2013年4月18日
つながる福島・長崎ツアー報告
「つながる福島・長崎ツアー」
春休み中の3月28日から4月2日まで、
南相馬の子どもたち12名に、大人を加えた総勢17名のツアーは、
天候にも恵まれて無事終了しました。
このツアーは、「長崎有機農業研究会(長有研)」のみなさんからの
"福島の子どもたちへの支援をしたい"というお申し出に応えて、
「アースマンシップ自然環境教育センター」、「南相馬こどものつばさ」、
「大地を守る会」の4団体で企画催行しました。
また、このツアーは「福島子どもプロジェクト」の企画として位置付けられ、
子どもたちの参加費用などを、「大地を守る震災復興支援基金」から支援していただきました。
多くの方々のご支援により本ツアーを行わせていただきました。
大変ありがとうございました。
この場を借りてツアーの報告をさせていただきます。
3月29日、お昼過ぎに長崎空港に到着。
長崎ちゃんぽんのお店でお腹を満たしてから、チャーターバスで南島原に。
南島原市口之津町に到着。
長有研代表の長尾さんに、
「できるだけ自然環境を汚さず、地域に生きる様々な生物とも共存する農業を求める」
長有研の取り組みをお聴きしながら畑を見学しました。
長尾さんが手にしているのは「雲仙こぶ高菜」
コブの突起があるのが特徴的なこの土地の在来作物。
世界スローフード協会の「味の箱舟」にも認定されています。
地元白木野小学校の子どもたちが、「先おどり」という郷土の伝統的な踊りを披露してくれました。
長有研のみなさん白木野小の子どもたちと保護者のみなさんが、歓迎会を開いてくれました。
子どもたち同志の交流が早速始まっていました。
宿泊先の白浜ビーチホテル。波の音が子守唄。みんなちゃんと寝てたかな?
3月30日、今日は二人ずつ分かれて受け入れ生産者のお宅で農業体験。
このチームは、日本の棚田百選に選ばれた「谷水棚田」のある白木野の
馬場武さんのところにお世話になりました。
馬場さんは、白木野小学校の子どもたちに踊りを教えている先生でもあります。
この日の作業は玉ねぎの箱詰め作業。
二人ともテープ張りがとっても上手になりました。
今日の出荷分、約100ケースの箱詰め作業終了!達成感あったね。
農作業体験の後はツアー前半のハイライト、
口之津港から出航し、有明海の入り口・早崎海峡でのイルカウォッチング。
イルカはいるか?なんて心配しなくていいほどの確率で野生イルカが観られるポイントです。
いたいたいた!
4~5隻が取り囲んで追うため、まるでイルカ漁でもしているみたいで、
イルカにはちょっと申し訳ない気もしましたが、
たくさんの野生イルカが泳ぐ姿を観られて感激しました。
たくさんのイルカたちと会えてよかったね!
イルカを観た後、宿舎に向かう途中にちょっと立ち寄った「雲仙普賢岳」。
しかし、子どもたちには人気がなく、だれもバスから降りて来ません。
こんな絶景、よっぽどチャンスがなけりゃなかなか観られるもんじゃないのに、
と思う大人たちだけがバスを降り、景色を堪能しました。もったいないのー。
3月31日、原城跡で交流イベントが開かれ、桜と菜の花が迎えてくれました。
シンガーソングファーマー荒木悦郎さんとフォークソングを一緒に歌い、
初日の歓迎会ですっかり仲良くなった白木野小の子どもたちとゲームをやりました。
(ゲームを仕切って交流会を盛りあげ、大活躍してくれたのは、ここでも馬場さんでした)
場所を移動して、凧揚げ(地元では「旗揚げ」)体験。
長有研の小田原さんたち「有馬むそ凧の会」の皆さんが準備してくれた旗に、
各自、思い思いの字を書いたり、絵を描きました。
交流会に参加した福島と長崎の子どもたち全員の名前を記した旗。
揚がるかな?
やった!揚がった揚がった!
この日はちょうど良い風が吹いて、旗はぐんぐん揚がりました。
旗揚げの後、長有研事務所に移動。
長有研さんの敷地に、ツアーの記念として、桜の木を気持ちを込めて植えました。
いつかまた見に来れますように。
バーベキューでの送別会
お忙しい時期であるにも関わらず、大勢の長有研のみなさんにご準備をしていただき、
たくさんのご馳走でお腹いっぱい、胸もいっぱいになりました。
ありがとうございました。
長有研事務局の本多さんから記念品のプレゼント。
本多さん、ツアーの準備から何から何まで大変お世話になりました。
本当にありがとうございました。
4月1日 長崎空港に向かう前に、
長崎市内(大浦天主堂とグラバー園周辺)を観光しました。
長崎のおみやげは何にしよう?
南島原での体験もいいおみやげになったことでしょう。
長有研の本多さんがツアー前におっしゃっていた、
「子どもは子どもが好きだから、子ども同志の交流の場を作りましょう。」
が、子どもたちに良い想い出を残してくれたようです。
サポートする私たち大人にとってはこれが一番のお土産です。
「福島子どもプロジェクト」は、これからも子ども同志の交流の場を、
大人たちがサポートしていけるようにしたいと思いました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(CSR推進課 秋元浩治)