2014年1月アーカイブ

2014年1月29日

「野菜まるごとECOクッキング」第2弾開催

1月18日(土)に大地を守るエコ研究所(以下「エコ研」)の人気企画
「野菜まるごとECOクッキング」の第2弾が開催され16名の方が参加されました。

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エコ研では持続可能な社会の実現を目指し、
再生可能エネルギーの普及や、リサイクル企画など様々な活動を行なっています。

「野菜まるごとECOクッキング」とは、
捨ててしまいがちな野菜の軸・皮・外葉を活用した様々な料理と、
地球にやさしいエコな後片付け方法を提案する企画。

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今年は5つの料理を作りました。

①豚肩ロースの漬け焼き
②玄米のパエリア
③野菜とレンズ豆のスープ
④クレープとリンゴのソテー
⑤リンゴティー


野菜の軸・皮・外葉とヨーグルトを合わせた漬けタレに漬け込んだ「豚肩ロースの漬け焼き」は、
野菜のうま味とヨーグルトの酸味で美味しく柔らかいお肉が出来ました!

パエリアとスープには、今話題のベジブロスを使いました。
ベジブロスとは、野菜の軸・皮・外葉などを煮込んで作るダシで、
お米やスープに野菜のやさしいうま味が染み込んだ冬にぴったりの料理となりました!

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デザートで使ったリンゴの皮や種の部分を活用したリンゴティーは
簡単にリンゴの香りとほのかな甘みを楽しめると参加された皆さんから大好評!

洗剤の使用量を少なくするために、
ボロ布やとぎ汁・ゆで汁を使った地球にやさしいエコな後片付け方法も、
「はじめて知った」「簡単だから家でも是非やりたい」と参加された方から好評でした!

今回も大好評であった「野菜まるごとECOクッキング」
より多くの方に食材を無駄にしない料理と地球にやさしいエコな後片付け方法を知ってもらうため、
今後も引き続き開催していこうと思います。

今回参加できなかった方や今回参加されて楽しんでいただけた方も
次回開催時には是非参加してみてください!


2014年1月16日

みのり醤油のお話講座を開催しました

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昨年、12月18日(水)「みのり醤油のお話」講座を開催しました。
講師は、日本食品工業の中西和夫さんです。
日本食品工業は、鳥取県境港市にあります。




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こちらがみのり醤油です。
左が一升瓶で、1.8L、右が半分の900mlサイズ。
原材料は、丸大豆、丸小麦、食塩。
丸大豆と丸小麦はすべて北海道で大地を守る会の生産者が栽培したものです。
もちろん遺伝子組み換えの心配もありません。
塩はオーストラリア産の原塩を使います。

みのり醤油のはじまりは、30年前にさかのぼります。
1970年代、醤油作りは、安価な外国産大豆で大豆油を搾ったあとの「脱脂加工大豆」を
使用してもろみを作り、6カ月余りで発酵をすすめる製法(速醸法)が主流でした。
その時代に中西さんのお父さまである日本食品工業の先代の社長・中西久夫さんが、
大地を守る会の現在の社長・藤田和芳と出会いました。
藤田から、丸大豆を原料にした昔ながらの手間暇かかる製法による醤油を
大地を守る会のために作ってほしいと、製造を依頼されて、
研究と試行錯誤と苦心を重ね生まれたのが、みのり醤油でした。
みのり醤油は、大地を守る会の歴史とともに歩んできた醤油なのです。




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講師の中西和夫さん。日本食品工業の3代目の社長です。
中西さんが持っているのは、1970年代に主流になっていた
醤油作りの原料である脱脂加工大豆です。
今でも一般には速醸法によって、脱脂加工大豆から作られた醤油が大量に流通しています。
材料に脱脂加工大豆(ノルマルヘキサンという溶剤を使い、大豆油を搾ったあとの油粕)を使い、
速醸で醤油を製造する場合、保存料としてアルコール(※1)を添加します。

しかし、みのり醤油をはじめ、大地を守る会でご紹介する醤油の原材料は、
「大豆、小麦、塩」のみ(※2)。アルコールは一切、添加しません。

※1 添加されるアルコールの原料は、遺伝子組み換え不分別のトウモロコシが
   使用されている場合が多いです。
※2 製造のなかで使用される種麹菌も含まれます。



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実際に日本食品工業でみのり醤油を生産している現場をご紹介します。

こちらは茹であがった大豆です。
みのり醤油の原材料はもちろん「丸大豆」です。


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麹づくりには、種麹屋さんで秘伝として代々受け継がれてきた種麹菌を使います。
この種麹菌と丸大豆、丸小麦、原塩を合わせたものから、醤油のベースとなるもろみを作るのです。


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こちらが、もろみが熟成されているようす。
ふつふつと発酵している様子がおわかりいただけると思います。

大手一般メーカーでは、もろみを入れたタンクをあたため、内部のもろみを半年発酵させて、
出荷するのが一般のよう。

これに対して、みのり醤油は、1月から作り始め、夏の暑さを2回通し、2年の熟成を待ちます。
もろみが持つ自然の力だけで発酵するのです。正真正銘の天然醸造。
自然の力でしっかり発酵して寝かせ、その間、もろみから自然にアルコールが発生し、
保存性が増すのです。

2年間に及ぶ熟成期間中、もろみは発酵を促進させるため、タンクの中で時々撹拌され、
人の目でその状態が確認されるのです。


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しっかりと2年の時間をかけて、熟成されたもろみは、白い布に入れられ、「圧搾」という工程を経て、
醤油になります。
搾り出された液体が、「みのり醤油」です。



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写真は、左から:みのり醤油、真ん中:一般の脱脂加工大豆を使用しアルコールを添加した醤油、
右:一般の丸大豆醤油です。同じ量をそれぞれ容器に入れます。

講座では、参加者がそれぞれの醤油のテイスティングを行いました。
みのり醤油の色の濃さが際立ち、
みのり醤油の香りと、コクの深みに会場は盛り上がりました。


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『ツチオーネ』で毎週登場するみのり醤油。
みなさんの食卓でも、そのおいしさをご堪能ください。





2014年1月 9日

有機農業の明日を語る会

1月24日に開催される「有機農業の明日を語る会」のご案内です。 

有機農業運動の長老のような方々からの呼びかけです。

大地を守る会は呼びかけ人とはなっておりませんが、
この集まりの準備等を担っております。

「有機農業の明日を語る会」は、
持続可能な社会を目指す人々のネットワークを作っていくための、
きっかけの場となると思います。

日本の第一次産業を守る。
人々の生命と健康を守る。
持続可能な社会を創造する。

これを実践したいと思っている方々のご参加をお待ちしております。

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「有機農業の明日を語る会」のご案内               

呼びかけ人
星寛治(山形県高畠町) 
鶴巻義夫(新潟県津南町) 
金子美登(埼玉県小川町)


 開催趣旨

有機農業推進法が成立して7年目。
いま国の有機農業推進基本方針の見直し検討が行われております。

しかし、日本の農業をめぐる内外の情勢と環境は厳しく、
今後の展望を見い出し難い状況が続いております。

こうした状況を打開し、有機農業を発展させていくために、
どう情勢を把握し、どう有機農業を位置づけ、役立てるか、

皆さまと率直な意見交換をさせていただきたく存じます。 

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

安倍政権は、農業分野において、産業競争力会議や規制改革会議などをベースに、
「攻めの農林水産業」の構築に向けた諸施策を急ピッチに打ち出しています。

この「強い農業」、「攻めの農業」で謳われる、農業の大規模化、高付加価値化を軸とした
「成長産業化政策」によって日本の農業をどう変えようとしているのか、
その是非についての国民的な議論が見えないまま、施策の取りまとめが先行しています。

しかも、有機農業推進政策は、これらの「農政改革」とどうリンクするのか、
積極的な位置づけがなされない状況でスタートしそうです。

私たちは、2014年4月よりスタートする第2期の有機農業推進政策において、
有機農業陣営の立場から、地域からの農業再興と環境保全を念頭においた、
「農山漁村の活性化」のあり方を、積極的に提言していく必要があるかと思います。

そこで、上記のような問題意識を共有していただける方々と率直に意見交換し、
有機農業の推進発展のために、どう情勢を認識し、どう運動を再構築し、
どう陣営が協働していくべきか、確かめていきたいと考えました。

生産、流通、消費のあらゆる分野から、年配の方も若い人々も、
さまざまな観点から意見を出し合うことから始めたいと思います。

ぜひご参加ください。


日時  2014年1月24日(金) 13時30分~17時

場所  参議院議員会館1階101会議室  

(当日会館入口にて通行証を発行します)

(地下鉄有楽町線永田町駅より徒歩4分、丸の内線国会議事堂前駅より徒歩7分)

[連絡先]  金子美登 (埼玉県比企郡小川町下里809 電話0493-73-0758)

大地を守る会 CSR推進部 電話03-3402-8841 担当:秋元

参加費無料。
※ 事前申し込みは不要ですが用意してある通行証分だけ入場可能となります。

◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

子どもたちの未来のために、

私たちがいま、何をすべきか、

何ができるか語り合いましょう。

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今後の展開にもご注目ください。



2014年1月 7日

農力検定3級第2回資格試験実施要領

農力検定からのお知らせです。

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農力検定3級第2回資格試験実施要領


日時:2014年2月8日(土)12:30開場/13:00開始~14:00終了予定

場所:恵泉女学園大学(東京都多摩市南野2-10-1/多摩センター駅より学バスあり)


*主催:一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会

*共催:NPO法人 全国有機農業推進協議会

*企画運営:2013年度農力検定運営委員会

*総監修:金子美登氏(全国有機農業推進協議会理事長)

*受験料:3,000円

*申込受付期間:2013年12月20日(金)~2014年1月23日(木)

*申込手続:チケット受付サイトPeatixをご利用頂きます。

*受付完了確認:1月31日(金)までに受験票(ハガキ)を郵送します。

*受験者本人確認:郵送された受験票に顔写真を貼って持参してください。

*形式:四者択一問題

*出題数:50問

*時間:45分

*合格ライン:7割以上正解

*出題範囲(熟読していれば合格できる参考資料):

・『農力検定テキスト』(コモンズ刊)

・『暮らしの実用シリーズ 有機・無農薬のおいしい野菜づくり』(学研パブリッシング刊)

*持ち物

・受験票(証明写真の貼付が必要となります)

・写真付で本人確認ができる身分証明証(免許証/社員証/学生証など)

・筆記用具

*合格発表:

・2014年3月10日(月)に公式サイトで合格者の受験番号を発表します。

・合格者のみ発表後にハガキで通知します。

*留意事項

・証明写真貼付漏れ等で本人確認ができない場合は、失格とします。

・当日13:10以降の試験会場への入室はお断りします。

・試験時間中の途中退出はできません。

・受験中は携帯電話やスマートフォンの電源を切って、鞄にしまってください。

・試験中に資料を参照し、或いは電子機器を操作した場合は失格とします。

*個人情報の取り扱い

・ご登録頂いた個人情報は、主催及び共催団体以外の業者等には提供致しません。

・主催者及び共催団体から今後のお知らせをお送りさせて頂く場合がございます。


2014年1月 6日

パブリックコメント エネルギー基本計画

資源エネルギー庁からの
新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた意見募集に応じ、
大地を守る会から意見を提出いたしました。


2011年3月11日に福島第一原発で起こった苛酷事故は世界に衝撃を与えました。大地震が頻発し、津波に何度も遭ってきたこの国の沿岸部に50基以上もの原発を作り、その危険性を再三指摘され、自らも認識していたにも関わらず、真の安全対策を取らないまま放置してきた国と電力会社に対し、多くの非難の声が上がりました。

国と電力会社がこれまで進めてきた政策と安全対策が明らかになるに連れ、世界の日本に対する感情は、同情から呆れと怒りに変わりました。そうした内外の批判と、危険の再認識の中から出された最低ラインが「2030年代に原発をゼロとする」という方針だったはずです。

本来であれば即刻 ゼロにしなければならない状況にあるにもかかわらず、時計の針を2011年3月11日以前に戻し、再び何もなかったかのように、原発を「重要なベース電源」として活用していくという、新たな基本計画を世に出すことは、世界に向けて、この国は愚か者の国であることを自ら表明し、さらに世界の信頼を失うことを意味します。

日本は自国を放射能で汚染して自ら崩壊へと進むだけでなく、世界に汚染を撒き散らして危険にさらす国と非難されるでしょう。

そもそもこの国は、原発を安全に稼働し、その使用済み核燃料を何十万年も安全に保管できる条件など備えていないのです。そのことを百も承知で、原発再稼働の道へ進むことは、世界と未来の子供たちに対する犯罪行為です。こうした無謀な計画は、世に問うことさえ恥ずかしいことだと認識し、速やかに撤回すべきです。


大地を守る会の震災復興支援

生産者に会いに行こう 商品を知ろう! 料理を楽しもう! 知って学ぼう! みんなで話そう!

海外とつながろう! 安心な食べもの 食べて守る生物多様性! 農業のこと 環境のこと 大地を守る会のこと 「NEWS大地を守る」PDF版 大地を守るメディア取材 大地を守る Deli