2010年10月15日

自然耕房さんに訪問会の打ち合わせに行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

10/4「神泉・畑の樂校」で畑作業をした後、少し足を延ばしてお隣・群馬県の赤城山山腹にある

きのこ屋さん「自然耕房」に、11月14日(日)に行われる訪問会の打ち合わせに行ってきました。

 

 

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自然耕房の社屋の前で。佐藤社長さんです。

自然耕房は「じねんこぼう」と読み、佐藤社長のこだわりである自然光(しぜんこう)を使った

マイタケ栽培をする工房であることにかけた名前です。

 

 

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自然耕房のある赤城山南麓は日照時間の長い晴天の日が多い土地です。

冬、日本海側からやってきた雪雲が赤城山に到達する前に雪を降らし終わるため、

冷たく乾燥した北風、「赤城おろし」が吹くわけです。

その晴天の多さを活かした装置がマイタケの栽培施設の屋根にあるカプセルのような

「太陽光自動追尾式採光機」です。

太陽の動きを自動的に追いかけ施設内にたくさんの太陽光を取り入れます。

ソーラーパネルも奥に見えます。自然の恵みを最大限に活かしたマイタケ栽培ですね。

 

 

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施設内のマイタケの様子です。

自然耕房さんのマイタケは肉厚で味もしっかりしています。虎谷はバターでさっと炒めてちょいと

ベーコンを散らして食べるのが大好きであります。

虎谷は実は無類のきのこ好き。食べるのも好きですが野生のきのこを探して山を歩くのも大好きです。

秋も深まるこの時期は野生きのこも盛んに発生しますので、雨が降った後に晴れて気温が上がると

山に行きたくてウズウズします。

虎谷のきのこ探しのフィールドは富士山山麓です。日本でも有数のきのこの産地で国立公園なので

私有地を気にすることなくきのこ探しが楽しめますし(※鑑札の購入は必要です)

標高差があるので長い期間にわたって様々なきのこ探しが楽しめます。

樹海に踏み込むのはちょっと勇気がいりますが、方向を見失わないように細心の注意を払い

野生動物の気配に気を配りながら(クマなどもいますから...)の山歩きは、五感が研ぎ澄まされて

野生に戻ったような感覚です。

でも、そんなハードな山歩きなどしなくても皆さんがお住まいの近くにある公園などでも食用きのこが

見つかることもあるんですよ!

 

ちなみに、食べる際には

・知っているきのこしか口にしない

・経験者のアドバイスを必ずもらう

といった注意が必要ですが、お散歩の途中でちょっと落ち葉の周りを気にしてみてはいかがでしょう。

きのこ図鑑があると散歩がさらに楽しくなりますよ。

 

 

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こちらはシイタケの原木栽培です。すごい量ですね!

きのこには派手さはありませんがとってもピースな生き物ですね。

自然界での役割は、倒木や動物の死骸を分解して土に返す縁の下の力持ちです。

また、栽培を行えば広葉樹を利用しますので樹木の更新に役立ち、様々な里山の生き物を育む

雑木林の維持につながります。

栽培施設をつくったとしてもそれほど大きな施設を必要としないので、大規模な開墾も伴なわず

自然にやさしい農業と言えるかもしれません。

開墾どころか、そのまま森の中でも栽培できてしまうのですから!

 

きのこも食べ方によってはボリュームがあるのであまり肉を食べなくてもお腹が満足してくれます。

肉を控えられる事からも生き物にやさしい食物かもしれませんね。

生いたちからしてとってもピースなきのこでございますが、自然耕房ではさらに資源をとことん

使い切り無駄を出さないことに努めていて、訪問会ではその取り組みを皆さんに紹介したいと

考えています。

 

 

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シイタケ栽培で使い終わった後のほだ木です。

通常なら産業廃棄物?でもそのまま廃棄はしません。

皮を取り除いた後に砕いてマイタケのポット栽培用の菌床に生まれ変わります。

マイタケを栽培した後はヒラタケ系のきのこ栽培、それが終わったら腐性性きのこの栽培...

最後は堆肥として近隣の農家さんに引き取られていく、、、と繰り返し活用されます。

 

 

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白いビニルのロールはマイタケの菌床栽培の後に出た廃棄物。この使い終わったビニルもゴミになりません。栽培施設の温度調整のための熱源として使われます。

 

 

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菌床製造の際にはがされるほだ木の皮だけは利用価値がない...と思ったら、カブトムシが

たくさん卵を産んでいました!訪問会の最大の楽しみができました!

訪問会では子どもたちに幼虫探しもしてもらいますのでお楽しみに!

 

太陽や雑木林の恵みをきのこ栽培という形で上手に活用している自然耕房さん。

他にも高齢者の雇用や軽度の障害がある方の雇用、地場産品の直売所経営などにも積極的に

取り組んで地域全体で元気になろう!と頑張っていらっしゃいます。

きのこと同じくピースな会社でございますね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健

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