2011年5月30日

【復興支援】「大地と海の復興プロジェクト」活動報告 重茂漁協(岩手県宮古市)に船を届けてきました!

大地を守る会は、震災復興支援のひとつとして、

生産者が被災生産者を助ける「大地と海の復興プロジェクト」に取り組んでいます。

このプロジェクトで使っていない船の提供を呼びかけたところ、

シラスでおなじみ岩崎晃次さんが2隻の船と、

船外機(エンジン)を提供してくださいました。

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●岩崎さんが提供してくださった船2隻

5月3日8時に、船を運搬車につみこみ、重茂漁協より頼まれた発電機2台、

ヘドロを掃除する高圧洗浄機などといっしょに

神奈川県佐島漁港から一路岩手県宮古市へ。

ところが東北自動車道が大大大渋滞! 到着したのは夜中の23時でした。

翌4日、現地合流した大地を守る会社長・藤田とともに

重茂漁協の後川(うしろがわ)良二販売課長に船を引き渡し。

震災で橋が落ち、陸の孤島となった重茂地区ですが、

三陸の中でもいち早く復興への取り組みを始めています。

国や県の対応を待っていられないと、組合長が銀行から17億円の借入をしたとか。

重茂漁協では870隻の船のうち残った船は14隻。

つてを頼るなどなんとか手当てできた船が約150隻。

600名いる漁師4人に1隻の割合です。船も資源(ワカメ)もすべてを共有し、

当面は協業化で乗り切るとということです。

「5月末には天然ワカメの刈り取りを始めるよ!

養殖ワカメは色々なところへ出荷しているが天然ワカメは

大地を守る会だけに出しますよ!」と後川さん。

そして感激された後川さん、いきなり泡盛を! 

「いやぁ、震災後はやっぱり酒も飲めなかったんだよね! 

今日は大地を守る会さんが来てくれたからやっと花見酒がやれますよ!」

やっぱり被災地ではどこも自粛自粛なんですね。

そして、残った冷凍庫に10コずつあったという貝盛りのウニとアワビを大盤振る舞い。

「生のアワビはもっとうまいからその時にもまた来てくださいね!」

最後に藤田社長から大地を守る震災復興支援基金を手渡して重茂を後にしました。

後日、関係者の方から「先日重茂を訪ねたら、大地を守る会さんが船を持ってきてくれたと

嬉しそうに何度も何度も聞かされました」と教えてもらいました。

本当に喜んでいただけたようです。

大地を守る会のみなさまのお気持ちは確実に生産者に伝わっています。

今後とも被災生産者へのご支援をどうぞよろしくお願いいいたします!

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●写真左が岩崎さん(神奈川県佐島漁業)、右が後川さん(岩手県重茂漁業)

畜産水産グループ長 吉田和生

大地を守る会の震災復興支援

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