2010年7月アーカイブ

2010年7月31日

鹿の増殖で山の自然はどうなっているのでしょう~丹沢山系の様子~

とらちゃんこと虎谷健です。

 

昨年から始まった「たべまも」キャンペーン。

キャンペーンで取り上げた食材は米、在来種野菜、そして鹿肉です。これらの食材を食べ支える事で周囲の環境を守り、「生物多様性」を守りましょう! というキャンペーンです。

 大自然の一員である鹿を食べることによって山の環境と生物多様性を守ろう、というわけですがでも、どうして鹿を食べて頭数を減らす事が自然環境を守る事につながるのでしょうか?

日本各地で甚大な被害が出ているといわれている鹿の大増殖。

もともと繁殖力が強い動物のうえ、

・ニホンオオカミの絶滅、ハンターの高齢化、減少で天敵が減った。

・地球温暖化により降雪が減少して冬に死ぬ鹿が減った。

・植林のため森林伐採を行ない、鹿の餌場、草地が増えた。

・ゴルフ場造成などで生息域を追われた鹿が分散した。

・限界集落、耕作放棄地の増加で里に近寄りやすくなり作物の味を覚えた鹿が居付くようになった。

...など様々な理由により大増殖が始まったと言われています。

 

鹿が増えすぎて次のような課題が浮かび上がっているようです。

・牧草地や畑、植樹への食害。

・山の下草を食べ尽くしてしまうことによる植生の貧弱化と山の保水力の低下と土砂流出、水源地へ   の影響。

・高山への生息域拡大による希少な高山植物への食害、天然記念物のライチョウの営巣地の破壊、同じく天然記念物のニホンカモシカの生息域への侵入によるカモシカの生息域の減少。

などが指摘されています。

 

では、実際山の状況はどうなっているのでしょうか?

関東平野に住む私たちにとってハイキングなどで身近な山、丹沢に登って実際の鹿被害の様子を

見てきました。

 

歩いたルートはヤビツ峠から入って塔の岳を経て丹沢山に登る一般的なルートです。

ヤビツ峠から入って1時間ほど登ると二の塔と呼ばれる休憩所が現れます。ここでは丹沢自然保護協会

主催する植生回復のための広葉樹の植樹が毎年行われています。

昨年私もこの植樹に参加してきました。昨年植えた木がどうなっているのか植えた場所を目指して

登り始めました。

 

 

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少し山に入ると食害にあった笹が目立ち始めます。

7月下旬の今、もっと青々と葉をつけてないといけないはずですが葉を食べられてしまっています。

 

 

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ちなみにこちらは比較的食害の少ないように思われる笹です。

同じ季節なのに下草も含めて葉のボリュームが違います。

 

 

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下草が生えている場所ではホタルブクロの花が咲いていました。

 

 

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こちらの笹はほとんど葉が残っていません。これでは笹は枯れてしまいます。

対照的に繁茂しているのはマツカゼソウ。独特の臭気がある植物のため鹿が食べないようです。

鹿の食害(食圧)が進むと、鹿が食べない種類の植物ばかりが増えることになり、植生が貧相に

なってしまうんですね。

 

 

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広葉樹が主に茂る林の地表ですが、笹をはじめ下草が育っていません。まるで間伐が行き届いていない針葉樹を植樹した林のようです。

このような土壌では保水力が低下するので大雨が降った時など土壌流出の原因になります。

また、クマザサなどの笹藪には、雨の時など鹿が雨宿りに集まってくるそうです。

笹藪自体消滅してしまう事は鹿にとっても良いことではないはずです。

 

 

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ちなみに植樹された針葉樹の林の下草もこのような状態です。

太陽の光が差し込まず、下草が生えにくくなります。保水性が落ちるため大雨が降ると一気に

土砂が流れるおそれがあります。

 

 

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広葉樹を植林した場所に到着。鹿に食べられないようにプラスチックのネットでガードされています。

ここでもマツカゼソウだけが繁茂していました。 

 

 

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斜面に立ち並ぶ鹿食害防止のネットの様子です。下草が食べられ土がむき出しになっている場所もあります。

 

 

 

ネットに守られて花が咲いていました。

本来ならこのような花があちらこちらで見られるはずなのですが...。

 

 

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針葉樹の植林地全体を囲む植生保護柵も山のあちらこちらにありました。

これらは鹿の食害を防ぐだけでなく、他の動物たちの往来も妨げてしまいます。目の細かなネットを

張っているのはノウサギの侵入も防ぐためです。

 

鹿の侵入だけを防ぐ植生保護柵は目の大きなネットのみ張られていますが、それでもツキノワグマなど大型動物の往来は妨げられてしまいます。

 ちなみに、ツキノワグマは丹沢山系にわずか20頭ほどしかいないと言われています。

しかも、富士山系・奥多摩山系とは道路で分断されてしまっているため、クマ同士の往来がしにくい状態です。近親交配による生殖力の弱体化が心配されています。

 そこで、富士山系・奥多摩山系とコリドー(緑の回廊)で結んでクマの往来を活発にする事が検討されています。

でもそれ以前に、山の中の自由な往来が柵で妨げられてしまっているようです。

 

 

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ネットも倒木や大雪で壊されてしまいます。壊された後には鹿が侵入した足跡がついていました。

 

 

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こちらはだいぶ大きく育った木です。「これだけ育ったらひと安心!」とはいきません。

樹皮を食べられてしまうとせっかく育った木も枯れてしまいます。

 

 

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午後になって霧が出てきてしまいました。ぼんやりと鹿柵が立ち並んでいる様子が分かります。

登山道からは見えにくいのですが、このような柵が延々と続いていて万里の長城の様です。

う~ん、健全な森の状態とは言えません・・・。

 

 

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ちなみにこちらは鹿ではなく、登山者の踏み跡の植生回復中の様子です。

ネットを張って土壌流出を防ぎ下草を生やしています。

皆さんも山を歩く時は登山道を踏み外さずに歩きましょう!

 

今回の山歩きでは鹿には出会いませんでしたが鹿の痕跡を至るところで見ることができました。

ちなみに今、丹沢では登山者がヤマビルに吸血される事が多くなっていますが、ヤマビルも鹿に付いて生息域を広げているとのことです。(虎谷も2回ほどかまれてしまいました!)

 

鹿の大増殖の問題は地球温暖化や限界集落、林業、リゾート開発など今の日本が抱えている課題の表われようです。

鹿を食べて数を減らすことで全ての課題が解決できるとは考えられませんが、鹿の食害を少しでも減らすために今私たちにできる事は、鹿肉を食材としておいしく食べることだと思います。

食材という「価値」をつけてあげることによって、害獣として駆除され処分されている鹿たちが

「地域の大切な資源」として見直されることが期待できます。

資源が活用されることで雇用が生まれ、お金が循環することによってその地域が元気になり、

自然環境と人間が共存できるようになるといいのですが。

 

 

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丹沢産の鹿のグリルです。(調理:レストラン THE WAKO)

エゾシカに比べて脂肪が少なくあっさりした味でした。塩と胡椒のみで頂きましたが美味しかった!

「たべまも」キャンペーンに関わり鹿肉に親しむ機会も増えたため今ではすっかり鹿肉の味が我が家の味に定着してきました。鹿の猟解禁は秋。待ち遠しい秋の味覚になりました。 

まだ鹿を召し上がったことのない皆さんもこの秋はぜひ鹿肉デビューをしてみてください。

もちろん、大地を守る会でも鹿肉とその加工品を紹介していきますので注文してください!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月30日

「たまなびファーム・大豆の草取りお手伝い」を行って来ました!

とらちゃんこと虎谷健です。

文化放送・玉川美沙さんの「たまなび」とのコラボで始まった、大豆の成長を見つめる企画「たまなびファーム」。

今回、リスナーの皆さんと一緒に、播種して一か月経った大豆畑の草取りお手伝いに行ってきました。

 

 

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「青春ダーツ」の田中泰宏さんが今回も来てくれました。

スタジオに戻って玉川美沙さんことたまちゃんに楽しい報告をしてくれることでしょう!

 

 

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作業の様子です。

「たまなびファーム・本気畑」と名付けたこの畑は高台にあり景色は良いのですが、木陰がなくて

暑い!しかも広い!

畝の間は生産者さんが機械で徐草してくれたので、機械で取りきれない株と株の間の雑草を

とってもらいました。

大豆栽培ではこの時期に行う草取りがこの後の大豆の成長に大きく影響します。

このことを参加者の皆さんに説明してやる気をさらに出していただきました!

暑いけれどがんばるぞ!おうおう!

 

 

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田中泰宏さんも頑張っております。きつい作業中でもカメラを向けるとすかさずポーズ!

さすが芸人さんですね!株の周りに生えている雑草をていねいに抜いていきます。

大豆の茎にびっしりとツルが巻きついています!

ツルを外すのは大変なので根を引き抜いてそのままにしておきました。

この暑さで枯れてしまうことでしょう。

 

 

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折しも熱中症注意を喚起するニュースが流れるほどの酷暑!

水分だけでなくミネラル分も摂取しないといけません。スイカに塩を振って皆さんに食べていただきました。

約1時間半ほどの作業を無事終え、畑もきれいになりました。

 

 

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午前中いっぱい草取りを頑張っていただいた後は枝豆を楽しみました!

参加者総出で枝豆の準備です。

 

 

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収穫したて、茹でる直前の枝豆です。実がぱんぱんに詰まっていそうで美味しそうです!

これでまだ半分の量です。今日は草取りを頑張ったお礼にたんまり枝豆を楽しんでもらいます。

 

 

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冷やしトマトときゅうりも用意しました。

きゅうりはヤマキさんの味噌をつけて食べました。「なめ味噌」がきゅうりと相性ぴったりでございます。

暑い日に食べるトマトは格別に美味しいですね!

充分に熟して果皮が半透明になったほどのトマトに歯をあてると、冷えた果汁がぱぁ~!と口の中に

ほとばしって...幸福でございます。

 

 

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枝豆も充分に楽しんで皆さん、ようやく落ち着きました。

田中さんも参加者の子ども達とすっかり仲良しでございます。

 

次回のたまなびファーム企画は11月の大豆の収穫体験までありませんが、大豆の成長の様子は

随時「たまなびファーム」のブログに報告していく予定です。皆さんも時々チェックしてみてください。 

 

たくさんのリスナーの皆さんが、大豆やひいては日本の農業にもっと関心を寄せてくれるように

なったらうれしいですね。

大地を守る会の会員さんになってくれたらもっとうれしいですが、そもそも農業は地域全体が元気にならないと継続できない産業ですから、大地を守る会とお付き合いしている生産者さんだけが栄えれば良いというものではありません。

「国産品、できれば地場のものを選んで買おう、近所の直売所で買う顔の見える野菜の方がもっと安心。」という機運が日本全国で高まって欲しいものですね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月29日

「千葉畑の会・スイカ食味会」に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんは7月の3連休、どのように過ごされましたか?

大地を守る会では海の日の恒例イベント「千葉畑の会・スイカ食味会」を今年も行いました!

 

今年は春先に寒さが続いた為、スイカの苗の生育が心配されました。

スイカ食味会で食べさせてもらうスイカは、この交流会のためだけに作られている品種もあるため、

生育が心配。

でもさすがプロです!どのスイカもぴたりと交流会に合わせて熟期を迎えていました!

 

 

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会場の千葉畑の会の内田さんは代々続く農家さん。交流会会場となる納屋も広くて立派です!

柱も梁も太い!

 

 

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こちらは出荷を待つスイカたち。「食べてみて~!」と訴えているようです。

家族の人数が減ってか小玉スイカが人気のようですが、やはり夏に一度は大玉スイカをガツン!と

食べたいものです。

この夏、我が家では親戚が集まってバーベキューを楽しみますが、大玉スイカもぬかりなく手配しました!

大ぶりに切ったスイカにかぶりついて種をピュッ!ピュッ!と飛ばしてお行儀ワルで楽しみます。

夏のイベントには欠かせません!

 

 

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いよいよ食味会の開始です!

6種類のスイカ(祭りばやし・縞王・新三山・タヒチ・ゴールデン旭都・マダーボール)を食べ比べました。

昔からのロングセラーの品種から、今ではもうあまり見なくなってしまったもの、それぞれの特徴や

どこが難点だったか、などを経験を交えて教えてくれます。

プロのスイカ農家さんから聞くスイカの種類の変遷は興味深いです。

テレビの取材も入りました!

 

 

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みんなでスイカを頬張りながら記念撮影。美味しそうですね!

 

 

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スイカをたっぷり堪能した後は畑の見学です。

説明は内田和洋さん。「スイカの交配はミツバチで行うんですよ~。」と。

8月に入ると秋に出荷する人参を蒔くそうです。「人参は水が好きなんです。水やりが大変なん

ですよぅ~」とのこと。暑い中ごくろうさまです。

 

 

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子どもたちはさっそく虫取り?いえいえ、畑見学の時に草取りのお手伝いをしました。

この作物は落花生。脇に生えている草、スベリヒユとちょっと似ているので要注意、です。

 

ちなみにこのスベリヒユ、茹でてマヨネーズで食べると美味しいとのこと。

生でかじってみるとクセもなくほんのり粘りがあって「夏野菜」という感じでした。

さっそく我が家に帰って試食。お酢好きの我が家では酢醤油が評判良かったです。

「雑草」から「夏野菜」に昇格です。さらに「タダで生えてくる。」という特徴が評価されて「夏野菜の定番」

まで2階級特進も間近か、か!?(笑)

 

 

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暑い中、黙々と草取り体験に取り組んでいただきました。

みんなで一斉に草取りをしてすぐにきれいになりました。

 

 

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畑見学&草取りお手伝いを終えて会場に戻ると、とうもろこしとジャガイモを頂きました。

すべて内田農園ものです。美味しかったです。

子どもたちは大根を洗う水槽で水遊びです。楽しそう!

 

 

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内田さんの畑に隣接する雑木林は生き物の宝庫。

稲作体験田企画の自然ガイドでもおなじみの生き物はかせ・陶武利さんに、今年も自然観察ガイドを

お願いしました。

さて、どんな生き物が見つかるかな?

 

 

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ノコギリクワガタをゲット!

全部で15匹のカブトムシ、クワガタ、玉虫を捕まえました!

 

「こんなに獲って大丈夫?」という声もありましたが、陶さんによると「雑木林がしっかりしているから

このくらい獲ってもびくともしませんよ。」とのことです、ご安心を。

確かに、毎年イベントの際にこの林からは数十匹の虫たちをわけてもらっていますが、虫が減って

いる様子はありません。

 

 

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今回の自然観察会のサプライズは日本の国蝶でもあるオオムラサキを見つけた事です!

長年、自然観察を行っている陶さんも「力が強い蝶です!興奮しました!」とのこと。嬉しそうですね!

前回は千葉県では珍しい、ヒラタクワガタも見つけました。この雑木林の豊かさが伺えます。

オオムラサキはこのあと逃がしてあげました。

 

 

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自然観察も終えて会場に戻って今回捕まえたクワガタとカブトムシを欲しい子どもたちに分けました。

人数分はいないのでじゃんけんで持ち帰れる人を決めました!

真剣勝負のじゃんけんです!負けて泣いちゃう子もいませんでした。みんな、立派だな!

 

 

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集合した時に行った目方当てクイズの当選者には目方を当てたスイカをプレゼント!

15.1kgの堂々とした大玉スイカです。

 

 

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交流会を終えてセミの声に送られて帰る夕暮れの内田農園。

左奥のこんもりした屋敷林(?)が内田さんのお宅です。トトロが居そうな大きな木ですね。

こんな農村らしい風景がずっと保たれる事を祈りたいです。

皆さんも国産農作物を買い支えて、農家さんを応援してくださいね!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月28日

「神泉・畑の樂校」&「大豆畑のお手伝い!」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

梅雨が明けて暑い日が続いていますが皆さま、体調など崩されずにお元気でお過ごしでしょうか?

冷たいものやさらっと食べられるものばかりでなくがっつり、しっかりと食事を取って体調を崩さない

ように気をつけましょう!

「日本一暑い町」として知られる熊谷市にほど近い神川町にある「神泉・畑の樂校」の畑。

暑さにも負けずに出かけてきました!

 

 

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前日に梅雨明け宣言が出た畑の様子です。

大豆の成長には目を見張るものがあります。来るたびにどんどん成長をしています!

とうもろこしも背が伸びています。雑草の勢いも衰えません。

 

種蒔きや苗の定植も一段落したこの時期、相変わらず草取りが主な作業です。

でも、梅雨明けしたので雑草への水分補給も止まりますので今、草取りを頑張れば後がラクです!

先が見えてきました!

今回から8月いっぱいまでは畑の樂校は夏時間。9:00に開始して12:00には終了です。

真昼間は暑すぎて畑に長く居られません!

 

 

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大豆の様子です。

手前の大豆と奥の大豆とは播種時期が2週間ずれています。成長の違いが判りますね!

 

 

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とうもろこしも大きくなりました!次回には収穫できそうですね。

大風に倒されずに収穫できますように!

 

 

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草に埋もれて救出した落花生も大きくなりました!もう、草に負けませんね。

 

 

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お昼まで草取り作業をしてすっきりしました。

梅雨も明けて水分の補給も減るので草の成長は弱まるはずです。

・・・いや、弱まって欲しいです!次回来る時まで草はこのままでいて欲しい! 

 

 

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この日、「畑の樂校」企画と同時開催で大豆畑の草取りお手伝い企画も開催しました。

お手伝いした畑はヤマキさんの大豆を作っている「豆太郎」さんの畑です。

さすがプロの農家さんの大豆です!大きく育っています!

雑草も「無農薬・有機栽培」。元気に立派に育っています!(笑)

 

 

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大豆の根のまわりにもびっしり生えた雑草たち。機械で徐草しても株周りは手で取るしかありません。

広大な面積を徐草することはプロの農家さんでも大変な作業です。

 

 

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熱心に草取り作業に汗を流す参加者の皆さん。

暑い中本当にありがとうございます!熱中症に気をつけて作業を進めます。

 

 

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こんなにきれいに草を取り除いていただきました。

梅雨も明けたので、このあとは土の表面は乾いて暑くなり草の種は発芽しにくくなることでしょう。

さらに大豆はぐんぐん成長しますので、その陰になってもう草はそれほど成長できないはずです。

この時期の草取りは大変ですが大豆を順調に成長させるために大切な作業なんです。

 

 

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お昼には畑の樂校の参加者も大豆畑のお手伝い企画参加の皆さんもみんな集まって、枝豆を

ワシワシ食べつくす昼食会を行いました!この日のために用意した枝豆は約20kg!

無類の枝豆好きが100人集まっても大丈夫です!

...ちなみにこの日の参加者は約90名。皆さん、枝豆を心ゆくまで堪能して頂きました!

 

 

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お世話になったヤマキさんも気合が入っています!かき氷やジュースなどの販売をしてくれました。

竹のセットは流しそうめんでしょうか?

 

 

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流しうどんでございました。豆乳を練り込んだうどんとトマトを練り込んだ赤いうどん。

紅白で流れてきて縁起がいい!ゴマだれで美味しく頂きました。

虎谷は流れ切ったうどんが溜まるザルから取って食べましたのであっという間に満腹でございます。

 

 

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昼食も終わってひとまずは解散です。

解散した後に希望者を募ってヤマキさんの社屋の脇を流れる水路でサワガニ探しをしました。

水に足を浸していると猛暑も忘れます。

ヤマキさんのある旧神泉村は湧水が豊富な土地です。村内にはきれいな水が流れていて

クレソンなども自生しています。

水路脇には野菜の洗い場が造られていました。スイカを冷やしたらおいしそうです。

 

今年で2回目になる大豆畑のお手伝い企画。今回は100名を超える応募を頂きました!

暑い中での畑作業は大変な体験ですが、農家さんのお仕事の一端を知っていただく事ができたと

思います。この時期おいしい枝豆もしっかりと堪能して頂けた事と思います。

 

大地を守る会の畑お手伝い企画は大変なだけではありません!

必ずお楽しみがついてくるような企画を考えていますので、皆さんもぜひ一度お申し込みしてください!

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月27日

第28回 久慈市山形べこツアー

とんちゃんこと、交流局の中井徹です。

7月17日(土)~19日(月)、今年で28回目となる久慈市山形べこツアーが催行されました。

総勢31名。岩手県久慈市山形町

4年前までは「山形村」。中井は今でも、どうしても「山形村」と呼んでしまいます。

 

今回は、宮崎県で発生した口蹄疫の問題もあり、残念ながら、べこツアーと言っても、牛たちに

接することは一切できませんでした。念には念を入れての対応です。

ただ、現地では、生産者の方々や、多くの自然に囲まれ、子どもも大人も、実にゆったりとした

3日間を過ごすことができました。

写真を中心に、その様子をお伝えしましょう。

 

 

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山間の牧場に放牧されている短角牛たち。

駅から宿への道中、バスの窓ごしに見ることができました。

 

宿に到着し荷物を置いたら、さっそくツリーイング体験です。 

 

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インストラクターの方の説明をよーく聞いて、 装備をしっかりと装着。

 

 

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付き添ってもらいながら、よいしょよいしょと登っていきます。

 

 

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子供たちはあっという間にコツをつかみ、こんなに高いところまで!  

 

 

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大人も負けてはいられません。みなさん、一所懸命チャレンジしていました。

コツをつかめば難しくはないのですが、思った以上に汗だくになります。

 

動画でもいくつかご紹介します。

 

 

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ツリーイングが終わると、なだらかに広がる山々を見渡しながら、山形町での林業の様子を聞きました。

 

続いて、初日の夕方はバーベキューを囲んでの歓迎セレモニーです。 

 

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まずは乾杯!

生産者の方々をはじめ市役所の方やJA(農協)の方など、本当に多くのみなさんに囲まれての

歓迎セレモニーです。

 

 

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途中から夕立の雨となってしまいましたが、きれいな森と空に囲まれた場所で短角牛ほか、

おいしい食材をたくさんごちそうになりました。

 

 

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短角牛の短くんとハイチーズ!

 

 

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生産者と一緒に。

 

 

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宿泊した、平庭山荘のコテージ。家族ごとに、ゆったりと。

夜は、満天の星を眺めることができました。

 

二日目の午前中は、久慈の海へ。

漁港の朝市を見学し、ウニの殻むき体験も行ないました。

 

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向かうは二子漁港の朝市です。月に一度開催されているそうです。

 

 

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ウニ、ホヤ、干物やワカメなど、海の幸が豊富です。

子供たちは初めて見るホヤにくぎ付けです。

 

 

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続いてウニ殻むき体験。 

ウニは何と一人3個ずつ!品定めです。

 

 

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 ウニの口側(ふだん海底にあるほう)に道具をあてて、半分に開きます。

 

 

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こんな感じにたっぷりです。

「昆布の色をしたもの」は、まさに昆布やワカメなど、ウニが食べたものです。

 

 

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サジで 殻の中から中身をざるに取り出します。

 

 

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ピンセットで「昆布の色をした物」を取り除きます。

 

 

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地道に取り除いていくと、こんなにスッキリきれいになります。

 

 

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ウニ3個分だとこんなに盛りだくさんに!

漁協の皆さんにご用意いただいた「シラス汁」と「いちご汁(ウニとアワビ)」とともに

と~っても豪華なお昼ごはんです。

 

 

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お昼ごはんを食べている最中も、沖合からジャンジャカ海の幸が運ばれてきます。

海女さんやたちが大活躍しているのでしょう。

 

 

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船から引き上げです。

子どもたちも大人も初めて見る光景にくぎ付けです。

 

 

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漁港のみなさんとお別れのごあいさつです。

 

 

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みなさん、おいしいウニ、そしてシラス汁、いちご汁、ホヤなどありがとうございました!

 

 

続いて、山形町に戻り、鍾乳洞の見学と、子どもたちを中心にシャワークライミング。

 

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内間木洞という鍾乳洞の説明を聞きます。

 

 

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総延長6,000mを超える鍾乳洞で、日本で5番目に長い鍾乳洞とのこと。

 

 

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鍾乳洞の入り口です。冷風がヒューヒューと吹いてきます。

 

 

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危険のないよう、みんなヘルメットを装着。

ほとんど無地のヘルメットですが、中にはこんなものも混じっていて、子どもたちはうらやましそう。

テレビでやってる「戦隊もの」をイメージしているのでしょう。

 

 

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案内していただきながらどんどん進みます。

みんな、足元と頭上に注意しながらね。

 

 

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こんな光景が広がっています。

 

 

つづいてシャワークライミングの様子を。

 

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冷たい川の水の中、ばしゃばしゃと沢登りに没頭。

小さなお子さんもお父さん・お母さんの力をかりて頑張りました。

 

 

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シャワークライミングの最後は「自然のウォータースライダー」です。

まずはインストラクターの方から見本を。

 

 

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岩をすべり台にしてあっという間に下ります。スリリングで気持ちがよいです。

不思議なことに体は全然痛くありません。

 

 

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子どもたちもどんどんチャレンジ。

インストラクターのみなさんのサポートのおかげで、子どもたちもみんな楽しめました。

 

シャワークライミングの様子を動画でもご紹介。

 

 

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年配層?(失礼)は、木工体験でシャワークライミング隊を待ちます。

なかなかいい感じに仕上がりました。

 

3日目。バッタリー村という、昔ながらの暮らしぶりを伝える集落で、豆腐づくりや染物体験です。

 

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今回も手書きの歓迎プレートを用意してくれてました。

バッタリー村は今年で開村25周年です。

 

 

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右がバッタリー村・村長の木藤古徳一郎さん。

徳一郎さんからの歓迎のごあいさつは→こちら

ちなみに、徳一郎さんのお父さんは徳太郎さんといい、大地を守る会の商品「とくたろう」の名前の由来

となっています。

 

さっそく豆腐づくり。

   

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機械で大豆をつぶします。

 

 

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大豆がつぶされ出てきます。

 

 

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つぶした大豆を煮る釜です。貫禄のある大きな釜ですね。

 

 

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つぶした大豆を入れます。

 

 

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煮た大豆を釜からすくいあげ、圧をかけます。

 

 

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しぼった豆乳。

 

 

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豆乳ににがりを入れてかき混ぜます。

 

 

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少しずつ固まり始め、おぼろ豆腐のようなフルフルのお豆腐になりました。

 

 

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醤油とネギといっしょに召し上がりました。

 

 

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こちらは子どもが大好きな「森のやど」。子どもたちは「基地」みたいなのが大好きですよね。

 

 

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みんな時間を忘れて夢中です。

バッタリー村には他にも自然をいかしたいろいろなものがあります。

 

 

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バッタリー村の「創作館」に移り、お昼ごはんをいただきます。

藁ぶき屋根の上には、おにゆりが生えています。もうすぐきれいな花を咲かせるそうです。

 

 

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ここにも手書きで歓迎の書が。うれしいですね。

徳一郎さん、ありがとうございます。

 

 

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建物の中にこんな解説が。 

 

 

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べこ汁と漬物とおにぎりをいただきました。

べこ汁は、短角牛としみ豆腐を、地元の味噌を使った 汁です。ほんのりと生姜の風味も。

 

 

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最後にみんなで記念撮影です。3日間もあっと言う間でした。

 

以下、参加者からの感想をご紹介しましょう。

「東京へ戻りはじめに思ったのは、なんて刺激(ストレス)が多いのだろう、ということでした。

灰色のビル、どぎつい看板、広告、車の騒音、排ガス...。

山形町では見渡す限りの緑、小鳥のさえずり、心地よい風、おいしい空気だったのに。

そのギャップをあらためて感じ、自然の大切さを実感しました。

ツアーでは本当にいろいろな体験ができて、あっという間の3日間でした。

ツリーイング(ロープを使っての木登り)の爽快さ、おいしい食事、冷たかった、大変だったシャワー

クライミング、本当に楽しかったです。

これも山形町の皆様のあたたかいもてなし、大地を守る会スタッフの皆様のバックアップ、ツアーに

参加された皆様とのふれあいがあったからこそと感じております。

最高の思い出となりました。ありがとうございました。

子ども達もいろいろな年齢の子が一緒に遊べて楽しかったと思います。

長男は『岩手県に住みたい』『また、ここに来たいなぁ』と言っていました。

 

山形町の皆様へ

本当にあたたかく迎えていただき、ありがとうございました。

口蹄疫問題が早く終息し、安心してべことふれあえるツアーができるようになるといいですね。

本当に山深い山形町の自然を大切にしていただきたいと思います。

また訪れる日が来ることを楽しみにしております。    ~M.Y」

 

28年間続いているこのツアー。

中井は、個人的には、1985年と1992年に参加しているのですが、1992年に宿泊させていただいた方

とも再会できて、うれしかったです。

来年もまた、皆様との出会い、山形町の方々との出会いを!

ぜひ、べこツアーでごいっしょしましょう。

 

大地を守る会 交流局 中井 徹



2010年7月26日

日テレ「汐留リーダーズEYE」撮影レポート その1

byふーみん

 

8月6日(金)午前10:04~10:25放送 

企業のトップにじっくり話を聞く番組日テレCS放送「汐留リーダーズEYE」

藤田和芳社長が生出演することが決まりました!

翌日の地上波ニュース「news everyサタデー」でもダイジェスト版で放映されます。

藤田社長の人柄、そして大地を守る会の活動に迫った内容になる予定です。

 

1)日本テレビCS放送「汐留リーダーズEYE」

放映日:8月6日(金)午前10:04~10:25


2)日本テレビ地上波放送「news everyサタデー」

放映日:8月7日(土)午後5:30~6:00の間の3分間程度


 

生出演の中で、大地を守る会の活動VTRを紹介する場面があり、

今、そのVTRのために着々と準備を進めています。

9月11日増床オープンする、銀座三越店出店予定のデリカショップの開店に向けて、

マルシェ事業部のメンバーが魅力的な商品をお店に打ちだすため、一生懸命開発中です。

撮影第1回目は、藤田社長がそのデリカショップの商品をマルシェ事業部のメンバーと試食して、

見た目、味、値段からいろいろな側面から、検討しているシーンを撮影しました。

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     試食したジャンボマッシュルームの肉詰め

 

8月6日(金)の生放送はどんな映像になるのでしょうか。

これから、東京駅構内「大地を守るDeli エキュート東京店」、

大地を守る会直営のカフェ「ツチオーネ」自由が丘店、

神奈川県三浦半島での交流イベント「三浦とうもろこし収穫祭」の様子を撮影する予定です。

また、大地を守る会の宅配を実際お届けしている様子や、

利用されている会員の方の声も、紹介予定です。

 

今後も撮影の様子を随時報告していきますので、楽しみにお待ちください。

 

大地を守る会 事務局 齋藤史恵



2010年7月23日

プロから学ぶ鰹節の削り方教室を開催しました

今年も株式会社伏高商店の中野克彦さんをお迎えして、

プロから学ぶ鰹節の削り方教室を開催しました。

今年の会場は、東急大井町線九品仏駅前にあるカフェ「ツチオ―ネ」自由が丘店です。

 

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講師の中野さん。講座のはじめは、かつおぶしの削り方について口頭で説明がありました。

 

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そのあとは、実際に鰹節削り器をつかった実習です。

講座で用意した削り器のほかに、参加者のなかには、削り器を持参される方々もいらっしゃいました。

参加者一人ひとりに丁寧に削り方の説明をされる中野さん。

これまで「上手く削れない」「粉のようになってしまう」...と台所にしまいがちになっていた削り器に

スポットライトがあたったようです。

 

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かつおぶし削りは身体全身を使う作業です。

「おなかすきましたね」のお声も。

  

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お待たせしました。カフェのランチの登場です。

 

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本日のメニューは、10種の野菜のベジナムル丼です。

やさしく自然でそれでいてバランスのとれた味付けが人気のカフェ「ツチオ―ネ」定番メニュー!

そして、今回の企画のために特別にご用意した豆腐と野菜の小鉢付き。

削ったばかりのかつおぶしと一緒にいただきます♪

 

なごやかな雰囲気のなか、かつおぶしのお話しは続きました。




2010年7月12日

とうもろこしの雄花切りのお手伝いに行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

今月末には大地を守る会の最大規模の産地交流会「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が

行なわれます。

3週間前の今、収穫祭のとうもろこしは受粉をし実を大きく実らせている最中です。

 

夏のこの時期のとうもろこしには「アワノメイガ」という蛾の幼虫がどうしても実に入ってしまいます。

この蛾はとうもろこしの雄花に卵を産みつけ、孵化した幼虫が茎を辿って実に辿りつき、食害を

引き起こします。強力な農薬を使えば一発で退治できるのでしょうが、農薬を使わない栽培では

この時期に栽培しない事以外に有効な手段がありません。

なるべく虫害を減らす手段として、孵化した幼虫が実にたどり着く前に、受粉を終えて役目を果たした雄花を刈り取って畑の外に出してしまう「雄花切り」という作業があります。

私たちが楽しむのに生産者の皆さんだけにこの作業をお願いするのは申し訳ない!っという事で

お手伝いに行ってきました。

 

 

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うっそうと茂ったとうもろこしです。

先端の一つの大きな花のように見えるところが雄花です。近づいて見ると小さな花が集まったもの。

雄花をたたくと花粉がほわん、と舞います。

この雄花を切り取って蛾の幼虫、もしくは卵ごと畑の外に運び出してしまう事が今日の目的です。

 

 

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ハサミで1本づつ切りとってコンテナの箱に入れて運び出します。

横に並んで一斉に作業開始!「マイペースで」と思いつつ隣が気になりペースが上がってしまいます。

 

 

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皆さんの訪問を待っているとうもろこし。まだだいぶ細めですね。これからどんどん大きくなって

3週間後には食べ頃になります!

 

 

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どんどん刈り進みます。進んでいくごとに刈り取った雄花を畑の外に出す作業が大変になります!

切り取った雄花は一つ残らず畑の外に出してしまいます。

この日は曇天で気温が高く時折雨も落ちてきてカッパを着ると暑く、着ないと雨に濡れてしまう

いやな天気でした。

でもこの湿度と気温が作物の成長を促すわけですね。梅雨をいやがってばかりもいられません。

 

 

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約3時間ほどの作業でだいぶ作業が進みました。畑がトラ刈り状態です。あともう少し!

 

 

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やっと終了!

畑から出した雄花は軽トラックに載せて畑から離れた場所に捨ててしまいます。

刈り取った雄花をよく見ると時折小さな幼虫が見つかります。見えませんが卵もたくさん産みつけ

られているのでしょう。

これらを外に出せば実の食害の被害は軽減できますが、まったく食害なし!というわけにはいきません。

この作業前に運良く実に辿りついていた幼虫は防げません...。

とりあえずやれることはやりましたし雨もあがりました。 皆さん、お疲れ様!

 

 

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お手伝いの後のお楽しみがこれです!

今の季節、黒崎有機栽培研究会の皆さんはお中元メロンの出荷のピークが過ぎて一段落した頃。

畑で熟し過ぎてしまって出荷できないメロンを私たちのためにとって置いてくださいました!

うれしい!高級メロンをぶつ切りで頂きました。

出荷できない迄に畑で熟してしまったメロンは消費者である私たちには食べる機会がありません。

この超完熟メロンを食せるのは生産者さんだけの特権です!

左は種の周りを掻きだす石橋さん、あ~あ、その種の周りのひげとお汁が美味しいんじゃないですか!

種ごとほおばってお汁を一滴残さず吸い取ってしまいたい!

 

ちなみに虎谷が大好きな超完熟果物はすもも、桃、メロン、キウイフルーツです。

キウイフルーツの完熟物は11月に行われる「「甘楽キウイフルーツ収穫お手伝い」企画で、運が

良ければ食べることができます。

通常キウイフルーツは11月の収穫時期にはまだ固く、収穫後に追熟させて皆さんにお届けするの

ですが、なぜか11月の収穫時に畑ですでに熟して柔らかくなってしまった実があるのです。

これを皮の上から指でつぶしてさらにフニャフニャにしてヘタを噛みとって、ゼリーのようになった実を

ジュッと吸い取ると大変に美味。

一つの畑から見つかる完熟した実は4つか5つくらいだそうで、収穫のお手伝いにいってもなかなか

出会えないレアものでございます。美味しい!

 

桃、すももの完熟物も滅多に出会えない果物の最たるものでしょう。普通に出荷していても傷みの

心配があるこれらの作物の出荷には、生産者さんが非常に神経を使って選果をしますので、輸送の

途中で熟し過ぎる恐れのあるものは出荷されません。

 

私もこれらの完熟物を賞味できたのは産地担当で桃、すももの生産者さんを担当していた時だけです。

農家さんの軒下に座って初めて食べた時は感動で胃袋が震え「こんな美味しいものがあったんだ!

大地を守る会に入って良かった!」と思ったほどです。

すももの中では「大石早生」は完熟してからすぐに水っぽくなって甘味が落ちてしまうので、超完熟の

美味しい物に出会える機会は少なく、「ソルダム」は完熟しても実がしっかりしているので超完熟でも

美味しい物に出会える機会が比較的多かったように思われます。

桃も生産者宅で過熟で出荷できない物をいただきました。

箱に当たっている底の部分はすでに茶色く変色し、じゅくじゅく状態でしたが(うじも居たりして...)、

その部分を避けて食べる完熟部分はそれはそれは美味でございました!

超完熟果物の思い出は尽きませんが、検品が厳しくなると皆さんにちゃんと品物をお届できる反面、

思いがけないほど美味しいものが届く面白みが減っていないかなぁ、と思う今日この頃でございます。

 

 

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ただの完熟メロンを食べるだけではありません。

ブランデーをかけて食べるとさらに美味しさが増すことも教えてもらいました!

プン!とアルコール臭がするほど熟しきったメロンはそのまま頬ばるとクセが強く、口の中がイガイガし

喉がざらつく感じが残るのですが、ブランデーをかけるとあら、不思議。

驚くほどさらっとして美味しいメロンに変身します。

この食べ方は石渡さんに教わりました。生産者さんたちの密かな楽しみですね。

 

 

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お酒をかけた後はまんべんなく全体にアルコールがまわる様にブロックにしてやります。

この状態にして食します。

 

 

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虎谷はちょい小さめのメロン1個、お酒でひたひたにして丸ごと頂きました!

たっぷり汗をかいて働いた後に、コンテナをイスにして野外でいただく完熟メロンは夏の最高の

デザートです!

 

とうもろこし収穫交流会まであと3週間。

台風など大風に倒されることなく無事に交流会の日を迎えられる事を祈りたいです。

今年の申し込みで落選してしまった皆さん、ごめんなさい。来年もぜひ申し込んでくださいね。

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健

 

※この完熟メロン及び桃、すもも、キウイフルーツは輸送に耐えられないため、皆さんのお宅にお届け

することはできません。        

オイシイ話ばかりで申し訳ありません。 <(_ _)>



2010年7月 8日

「神泉・畑の樂校」に行って来ました!

とらちゃんこと虎谷健です。

梅雨真っ只中、蒸し暑い天気が続きますが皆さま体調など崩さずに元気でお過ごしでしょうか。

大地を守る会の六本木事務所の空調の基本は「28.0℃ 除湿」ですが、机の場所やそれぞれの

好む温度帯の違いで「27.5℃除湿」と「28.5℃除湿or冷房」の間で微妙な駆け引きが日々

繰り広げられております(笑)。

虎谷は快適な事務所を飛び出して神川町にある「神泉・畑の樂校」の畑に行ってきました。

 

 

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神川町ではいたるところでアジサイがきれいに咲いていました。

農家さんは畑や家の周りに花を植えている方が多いので季節の花が楽しめます。

 

 

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ガクアジサイです。こちらもきれいですね!

 

 

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お馴染み、定点観測です。

前回じゃがいもを収穫した後に蒔いた大豆が元気に育っています。

じゃがいもは葉がだいぶ黄色みを帯びてきました。今回でじゃがいもは全部収穫してしまいます。

 

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2週間前、じゃがいもを収穫した後に蒔いた大豆が元気に育っています。

たっぷりと水と温度を得て成長が早いです!播種後1週間で芽が出て2週間ですでにこの状態です。

これだけ成長が早いと多少ハトに芽をつつかれても大丈夫ですね!

 

 

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7月上旬、神川では3日連続激しい夕立があり大風が吹きました。

「稲光が真横に走ったんですよ!」と興奮気味にその時の様子を語るヤマキの角掛さん。

「あの山に雨雲がかかったら30分で雨が来ますから大急ぎで撤収しましょう。」とのこと。

ちらちら雲の様子を見ながらの作業となりました。

横倒しになったとうもろこしが風の強さを物語っております。

隣に植えたモロヘイヤくんに覆いかぶさっております。とうもろこしを立て直して土寄せをしてあげました。

 

 

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育ち過ぎのズッキーニ。

2週間に一度の訪問ですと、きゅうりやズッキーニは収穫適期に収穫することが難しい...。

ちなみにズッキーニはもっと巨大になります!でもこんな巨大ズッキーニも食べてみるとけっこう

美味しいんです。

 

 

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スイカも実をつけております。

こちらは「そろそろ食べ頃かな...。」と収穫にいくとカラスに食べられている事が多々あります。

一日中食べ頃を見計らっている連中には敵いません。覆いをしてやりませう。

 

 

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前回草に埋もれていた落花生が成長して花をつけていました。

 

 

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かぼちゃがぐんぐんツルを伸ばしています。なんとこれで1株でございます。

プロの農家さん達はツル1つに2.3個のかぼちゃを残してほかの実を摘んでしまいますが、昨年

私たちは全部実らせて「どの玉まで食べておいしいか。」試してみました。

ソフトボールほどにしか育たなかった実もちょっと味は薄いのですがそれなりに食べられました。

 

 

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長ネギです。畑に来るたびに成長しているように見えます。今回も草を取り土寄せをしました。

 

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じゃがいもを収穫した後に植えたさつまいもの苗も成長を始めています。順調!順調!

 

 

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今回でじゃがいもは全部収穫を終えました!大量のじゃがいもです!

「前回持ち帰った芋がまだあるんですけど...」とさすがに皆さんちょっと弱気な発言。

結局、持ち帰りできる分を持ち帰ってもらい、残りは7月18日に行われる「神泉・大豆畑のお手伝い」

企画に参加される方に分けてあげる事にしました。

 

 

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モロヘイヤもだいぶ大きくなりました。今回から収穫を始めて皆さんに持ち帰ってもらいました。

我が家はモロヘイヤ大好きで夏には欠かせない野菜でございます。茹でて酢醤油でいただきます。

 

 

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今日も一日作業してすっきりしました!

懸念だった夕立ちにも合わず予定をこなすことができました。

また2週間後にきたら草が伸びて作物も成長して畑の様子が変わっていることでしょう。 

 

本日の作業:とうもろこしの土寄せ、長ネギの土寄せと草取りと一部移植(水気が多く、成長が

良くなかったため)、トマトの誘引、じゃがいも、ナス、ズッキーニ、ピーマン、ししとうなどの収穫、

草取り、とにかく畑に入ったら草取り!などでした。

 

草との戦いはあと3週間ほどが勝負でしょうか。がんばるぞ!おうおう! 

 

 

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帰りに畑から15分ほどのところにある名勝「三波石峡」に寄ってみました。 

雨で水量が増してすごい迫力です!この時期はやはり梅雨らしく雨が降らないと困りますが、

九州などの大雨は土砂災害など災害が心配ですね。

大きな災害もなく夏らしい暑い夏を迎えたいものです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月 2日

太陽油脂工場見学に行ってきました!

今日は、2010年4月28日に開催れた太陽油脂工場見学について、ご紹介します。

 

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太陽油脂の長谷川治さんの講座でスタート。

石けんとはなにか、合成洗剤との違いをユーモアを交えてお話しいただき、会場が笑い声に

包まれることがしばしば。 

 

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長谷川さんのお話しは、実習や実験を取り入れて、視覚的にもわかりやすい内容です。

ちなみに、一番手前の女性が振っているのは、石けんの原料をいれたペットボトルが入った袋。

一日みんなで順番に振り続けます。さて、講座の最後にはどうなっているでしょうか?

 

 

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お話しの後はいよいよ工場見学へ。

工場の敷地内なので、トラックやフォークリフトには気をつけます。

 

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上の缶は、太陽油脂から大手食品会社に納品する食用油。

「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした

食用油を取り扱う会社。

その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。

 

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工場の見学コース。ガラスの向こうで石けんが作られます。

 

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工場見学中も、参加者から参加者へ石けん原料の入ったペットボトルが手渡され振られます。

 

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こちらは、石けんを乳化する作業スペース。

乳化とは、混ざり合わない2つの液体が均一に混ざっていること。

 ここでは、水と油を石けんで乳化させて、UVクリームやハンドクリームなどを作っています。

 

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工場見学が終了し、お話しの部屋に戻りました。

参加者同士が協力して、ずっと振られ続けたペットボトルのなかで、

ドロドロの石けんができあがりました。

 

 

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最後は、石けんキットを使って、オリジナル石けん作り。

袋の上から石けんを練って練って型に入れて出来上がり!

石けん作りの間も、質問が続々と出されました。

出席者の石けんへの関心の高さがうかがえる時間でした!




2010年7月 1日

「たまなびファーム」大豆の種まきをしました!

とらちゃんこと虎谷健です。

文化放送・玉川美沙さんの「たまなび」とのコラボで始まった「たまなびファーム」。

大豆の種をまくために埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんをスタッフの皆さんと一緒に訪問しました。

番組の中でのたまちゃんの子分役(いちおう、「たまなび学園・研究員」という肩書があるようですが

虎谷には「子分」に見えてしまいます)「青春ダーツ」の田中泰宏さんが現地へ来てくれました。

今日はたまちゃんがいないので田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ並の

重労働を課してあげようと思案中(笑)。

 

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まずはお世話になるヤマキ醸造さんに併設の食事処糀庵にてお昼ごはんです。

豆乳を練り込んだうどんにゴマだれ、湯葉、蒸野菜、じゃこを使ったがんもなどヤマキ醸造さん

らしい食事が並びます。

食事をしながら打ち合わせを行いました。

 

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食事が済んでさっそく畑に出ました。あらかじめ畝を作っていた場所に種を植えてもらいました。

大豆はお米の「田植え」のような派手な見せ場がありません。ひたすら畑に種を落としていく

地道な作業が続きます。

地味な作業ですが調子に乗って来ると、手は動かしながらも頭の中で色々な事を考える時間が

生まれて心地よくなってきます。ランナーズ・ハイならぬファーマーズ・ハイ(?)かもしれませんね。

田中さんにはこの感覚を体験してもらいたくてこの作業をお願いしました。

 

うしろではスタッフの方が自主的に草取りをしてくれています。

背中に汗をびっしょりかくほど熱心に草取りをやってくれ「いやぁ、気持ちいいのもですね!」

 

普段、空調の効いたビルの中で仕事をしている皆さんには新鮮な経験だったのでしょう。

田中さんもリフレッシュしながらギャグの5つや6つは考えられたかもしれません。

「いかがですか?リフレッシュできました?おもしろいギャグでも浮かんだんじゃないですか。」と

聞いたところ「へ?」という顔。

さては今日の晩飯は何にしよう、とか今日はこれで終わりかな...とか大したことは考えて

いなかったのではないですかな?  

 

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大豆を播種した後はちょうど収穫期を迎えていたじゃがいも掘りも体験してもらいました。

 

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畑の後はヤマキさんの工場見学を行いました。

醤油の搾る様子を実演、説明してくれているのはヤマキ醸造の大地を守る会営業担当の筒井さんです。

うしろにいる麦わら帽子の方はいつもイベントでお世話になっている角掛さん。

どこから見ても農家のお兄さんですがヤマキ醸造の取締役さま。実はとてもえらい方なんです。

 

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今日の取材に来て下さったスタッフの皆さん。今日は蒸し暑い中お疲れ様でした!

 

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たまなびファームの看板裏に田中さんにひとことギャグをかましていただきました!

「たまなびファーム」の様子は「玉川美沙・たまなび」の番組の中の「たまなび学園」というコーナー

(毎週金曜日16:35頃)の中で不定期に11月の大豆収穫までお知らせしてゆく予定です。

 

大豆は地味な作物ですが日本人の食生活に欠かせない大切な穀物ですので、このような番組を

通じて多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。

 

皆さんも大豆製品、たくさん食べていますか?

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含む穀物です。

お米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て

しまうのです!日本食の定番のご飯とお味噌汁だけで体に必要な栄養素が取れてしまうという

ことはすごいことですね。

これに冷ややっこと野菜、ちちっとあぶった魚、願わくば冷酒が加われば黄金のメニューでございます!

こんなメニューで満足できてしまう日本人って質素に見えて実はとても豊かなんですね。

 

ラジオのリスナーのみなさんにも、質素だけれども豊かな食、その食を支えている農家さん達の

仕事に関心を持ってもらえるといいなと思っています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



大地を守る会の震災復興支援

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