2012年2月アーカイブ

2012年2月14日

【復興支援】食べものつなげるプロジェクト第36回ご報告

5月7日(土)よりスタートした新鮮な季節の野菜など加工食品を
避難所に継続的に届ける「食べものつなげるプロジェクト」、
第36回1月4日のご報告です。

今回は食べものつなげるプロジェクトの一環として、
福島県の家族を放射線量の低い千葉県南部に
短期間受け入れる「フクシマ・スマイル プロジェクト」
(主催:パーマカルチャー井戸端会議@ちば)の
滞在期間中の食料を大地を守る会が支援しました。
保養者は、外部被ばくだけで年間1ミリシーベルトを
超えてしまう地域に住んでいるため、
なるべく内部被ばくを避ける食事をしたいと、
放射能測定を実施している大地を守る会に
食材提供依頼の声がかかりました。
短期ですが、安心できる食べもので
元気になってほしいと支援を実施することにしました。

■内容:福島県の家族を、放射線量の低い千葉県南部に
 数日間受け入れ、保養してもらう
 「フクシマ・スマイル プロジェクト」
 (主催:パーマカルチャー井戸端会議@ちば)。
 この滞在期間中の食料を大地を守る会が支援します。 
■日程:2012 年1 月4日(水)~8 日(日) 
■場所:千葉県鴨川市 
■参加:16名(大人8名・子ども8名)


 第36回「食べものつなげるプロジェクト」

▼1月4日(水)お届けの商品
米25kg、豆乳17パック、豆腐25パック、納豆26パック、
かまぼこ2パック、野菜セット5箱

みんなで餅つき。思いっきり外で体を動かします。

ギター演奏にあわせてみんなで歌います。

保養を終えて、主催者は
「おかげさまで、安全でとびきりおいしい食事を
保養家族の方々に提供することができました。
食を選ぶことによって内部被ばくを避けることとともに、
健康的な食事をすることで体の免疫を高める大切さを
少しでもわかってもらえたのではないでしょうか」と
コメントしていました。


大地を守る会 宇田川



【復興支援】食べものつなげるプロジェクト第35回ご報告

5月7日(土)よりスタートした新鮮な季節の野菜など加工食品を
避難所に継続的に届ける「食べものつなげるプロジェクト」、
第35回12月29・30日のご報告です。
今回はお正月食材としてお餅を届けました。

白餅とほんのり黄色をした人参餅の2色セット。
この餅は福島県須賀川市の米生産団体・ジェイラップの
2011年産のもち米を使用し、人参餅に練り込んだ
人参パウダーの原料は、
福島市の野菜生産団体・福島わかば会の栽培した
在来品種・長人参を使っています。
人参餅はほんのり黄色く、幸せを象徴する色として
来年度の被災地復興への願いをこめました。
自宅避難者を支援するとともに、
原発事故以降販売量減少に悩む福島県の生産者も支援したいと
今回のお餅の企画にしました。

白餅とほんのり黄色い人参餅

被災地に向けたメッセージを入れました


■餅について:
○もち米:
米生産団体・ジェイラップ(福島県須賀川市)の 2011年度新米を使用。
※NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメーターにより、放射能不検出を確認。
 検出限界値は、ヨウ素131が3.3Bq/kg、セシウム137が3.3Bq/kg、
 セシウム134が5.0Bq/kg。

 ジェイラップは土壌の放射能除染を実施し、実績をあげています。
 除染結果報告についてはこちら:

○人参餅:
福島の在来品種である長人参のパウダーを練りこんだ、
ほんのり黄色い餅。長人参は、大地を守る会の
生産団体・福島わかば会(福島県福島市)の
農薬・化学肥料不使用で栽培されたもの。
60~80cmとごぼうのように長く、中心まで
朱色をしており、香り、味の強い人参です。
福島県では古くから栽培されており、
福島わかば会では20年以上栽培に取り組んでいます。

※今回の長人参は2011年1月に収穫したものを乾燥、
 屋内保管していました。 


 第35回「食べものつなげるプロジェクト」

▼12月29(木)大槌町へお届けの商品
二色切り餅(1.2kg)20セット


▼12月29日(木)雄勝町へお届けの商品
二色切り餅(1.2kg)550セット


▼12月29日(木)北上町へのお届けの商品
二色切り餅(1.2kg)550セット


被災地よりお餅のお礼メッセージが届きましたので、
ご紹介しますね。

■メッセージ
昨年末のお餅のご支援もありがとうございました。
3地区とも大好評で、勿体ないからと冷凍して、
少しずつ頂いているそうです。
ニンジン嫌いの子供たちはニンジンの味が濃厚なので
食べにくかったようですが
ニンジン好きには美味しくて大好評だったそうです。
震災でたくさんの方々が亡くなられたので
お正月はできませんでしたが、
餅を食べ力をつけ皆様から元気をもらい 
この冬を乗り越えようと頑張ってるそうです。


私も味見をしたのですが、人参の味がしっかりして
お雑煮に入れてもいい味がでる
特別なお餅でした!
それとお餅の納品は新年もせまった、12/29。
お餅を作ってくれたジェイラップさんも、
この時期は需要が高いので生産が間に合わないかもしれない...と
おっしゃりながらも、
絶対餅を届けたい!と急ピッチで製造を進めてくれました。

会員のみなさんのご協力が、
福島の生産者と被災地の支援につながっています。
ぜひ今後ともご支援・ご協力お願いいたします!

大地を守る会 宇田川


2012年2月 3日

【復興支援】食べものつなげるプロジェクト第34回ご報告

5月7日(土)よりスタートした新鮮な季節の野菜など加工食品を
避難所に継続的に届ける「食べものつなげるプロジェクト」、
第34回12月25~28日のご報告です。
また、少し遅れてしまいましたが、
いくつかのクリスマスケーキもお届けしました。


 第34回「食べものつなげるプロジェクト」

▼12月25(日)大槌町へお届けの商品
いちご15パック、かぶ1束、ミニカリフラワー3個、れんこん8.5kg、バナナ8パック、小松菜59パック、辛味大根20パック、精肉8パック、ハム・ソーセージ123パック、豆腐・納豆など大豆製品135パック、餃子の皮20パック、麺類20パック、ちくわなど練り物10パック、ヨーグルトなど乳製品64パック、漬物12パック、クリスマスケーキ7個


▼12月25日(日)雄勝町へお届けの商品
エリンギ7パック、オータムポエム1パック、かぶ1束、きのこセット15パック、キャベツ53個、セロリ1個、サニーレタス10個、スイスチャード9パック、スティックブロッコリー1パック、スナックえんどう1kg、なめこ1パック、にら29パック、ひらたけ23パック、ブロッコリー31パック、ほうれん草38パック、ホワイトマッシュルーム7パック、ミニ白菜10個、ラディッシュ9パック、ルコラ13パック、れんこん3.6kg、三浦大根21個、春菊3パック、小松菜9パック、深谷ねぎ5束、水菜4パック、生しいたけ18パック、白菜3個、精肉88パック、ハム・ソーセージ258パック、豆腐・納豆など大豆製品464パック、ヨーグルトなど乳製品185パック、麺類59パック、ちくわなど練り物82パック、餃子の皮24パック、クリスマスケーキ26個


▼12月25日(日)北上町へのお届けの商品
いちご2パック、いんげん6.7kg、えのきたけ49パック、エリンギ36パック、オータムポエム10パック、かぶ162束、きのこセット3セット、キャベツ45パック、きゅうり51.7kg、セロリ60kg、サニーレタス6個、スイートバジル12パック、スイスチャード1パック、スティックブロッコリー7パック、スナックえんどう0.5kg、セリ30パック、ターサイ9個、トマト12.6kg、なす9パック、なめこ34パック、にら61パック、パセリ6パック、パプリカ8パック、バナナ76パック、ピーマン4.6kg、ひらたけ9パック、ぶなしめじ38パック、ブラウンマッシュルーム4パック、ブロッコリー113パック、ベビーリーフ12パック、ほうれん草168パック、ホワイトマッシュルーム8パック、まいたけ35パック、ミニ白菜11個、みぶ菜1パック、ラディッシュ2パック、レタス90個、レンコン90.5kg、菜花98パック、春菊36パック、小松菜98パック、深谷ねぎ19束、大根93本、水菜34パック、しいたけ1パック、青しそ47パック、ねぎ204束、白菜93個、葉にんにく9パック、ハム・ソーセージ376パック、豆腐・納豆など大豆製品545パック、餃子の皮22パック、麺類72パック、ヨーグルトなど乳製品209パック、ちくわなど練り物39パック、クリスマスケーキ26個


被災地と仲介してくださっている
東北復興支援団体・祈望(きぼう)さんから
メッセージをいただきましたので
ご紹介しますね。
みなさんの喜びの様子がとても伝わってきて、
本当にうれしい気持ちになりました!
これも大地を守る会の会員のみなさんからの
ご協力があってこそ、です。
会員さんの支援金が、
被災地のみなさんへのクリスマスプレゼントに
なりました。


●東北復興支援団体・祈望からのメッセージ
今週も、雄勝町、北上町、大槌町にたくさんの
ご支援をいただき、誠にありがとうございました。
このたびも沢山のご支援を頂き、
皆さんとても喜んでいらっしゃったそうです。
第一便で野菜とイチゴ、第二便で加工品、
ケーキが到着しました!

みなさん大変喜んでおり、空に手をあわせて
感謝の意味を込め拝んでいたそうです。
野菜と加工品が到着したとき、
皆さん有り難くて泣いていたそうです。

今回はロールケーキとホールケーキも何個か届いて、
子供たちも親御さん方もとても喜んでくださったそうです。
震災以来、子供たちの最高の笑顔が見れました。
親御さん方は この最高の笑顔を見て涙してました。
本当に感謝してます。
このクリスマスを通じてたくさんの方からも
プレゼントをいただき、被災地に少し笑顔が戻りました。
寒くて厳しい毎日ですが、生きてる幸せを感じる事が
できて感謝の気持ちでいっぱいです...と
コメントいただいております。

また、大槌町からは、
大地を守る会からのケーキ、加工品大好評です。
野菜は鮮度がよくシャキッとしていますし
納豆、ヨーグルト、ベーコン等味が濃いと言うか
食材の味が最高です。
ケーキは子供達のいる家庭に配布しましたが、
親の口に入る間もなく完売し
スミマセン味のコメントできないそうです。
ですが子供達の食べっぷりから美味しいでしょうねと
言ってくれました。
素晴らしいクリスマスになり感謝いたします。
また、月曜日の加工品は賞味期限もながく
最高でした!と皆さんから大好評でした。
有り難うございます。と喜びのコメントをいただきました。

みんな感動して泣いてたそうです。
野菜で沢山の方々が救われたことに
胸がいっぱいになりました。
大地を守る会の皆様、生産者の皆様、
物流の皆様、会員の皆様にもよろしくお伝えください。

年末のおいそがしい中、
ご支援調整していただきまして、感謝致します。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

東北3県は雪も積もり、本格的な冬の季節になりました。
まだストーブの無いご家庭もあるので、
いま一生懸命に集めて届けている所です。
年末年始も頑張ります!

写真を添付します。
北上町の女子中学生がいただいた材料で
つくったケーキもありました!
ありがとうございます!




大地を守る会 宇田川


2012年2月 1日

NEWS 大地を守る2012年2月号 やまけんの大地を守るうんまいもん探訪




 世界中どこでも、その国でもっともたくさん穫れる農産物からお酒が造られます。
イギリスでは麦からビールやウイスキー、フランス・イタリアではブドウからワインができます。
そして日本はコメの国、だから日本酒はコメから造られるわけです。
 いっとき、日本酒ブームが来て透明な酒が流行りました。

無色透明で、呑んでも水のように端麗で甘い香りがする新しいタイプの酒がブームを生み出しました。
この透明さは磨き抜いたコメと酵母、そして炭濾過という技法でもたらされていました。
活性炭が匂いを吸着してくれることは有名ですが、酒の匂いや雑味消しにも使われていたのです。
けれども透明感を追求するあまり、肝心要の味や特徴的な香りまで消してしまう酒も多いことが問題でした。
 時代は変わり、いまは個性のある酒が人気を呼ぶようになり、強い炭濾過を施した透明な酒ばかりではありません。私は大地を守る会の「種蒔人」というお酒が大好きです。
これを白い磁器の猪口に注いでみると、ほのかに琥珀色でしょう?
また、素晴らしい料理酒として有名な「蔵の素」の色は、ほとんど褐色と言っていい。
これが本来のお酒の色だと思うのです。
 こうした色つきのお酒は旨みが濃いので、料理に合わせて呑むのが吉。
それも、舌が麻痺してしまうような「冷や」で飲むよりも、圧倒的に「お燗」の方が美味しい。
お酒で冬の夜長を楽しみましょう!

山本 謙治(やまもと けんじ)




NEWS 大地を守る2012年2月号 くらすことつながること


  寒い季節がおとずれると「どうしようかな」と思います。それは、味噌づくり。今年は「どの豆を使い、どの麹にしようか」と、そんなことを考えはじめるのです。
味噌を仕込んでいる人は周りに多く、何人もから「味見」と称する自家製味噌をいただきます。
おなじ豆、おなじ麹を使っても、その人、その家で味はずいぶんちがいます。しっかりした味噌、やわらかな風味の味噌、塩が強い味噌。その人の手とその家の空気が、それぞれの味噌をつくり出すのを感じます。
 味噌づくりをはじめるまでは、家での味噌作りを「むずかしい」と思いこんでいました。でも、友人に教わったところ、とても簡単。
1 日か半日の作業で、半年後にはおいしい味噌ができるのです。
前日の夜、豆をたっぷりの水に浸けます。この作業をわすれないようにするため、いつも、豆を目につくところに置き、メモ書きしておきます。翌朝、目が覚めると、ふっくら膨らんだ豆がまっていてくれます。
豆を圧力鍋で煮て、つぶして、塩と麹と混ぜる。空気をなるべく抜くようにして、保存容器へ。作業を確認しながら、話しながら、味噌づくりを進めます。
仕込んだ味噌は、しばらくしたら「天地返し」を。これは、上と下の味噌を入れ替える作業。でも、うちではしません。それでも、おいしい味噌ができるのです。麹の力はすばらしい。
仕込んだ味噌は、半年後から食べられますが、わたしは、1 年、寝かせてからいただきます。みずみずしい味噌は自家製ならでは。
 こうして、その家らしい味噌ができ上がっていくのです。

いままで、味噌づくりは、友人と夫との3人での作業でしていました。わが家の味噌づくりは、すべて手作業。豆をつぶすときにフードフロセッサーを使う方法もありますが、手のほうが作業が早いのです。つぶす作業を手早くするには、男性の力があると助かります。
 でも、今回は様子がちがいます。
3.11 を受け、それぞれの生き方、在り方を見つめ直しはじめた人もいると思います。わが家もそう。しばらく、夫と別々に暮らすことになりました。夫はすでに自分用の味噌を仕込み終わったところ。わたしの味噌づくりは、これからです。どこで、どんなふうに味噌を仕込むんだろう。
自家製味噌は、麹が生きています。発酵がつづいています。食べるなら、ぜひ、生きている味噌を。
 


廣瀬 裕子(ひろせ ゆうこ)
作家。日々の暮らしがその人を育むという思いを言葉に乗せている。著書に『できることからはじめています』、『まいにちのなかにオーガニック』など。3.11 を受け5 年後10 年後のこどもたちが健やかに育つ会を立ち上げた。
http://y-hirose.com/





NEWS 大地を守る2012年2月号 今月の数字 vol.53

約1000万円

経済産業省庁舎が原発の電力を使わない電気を購入して、削減した電力料金

 みなさんは、ある一定以上の契約電力であれば、原発の電気を使わない選択ができることをご存知ですか?
 日本では段階的な電力自由化により、現在ではおもに50kW 以上の契約電力であれば、東京電力や関西電力などの大手電力会社以外の、原発を持たずに電力を供給する会社「PPS(特定規模電気事業者)」から電気を購入することができます。
残念ながら、自由化の対象には個人宅やコンビニなどの小規模の電力需要家は入っていません。
しかし、すでに多くの学校や自治体、官公庁の庁舎などはこのPPS から電力を購入しているのです。
 PPSから購入する最大のメリットは、原発の電力ではないということはもちろんですが、電力料金が安くなる場合が多いということです。なんと原子力発電所を管轄する経済産業省では、PPSと契約することにより年間約1000万円もの電気料金を削減しています。
自治体でも、立川市の積極的な取り組みが知られています。
しかし、PPSの電力全体のシェアは全国でわずか約3%程度。PPSの市場拡大=原発を使わない市場の拡大とも言えます。
この動きは今後も注視していきたいですね。

 PPSについてもっと知りたい方は下記ホームページをご覧ください。
http://www.enecho.meti.go.jp/denkihp/genjo/seido.pdf
 PDF の12 ページにタイトルの内容があります。

(原発とめよう会・藤岡玲子)



大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli