなかにある、のです。

アメリカの農家はだいたいが合理主義的なビジネスマンであって、
彼らは、どちらがより儲かるかで種子を選択するのだそうだ (カーギルジャパンの方の説明)。
ちゃんとプレミアムがつけば、Non-GMも作る。
実際に多くの農家が、GMもNon-GMも両方作っている、とのこと。
なので今回の視察も、正確には、Non-GMコーンというより、
IP(分別)コーンの視察ということになります。

そんな日本人の胃袋を牛耳るお国で、いま、コーン価格が急騰していて、
農民はどんどん収益性の高いGMコーンへと、なだれ現象が起きている。
Non-GMコーンの確保は、断崖絶壁状態へと追い詰められつつあるのです。

さて、どこまで見てこれるか、行ってみないと分からないけど、
カーギル社が案内してくれる、というので、見に行ってきます。


と、そんなわけで前夜にバタバタと荷造りしながらTVをつけると、
NHKで 「日本の、これから-どうする?私たちの主食」 なる討論会をやっている。

後半しか観れなかったけど、どうも皆さん少し興奮気味で (こういう番組ではありがち)、
しかもどれも何かが欠けているような印象。

何よそれ?-と思ったのは、前に座っていた経済学者の「規模拡大」論でした。
この人の規模拡大とは、たんに経営面積の増大という意味以上のものではないようで、
ちょっと噴飯モノの感あり。

ま、いずれ決着をつけなければならないテーマだが、
今はそれどころではない。
現地の天候をどうシミュレートするか、上着をどれにするか、が決まらないのだ。

では、みやげ話を乞うご期待、
ということで、一週間ほどお休みします。

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