2010年6月 4日

古着の行方を追いかけて(1) JFSA編

とよまること豊島 洋です。

今日は会員の皆さんが古着を送っていただいているNPO法人JFSAを訪ねました。

JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)は、大地を守る会の他、生協などに呼びかけて

古着を回収しています。

送られた古着は販売され、その売上金はカラチ市(パキスタン)のスラムにある学校「アルカイール・

アカデミー」を支援するために使われています。

今回は千葉市にあるJFSAの本部ともいうべき場所を訪問しました。

 

JFSA遠景.jpg

これが、JFSAの外観(事務所、倉庫、店舗)。

千葉県千葉市中央区都町にあります。前には公園があってとてものんびりした雰囲気。

 

JFSA店舗入り口.jpg

店舗の入り口です。

回収された古着は、国内向けとパキスタン向けに分けられてから、日本向けはこの店舗や、柏市に

あるもう一つの店舗「KAPRE(かぷれ)」、さらに休日の明治公園や新宿中央公園等のフリマで販売

されています。

 

JFSA店舗店内.jpg

これが店舗内の様子。

季節に応じて品ぞろえを調整しています。夏向きの掘り出し物は今がチャンス!

 

古着はこんな状態で届く.jpg

皆さんからの古着はこんな感じで届きます。きちんと包装されていてありがたいです。JFSAの

スタッフからも感謝の言葉をいただきました。送る方の温かい気持ちとモラルが感じられます。

1年に2回回収を行いますが、1回で約26トンが集まります。

うち大地を守る会の会員さんからは5トンほど。

 

古着を仕分ける.jpg

届いた古着の封を解いて、品目ごとに仕分けます。

フルタイムスタッフ3名のほか、アルバイトの方3名が仕分け作業を行っています。

仕分け中も古着が届くので、大忙しです。

 

パキスタンはイスラム教徒の国なので、女性の肌が露出するタンクトップなどは売れません。日本で

売ることになります。日本での売り上げは、JFSAの運営費とスタッフの給料に。

 

パキスタンに送り出した古着は、現地の業者に販売します。その売り上げがアルカイール・アカデミーの

運営費の一部となります。

パキスタンでの売れ線は、カバン類、ハンカチ、女性の下着(ブラジャーなど)とのこと。

 

アルカイール・アカデミーは、カラチ市のスラム地域にある学校で学費無料です。

なお、パキスタンには、義務教育制度がありません(!)。学校はそれぞれの経済的状況に合わせて

存在していますが、無料の学校は神学校が多く宗教的にかたよることが多いとか。

アルカイールアカデミーではそのようなことはなく総合的な教育をしています。

(詳しくは7月に現地報告しますね。)

 

古着ロールの山.jpg

パキスタン向けに分けられた古着は、品目ごとに50キロのかたまりにされ、次の船積みを待ちます。

次回のコンテナ積み込み予定は6月2日。

コンテナへの積み込み作業はボランティアの力で行います。

 

そして古着はいよいよ海外へ!詳しい状況は後日お知らせします。

 

大地を守る会 国際局 豊島洋

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