生産者に会いに行こう! の最近のブログ記事

2015年4月 8日

大地を守る会のおいしさ凝縮! 2015/2/28 だいち交流会レポート

開催日:2015年2月28日(土)
会場:江東区東大島文化センター3階 第1・2会議室

「ふたたび・みたび、会ってみませんか」というテーマで開催された、江東会場のだいち交流会。

作る人・届ける人・料理する人・食べる人が、集まり、おしゃべりしながら、割烹着の会・消費者有志のみなさんが作ったごちそうをいただきました。味のおいしさはもちろん、お料理に使われた食材ひとつひとつの作り手が集結しているので、とても贅沢な食卓です。アットホームな雰囲気でおしゃべりできること、みんなで食卓を囲めること。そのおいしさは格別でした。

これこそが、だいち交流会の醍醐味です。

今年は大地を守る会40周年。複数の家庭が共同で購入する仕組み「共同購入」の発祥の地・東大島が会場ということで、「大地はじまり物語」と称して、ベテラン消費者、生産者へのインタビューショーも開催。当時の苦労話も飛び出して「ほんもののおいしさ」を巡るたくさんの思い出に会場は大盛況でした。

皆さんもぜひ、大地宅配のおいしさと「ふたたび・みたび、会ってみませんか?」。その場でのおいしさはもちろん、参加後に普段の食事が一層おいしく楽しくなること間違いなしです。交流会はもちろん、大地を守る会のイベントは、心からの「いただきます」と「ごちそうさま」が詰まっています。

(営業部 栗村)

江東会場・レポート掲載用写真.JPG

お待ちかねのごちそうタイム! 料理をとる時も楽しくおしゃべり。

このブログでも、レシピ、当日のメニュー、参加生産者のお名前リスト、マップをお見せします!

【レシピ】
江東会場交流会レシピ(考案者:割烹着の会).pdf

【メニュー】
2015江東会場 しおり メニュー.pdf

【リスト】
2015江東会場 しおり 生産者リスト.pdf

【マップ】
2015江東会場 しおり 生産者マップ.pdf



2014年12月12日

援農イベント 福井さんの畑のお手伝いに行こう! 報告

12月6日(土) 援農イベント 福井さんの畑をお手伝いに行こう!が催行されました!

埼玉県日高市の生産者、福井忠雄さんと一洋さんの畑に消費者会員8名、インターン生8名、
社員9名が集合!冬の農作業の一つ、白菜縛りの作業を行いました。

白菜縛りは、そのまま放っておくと葉が広がってしまうのでれを予防するためと、中心部を寒い風
から守るために行う作業です。

白菜の葉をまとめて縛る作業ですが、昨年までは一つずつ縛っていた作業を今年から縛り方を
変えたため効率がアップしました。

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列の端の白菜は従来通り縛りますが、紐は切らずにそのまま次の白菜まで伸ばして、
葉っぱをまとめてギュッと縛り、次の白菜まで伸ばして、と続けます。福井一洋さんが
手際よく縛り方を説明。

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さっそく作業開始です。大きく育った白菜を抱きしめるようにして紐をくるくる巻いていきます。

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作業は進んでいきます。この日は晴れてそれほど寒くはなかったので良かったです。


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白菜の列が延々と続きます。


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昼休みは、福井さんの作業場で各自持参のお弁当と福井さんの白菜入り豚汁を食べ、
身体を温めました。


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お昼ごはんを食べながら、福井一洋さんのお話しを聞きました。このイベントは、福井さんに
とっても大切なもの。家族だけでたくさんの白菜を縛るのは大変な作業なので、参加者は貴重な
戦力です。



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午後の部開始。福井さんの縛り方はとても速くてきれい。「いちおう、本職ですから!」と福井さん。
他の方も負けじと作業はどんどん進みます。


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最後の一つを縛り終えて作業終了。少し寒くなってきましたが、予定より早く終了しました。
冬の空色に変わってきました。



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農作業の後、畑と堆肥の見学をさせてもらいました。
こだわりの堆肥づくりを説明しているのは福井忠雄さん(前から2番目のフードをかぶっている方)。


このイベントは、収穫体験ではなく農作業を延々と続けるもので、農業の一端を知ることが
できるハードなイベントでした。参加された皆さん、お疲れさまでした。(CSR推進部)









2014年8月21日

夏の三浦・とうもろこし収穫交流会

日時:2014年7月26日(土)11:00~14:00
場所:黒崎有機栽培研究会の畑(神奈川県三浦市初声町)
参加者数:約300名

毎年恒例の年間でも最大の参加者数となる産地交流会。
今年も晴天のもと無事開催されました。
写真を中心にお伝えします。


畑いっぱいのとうもろこし。
今年は台風等の影響は受けることなく、しっかりまっすぐ伸びていました。

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参加者が集まる前に、スタッフで、ゆでとうもこしの準備。
今回も事前に公募した消費者スタッフの方々数名にも手伝っていただきました。

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とうもろこしを釜ゆでする生産者の山田繁代さん。
しっかり日除けしていらっしゃるのがプロの農家スタイルですね。

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収穫が始まる前に、ゆでたとうもろこしをいただきま~す!

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黒崎有機栽培研究会代表の石渡稔(いしわたみのる)さん(右)。
「20年以上続いている、春の大根と夏のとうもろこしの収穫交流会で、皆さんと直接顔を合わせる
ことができるのを、本当に楽しみにしています。皆さんとの交流があるからこそ、我々も頑張ること
ができるのです」

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収穫開始~! 

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笑顔あふれる収穫風景。

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もぎたてのとうもろこしは、なんと、生でも食べられます!
この味こそ、収穫交流会に来た人にしか経験できません。
ジューシーで、甘い! 驚きの味と歯ごたえです。

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収穫がひと段落したら、ちょっと歩いて降りるとそこは海!
まるでプライベートビーチのようになっています。

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浜辺でスイカ割り。
これも、この交流会の人気企画です。

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三浦のスイカも絶品です。
ちなみに海辺にスイカを運ぶのは、参加者の男性陣に手伝っていただきました。

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帰り際には、マリーゴールドの花もいただけます。
このマリーゴールドは観賞用ではなく、土の中の線虫を予防するために栽培されているのです。
秋になると種がまかれる大根のための準備なのですね。

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◆参加者の感想から

初めて生のとうもろこしを食べ、そのみずみずしさと甘さに感動しました。とうもろこし大好きな我が
家ですが、更に好きになりました。これからも三浦の太陽をいっぱいに浴びたおいしいとうもろこし
作り続けて頂きたいです。このようなすばらしい機会を与えて下さった生産者の方々に感謝致し
ます。                                               (Y.Sさん)

今年のとうもろこしはまた一段と甘く、またよく実のつまったものが多かったように思いました。蒸
してもあるいはコーンスープにしても、あるいはコーンごはんにしても、おみそ汁に入れても、美味
しかったです! たん能しました~。あおむしも2匹ついてきて、「こんなに美味しいのだからあお
むしも食べたいよね~」と子どもたちとも話しました。安全なこと何よりの証拠でもありますね。
今年もおいしいおいしいとうもこしを本当にありがとうございました。         (西 文子さん)

丹精込めて野菜を育てていることが伝わってきました。都会に住み、「土」もあまり見ることができ
ない娘に、自然の偉大さ、その自然からの恵みをいただくありがたみ、そしてそのために虫さんた
ちとも仲良く(農薬を極力使わないなど)生産してゆく姿を見せることができ、感謝しています。
おいしいとうもろこしとスイカをありがとうございました。                 (M.Mさん)

いつもおいしいとうもろこしや野菜をありがとうございます。野菜を頂くだけでなくて皆さんとお話し
出来たり畑の様子も見ることが出来て楽しかったです。皆さんの笑顔が本当に素敵で、こんな皆
さんに育てられた野菜だからやっぱり美味しいのだなぁと思いました。
もいで持ち帰ったとうもろこしも本当に美味しかったです。楽しい一日をありがとうございました。
                                                  (Y.Fさん)


以上、「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」の報告でした。来年3月下旬の「春の三浦・大根
収穫交流会」でもぜひ多くの皆様とごいっしょできることを!
                                         (事務局 産地交流会担当)







2014年8月18日

第32回 久慈市山形べこツアーの報告

2014年7月19日(土)~21日(月)
岩手県久慈市山形町(旧山形村)

今年で32回目となる「べこツアー」の様子を写真を中心にお伝えします。

エリート牧場と呼ばれている放牧地。短角牛は春に放牧され、秋になるとまた里に戻ります。

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仔牛も母牛といっしょ。放牧されている間は牧草と母乳だけで育ちます。
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参加者の給餌体験。最初はおそるおそる......でも、あっと言う間に牛たちとここまで近寄れます。

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あちこちで牛たちとも交流。

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牧場での集合写真。

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初日の夜は、バーベキューで交流会。

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短角牛の生産者、柿木敏由貴(かききとしゆき)さん(右から2番目)と。

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2日目の朝。広大な白樺林をちょっと散策(初日の宿泊先の平庭山荘の近く)。

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体験プログラムのひとつ、カヌー&カヤック。

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シャワークライミング。川の水は冷た~い!

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思いきってドッボ~ン!

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町のインストラクターがしっかりと見守ってくれる中、沢登りに集中します。

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お昼は川魚の炭火焼や郷土料理を堪能。

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上記以外にも、鍾乳洞の探検や、木工体験、川で魚つかみ、などのプログラムが行われました。
また、2日目の晩は、写真はありませんが、家族ごと、チームごとにわかれて、山形町の皆さんのお宅に分かれて民泊となりました。


3日目はバッタリ-村。バッタリ-とは、昔から山形町に伝わる製穀・製粉のための杵(きね)の
役割をする木製機械で、沢のわずかな水力を巧みに利用します。
ここには、このバッタリ-をシンボルとして様々な施設が開設されています。

挨拶をされる木藤古(きとうご)村長。

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こま回し大会も開催されました。

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豆腐作りも恒例となっています。

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できたての豆腐やべこ汁を、囲炉裏を囲んでいただきました。

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ヤギもいます。

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茅葺の屋根のおうちの前でお別れ前の記念撮影。

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◆参加者の感想から

今回、初めての参加でしたが、一言で言うならば"子どもも大人も大満足!!"のツアーでした。
旅の目的は、子どもの自然体験と生産者の方とのふれ合いでしたが、2つとも大満足でした。
3歳の息子と参加しました。1日目の牧場では、牛さんにはこわいと言ってなかなか近寄れませんでしたが、広大な草地には、普段あまり見れない、バッタがたくさんいて、興奮して追いかけていました。そして、夜にはホタル観賞。ホタルが息子の胸にワッペンのようにとまってくれました。とても嬉しかったようで、帰ってから祖父母に自慢していました。
2日目の魚つかみでは、こわくて魚はつかまえられませんでしたが、岩の上にいたかたつむりをつかまえていました。絵本でしか知らなかったので、とても嬉しかった様で、ツアー参加の皆さんに、かたつむりを見せて歩いていました。洞窟体験では最初こわくて泣きそうになっていましたが、頑張って最後まで自分で歩いていました。
3日目のバッタリ-村では、子ども達だけでツリーハウスに登って何か楽しそうな事をしていました。
たくさん書いてしまいましたが(本当はもっともっとあります!)、この様な3日間を過ごすことで、本物の自然とふれ合い、親から少し離れて、子どもどうしで遊ぶ中で、とても成長した気がします。
とてもやんちゃな息子なので、一緒に参加されたツアーの皆さん、山形町の皆さん、大地を守る会の皆さんが、たくさん遊んで下さり、とても感謝しています!!
                                                   (そうたママ)



初日はバーベキュー大会もさることならが、打ち上げ花火があまりにも本格的なものでビックリしました。交流会も地元の方々のたいへん貴重な現場のお話を拝聴できて良かったです。
二日目の体験プログラムも、思ったよりもハードでしたが、都会では絶対にできない体験ができて楽しかったです。
そして民泊先のご家族も本当に良い方達で、本当の家族のように温かく迎えて下さって、心のこもった歓迎に胸が熱くなりました。民泊先でのお料理も絶品で、美味しすぎで、お味噌汁も自家製のお味噌で、お野菜もほぼ全て自家製で、感激の味でした。
三日目のバッタリ-村の村長さんのお話も本当に感動しました。
                                                       (R・A)

                                                       
















2014年4月30日

丹那・酪農家の皆さんとバーベキュー交流会

期日:2014年4月19日(土)
場所:丹那の酪農王国オラッチェ(静岡県田方郡函南町)

毎年この時期恒例の、函南(かんなみ)東部農業協同組合主催の、産地交流会が今年も開催されました。4月も下旬にさしかかる頃なのですが、最近はなぜかいつもこの交流会のときは寒い一日となります。
それでも全体で100名を超える参加者が集まり、バーベキューも楽しみながら、生産者の皆さんと
消費者のご家族が、しっかり交流しました。


挨拶をされているのは函南東部農業協同組合(丹那牛乳)組合長の片野敏和さん。
左後ろにいらっしゃるのが、丹那低温部会部会長の川口正文さん。
片野さんも牧場を経営されています。

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生産者や農協の皆さん自らが火起こしからこまやかに手配してくださってのバーベキュー。
部会長の川口さんも手際よくお肉を焼いてくださいました。
左は、この交流会には何度も参加したことがあるという、女の子。
生産者とも直接おしゃべりしながらいただけるバーベキューは、めったにありません。

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フルーツバスケット(以下FB)の職員はケーキの引き売り。
今回は、FBのケーキ類は、事前に予約をとっての販売でしたが、少し当日販売できるものがあったので、このような形となりました。
酪農王国オラッチェのケーキ工房、ジャム・ジュース工房としてFBもこの地で活躍しています。

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お腹がいっぱいになった後は、農協の2階の会議室で「車座トーク」。
天気のよいときは、それこそ芝生の上で輪になって...なのですが、この日の寒さと、雨もパラ
つく天気ではやむを得ません。

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そして工場見学。低温殺菌される様子もガラス越しですが、見ることができました。

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少し歩いて片野牧場へ。いよいよ牛たちとご対面。
ただし、一般来場者は牛舎には入れず、少し離れたところからの見学です。
伝染病の予防等でこういった措置がとられています。


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この牛たちが、丹那の低温殺菌牛乳にふさわしい細菌数の少ない原乳を産出してくれるのです。

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「牛さんたちいつもありがとう!」と声をかけました。


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低温殺菌牛乳を通して長いおつきあいが続いている函南の地。
生産現場を訪ねること、生産者と消費者が交流すること、そしてあらためて出荷される乳製品を
大切に消費していこうという思いを強くする...。
「産地交流会」の大切さを実感できた一日となりました。
                                             (交流局 担当事務局)

















2014年4月 1日

春の三浦・大根収穫交流会

期日:2014年3月22日(土)
場所:黒崎有機栽培研究会の畑(神奈川県三浦市初声町)

好天にも恵まれ、今年で26年目(開催は2011年が唯一中止となったため25回目)となる、
春の三浦・大根収穫交流会。
「消費者の皆さんと畑で顔を合わせて交流できるこの機会はいつまでも大切にしていきたいです」
と黒崎有機栽培研究会の石渡さん。

当日の様子を写真を中心にお伝えします。




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今回収穫する大根は青首大根だったのですが、少しだけ別の畑に残っていた三浦大根も
見ることができました。参加者もその大きさにビックリ!(重いもので約8kgありました)



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挨拶と説明が終わると一気に畑にちらばって収穫作業です。



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子どもたちもどんどん抜きました。



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小さな子でもけっこうスポ~ンと抜けます。



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持ち帰る分を抜いた後も、出荷用にどんどん収穫。
みるみるうちに畑には大根が積まれていきました。




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お昼には、三浦の春の交流会では定番の「大根汁」。
大根がたっぷり! 使用した調味料は大地を守る会の取り扱っているものです。



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昼食後、抜いた大根を出荷するために、車に積む作業をみんなでお手伝い。




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2本ずつ手渡し。声をかけあいながら。



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流れ作業ではありますが、傷つけないようていねいに積んでいかれます。





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これも三浦名物、「大根アイス」!(冷凍ではありません。抜きたての大根を一皮むいただけ)



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子どもたちが、まるでソフトクリームのように、生の大根にぱくつきます。




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右が黒崎有機栽培研究会代表の石渡稔(いしわたみのる)さん。
生の大根は大人も夢中! スタッフもぱくぱくいただきました。




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車では来ることができない黒崎有機の畑には、三崎口の駅に帰るのにも、たくさん収穫した大根
を工夫して持っていかねばなりません。
リュックやバッグから出た大根の葉っぱが印象的です。

【参加者の感想から】
子どもも、思う存分、たくさん抜くことが出来ましたし、「大根アイス」という、生の抜きたて大根まで
かじらせていただき、いつもながら、おいしい大根汁に、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
生産者の皆様、本当にいつもご苦労様です。
生産者の方々のご苦労までもを思いながら、いつもおいしくいただいております。
食べることのありがたさ、いのちのありがたさ、そのような目に見えないものへの感謝の気持ちが、
このような体験を通して、少しでも、子どもが、自分のからだで、自分の感覚で、養うことが出来たら
いいな...と思います。
ありがとうございました。
                                                  (W.Sさん)

生産者の皆様、ご参加いただいた皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
夏には「とうもろこし収穫交流会」もございますので、よろしくお願いします!
                                            (交流局 担当事務局員)












2013年12月26日

福井さんの畑のお手伝いに行こう!

日時:2013年12月8日(日)

会場:福井さんの畑(埼玉県日高市)

 

毎年この時期恒例となっている援農企画。越冬白菜を作るため、霜で傷まないように白菜の頭を

外葉でくるんで、ひもでしばる作業です。10:30から始め、昼食をはさんで15:30まで、ひたすら作業

を続けました。

 

 福井忠雄さん(左)と一洋さん。

「この催しは、本当に地道な作業です。風も吹くと寒い畑ですが、それぞれのペースでじっくり

取り組んでください」と挨拶。

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まずは畑で一洋さんからレクチャーを受けました。

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参加者は畑にちらばって、黙々と作業を続けました。

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子どもたちもできる範囲でお手伝い。

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ひとつずつしっかりとしばられていきます。

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白菜って、葉の裏にはこまかいトゲがあって、手で触るとチクチクします。

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冬の陽は傾くのも早く、少し暗くなってきたところで、作業も終了。

集合写真です。「やりとげたぁ~」という気持ちでいっぱいの参加者の皆さん。

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柿の木の上に人が?! よ~く見たらマネキン。

案山子として、時々位置をかえて、(畑の中とかにも)立たせているとのこと。

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◆参加者の感想から

・地道な作業で、足や腰がガクガクになったけれど、しばり終えた白菜が並んだ畑を見て、非常に

 達成感を感じた。また、昼食時には、手作りの食べ物が並んでいて、とても美味しかった。

 土や野菜に触れるということは、人間にとって生命をいただいているということが実感でき、

 心が浄化されるように思う。良い経験でした。 (meekoさん)

・日々悩むことが多い中、心を無にして白菜しばりができて、リフレッシュできました。(うまくしばれ

 なくて福井さんにはたいへん申し訳なく思いますが...) 大根のお漬物、ピーナッツ、ゆず、柿、

 お味噌汁。心のこもったごちそうをいただけて、体も心も幸せでした。 (N.Kさん)

 

福井さんたちからも、「皆さんに手伝っていただき、本当に助かりました。我々だけでは何日もかかる量を、今日だけで一気にしばることもできました。よかったら今後もいつでも手伝いに来てくださいね」と笑顔で言葉をいただきました。

決して生産者の邪魔にはならず、こうして喜んでいただけることが、援農の理想的な姿です。

この日しばった白菜は、年明けに出荷です。今回援農に参加された皆さんは、注文するのが楽しみですね。味わいながら召し上がってくださいね。

                                   (交流局 産地交流企画担当 事務局)

 

 

 

 



演奏と映像で語る~作っているのはコメと野菜と曲とまち

 日時:2013年12月7日(土)

会場:wacocoro(東京都大田区)

出演:Gt&Vo 松本愼一郎さん(宮崎アグリアート 宮崎県)~32歳 3児のパパ

主催:だいちサークル・トリオデ&有志

 

今回の企画は、生産者によるライブ演奏(歌とアコースティックギター)と映像を見ながらのトーク

という内容。会場となったwacocoroは、会員が経営するロハスなカフェ。過去にも「だいちサロン」や

「だいち交流会」で利用させていただいたこともあります。

この日も、音響機器は㈱大地を守る会から持ち込んだものを使用しましたが、プロジェクターや

物販コーナー等は、スタッフがwacocoroの店主さんとじっくり相談したうえで、仕立ててくださいました。

 

スタッフお手製の看板で、ステージエリアとなりました。

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演奏する松本愼一郎さん。

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写真奥が入口ですが、外は静かな住宅街。

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参加者集合写真。

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 宮崎アグリアートから届いた野菜類。

物販コーナーで販売もされましたが、企画終了後の懇親会での食材にもなりました。

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このブログでは残念ながら松本さんのギターと歌は伝えられませんが、生産者との交流において

このような企画ができるとは、なかなかないことです。

企画された、だいちサークル・トリオデのスタッフのおひとりが、過去の東京集会地区会場において、松本さんと会われたのがきっかけになっているものですが、2013年の東京集会でも、松本さんは画像を用意してトークされましたので、そうした実績にもとづいているものでしょう。

 

実は、松本さんは20代の前半は、福岡でライブハウスとかのPA(音響関係)の仕事をされていたとのこと。お父様は宮崎で開拓者として農業を始められた方。そこに戻って、宮崎アグリアートという法人(株式会社)を立ち上げ、現在は、さらに若い人材を農業の現場に引き入れる役割も果たしていらっしゃいます。

地域では、昨年、今年と、「野良音」(※)なる屋外フェスを企画実行された松本さん。

大地を守る会の催しでは当たり前になっている「マイ箸・マイカップ・マイ皿持参」を、そのフェスでも

呼びかけたら、かなりの参加者が協力してくださり、地元でもそれが話題になったとのこと。

稲刈り後の田んぼに、1000人規模の集客での音楽イベント。

地域が、そして世代も超えて、人と人がつながったことでしょう。

だいちサークルでも、今回のように、今までにはない形で、生産者とのつながりを実現することが

できました。企画したスタッフの皆様のアイデアと緻密な準備に感謝です。

そして、「出演」いただいた、松本愼一郎さん。ありがとうございました!

(※ 野良音 http://nora.asia/oto/2/ )

                                        (だいちサークル担当 事務局)

 

 

 

 

 

 

 



2013年12月24日

だいちサロン36回目

日時:2013年11月28日(木)

会場:遠忠商店(東京都中央区)

主催:だいちサークル・サロン部

 

今回のだいちサロンは、佃煮でおなじみの遠忠食品の代表・宮島一晃さんにご協力いただきました。会場も、中央区・水天宮のすぐそばにある遠忠商店さんのビルの3階の会議室。

宮島さんは、大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会の生産者運営委員であるだけではなく、おさかな喰楽部にも属しておられます。したがって、大地を守る会とのおつきあいも、単に製品を出荷するにとどまらず、東京集会はもちろん、さまざまな機会に出展(出店)されたり、水産関係の生産者とも交流を深めていらっしゃいます。

(写真左が宮島さん)

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この日は、海苔の佃煮を例にとって、市販品と遠忠さんのものを、水で溶いた後振ってから静置して見せてくださいました。すると、同じ量で測って入れたのに、明らかに海苔の量が異なることがわかりました(もちろん遠忠さんの方が多い)。いかに市販品が、海苔以外の素材で量を増やしているかが見てとれました。

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宮島さんは、「食の観点から関わることで、東京湾再生への思いがとても強くなった」と語ります。

プロジェクターでは、千葉県木更津沖で収穫している海苔、行徳・三番瀬のあさり、横須賀・猿島周辺でとれる昆布などの様子も見せていただきました。

参加者一同、江戸前の食材を、安心して、潤沢に食することができるようになれば、という気持ちを抱けたと思います。

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お話が終わった後は、1階のお店でお買い物も楽しめました。

佃煮に限らず、吟味された品々が並んでおりました。

宮島さん、積極的に活動されていますね。

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36回目を迎えた「だいちサロン」。いつものお茶をしながらのおしゃべり会とはまたちょっと違った、

勉強会の内容でもありました。

来年(2014年)も、あちこちで、いろんな企画で「だいちサロン」は開催されることでしょう。

皆様のなかにも「ぜひうちの近くでもサロンを開いて、地域の大地を守る会の会員どうしで交流したい」という方がいらっしゃったら、事務局までご連絡くださいませ。

「だいちサロン」には、いろいろな可能性があります。ぜひ皆様もご参加ください。

【予告&予定】

だいちサロン 37回目 2014年2月13日(木) 10:00~12:00 中原市民館(武蔵小杉駅近く)

「おやつ」をテーマにお話しましょう。

だいちサロン 38回目 2014年3月中旬 カフェ・スピネル(JR中央線日野駅から徒歩4分)

日野周辺にお住いの方、仲間づくりをしませんか?

だいちサロン 39回目 2014年4月中旬 wacocoro (東京都大田区)

ロハスなカフェ、wacocoroにて。 過去にも何度か開催しています。

だいちサロン 40回目 2014年5月 千葉でやりたいな、と相談しています。

 

それでは皆様からの情報もお待ちしています!

                                                                                        (だいちサークル担当 事務局)

 



東京有機クラブ・川里さんの畑に行こう!

日時:2013年11月21日(木)
会場:川里さんの畑(東京都小平市)

毎年恒例の産地交流会。東京有機クラブに所属する3家族の生産者(※)の畑を順番に会場として
います。今年は小平の川里(かわさと)さん。好天のもと、野菜の収穫や、生産者の皆さんとの懇談を、たっぷり堪能いたしました。
※小金井の阪本さん、府中の藤村さん、そして小平の川里さん。

最初は、ハウスの中で、ラディッシュの収穫。これは手で簡単にできました。

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人参の畑にて説明をする生産者の川里賢太郎さん。
畑の向こうに道路を隔ててマンションが建っています。都市農業の環境としてはこれが当然です。

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人参の収穫は、ちょっと力が必要ですが、子どももみごとにできました。
こちらの畑の向こう側も住宅が並んでいます。

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ほうれん草の収穫。右手前の方の手には「剪定バサミ」が。
小さな包丁でもかまいません。
刃物を使うので、この日の作業の中でも一番注意が必要でした。

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無事、ほうれん草を収穫した後、川里賢太郎さんを囲んでのひととき。
「今晩の夕食は"ほうれん草づくし"ね」「人参もどう調理しようかしら」
といった会話も交わされながら、会員どうしの交流にもなりました。

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以下、参加者からの感想をいくつか紹介いたしましょう。

●「なるべく農地を減らさないようにしたい」という言葉が心に残っています。がんばってください。
 晴れた空の下に広がる人参畑を見ているだけで幸せです(雨の日もあるのでたいへんだと
 思いますが)。〈H.Yさん〉

●都会の農業は今後も厳しい状況が続くと思いますが、創意工夫とチャレンジ精神で頑張って
 ください。何かお手伝いすることがありましたらお気軽にどうぞ(農業以外でも)。〈O.Gさん〉

●畑のある風景はいいなぁと感じました。住宅が増える中、いろいろたいへんかと思いますが、
 おいしい、安全な野菜をいただけることをありがたいと感じます。収獲という、いいところだけ
 を経験させていただき、ちょっと申し訳なかったと思いますが、とても楽しかったです。〈I.Yさん〉

この交流会が開催される11月下旬。実はこの数年、雨に降られたことはありません。
この日のように晴れていれば、まだそんなに寒くもなく、絶好の産地交流会シーズンとも言える
かもしれません。しかも、この日も「自転車」で参加された方もいらっしゃったように、消費者の
皆さんのお住いのすぐ近くで農業が営まれているのです。
来年は、順番からすると、府中の藤村さんの畑になるでしょう。
東京有機クラブの皆さんとの交流の場は、「ご近所感覚」で、しかも「じっくり・ゆったり」お話
できる、またとない機会です。
川里賢太郎さん、東京有機クラブの生産者の皆さん、貴重な農地の存続を、応援しています!

                                   (交流局 産地交流会担当 事務局)








2013年12月 5日

マゴメ訪問見学会

日時:2013年11月16日(土)14:00~17:30
会場:マゴメの精米工場(東京都八王子市)
参加人数:29名

㈱大地を守る会発足とほぼ同じ時期から40年近くお米の精米でお世話になっている
八王子の㈱マゴメさん。
今回は消費者の方々をお連れして見学会を行ないました。


㈱マゴメの社長、馬込和明さん。
精米設備は一切くんじょう処理をしないので、虫が入らないようにする掃除がとてもたいへんだ
そうです。

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精米工場から出る半端な米を利用し、米粉パンのお店も経営しています。

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2013年10月オープンのマゴメさんのカフェ。
玄米団子や雑穀を使ったカレーがおすすめ。

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精米工程を岡庭工場長から説明を受けました。
生産者から届いた玄米を、石などの異物、カメ虫黒斑点米を除去し、白米、七分、胚芽、玄米に
して、消費者の皆さんにお届けされます。生産者からはほとんど1等米で届きますが、
さらに選別、調整をしているのです!

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全生産者からサンプルを入手し、米粒(見た目の美しさ)と食味(成分分析)を専門の測定装置で
分析。説明しているのは㈱マゴメ 木原さん。
生産者と共有し、品質向上に努めています。

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お二人の生産者、蕪栗米生産組合 代表・千葉孝志さん(宮城県大崎市)(写真左側)、橋詰善庸さん(石川県加賀市)(写真右側)にもお越しいただき、動画も交えながら産地の状況をお話いただきました。

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8タイプのお米を品種を、参加者にはどれがどの品種かは事前に言わずに試食。
10点満点で採点していただきました。

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どれも美味しくて、(採点は)難しい~。

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結果はこの通り。
1位 201点 有機つや姫 みずほ有機生産者グループ(山形県酒田市)
2位 195点 魚沼棚田有機コシヒカリ 佐藤克未(新潟県十日町市)
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈土鍋炊飯〉
3位 193点 有機ひとめぼれ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 
5位 184点 減農薬ゆめぴりか 当麻グリーンライフ(北海道当麻町)
5位 184点 有機ひとめぼれ玄米 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市) 〈圧力炊飯器〉
7位 174点 有機にこまる 竹中池湧水生産組合(鹿児島県湧水町)
8位 164点 有機ササニシキ 蕪栗米生産組合(宮城県大崎市)
*〈土鍋炊飯〉〈圧力炊飯器〉の記載があるもの以外は、すべて普通の電気炊飯器を使用。

順位はこうなりましたが、個人の好みはいろいろあり、それを楽しく見つけていただきたいですね。

1年かかってやっととれた大切なお米。毎日、皆さんにしっかり確かな品質を保ってお届けして
くれている㈱マゴメさん。大地を守る会が取り扱うお米の約80%がここから出荷されています。
熱心な皆さんとの見学会、お疲れ様でした。
                            (報告:海老原康弘 農産チーム お米担当職員)




2013年10月28日

生産者とおしゃべり会~黒崎有機栽培研究会

日時:2014年10月24日(木)
場所:山手234番館(横浜市)
主催:港北大地サークル


港北大地サークルが毎年この時期に開催する「生産者とおしゃべり会」。
ふだんは畑で「大根収穫交流会」や「とうもろこし収穫交流会」でお世話になっている、
黒崎有機栽培研究会の生産者の皆様を、街中にお呼びしての懇談会です。
今回会場となったのは、山手234番館。元町公園のすぐそば、歴史的建造物です。

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黒崎有機栽培研究会の皆様。
左から、石橋信一さん、山田新一さん、石渡 稔さん、石渡久子さん、山田繁代さん。
右端は、港北大地サークル・代表の由良直子さん。

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消費者16名(サークルのスタッフも含めて)が集まる前で、畑でとは違う雰囲気ですが、
生産者の皆さんから、いろいろなお話を聴くことができました。
石渡稔さんの言葉からいくつか紹介しましょう。
「とにかく『顔の見える関係』を実現したかったのです」
「この20年来、畑での年に二度の収穫交流会は、唯一、2011年の3月下旬の大根の
ときは中止にしましたが、他はず~っと続けてきました」
「畑で交流することで、『あっ、この大根はあの方々が食べてくれているんだな、と
思い浮かべることができます」

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この日は、2013年3月の「大根収穫交流会」と同年7月の「とうもろこし収穫交流会」の様子を
撮影した写真も資料としてご覧いただきながら、畑や交流の様子を伝えていただきました。
堆肥のこと、種のこと、土の性質のことなど、かなり専門的な話題にもなりましたが、
女性生産者でもある石渡久子さんと山田繁代さんからは、大根をたくさん食べるための
料理の仕方なども紹介されました。

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畑ではなかなかここまではお話できないこともあるわけですが、このような懇談会を開催することで、
生産者の皆様ともさらに交流が深まる機会となりました。

港北大地サークルの皆さんは、2014年1月には、「大地を守る会を知ろうシリーズ~新入社員を
囲む会」を、そして2月23日の東京集会2日目には、川崎市・横浜市の2箇所で「地区会場」を、
大田区産業プラザPiOの本会場でもサークルが企画するプログラムで生産者とじっくりおしゃべり
できる場を用意すべく、準備を始めていらっしゃいます。
ぜひ、皆様も、生産者とおしゃべりすることを「体験」してみてくださいね。それができるのも
大地を守る会ならでは!です。
                                         (だいちサークル担当事務局)






2013年10月22日

大収穫博覧会in神川町のお知らせ

味噌作り教室でもお世話になっているヤマキさん(埼玉県児玉郡神川町)から
以下のお知らせです。

●~食と農がつなぐ未来をめざして~大収穫博覧会 in 神川町

11月9日(土)・10日(日)開催 雨天決行
「人と自然が調和する"オーガニックビレッジ"神川」の 構築を目指している神川町で、"食"をテーマとした博覧会を開催!
大切な日本の伝統食(スローフード)の価値をもう一度見直し、 未来につなげていく....そんな想いの詰まった、美味しく楽しい 企画が盛りだくさんです。ヤマキ醸造も会場となっておりますので ぜひ、お越し下さい。 
神川町のこだわり"食"を体験できる、
大宮駅発着1泊2日バスツアーもあります!
●11月9日~10日
●12月7日~8日

詳しくはこちらのHPをご覧下さい。リンク→ http://www.kamiizumi.com


問い合わせ先:ヤマキ醸造 TEL 0274-52-7000

(この催しに関しましては直接ヤマキさんにお問合せください)




2013年9月30日

ヤマキの手作り味噌同窓会

日時:2013年9月22日(日)
場所:ヤマキ醸造(埼玉県神川町)
参加人数:15名
主催:ヤマキ醸造

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味噌や醤油でお世話になっているヤマキ醸造の外観。
この写真ではちょっとわかりにくいですが、左手奥の工場の屋根には太陽光パネルが設置
されています。

この企画は、毎年1月、2月に開催している「手作り味噌教室」の中から生まれたものです。
せっかくみんなそれぞれのお味噌を仕込んだのだから、半年ちょっとしてから、どんな味に
仕上がっているか?食べ比べてみたいよね、と。
ヤマキ醸造で味噌教室の講師を務める森田和彦さんからも、ぜひそういう場を企画したいとの
申し出がありました。
参加者はそれぞれが仕込んだ味噌を持ち寄って集まりました。


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この写真のふたつの味噌は、いずれも2月17日に手作り味噌教室にて仕込んだもの。
でも、この7ヶ月ちょっとの間、寝かせていた場所、容器等、いろいろな違いがあるのは
もちろん。そのため、色合い、風味も異なる様子。まさにそれぞれの「手前味噌」。


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参加者はそれぞれの味噌の味見をしながら、「こんなところに置いていました」「いつ頃こうしてみた」「次はこんな風にしてみようかしら」などと情報交換しました。


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森田さん(右)にも味を見ていただきました。
「みんなうまく仕込まれています。 容器から取り出した味噌は冷蔵庫に入れてください。
でも、全部を移さなくてもかまいません。さらに熟成させれば風味も変化して楽しめますよ。
例えば、涼しくなると活躍する菌もいて、乳酸、酸味が増すことで、塩味がまるくなる、とか」
とのこと。
なおその際、重石ははずしてかまいませんが、表面にラップはして空気には接しないように
することは必要です。


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この日は地元の料理研究家・大石陽子さんが昼食を用意してくださいました。
味噌も、そのままではなく、ネギや胡麻やキノコ類などを下ごしらえしたうえで混ぜると、
それぞれ風味のある混ぜ味噌になります。この日も3種類用意してくださり、
温野菜やおにぎりに乗せて味わいました。


無事、味噌の同窓会が終了した後は、ヤマキさんが企画実行している「畑の樂校」の現場を
見学しました。

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この日はサツマイモの試し掘り。味噌の同窓会に連れて来られた子どもたちも、興味津々。
「畑の樂校」に通っている子たちはさすがに手慣れていて、積極的に土や植物に触れている
のを、ちょっと後ろから見守っている感じでした。

ヤマキさん、また来年の味噌作り教室、よろしくお願いいたします。
奥の深い発酵食品の世界を、まずは手前味噌作りから、みんなで味わってまいりましょう。

                                            (交流局担当事務局)











2013年9月28日

9/7に「鶏肉の飼料について学ぼう!」おこないました

まほろばライブファームの伊藤幸蔵さんを講師に招いて、肉鶏生産の国産飼料やアニマルウェルフェア、こだわりについてお話をうかがいました。

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最初は、大地を守る会の勉強会のために、ブラジルから帰国したばかりのオルター・トレード・ジャパンの印鑰(いんやく)智哉さんから遺伝子組み換えの状況をご報告いただきました。
ブラジルの遺伝子組み換え大豆は、1998年には消費者運動により一旦は栽培禁止を勝ち取るも、
2005年には栽培が認可されてしまいました。

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その後、農薬体制があるGM大豆の栽培面積が急増し、あわせて、農薬の空中散布がひろがりました。
そして、ガンや白血病、先天性の欠損症、流産などの健康被害をもたらしています。
さらに、農薬耐性を身につけたスーパー雑草の出現により、第2世代の遺伝子組み換え大豆が2014年からはじまります。これは、農薬耐性にくわえてBtという殺虫効果を組み込んだ大豆です。これは、この大豆や歯や茎を食べると害虫が死んでしまうという特性を持ったものです。餌や食料として食べるのも、近隣への健康被害にも大きな影響を与えそうです。
今、ブラジルでは「ブラジル非遺伝子組み換え穀物生産者組合(Abrange)」が結成され、非遺伝子組み換えの大豆栽培に取組んでいます。
彼らは、「まだまだ私たちには充分な非遺伝子組み換え大豆の供給力がある」と言っています。豆腐や納豆、そして、畜産飼料として大豆とは切っても切れない日本の食生活。このような海外の生産者とも連携を強めていきたいと思います。

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伊藤幸蔵さんからは、世界の遺伝子組み換え作物の作付状況の説明がありました。なんと、大豆では全世界の81%が遺伝子組み換え大豆になっています。養鶏で大きく依存しているアメリカのトウモロコシも88%が遺伝子組み換えです。

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そこで、米沢郷グループでは、地域で連携して、飼料米の作付を拡大してきました。大地を守る会も構成メンバーとなっている「置賜畜飼料米生産利用協議会」では、2008年5haだった飼料米の作付を72haまで拡大してきました。
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米沢郷グループ全体では、年々飼料米の配合比を高め、約7%が地域で生産したお米を活用しています。
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大地を守る会で販売している「「コメから育てたTHAT'S国産鶏」は、その中でも最も先進的な取り組みで、飼料米を約60%、それ以外の餌もしょうゆ粕、鮭の食べられないところなどを有効利用して、99%が国産飼料で育てられたものです。トウモロコシを主体として育てた鶏肉と食べ比べると、さわやかな甘みが感じられます。まだ、年間で販売するまでは数量がありませんが、継続して応援していきたいと思います。
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米沢郷では、アニマルウェルフェアを意識した飼い方を心がけており、一般では坪あたり55~60羽が飼われているところ、37~45羽としっかり羽を広げて運動できるスペースを確保し、健康に育てています。
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もちろん、健康に育てることで抗生物質を使用することなく育てています。しかし、日本全体をみると786トンもの動物医薬品が販売され、うち、肉養鶏では年間61トンが使用されています。

参加された会員の方も、ニワトリの飼い方、薬、餌の問題と普段では聞くことのできない、養鶏の実際に驚き、まほろばライブファームの取組みにあらためて感心されていました。
これからも、食べることで応援していきたいものです。




2013年9月 8日

第31回 久慈市山形べこツアー報告(2日目&3日目)

2013年7月13日(土)~15日(日)に開催された「久慈市べこツアー」の2日目と3日目の報告を以下(少々間が空いてしまったこともありますが、写真を中心に簡潔に記します)。

7月14日(日) 2日目
この日は、久慈市の海岸部へ。山形町での宿舎(平庭山荘)からバスで玉の脇漁港へ。そこからは船に。

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船上からの風景。この写真ではわからないが、海から山に向かって冷たい風が吹いている様子が雲の流れ等から明らかだった。いわゆる「やませ」である。
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船は小袖漁港へ到着。テレビドラマ「あまちゃん」で一躍有名になった所。今回のべこツアーで海岸部を訪ねるかどうかは検討対象となったが、久慈市ということ、この機会に「震災・津波」の被害を受けた現場を訪ねて、復興の様子をじかに見ることの意味をこめての選択となった。もちろん、道路や沿岸部が、安全に行き来でき、漁業も復活しつつある段階にはなっていたことも当然ある。
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このような記念碑も。
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「あまちゃん」にちなんでの観光案内とともに避難マップも掲示されていた。この掲示板のすぐ後ろは震災・津波のときは大きく被害を受けた。
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小袖漁港から再度玉の脇漁港にバスで戻り、ウニの殻むき体験。なお、2010年のツアーでもここは訪問しているが、建屋はもちろん津波の被害で全損してしまったものを再建した。
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自分でむいたウニをたっぷりいただく。
なお、ここでは漁業関係者から、震災・津波のときの様子をじかにお聞きした。あれから2年と4カ月。なんとかこうして漁業を再開できるようにまではなったが、まだまだ復興の途中である。
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バスで山形町の内間木(うちまぎ)地区へ戻る。ここでは、プログラムをいくつかに分けて、子どもたちもいっしょにたっぷり山での遊びを体験。大人は土地の方々ともゆったり交流。
魚つかみの様子。
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大人も夢中。
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ツリーイング。ロープを使って、安全に木登り。こうしたプログラムはこのツアーのためだけではなく、現地ではいろんな地域からも参加者を募って実施している。木に接し、林業の一端を垣間見る、そして山で楽しめる遊びとして、とても有効な機会となっている。今年はやらなかったが、シャワークライミング(ちゃんとした装備をしての沢くだり)やカヌー&カヤックなども、可能な環境。
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木工体験。道具はそろっているので、指導を受けながら工作。
写真にはないが、洞窟体験もできた。いずれのプログラムも、現地の専門の方々がインストラクターとして、ていねいに導いてくださった。
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なお、2日目の晩は、参加者は各家族ごと、グループごとに分かれ、生産者をはじめとする山形町の皆さんのお宅に民泊させていただいた。これもべこツアーの最大の特徴。




7月15日(月) 3日目(最終日)
バッタリー村訪問。これは「木藤古(きとうご)集落」の別名。バッタリーとは、昔から山形町に伝わる精穀・製粉のためのきねの役割をする木製機械で、沢のわずかな水力を巧みに利用する。木藤古集落には、様々な施設が開設されている。
写真、帽子をかぶって白いシャツが木藤古村長。
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木の皮をはいで何かを作ろう、という木工体験。女の子がかぶっている帽子は既に作られていたものだが、村長から「この帽子をかぶったら村民だ!」と言われて、みんな交替にかぶってみた。
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豆腐作りも体験。
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やぎとも触れあう。
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バッタリー村憲章。今回とても紹介しきれないが、こうしたコンセプトのもと、炭焼き体験窯・ふるさと荘(囲炉裏や石臼あり)・ふれあい結いの森・等々、さまざまな施設・試みがなされており、べこツアーのみならずいろんな人々が訪ねに来る場となっている。以前訪ねたときは、岩手大学の学生が研究対象として調査にも入っていたりしたことも。バッタリー村は、都市農村交流の事例として、実にユニークな活動を展開していると言える。
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昼食にいただいたべこ汁。豆腐は作ったばかりのもの。
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「生き生き創作館」と呼ばれている茅葺の家の前で集合写真。
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いよいよお別れ。短くんも見送ってくれた。また来年!
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今年のべこツアーは3日間、好天にも恵まれ、事故もなく無事開催できた。生産者の皆様をはじめとし、山形町のいろんな方々のおもてなしがあってこそのこのツアー。加えて、久慈市沿岸部の皆様とも今回は接することができ、多くの感動を得た内容となった。なにしろ31回も、毎年休むことなく続いているというだけでも特筆に値する。来年もまた交流を深め、新たなる出会いとなるよう、ツアーは続く。
                                         (報告:交流局 担当事務局)






2013年8月28日

大地を守る会、九州の産地、長崎有機農業研究会30周年


大地を守る会は1975年に誕生しましたが、それから8年後、長崎県の島原半島で、

長崎有機農業研究会(以下、長有研)が30才代の若者を中心に25名で結成されました。

右の写真は、第一回の総会資料の表紙です。
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長有研さんと大地を守る会は、結成当初からの

おつきあいですので、ほぼ30年になります。

30年目にして、長有研としては初めて、記念の

式典が島原半島の雲仙で開催されました。





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2代目の長有研の社長兼会長に就任された長尾泰博さんの挨拶です。


「先輩かたがたが、おいたちの

生きとるうちに、いっぺん、式でも

してくれんねといわっしゃるで

すから」ということで、今回の会に

なったそうです。

30年の間には、相当なご苦労も

あったようですが、それは後に。




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こちらは初代会長兼社長の近藤正明さんです。現在、65才になられますから、30年前というと

35才です。1983年です。家族もあり、大変な時期だったでしょう。長崎ではまだ、「有機農業」への

理解はほとんどなく、農協を離脱してやっていくのは、相当の覚悟だったことのようです。その

ころの思い出などを感慨深く語られました。


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大地を守る会の藤田和芳代表が、「有機農業運動と大地を守る会」と題した記念講演をしました。

藤田は、初代社長の藤本敏夫さん、そのおつれあいの加藤登紀子さんとのエピソードから語り始め

ました。そして、日本の有機農業運動を3っつのイノベーションで語りました。

○生産者の技術向上
 ・化学物質(農薬・化学肥料など)に依存しない農業技術の確立。

○流通業者の創意工夫
 ・例えば、大地を守る会などがはじめた、個人宅配など。

○消費者の意識の変革
 ・安全や味をより重要視するのであれば、見た目より中身を
  →殺虫剤をまかないため、カイガラムシの点々のあるミカンを許容するなど。

そして、有機農業は「多様性」を包含するものであり、さまざまな人々、団体、究極的には生物が、

関係して成り立つもので、それらがお互いに協力しあって成り立っているものではないかと語り

ました。であるので、大地を守る会は他人(他団体)のことを悪く言うことはしない、ということを

モットーとしています、と。長有研と大地を守る会は有機農業運動の仲間として、長きに渡り活動を

ともにしてきました。


大地を守る会は今、北京での有機農産物宅配サービスを開始しています。領土問題などで日中

関係は良くない状態ですが、安全な食べ物を通して、ぜひとも、そういった問題を改善していき

たいといったことも説明しました。


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この会には、全国から100名を超す方々がお祝いに駆けつけていたのですが、大地を守る会の

生産者としておなじみの熊本県の波村さん(写真左から2番目)もいらっしゃっていました。


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最後に、近藤正明さんらと最初から苦楽を共にされてきた、松藤行雄さんの文章を掲載することに

します。短いですが、この文章に、いろんなことが込められているように感じました。




2013年8月 9日

夏の三浦・とうもろこし収穫交流会

2013年7月28日(日)黒崎有機栽培研究会の畑(神奈川県三浦市)にて、400名を超える参加者が集まり、恒例の「とうもろこし収穫交流会」が開催されました。

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黒崎有機栽培研究会代表の石渡稔(いしわたみのる)さん(右)から、収穫前に挨拶、収穫方法の説明がなされました。今年は、台風ではないのですが、大風が何度か吹きつけ、とうもろこしも倒れてしまい、なんとか復活したものの、タヌキやアライグマ、カラスの被害にもあい、苦労は多かったようです。

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写真からもとうもろこしが低いのがわかりますね。でも、実はしっかりついておりました。


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もぎたてのとうもろこしを生で食べることができるのも畑に来たからこそ!

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石渡さんも参加者といっしょに畑でいろんな話を聞かせてくださいました。

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とうもろこしの収穫が終わった後は、ちょっと歩いて海辺へ向かい、みんなでスイカ割り。
こんなことができるのも黒崎だからこそです。

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畑にはマリーゴールドもたくさん。この花は、実は、土の中の線虫を予防するために栽培されています。花が終わると畑にすきこみ、その後は大根の畑になります。「花もいっぱい持って帰ってね」という生産者の言葉に、みんなも大喜び。

三浦の黒崎有機栽培研究会の生産者の皆さんとは、3月下旬の大根収穫交流会と、この7月下旬のとうもろこし収穫交流会で、本当に多くの消費者の皆さんが産地交流されています。石渡さんも「こうして本当に顔の見える関係を続けていくことで我々も頑張れるんです」とおっしゃっていました。20年来続いている交流会ですが、今後もしっかりとおつきあいしてまいりましょう。
参加された皆様、どうもありがとうございました。
                                     (交流局 とんちゃん こと中井 徹)



2013年7月30日

第31回久慈市山形べこツアーレポート1日目①

今年も31年連続で「久慈市山形べこツアー」を行ない、42名の参加者が短角牛の里「山形町」を訊ねました。
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広々とした牧野(久慈市短角牛基幹牧場:通称エリート牧場)で、山形村短角牛の母子50組が出迎えてくれました。ここには、成績優秀な母親50頭とその仔牛、そして、まさにエリートな種牛1頭が話されています。

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地では、JAいわてくじ 短角牛生産部会長の上村信志さんが、説明をしてくださいました。
ここ山形では伝統的に「夏山冬里方式」といって、ゴールデンウィーク明けから10月下旬までの約半年を放牧で育てます。仔牛は、母牛の母乳と草だけで、元気に育ちます。短角牛は乳量も豊富なので、すくすく育ち、その増体は1日約1kg。小さかった仔牛も10月の山下げの時には200kg以上に育ちます。

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た、山形村短角牛は牧草などの粗飼料を中心にすべて国産飼料だけで育てる「THAT'S国産短角牛」に取組んでいます。
牛とは、本来、草を食べて育つ動物です。サシを無理に入れるために濃厚飼料を飽食させる主流の飼育方法とは異なり、牛を自然に健康に育てているのが、放牧を取り入れた短角牛です。

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さて、いよいよ、待ちに待った餌やり体験。みんな大きな短角牛に恐る恐る近づいていきます。

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まずは、国産小麦のふすま。牛の大好物です。

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そして、農家手作りの味噌玉。塩分やミネラルの補給になります。

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ふすまの容器ごと短角牛に引っ張られてしまってます。

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味噌玉を手から上手にあげられました!

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のんびりと草を食む「山形村短角牛」この風景を、安心・安全を産地交流を通じて守っていきたいと思います。(つづく)



2013年4月22日

小学生春休み企画 富士見堂工場見学を開催しました

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春休みに入ったばかりの3月26日(火)、小学生親子企画 富士見堂工場見学を開催しました。
こちらが当日のようす。
講師は、東京都葛飾区にある富士見堂・佐々木健雄さんです。

富士見堂では、ごはんとして炊いて食べても美味しいお米を使い、
おせんべいを作る時には食品添加物を一切使用しません。
使われるひとつひとつの食材がそのまま食べても、
とっても美味しいものを使っています。

はじめに、佐々木さんから、富士見堂のおせんべい作りのこだわりについて、
お話いただきました。

一般のおせんべいは、おせんべいの成形・乾燥したものを、業者から仕入れ、
仕入れたものを焼いて、販売します。
また、一般のおせんべいに使われる米原材料は、加工用の加工米や、
くず米が使われることが多くあります。

一方、富士見堂のおせんべい作りは、北海道の大地を守る会生産者の栽培する
うるち米が、一等米として、玄米の状態で到着するところから始まります。
おせんべいの風味と味のために、一等米を精米したらすぐに、
炊いて、おせんべいの生地にします。
風味が損なわれない、鮮度の高いおせんべいなのです。

富士見堂のおせんべいの風味が豊かなのは、一等米を精米してすぐに、
生地にするというこだわりがありました。



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こちらが富士見堂の佐々木健雄さんです。



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佐々木さんから子どもたちに質問です。
「富士見堂のおせんべいを食べたことがある人?」
たくさんの手があがりました。
おせんべいが大好きで、毎日食べる子もいれば、
時々食べるというお子さんもいます。

さあ、実際に工場の作業のようすをみてみましょう。



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写真に残せませんでしたが、この工程の前に、炊きたてのお米をついて、生地にする工程を
見学しました。

こちらは、生地を成形する工程です。
ローラーで生地を一定の厚さになるまで何度も何度も繰り返し伸ばします。
気温や湿度、天気によって生地の状況は毎日変化します。ここでしっかりと一定の生地を作ることが、
その後の完成度の高さにつながる職人技なのです。

機械のなかに、型があり、生地が型を通ると、
おせんべいの形ができあがります。

職人さんが、出てくるおせんべいすべてを入念に目で確認しています。

ちなみに型でおせんべいにならなかった生地も、あとでまとめて、再度、型に通し、
おせんべいの生地になります。
農家の方が丁寧に作ってくださる貴重なお米。無駄にする生地はありません。

子どもたちは、じっとこちらの作業に見入っていました。



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成形されたおせんべいは、4~5日間、乾燥の工程に入ります。
季節や湿気により、乾燥の時間や方法は、職人さんの勘により、変わります。

乾燥の過程のあとは、いよいよ、焼きの作業です。
上がそのようす。
職人さんが、約1kgもある焼き網に、おせんべいを5枚づつ入れて、
丁寧に直火で焼きあげていきます。

一般にはオートメーション化されて、流れ作業で焼かれるおせんべいも、
ここでは、職人さんが丁寧に焼いていきます。




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焼きあがったおせんべいに醤油をシンプルに塗って、食べてみました。
お米の風味と味が豊かで、本当においしい。


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子どもたちはおせんべいのおいしさに虜になっていました。
「おせんべいを4回もおかわりしたよ! もっと食べたかった!」
と笑顔の女の子。


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その後、黒米せんべいの原料になるつきたての黒米生地を
ちぎって、そのまま、またはちょっと醤油を付けて、
食べてみます。
「生地、すっごくおいしい!!」と子どもたちに大人気。
子どもたちはなんども、なんども並んでおかわりをしていました。

工場見学が終了して、高学年の男の子とお話しました。
「普段おせんべいはあまり食べなかったけど、ここのおせんべいは、
これからはいっぱい食べるから。おせんべいって旨いなあ」とのうれしい言葉がありました♪


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お米の旨さをしっかり味わえる富士見堂のおせんべい。
今の世の中、なかなか出合えない職人の技がさえる一品です。

富士見堂のおせんべいは、毎週バリエーションをかえて、
『ツチオーネ』27~28ページに紹介しています。
どうぞ、ご利用ください。





2013年2月22日

2013久慈・山形スノトレツアー ふるさと体験

スノトレツアーの続き

午前中、お昼までスノトレツアーを楽しんでから、
午後は内間木洞という大きな鍾乳洞で氷のタケノコ「氷筍」観察会。
続いて、新山根温泉「べっぴんの湯」で、凍豆腐づくりを体験しました。

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凍み豆腐インストラクターのお母さん方。凍豆腐を縛るための縄作りから教えていただきました。
しゅっしゅっと縄をなう時の手さばきは、まるで手品の様。
ニンニクとみその豆腐田楽を、炭火で焼いてもらっていただきました。


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地元のスローフードで盛りだくさんのお夕食。
山根のふき煮、焼干し岩魚の紅白なます、かんぴょうくるみ和え、岩豆腐の炭火焼き田楽、
お造り三点・鮪・ソイ・北寄、翡翠ひっつみのお鍋、凍み豆腐と赤ベこの煮混み、
古代米ご飯と地物の漬物、まめぶ蕎麦、とうふ白玉のうきうき団子。
大ご馳走です!


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翌日は、畜産農家の下館進さんのお宅を訪問。元気な短角牛のタン君たちに会いました。


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こちらはお母さん牛たち。
大人の雄牛はなでられるのを嫌がりますが、お母さん牛たちは人懐っこくてなでられても平気。
手を近づけると大きな舌でペロリと舐められました。


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寒い寒い冬の久慈・山形。
幸いお天気に恵まれて、日中陽が射すこともありましたが、
風が吹いているときは寒くて、身体を動かしていないと凍えます。

でも、そんな寒さの中で、私たちツアー一行を真心のこもったおもてなしで、
やさしく温かく迎えてくださった久慈市の皆さんに心から感謝します。
ありがとうございました。

お腹も心もポカポカになって家路に着きました。

                                      (CSR推進課 秋元浩治)


2013年1月18日

イベント案内(2/15)映画『よみがえりのレシピ』の渡辺智史監督が 在来種について語る


大地を守る会として、ともに運動を展開している「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」

が主催する大豆畑トラスト集会です。おいしい大豆料理が食べられますので、ぜひご参加ください。

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第15回大豆畑トラスト運動全国集会
地域で守られている種子を次代に継いでいこう

日時:2013年2月15日(金) 12:00~16:30

会場:渋谷区リフレッシュ氷川 渋谷区東1-26-23 (渋谷駅下車徒歩10分)

参加費(昼食代含む):1200円

プログラム:12:00~昼食交流会
         13:00~講演「在来作物と種子を守り継ぐ人々」 渡辺智史さん
         14;00~講演「遺伝子組み換え大豆の状況」 天笠啓祐さん
                  「日本の大豆事情」 牧下圭貴さん
15:00~生産者リレート-ク

東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
℡03-5155-4756


不安な遺伝子組み換え大豆を食べたくないと、作る人食べる人が手を携えて安全な国産大豆の

生産を高めようと大豆畑トラスト運動が始まったのが1998年。運動は広がり、15年目の2012年は、

全国約39の生産地で取り組まれています。天候の影響を受けやすい大豆栽培は近年の異常気象

に悩まされ、十分な収穫ができない年もありました。それでも、信頼する生産者の大豆を食べたい

という消費者の思いに支えられて運動は継続してきました。

しかし2011年の福島原発事故は、地産地消を基本とする運動の根底を揺さぶりました。多くの

消費者が何をどう食べたらよいのか自問自答した2年。結局得た結論は「顔の見える関係を大事

に食べていこう」でした。

第15回の集会のテーマは、「地域で守られている種子を次代に継いでいこう」。

講師には映画『よみがえりのレシピ』の監督、渡辺智史さんをお招きします。渡辺監督は、在来作物

をめぐる地域の人々や食文化について語ります。放射能汚染後の食の世界でどう食べていくかを

考える良い機会となるでしょう。

集会では例年同様、幕開けはトラスト生産地の米や大豆を材料にした料理を食べながらの交流会。

皆様の参加をお待ちしています。




2012年12月11日

「もっこす」な生産者さんに会ってきました! 〜九州地区生産者会議レポート〜

みなさん、はじめまして! 消費者会員の安西直美と申します。今年の6月、CSR運営委員に着任しました。大地歴8年、千葉県在住2児の母です。

 

CSR運営委員のお仕事は、毎月開催される委員会や、生産者会議への出席などがあります。生産者会議は、作物・業種・地域やテーマ毎など多岐にわたり、それぞれ定期的に勉強会を行っています。

今回私が参加したのは、熊本県宇城市で開催された九州地区生産者会議。お米・野菜・柑橘・海苔など約90名ほどの生産者さんが参加する1泊2日の勉強会です。

 

そこで、「もっこす」な生産者さんに会ってきました!

みなさん「もっこす」という言葉を聞いたことがありますか?「もっこす」とは、頑固一徹(がんこいってつ)で無骨(ぶこつ)な人物・性格を指した熊本の方言です。

 

初日は、2つの講演会が行われました。

はじめは、熊本における有機農業の先駆者となった「温森(ぬくもり)の里」代表 寺尾勇さんから『命を守る農業』についてです。アフリカでの実体験を交え、命を守ることは命をかけること、人生における目的は幸せを追求すること、とお話しくださったのが印象的でした。

 

次の講演は、2001年から自然エネルギーの普及活動に積極的に取り組んでいる「NPO九州・自然エネルギー推進ネットワーク」代表の小坂正則さん。『自然エネルギーと農業』がテーマです。

 

現在九州では、太陽光はじめ、水力、地熱、木質バイオマス、メタンガス、風力、など土地に合った、自然エネルギーの発電所が随所に設置されています。中でも、焼酎粕からのバイオエネルギーで飼料製造、などというのは九州ならでは。

 

他にも、電力自由化における海外の事例、自然エネルギーの今後の展望などをお話しいただきました。エネルギーの地産地消で地域にお金を回すことについては、経済成長がなくとも会社は成り立つことや、幸せの定義ということについても言及され、私たちがこれからどう生きるか、しっかり考え選ぶときなのだと思いました。

生産者の皆さんも熱心に耳を傾け、質疑応答も活発な意見交換が行われました。

 

懇親会では、生産者さんからの近況報告を交え、楽しく美味しい九州の夜はゆっくりと更けていきました。


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*ブレス(柑橘類生産者)の皆さん

翌日の圃場見学では、まず、今回受け入れをしてくださった「肥後あゆみの会」澤村さんの、木質バイオマスボイラーを導入したハウスの訪問です。ハウスの中は、熊本県産の杉の間伐材を燃やしたクリーンな暖房で15度前後に保たれていました。

九州 澤村さん.jpg               *木質バイオマスボイラーの説明をする澤村さん

九州 チップ.jpg                 *熊本産杉の間伐材をチップにしたもの
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*木質チップ燃焼の様子

澤村さんによると、木質バイオマスボイラーに日々かかるコストは重油ボイラー使用の際と同じくらいとのこと。ただ、機械導入の初期費用はその5倍、県の補助は半分程度なのだとか。

 

「じゃあ、導入するメリットはなに?」「それは、誇りです」。などのやり取りがありつつも、限りある資源と持続可能な資源、これからの時代にどちらを選んでいくか、ということが大事なのだと思いました。いま私たちが何を選んでいくのかということが将来につながっていくのです。目の前の事がらにとらわれることなく、ずっと先の未来に想いを馳せることが大切です。

何をするにも、成功するか失敗に終わるか、最初は誰にもわかりません。それでも始めた人がいる、という事実は将来にとても大事な意味をもたらすことでしょう。

 

さらには、木質バイオマスボイラーを導入し、ハウス内にCO2を循環させ再利用する仕組みを創った結果、作物の成育がよくなったことを実感されているそうです。採れたお野菜も、きっとシアワセなお味なのではと想像してみました。

九州 ハウス.jpg       *ハウスから出ている煙突、その後ろにあるのは木質チップのタンク。

        自動でハウス内の機械に供給されます

澤村さんのもうひとつの圃場は海寄りの干拓地。土地がら、土壌の塩分を除去するのは難しいのだそうです。そこで作られているのが「塩トマト」。試行錯誤の甲斐あり、みなさんもご存知のブランドに育ちました。味が凝縮され、土壌の塩分やミネラル分の作用で味がギュッと凝縮された「塩トマト」は、糖度が通常のトマトの2倍ほど。高価格で取引されています。

害中対策には、小さな虫も通さない目の細か〜いネットをハウス内に設置するなど農薬に頼らない工夫が施されていました。

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次に訪れたのは、不知火海に臨む中村さんの柑橘類の圃場です。

今年、温州みかんなどはカメムシが大量発生。しかし、農薬は使えません。その対策として7月中旬ころ、摘果した青いみかんを半分に切って瓶の中で黒砂糖と一緒に漬け込んだ液体を散布したところ、3回ほどで、ようやくカメムシの被害は少なくなったそうです。


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*葉のグリーンと「みかん色」のコントラストが美しい

また、パール柑(別名:土佐文旦)は、木の根を切ってしまうというカミキリムシの発生に悩まされましたが、こちらも自然農薬(ボーベリア菌)を使って何とか乗りこえたということです。

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*中村さんの「パール柑」 すくすくと育っています!

産地を訪問したり、直接お話をうかがうと、これまで知り得なかった生産者さんの情熱や努力を垣間みることができます。そして、わたしたちの食卓に上がる食べものに対する想像力や、感謝の気持ちは膨らんでいきます。今回の会議の冒頭に、受入生産者の澤村さんから「有機農業は楽しい。ラクではないけれど、夢や目標を持つことができる。」という言葉を聞くことができたことも、とても頼もしく嬉しく思いました。

 

生産者の皆さん、いつもありがとうございます。皆さんが「もっこす」でいてくれるお陰でわたしたち消費者は、安心安全かつ「シアワセ美味しい」食べものをいただくことができるのです。そして、わたしたちはその生産物を適正な価格で買い支えたいと思っています。これからも「顔の見える関係」を大切に、末永くお付き合いをよろしくお願いいたします!

 

 

【追記(消費者の皆さんへ)】

毎年2月下旬に行われる「だいちのわ 大地を守る東京集会」は、全国の大地を守る会の生産者さんと一堂に会することができるとても貴重な機会ですよ〜。



2012年10月26日

秋晴れのバーベキュー大会


10/20(土)、こどもの国(神奈川県)において

今年の春、5月20日に第一回を企画した「バーベキュー」大会。定員を大幅に超える応募がありました

ので、この秋、10/20と11/10の2回、開催することになりました。今回は、10/20の様子をお伝えします。

この日は、涼しい空気が気持ちいい晴天になり、申し込まれたほぼ全家族(24)の方が参加され、

総勢で150名を超える規模となりまた。


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(写真:会場の様子)


会場は、10人で一つの木のテーブルが配置され、家族単位で、ゆったりとくつろげます。

今回の企画は、大地を守る会を代表する、二つの産地のお肉を食べるもの。一つが、山形村の

短角牛。もう一つが、仙台黒豚会の豚肉です。この日のために、それぞれの産地から、生産者の

方も、自分たちが丹精こめてつくったお肉を食べていただける消費者に会いに来場されました。


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(写真:生産者の方々 左から職員の中井、仙台黒豚会の久保至勇(よしゆき)さん、
山形村の大畑勝美さん、石羽根忠志さん、柳久保一幸さん)


みなさんに提供したお肉は、短角牛と黒豚会の豚肉の半分ずつ。大人:300g、子ども:150g。
ボリューム満点だったと思います。


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(写真:この日のお肉。左が短角牛、右が仙台黒豚会の豚肉


一つのテーブルには、網とアルミ板が用意されていて、焼肉のほかにも、アルミ板では、焼きソバ

や焼きうどんを楽しまれている家族もいました。お肉に加えて、大地を守る会からは、たまねぎ、

にんじん、キャベツ、ピーマン、きのこ類も用意しました。


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(写真:奥が網、手前がアルミ板


バーベキューが始まると、みなさん、ご家族で食事を楽しまれました。その輪の中に、生産者の方々

が入っていかれ、震災後の山形村や仙台の様子、牛や豚の飼育について、消費者の方と

お話されました。


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(写真:右が久保さん。左が遅れて登場の仙台黒豚会の小原文夫さん


仙台黒豚会の小原文夫さんは、広い「こどもの国」の園内で迷子になり、遅れての登場でしたが、

到着するやいなや、かなりのマシンガントークで、消費者の方を笑わせていました。


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(写真:消費者会員の方とお話しされる小原さん



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(写真:久保さん


今回来場された久保至勇(よしゆき)さんは、お父さんが長年、仙台黒豚会を支えて来られました。

昨年の震災で、久保さんのところも被害をうけ、それをきっかけに、息子さんが家業に参加され

ました。お父さんとしても、こころ強いことでしょう。


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(写真:山形村の大畑さん


山形村の短角牛も、仙台黒豚会の豚肉も、すべて高感度の器機で放射線量を計測し、不検出と

なっていますが、震災以降、やはり、販売には苦労しています。どちらも大地を守る会が「顔の見える

関係」を築いてきた大切な産地。これからも、関係を大切にし、「食べて応援」していきたいと思います。


山形村短角牛のマスコット、「たんくん」も登場し、子どもたちの大人気になっていました。


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2012年8月29日

うつくしま 福島 応援ツアー

8月20日・21日に、福島県の生産者を訪問する「福島応援ツアー」を行いました。

福島県はカンカン照りの天気で、この夏一番の暑さになりましたが、

福島の美しい景色を堪能することができました。

 

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これは二本松市から福島市方向を望む風景。色鮮やかな花々は地元の篤志家が植えた百日紅。

まだ公開はされていませんが、広い敷地一面に植えられた百日紅は壮観です。

 

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最初の訪問地は、福島市、新萌会・斎藤宏通さんの園地です。

昨年3月11日以降の状況や、除染のご苦労など、これまでの取り組みについてお話を聴きました。

 


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斎藤宏通さん  「この辺り、幹や枝の上の方を削んのよ」

樹皮を削るのは、越冬害虫の対策として、これまでも推奨されてきたことなのだそうですが、

今回、自主的にではなく、強制的に生産者がやらなければならないことになってしまいました。

それでもこの努力によって、数値は大幅に減少しました。

 

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 新萌会のみなさんと「幸水」の下での記念撮影

「今年はずうっと雨が降んねくて小ぶりだけど、そのぶん甘味は強くなってっから。」

期待しましょう。

 

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次の訪問地は二本松市の東和地区。この地域の有機農業生産者を支える「たい肥センター」。

 

代表の白土さんは、上質のたい肥を作って生産者の役に立ちたい、とこの取り組みを始められたそうです。

臭いも無くハエも少なく、こうした施設では珍しい環境です。良いたい肥ができているようです。

羽山園芸組合のみなさんも利用されています。

 

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"東和の自然いい仲間 おらがやさい" 

東和地区のみなさんのつながりの強さを感じます。

このうしろの山が羽山。昔からの信仰の山。山頂から富士山山頂が見える最北限の山です。

 

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夕方から夜はバーベキューをいただきながらの交流会。

夕焼けや満天の星を眺めながら、おいしく楽しい時間をみんなで過ごしました。 

 

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安達太良山に沈む夕日。左奥に見える三角の山が会津磐梯山。

 

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泊めていただいたのが、「農家民宿 くまさん」

羽山園芸組合の生産者・熊谷耕一さんのお宅です。 

 

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自然にめぐまれた里山。斜面を利用しての果樹栽培が盛んな地域です。

寒暖の差がおいしい果物を育みます。左手上方はさくらんぼの園地。

 

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羽山園芸組合代表・武藤喜三さん

 

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ここでも樹皮を削る作業を冬から春にかけて行いました。

 

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メンバーの武藤義朗さんの園地で記念撮影

前列右から二人目は、千葉県の生産者、さんぶ野菜ネットワークの富谷亜喜博さん。

 

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ツアーの記念に、参加者全員の感謝を込めた寄せ書きを贈らせていただきました。 

 

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最後にこの地域の取り組みを、「ゆうきの里東和ふるさと協議会」の大槻さんからお話しいただきました。

羽山園芸組会の熊谷耕一さんは、協議会の副理事長もされています。

 

もともと新規就農者を迎える体制がしっかりしていて、新規就農希望者が多く訪れる地域だったそうですが、

昨年の原発事故以降も変わらず新規就農を目指す若者が多くいるという話を聴き、

また今回実際にお会いして正直驚きました。それと同時にとても希望を感じました。

 

この地域に特徴的な「山と谷と里」の景観に魅せられた若者たちが移住してきています。

  

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百日紅と羽山 

 

  ゆうきの里東和 里山再生プロジェクト

  「田畑が荒れれば心も荒れる」といわれます。

  私たちは未来の子供達にふるさとの原風景を伝えて人と人、

  人と自然のふれあう輝くふるさとづくりを進めています。

  有機農業による土づくり、有機的な人との関係をつくり、

  勇気をもって挑戦するのが「ゆうきの里東和」の目指す姿です。

 

今回のツアーは「ふるさと」を感じさせてくれる旅でした。

「ふるさと」の田畑が荒れることのないように、つながりを深めていきたいと感じました。

 

今回のツアーを快くお引き受けくださり、温かく迎えていただいた、新萌会、羽山園芸組合、

ゆうきの里東和のみなさまはじめ、ツアーにご協力いただいた福島のみなさまに感謝いたします。

どうもありがとうございました。

                                   (CSR推進課 秋元浩治)

 



2012年8月13日

第22回北海道生産者会議レポート

初めまして、今期から消費者運営委員を務めさせていただく見澤海です。

 

子ども時代から"大地を守る会"の食材で育ちました。

結婚を機に入会しました。

専門委員会「原発とめよう会」、会員サークル「おひさま会」のメンバーです。

今回が生産者会議デビューです。

よろしくお願いします。

 

 

7月19日20日、さわやかな初夏の北海道上川郡当麻町にて、

第22回北海道地区生産者会議が開催されました。

 

北海道全土から約60名の生産者の方が参加しました。

東京は35℃という暑さでしたが、旭川空港に降り立つと、21℃という爽やかな気候です。

空港から会場へ向かう途中も広大な田畑、青い空と、素晴らしい景色がひろがります。

 

 

講演会の前に当麻グリーンライフさんの圃場見学へ。

 

 

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駅舎の中に事務所があります。

 

 

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駅舎にて野菜を販売

 

 

 

北海道は、圃場の規模が他の地域とは桁違いだそうです。

 

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ほうれん草 ハウス一つで200坪!!

 

今、収穫の真最中で人手が足りないそうです。

逆に冬は、雪や寒さで仕事ができないので冬場をどう乗り切るかが大きな課題です。

トマトを加工品にして冬場でも仕事ができるように模索している最中だとおっしゃっていました。

 

 

2012hokkaido4.jpg一番景色がいい斜面にあるキャベツ畑

 

 

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レタス畑

 

高台の斜面にある畑です。とても見晴らしが良く、素敵な光景です。

 

 

 

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珍しい品種のトマト"シシリアンルージュ"

 

もぎ立てをいただきました。ジューシーでとても美味しかったです。

形は"アイコ"に似ていました。

 

会場に到着し、講演会が始まります。初めに藤田社長の挨拶です。

 

その後池田成志先生による「植物共生微生物と農業」です。

共生微生物が農産物の風味、品質に重要であり「おいしさ」の

化学的解明が可能になりつつあるとのお話です。

肥料の成分、メチレン尿素やC1化合物を与えると植物がどう育つかなど化学式での説明が続きます。

私には高校以来の化学式でした。生産者の皆さん真剣です。

 

農業とは、化学でもあるのだと感心しました。

植物の生育を阻害する悪玉に微生物も共生し、腸内細菌相と同じで善玉と悪玉の割合が重要です。

 

また、人間も植物と一緒で子どもは最初の離乳食でその子の持つ菌が決まるという話にびっくりしました。

質疑応答では、活発な意見交換がなされました。

皆さんよりよい農作物を作るために試行錯誤しています。

持続的農業生産とは、有用共生微生物との共存(自然の力の本質)との言葉に、

私たち人間も色々な微生物に助けられながら生かされていると(共生)感じました。

 

 

講演会後は、各生産者の方から近況報告です。

北海道はここ2.3年雨に悩まされ不作続きでした。

今年は干ばつ気味ですが作柄は順調との報告をうけました。

しかし今年は春先が不安定で、春が短く季節が年々おかしくなっているという話もでました。

また、大都市出身の若者の新規就農者が多く「北海道に憧れてこの土地に来た」という言葉が印象的でした。

 

 

近況報告の後は懇親会です。

皆さんお酒を沢山飲みます!

二次会・・・三次会・・・と続きます。タフです

 

放射能についての話もしました。

北海道という土地柄、チェルノブイリの子ども達を受け入れていた事や、

放射能についての映画を自主上映した事、福島の子ども達を長期休みの間受け入れている事

・・・とてもパワフルに活動しています。

 

すごく勉強になるお話しばかりでした。

 

また、私が子どもの頃に我が家にホームスティに来た生産者の方が、お元気という事が分かりとても嬉しかったです。

 

今回の生産者会議に参加して、食物を作るという事は、頭も身体も使い本当に大変な仕事だと実感しました。(皆さん日焼けをして格好良かったです♪)

 

いつも美味しい食べ物を作っていただきありがとうございます。

より一層感謝して食べ物を頂きたいと思いました。

 

見澤 海

 



2012年7月23日

夏とスイカと子どもたち

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"夏とスイカと子どもたち"

これほど、ぴったりの組み合わせはなかなかありません。

スイカといえば夏休み。

スイカといえばカブトムシ。

スイカといえば海水浴。

いつの時代も、夏の主役はスイカと子どもたちです。

 

毎年好評の産地交流企画

"千葉畑の会のスイカ食味会"

今年も千葉県八街市の千葉畑の会・内田農園で開催させていただきました。

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 北総大地の広々とした畑、ふかふかの土。

奥は雑木林。その先には谷があり池があります。自然豊かな里山の風景です。

 

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 その豊かな土で育まれた夏の主役たち。子どもたちに食べてもらうのを待ってます。

 


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 でっかい包丁でスイカをカット。危ないから、離れてじっと待ちます。

 

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さあ、それではいただきまーす。

最初は珍しい黄色が人気でした。

 

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うーん、おいしい

 

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うーん、まんぞく

 

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 とれたて、ふかしたてのトウモロコシも、甘くておいしいね!

おこわ(お赤飯)も人気でした。

 

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赤いところがなくなるまでしっかり食べてくれてます。うれしいねえ!

 

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食味会の後は、内田農園の内田美津江さんたちと話しながら畑の見学。

雑草も無くきれいにされているのにびっくり。

 

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ここがスイカの畑です。 

 

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子どもたちが遊んで帰った後の雑木林。

カブトとクワガタ、今年はいつもの年より少なかったようです。

 

毎年応募者多数のため、抽選で泣く泣く半分くらいの人数にさせていただいているこの企画。

落選となってしまったみなさま申し訳ありません。

来年は応募者全員に来てもらえるように、駐車場などの受け入れ体制を整えようと美津江さんと相談しました。ぜひともなんとかしたいです。(CSR推進課 秋元浩治)



2012年7月 5日

梅の収穫をお手伝いに行こう!

6月16日(土)、キャンドルナイトと同じ日に行われた、もうひとつのイベントの報告です。

 

群馬県高崎市の湯浅農園で、タイトル通り、収穫期に入った梅の収穫から袋詰めまでをする、援農企画です。

 

この日はあいにくの雨で、しかも荒天の予報も出ていたため、やむを得ずキャンセルされる方が多くなり、当日ご参加いただいたご家族はひと家族だけでした。(残念) 

でも、参加してくれた子どもたちは雨の中の収穫作業でも大喜び。

ご家族みんな大満足で帰っていかれました。(よかったよかった)

 

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ちいさな子どもたちの手の届くところにも実がついています。湯浅さんが残しておいてくれました

 

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爪で梅を傷つけないように、手袋をして収穫します

 

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目標量収穫完了、お疲れさまでした

 

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お昼休憩を挟んで、次は選別・選果作業です

 

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目方を量って、パック詰め

 

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おみやげももらって、ハイポーズ

 

当日の様子、湯浅さんの自然エネルギーの取り組みなどについては、

エビちゃん日記をぜひご覧にください。

 

視察旅行で海外に行った時、外から見た日本の自給状況に危機感を持ったことがきっかけで、

『食料、水、エネルギー、本当に大事なものは自分で作る。』を実践されている湯浅さん。

東日本大震災後にあった計画停電の時もまったく影響を受けず、

「大事なものは自給するというのが役に立った。」とおっしゃっていました。

 

参加ご家族の感想から、

「自分たちでできることを考えていかないと、スーパーで物が買えなくなるときが来るのかもしれない。私たちは生きていくことができないのだな、と思いました。いまはただ、全国の生産者さんたちに感謝です。」

 

今回の企画に際し、湯浅さんご夫妻には大変お世話になりました。

どうもありがとうございました。

 

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さあて、お手伝いも終ったことだし、水たまりでおもいっきりジャブジャブしちゃえ!



2011年12月 1日

第6回きのこ生産者会議報告

 うっしーこと牛島真也です。

佐藤輝美CSR運営委員による、第6回きのこ生産者会議報告をお届けします。

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11月10、11日の2日間にわたり、長野県須坂市で第6回きのこ会議が行われました。


開催された会場は、長野県須坂市須坂温泉古城荘。
ちょうど菊が満開で、あちこちにものすごく手を掛けた菊の花が飾られていました。

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旅館のエントランスからの眺め


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中から中庭を眺めたところにも

 

美しい菊の花を横目に見つつ会場へ

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14:15分より会議開始です。


まず、藤田社長のあいさつ、2日目の施設見学を引き受けてくださった、

有限会社キノコ村の荒井社長からお話がありました。
 
14:30分よりキノコの栽培基準についてのディスカッションが始まりました。
まず、なぜ、ここで、栽培基準のディスカッションを行うのかの、説明がありました。
 
今までは、Non GMの資材を使用する、国産のものを使用する、というのが大きなテーマだったのですが、

Non GMの資材の証明書が取りづらくなってきているということと、

(証明書をだしてくれない資材屋さんが増えてきた)原発事故による放射性物質の飛散の問題があり、

ここで改めて培地の基準の見直しを感じたため、今回の会の開催に至ったとのことでした。
 
この背景には、福島産のオガ粉(おがくずの粉)が全国シェアの3~4割を占め、原発事故の影響で、関東圏での福島産以外のオガ粉を確保するのが難しくなっているのではないか、ということと、米ぬかについても同様な心配がある、ということがあります。
 
ここで、各生産者にそれぞれの状況の確認と、今後の見通しについて話していただきました。
 
いずれの生産者の皆さんも、気にしておられ、すでに放射性物質について汚染されていないことが確認された資材の確保に手を打たれていました。証明書のほうも、みなさん、資材屋さんが出してくれた、ということで、一応なんとかなっている、という印象をもちました。
 
一応としたのは、放射線の影響が長期にわたる場合、果たしてこのまま確保し続けられるかどうかについては不透明だ、というその場の見解があったからです。
 
ただ、原木しいたけについては、原木のシェアも福島が全国の約1/3を締めており、西日本から原木を運んでくるとなると、そのコストもあり、なかなか難しい問題が残っているようでした。
 
林野庁から出ている資料にはキノコ類の移行係数は3、となっていたのですが、実際はそこまで高くなかったことが、測定値の報告から確認されました。

かといって、やはり培地にはいっているのでは、キノコに入る可能性が高くなってしまうので、

やはり、培地に入らないように資材を手配するのが一番要になるということも改めて確認されました。
 
最後に参加した消費者CSR運営委員からのあいさつがありました。
その中で陶消費者運営委員が、「キノコは自然界の中で、生産者(植物)、消費者(動物)分解者(菌やバクテリアなど)に分けたとき、分解者にあたり、分解しつつ、そこから食料がとれるということはすばらしい。」と言われたのが印象に残りました。

 
2日目は、有限会社キノコ村さんの栽培施設を2箇所見学しました。
 
1箇所目はレトロな感じで、いろんなキノコが、一緒のお部屋で栽培されていました。
案内してくださった、キノコ村さんの荒井さん(社長の息子さん)は、サーカス小屋、なんて表現をされていましたが、

色々な色のキノコが、レトロな感じの同じ部屋にあるのは、なんか楽しげで、みんなでわいわいいいながら大きくなっていっているように見えました。
普通、同じキノコだけを一部屋で育てることが多いそうで、他の生産者の方もびっくりされていました。
 
2箇所目は、うってかわって近代的な建物で、3階建ての高さの建物が吹き抜けになっていて、

棚がびっしりあり、そこに培地が入っているポットが、コンピューター制御されたクレーンで運び込まれて、整然と並んでいました。

そこで栽培されていたのは全部ブラウンえのきでした。
建物の中が細長い部屋で区切られており、それぞれ、温度や明るさ、湿度が変えて管理されていました。


最後の部屋はとても寒く、収穫間近のえのきがたくさんならんでいました。

ここの工場のえのきの特徴は、腰の部分に紙をまかず、ちょっと背が低いことと、傘が開いているので、

とても大きく、わさわさ、とした感じのえのきになっていました。

 
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2箇所目の栽培棚

奥が見えないぐらい遠いです。また、天上もものすごく高いです。
ここを毎日上から下まで、置くから手前まで登って降りて、を繰り返して、

どれを出荷するか決めているそうです。

 
そして一番驚いたのは、ここまでコンピューター制御されているのに、

収穫するかどうかの判断は、目視で行われており、そのための人間が乗る用の乗り物はないので、

命綱を着けて、毎朝、この3階建てのたかさまであるたなを登ったり降りたりして確認している、

というところでした!

「いい運動になります。」と笑っていらっしゃりましたが、とても大変なお仕事だと、本当に驚きました。
 
 
今回の会議で、あらためて大地のキノコ栽培も、ほんとうに生産者の皆さんの努力で支えられていることがよく判りました。

また、いろんなキノコがあることも判りました。


これからもおいしくて信頼のできる大地のキノコを食べ続けて生きたいな、と思いました。


皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。


消費者CSR運営委員 佐藤 輝美
 
 



2011年8月17日

2011 米生産者会議報告 in 北海道

うっしーこと牛島真也です。

今日は久しぶりに、理事、改め、CSR運営委員による生産者会議報告をお送りします。

 

登場するのは、大地を守る会のイベントでの「生きもの調査」でもおなじみの、

"陶博士"こと、陶武利運営委員です。

稲作体験イベントなどで陶委員に会ったことのある方も多いかと思います。

果たしてどんな報告が届いたのか?!乞うご期待。

 

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CSR運営委員の陶です。

個人的な感想を交えてレポートしたいと思います。


今回「お米の生産者会議」が行われたのは、「涼しく短い夏」というイメージの北海道でした。

イネは元々熱帯を起源とする作物ですので、本来北海道は、稲作に適した環境ではないわけです。

ところが、調べてみると、今や生産量は全国1位。

一体、どうやって負の要因を克服し、今の生産量を築いたのでしょうか?

そんな興味を持って参加してきました。

 

講演内容は、「おいしくなった道産米の秘密」~北海道稲作と品種改良のあゆみ~。

なんと、生産量だけでなく、味も変わってきているようです。

後ほど食味会も行われるとのことで楽しみです。


講演して頂いたのは、菊池治己先生。元上川農業試験場長。

まずは、北海道の開墾の歴史から。

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森林を開墾して水田にしたそうですが、ユンボもない時代に相当大変なことだったと思います。

田んぼに残る木の切り株が当時の苦労を伺い知れます。


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稲作は、明治10年頃からどんどんと北進していったそうです。

明治33年を見ると、ちょうど今の札幌辺りまできています。

ちなみにこの年は、エゾオオカミが絶滅してしまった年でもあります。


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北海道は、やはり内地と違って寒い。

 

4年に一度は冷害に見舞われるという状況があって、以前としてそのリスクはあるそうです。

そんな厳しい環境条件の中、育種をどうやって進めていったのか?

 

育種のプロジェクトが始まったのは1980年。なんと、今から30年以上前にさかのぼります。

稲は普通に作ると1年に1作しかできませんが、もし1年に2作、3作とできれば、

育種のスピードを早めることができます。

それを実現する為に最初は鹿児島県や沖縄県にお願いして作ってもらったこともあったそうです。

 

その後、道南農試に大型の水田温室を用意し、2期作の体制を整えました。

30年で60年分の仕事ができるというわけですから、すごいことです。


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冷害に強い個体を選抜する為には、人工気象室も用意。

「冷害に強く、生産量も多い」という性質だけではお米は売れません。味も重要な点です。

 

そこで「北海道のお米はまずい」といわれる理由を分析したところ、

アミロース含有量が低くなりにくい為、粘りが無くなりおいしくない、ということが判明。

(アミロースが0になるとモチ米になる)

夏場に高温になりにくい北海道では、どうしてもアミロース含有量が低下しないという

気候的要因が良食味をはばかっていることがはっきりしたのです。


そこで、低温下でもアミロースが低くなる系統を作るという育種目標が掲げられました。

その為に、様々な品種を導入。

「おぼろづき」に至っては、なんと新規の低アミロース遺伝子を見つけ出すこととなりました。


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カリフォルニア米で有名な「国宝ローズ」の血も入れたんですね。

正直、これには執念と気合いを感じました。


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また、純系を短期間に作る為にも重要な葯培養の技術も導入。

 

教科書ではよく習う技術の1つですが、葯培養で実用品種を作った例というのは

あまり知らなかったので、非常に興味深く話しを伺っていました。

このような工夫と努力が実って、北海道の寒い気候でも育ち、

しかも高アミロースにならないという品種が誕生したわけです。

 

食べ比べをしてみましたが、「おぼろづき」「ゆめぴりか」には正直びっくりしました。

炊き加減もあったのかと思いますが、食べ比べの値を集計しても

コシヒカリより上の評価がついていました。

これだけの時間と努力をしてきたのですから、「素直に評価したい!」と思いました。




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話の終わりに、産業用大麻の話がありました。


麻は、どうしてもマイナスの側面ばかり取りざたされますが、

THC(向精神薬)を殆ど含まない産業用大麻というのがあります。

大麻は本来伝統的に日本で栽培されていた作物で、植物体は繊維やプラスチックとして、

また「実」は大変栄養価に富んだ食料として我々に大きな恵みを与えてくれる植物です。

最近では、その秀でた成長力と吸肥力から、放射性物質を吸収してくれる可能性についても

示唆されています。

この植物の持つポテンシャルを日本でももっと活用できる日がくればいいですね。

 


最後に気になった生き物を一つだけ。

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北斗会の水田に生えていた糸状藻の一種、アミミドロ。


過去の観察経験を踏まえてお話すると、水田では、温度が低い時期にサヤミドロが出現し、

その後アオミドロやアミミドロなどが出てきます。

サヤミドロは非常に細い細胞でできていて、イネには殆ど影響を与えません。

初期にこれがあることで抑草効果もあることが報告されています。

 

アオミドロは、場合によってですが風などで一カ所に集まってしまうことがあり、

その結果イネを倒してしまう害も報告されています。

アミミドロは、全体がネット状に繋がっていて風の害を受けにくく、

場合によっては抑草効果もあります。


田んぼに生えている藻は、全部アオミドロだと思っている人が多いですが、

同じように見える生き物でも、時期や環境によって種類が違っているという状況があります。

地味な側面ですが、そんな生き物の営みもあることを知って頂けると嬉しいです。

 

以上、北海道生産者会議の報告でした。

 

CSR運営委員・陶武利

 



2011年7月28日

第2回 シェフとオーガニックハーブの会

7月21日(木)にウェスティンホテル東京とのコラボレーションイベント
第2回シェフとオーガニックハーブの会を開催しました。

ハーブのお手入れのあと、クッキングクラスの予定だったのですが、
残念ながら台風がきてしまい、あいにくの雨模様でした。

今回はハーブのお手入れが中止になり、
大地を守る会の生産者ハーブスマンの福山久之さんの講義を行ないました。
いつもは土やハーブに触れてハーブと向き合う時間ですが、
今回は福山さんのお話をじっくり聞ける貴重な時間となりました。

福山さんとハーブとの出会いは、
20代前半で世界に放浪の旅にでたとき、
様々な国々でハーブが薬効などに使われていたこと。
そんな出会いをきっかけに、現在のオーガニックハーブを栽培することになったそうです。

講義は基本のハーブの育て方について、土の選び方、水やりの仕方、など
家庭でも楽しめる方法を教えていただきました。


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福山久之さん(ハーブスマン)

そして興味深かったのが、日差しについて。
日差しの強い夏場は半日陰の場所の方がハーブもほっとするんだそうです。
やはり、人間だけでなく、ハーブも涼しいところがいいんですね。
イベントに参加しているみなさんと栽培しているハーブガーデンをイベント終了後に確認したのですが、
確かに、陽射しの強い暑い日が続いていたこともあって、
日陰の方が育ちがよかったです。

さらにハーブの利用方法まで、
ハーブティーの入れ方、そしてハーブをつかったリラックス法などをうかがいました。


次は、クッキングクラス。
講師は古屋豊樹さん(ウェスティンホテル東京「ビクターズ」料理長)です。


教えていただいたレシピは・・・
 魚介類のディルマリネと紫蘇の風味をつけたビーフコンソメゼリー カクテル仕立て

まずはビーフコンソメからつくることからはじめました。

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古屋豊樹さん(ウェスティンホテル東京「ビクターズ」料理長

「ビーフコンソメはフレンチの基本で、若い時は大きい寸胴鍋に何時間も鍋にはりつきながらつくりました。
時間かける料理ほど人気で、パーティなどで出すとすぐなくなっちゃうんですよね。」
という裏話を聞きながら、いちから作るビーフコンソメの作り方に集中します。
最後にはシソを入れて風味付けもします。

参加者のみなさんの質問をまじえながら、レッスンはすすみます。
優雅な手さばきで、シーフードと野菜をソテーし、
じっくりつくったビーフコンソメをゼリー状にしてのせました。
見た目も涼しげで、シソの香りがふんわりとした夏のメニューでした。


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もちろんクッキングクラス終了後は、
クッキングクラスで習ったレシピのメニューも入った
ハーブのきいた美味しいフレンチランチをいただきました。


ハーブは元気に成長しています。
ミニトマトがさっそく実をつけていました。
きっと次回は、赤々と実ったミニトマトが楽しめると思います。

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そんなシェフとオーガニックハーブの会あと2回あります。
このイベントは一度参加すると、また参加したくなる満足感のあるイベントで、
参加される方はリピーターの方ばかり。
次回は8月25日(木)。
ぜひ参加してみてくださいね。

第3回「シェフとオーガニックハーブの会」
■日時:8月25日(木)講習10:00~11:30、ランチ11:30~
■場所:ウェスティンホテル東京
■クッキングクラスの内容:スズキと小海老のパピヨット ハーブと有機野菜と共に
               バジルオイルとミックスハーブの塩の花添え
■お申込みはこちら

ハーブスマンHP

ウェスティンホテル東京HP


大地を守る会 広報担当 齋藤史恵




2011年7月15日

第1回シェフとオーガニックハーブの会

6/30(木)にウェスティンホテル東京とのコラボレーションイベント
 「第1回シェフとオーガニックハーブの会」を開催しました。

「シェフとオーガニックハーブの会」は4回シリーズのイベント。
大地を守る会の生産者・ハーブスマンの福山久之さんの指導の下
ウェスティンホテル東京のハーブガーデンにハーブを植え、
その後、収穫したハーブはウェスティンホテル東京のシェフによるクッキングクラスで調理をします。
さらにランチにて、クッキングクラスで調理したメニューをいただきます。

まず第1回目は、開催してすぐにハーブスマン・福山さんの指導の下、
ハーブの特製などをご紹介し、植えるところからはじめました。

今回植えたハーブは8種類は・・・
スイートバジル、タイム、ミント、レモンバーム、ディル、青じそ、赤じそ、ミニトマト
西洋ハーブから日本のハーブまで。

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苗をさわってハーブの香りを楽しみながら植えました。
香りに癒され、土を触って癒され・・・
東京のど真ん中にこうやって楽しめるところがあるのね~
とお話しながら、なごやかに作業がすすみました。

さて、次はフレンチレストラン「ビクターズ」に移動してクッキングクラスです。

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講師は古屋豊樹さん(ウェスティンホテル東京「ビクターズ」料理長。

優雅な手さばきで、お料理の仕方のコツを教えていただきました。

教えてもらったレシピは下記の画像で・・・
・国産地鶏のグリル、ローズマリー風味
・チョコレート・ローズマリーソース 有機ポテトのミント風味

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カカオチョコレートとローズマリーの相性がバツグンなんです。

そして、スイーツ完熟トマトのレアチーズケーキ レモンバーム風味。
夏にあうさわやかな味でした。

クッキングクラス終了後、
ハーブをふんだんにつかったランチのフルコースいただきました。

ハーブを植え、さらに調理方法まで知り、そして最後にハーブのランチをいただくという
ハーブづくしの大満足なイベントでした。

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この植えたハーブは次回はどのように育っているでしょうか。
ハーブたちに会うことが楽しみです。

第2回「シェフとオーガニックハーブの会」
■日時:7月21日(木)講習10:00~11:30、ランチ11:30~
■場所:ウェスティンホテル東京
■クッキングクラスの内容:魚介類のディルマリネと紫蘇の風味をつけたビーフ、コンソメゼリーのカクテル仕立て
■お申込みはこちら

大地を守る会 広報担当 齋藤史恵




2011年6月14日

神泉水の原水地、「埼玉県百年の森」クリーンアップツアー

うっしーこと牛島真也です。

 

今回は大地を守る会のイベントではなく...、

大地を守る会の生産者であるヤマキさんとJTBさんが企画した日帰りツアーをご紹介します。

 

日時は7月30日(土)。

神泉水の原水地である「埼玉県百年の森」でのクリーンアップツアーです。

 

今回は、JTBさんが社会貢献活動の一環として費用を負担!

埼玉県百年の森を会場として森林の保全活動(実際には下草刈りと枝打ち中心)を実施いたします。

 

クリーンアップ活動を行う埼玉県百年の森は「神泉水」の原水地である城峯山を中心とする、首都圏の大切な水がめを成す水源の森です。
 
実施日は7月30日(土)で、大宮発着の中型バス一台、募集人員は30名を予定。
 
参加費は無料(すべてJTB負担)となっています。
 
 
詳しくは以下のチラシをご覧ください。
 
 


2011年5月17日

5/14,15蒲田行進曲フェスタに参加しました。

5月14日(土)、15日(日)に、JR蒲田駅西口で行われた蒲田行進曲フェスタに参加しました。

蒲田行進曲フェスタは、蒲田駅創業100周年を記念して始まったイベントで、
本年は東日本大震災チャリティとして実施。
「絆」をテーマに震災復興の募金活動、震災復興を呼び掛ける音楽ステージなど活気のあるイベントとなりました。

実は、このイベント、蒲田西口駅前商店街及び地元のケーブルテレビJCN(ジャパンケーブルネット)さんから直々にお誘いがあったこともあり参加を決定しました。
蒲田のある大田区では被災者受け入れなども積極的に進めています。
その大田区から、蒲田行進曲フェスタのような多くの人を集めるイベントをやるからには、被災地の復興に少しでも役立てば、また、東北の応援をしたい、被災地の方に直接アピールしてほしい、と強いお誘いを受けて、大地を守る会にお声がかかりました。

福島わかば会のある福島市周辺でも風評被害のあおりを受け、販売には苦労しています。
これからはトマト、きゅうりの夏野菜の季節。育っていく野菜は、もちろん安全性を担保した上で、誰かが食べなければ、計画そのものが狂ってしまいます。
大地を守る会では「福島と北関東の農家がんばろうセット」でも
北関東・福島の野菜を積極的に販売していますが、育っていく野菜を全て吸収できるほどの需要はありません。
という訳で、福島わかば会の方を直接呼んで元気づけようと応援を決めました。

当日は、福島わかば会の生産者、丹治さん、芳賀さん、佐藤さん、降矢さんに駆けつけていただき、
トマト、きゅうり、ニラ、根ミツバを販売。なんと土曜日の朝4時に福島を発って、蒲田に到着。
土日と東京の地で、直接店頭に立っていただき、野菜を販売しました。


福島出身なのよ頑張ってねという方、福島から避難しています、という方、蒲田のみなさんはとても好意的でした。
意外なのは、放射能のこと、もっと気にしている方が多いのではないかと思うのですが、それほどないのです。このあたりはイベントに出て対面で話してみないと実感としてわきません。
大地を守る会は自主測定をはじめていて、今日販売している野菜も自主測定済みです!と言葉を用意していたのですが。

しかしなにより、試食で出したトマトときゅうりのおいしさに、「懐かしいわこのトマト、ちゃんとトマトの味がする」、野菜そのものに対する言葉が一番わかば会の方々の心に届いたのではないかと思います。わかば会の方も、野菜が売れたことよりも東京の一般の消費者と話せたことが一番の収穫と仰っていました。

2日間で、トマト900個、きゅうり500本、にら250束、根みつば120束を売り切りました。

わかば会のみなさん本当にありがとうございました。また、蒲田のみなさん応援していただき、誠にありがとうございました。こういった試みが、少しでも震災復興に役立てばと思います。これで終わりではないので、永続的に続きますように応援よろしくお願いいたします

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トマト、きゅうり、ニラ、根みつばを販売。
東京新聞に掲載された丹治さんの記事「野菜買って応援」を掲げておきました。
「丹治さん実物の方がいいね!」という声もたくさん。

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JCNの取材を受ける丹治さん。
蒲田行進曲フェスタの模様は、6月5日(日)19:30~JCN太田11chで
特別番組として放送されます。

JCN 蒲田行進曲フェスタ2011絆  

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シャイな降矢さんも誠実に取材を受けていただきました。

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ステージで被害状況と支援を訴える丹治さん。
東北・北関東の生産者と一緒に。

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土日とも売れ行きは好調。
やはり対面販売はいいですね。直接応援してほしい。

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JCNマスコット、トンジロウもおいしそうにトマトを食べる。
地元密着のイベントでした。

大地を守る会 竹沢哲也



2011年2月 2日

ネパールからスパイスの生産者がやってきました!

お久しぶりです。とよまること豊島洋です。

 

1月28日(金)にスパイスの生産者をお招きして勉強会を開催しました。

講師は22歳のイケメン青年アンキートさんです。彼はネパールのスパイス生産者団体SHSを代表して

日本にやってきました。SHSはSpicy Home Spicesの略称。大地を守る会は、フェアトレード団体で

あるネパリバザーロを通して彼らのスパイスとそのスパイスを使った加工品を販売しています。

 

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午前10時からの講座には22名の会員の方々が集まってくれました。中央がアンキートさん。

向かって左側がネパリバザーロ副代表の丑久保さん、右側が同じくネパリバザーロの内藤さんで

す。

 

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アンキート・ラジバンダリさんです。SHSは、小規模な事業体でスパイスの加工を行っています。

ネパールの各産地から生の状態で集められたスパイスを加工しパウダー状にしていますが、

全て有機的な環境で行われています。

 

SHSは、アンキートさんのお母さんであるシタラさんが2000年に二人の仲間と始めたビジネス。

紆余曲折を経て現在は、8名のスタッフを抱えるまでになりました。

 

SHSの設立目的は以下の3つ。

●高品質のスパイスを生産し、食の品質を向上させ、有機スパイスの市場を広めること。

●教育を受けることができないため、収入が低い女性たちに就業の機会を与えること。

●地方に住む農民たちに海外の市場へ販売する機会を与えること。

 

今後は販売量を伸ばして、より多くの地方に住む農民たちの生活向上に寄与したいとのことです。

 

同日夕刻、海浜幕張事務所で職員向けに同様の講座を開催しました。

 

大地を守る会 国際局担当 豊島 洋



2010年12月28日

中津ミートさんの手作りソーセージ教室を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

気が付くと今年ももう残り僅か。皆さまにとって2010年は楽しい年でしたでしょうか?

虎谷にとって2010年は楽しい年でございました!

美味しいお酒をたくさん味わえましたし、山歩きにもたくさん出かけましたし、

もちろん、皆さんと生産者さんの所に訪問して色々な事を体験させていただきました。

10月からほぼ毎週続いていた生産者交流イベントも、12月に入るとさすがに申し込みも少なく

なるのでほっと一息つける季節を迎えます。

その中で唯一、12月に入っても絶対に抽選になるほどの申し込みを受けるであろう、という企画

「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を今年の締めに3回行ってまいりました。

募集をすると定員をはるかに超える申し込みを受けるため、1回の告知で3回分の実施は当たり前、

年に3セット、9回行ってもまだ足りない、というほどの人気企画であります。

生肉を扱うため夏場の気温の高い時期は避けねばならないので、春先の3月、ゴールデンウィーク、

そして秋も深まった11月中下旬に行っています。

特に11月の開催はゴールデンウィークの開催から間が空くので特に申し込みが集中し、

皆さんの「参加したい!」という気持ちをひしひしと感じます。

今年も中津ミートさんにはクリスマス商材の仕込みやギフト対応などで忙しくなるぎりぎりの時期まで

手作りソーセージ教室を引き受けて頂きました!感謝!でございます。

 

何度も報告しているソーセージ教室の様子ですが今回も3回分一挙にご報告です。

 

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まずは11月20日の回でございます。

年間9回も同じ企画を行っていると、私たち企画側でも何か変化が欲しくなってまいります。

ということで毎回、豚の絵を誰かに書いてもらう事にしました。今回は職員Tの作でございます。

なかなかかわいく書けていますな♪

 

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いつものお約束、松下さんのお手本です。

完成するとお願いをしなくても皆さんから拍手がでるようになりました!

...もしかして皆さん、参加する前にこのブログを見て予習をしてくださっているのでしょうか。

 

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こちらは形を整える前の1本の状態です。上手にできています。

 

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真剣なまなざしで丁寧に作ってくれています。

家族総出で頑張ってくれたようです。いったい何人で作っているのでしょうか?

 

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工場で作ったばかりの生ソーセージを会場で燻煙をかけてポトフの鍋へ。

「ポークウインナー」の商品名でツチオーネにも登場しているソーセージですが食感が違います。

家に届くものよりさらにぷりぷりしていて歯を当てると中身が飛び出してきそうな食感です。

ソーセージも鮮度があることを実感!

 

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お待ちかねの昼食です。どんどんお代わりをしてください!

 

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11月27日の回です。

今回の豚の絵は子どもたちに書いてもらいました。

豚舎の写真もあるのでうまく書けるかな? 

 

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子どもたちの真剣な眼差しっていいですね!

振り返って私は最近いつ、このような曇りなき眼(まなこ)で真剣に物事を見つめた事があったでしょうか?

. ..遠すぎて忘れちゃいました(笑)。

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できた!お約束の拍手もいただきました!

・・・でも残念ながら2つに切れてしまい、松下さんはちょっと不服そう。

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上手にできました!おいしそうですね!

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 家族みんなで頑張ってくれました!

 

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12月11日の会でも子どもたちに豚の絵を描いてもらいました。

・・・豚さんというよりパンダっぽいですな。かわいい豚さんです。

ペット用のミニブタもいますからパンダ模様になったら「飼いたい!」という方が激増するかも知れません。

 

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今回も松下さんのお手本作りのお約束の一枚!今回はビシッと1本に仕上がりました。

 

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上手にできています!最後の結わえ作業ですね。破裂させないように!

 

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大きさが整っていますね。このテーブルの方はピンク好きの方が多いようですな。

 

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こちらのソーセージもきれいにできました!

 

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今回も無事に皆さんソーセージ作りを終え、お待ちかねの昼食です。

定番のポトフの他に松下さんが工場から持ってきてくださったロースハムとアイスバイン、

スモークレバーに焼きソーセージを楽しみました。

アイスバインは肉を楽しむのはもちろん、肉を削ぎ取った後の骨をポトフのダシに使えます。

さらに煮込んでトロトロになった骨周りのコラーゲンたっぷりのお肉もお行儀ワルでしゃぶり尽させて

いただきました!

・・・さらに、さらに最後まで残った骨はワンちゃんを飼っている方にとっては愛犬の土産になります

ので捨てるところは皆無でございます。

虎谷はレバーがちょっと苦手なのですが中津ミートさんのスモークレバーは食べられます!

燻製の香りがしっかりしていてレバー自体も変な風味がせず、レバーが苦手な方にもお奨めっ!な

一品です。

 

今回のソーセージ教室では「食べられる物を挙げたほうが早い。」とお母さんがおっしゃるほどアレ

ルギー品目が多いお子さんを受け入れ、私たちもとても緊張しました。

乳や卵、小麦以外にも、「じゃがいも、オリーブオイルがダメなのでポトフと焼きソーセージは

食べれなくていいです」と、この企画に直接関わる2つの課題を頂いてしまいました。

「食べれなくてもいいです。」と言われても、せっかく参加して頂くのですからなるべくみんなと

同じものを食べて過ごしてもらいたい!と考えちょっと頑張ってみました。

調理に使う器具は徹底的に洗い、ジャガイモを入れないポトフをまず作りました。そして、ジャガイモ

抜きポトフを別の鍋に分けてから通常のポトフを作りました。

「オリーブオイルはダメ」という課題にはフライパンをカラ焼きして余熱で焼きソーセージを作りました。

まったく同じものを楽しんでもらうわけにはいきませんでしたが楽しんでもらえたかな?

 

今回頑張ってみたのにはアレルギーのお子さん対応にちょっと思い出があったからです。

数年前、清里にある「キープ協会」で酪農と環境教育に親しむ企画を行った時、アレルギーを持った

子どもさんを持った家族が参加されました。

お母さんからはあらかじめ食べれない品目リストを頂いていたので、虎谷は「別メニューで解決!」と

単純に考えていました。

しかし、調理スタッフさんがリストを見てじっくり考えこんで作ってくれたメニューは、食べれない品目を除いた食材で組み立て直されたメニューでした!それがまたおいしくてボリュームたっぷり!

 

食後に調理スタッフのTさんに 涙を浮かべて感謝しているお母さんを見ながら虎谷、めずらしく反省。

イベント運営とは何か、参加者全員で食卓を囲む意味を考えさせられた出来事でした。

 

そんな経験があったのでちょっとがんばってみるか!と取り組んだのですが、それができたのも

中津ミートさんの無添加のソーセージがあったからこそ。

中津ミートさんが無添加のハム・ソーセージ作りに取り組んだきっかけは、アトピーのお子さんを持つ

母親からの強い要望だったそうです。

それまで無添加とはいっても肉の結着を良くするために卵や乳は使っていたのですが、それさえも

外す取り組みが始まり、新鮮な肉が持つ結着力を活用するドイツの伝統的な製造方法に行きつい

たそうです。

今回の出来事は中津ミートさんのソーセージの確からしさを改めて実感することができました。

(もちろん、鍋や容器は良く洗いましたが前にどのような料理に使われたか判らないので、微量な

物質にも反応してしまう方は難しいですが...。)

 

このソーセージ教室が今年の私の交流会イベントの締めになりました。

ケガや病気で欠品することもなく、しこたまお酒を飲んだ翌日にも遅刻することもなく何とか無事に

締める事ができました!

皆さま良い新年をお迎えください!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年12月27日

第20回北海道生産者会議報告

 ≪消費者理事の生産者会議リポート 第2弾≫

 

佐藤輝美消費者理事による"南の"宮古島からの報告に続く、生産者会議リポート第2弾は、

鈴木孝子消費者理事による"北の"北海道からの報告です。

 

それでは、鈴木理事の自己紹介から。

↓↓↓↓↓

 

消費者理事の鈴木孝子です。自分のアトピーがきっかけで大地を守る会に入って10年。
神奈川県のはずれの南足柄市で、食料、エネルギーの自給を目指した農的な暮らしをしています。

好きなことは読書(目標、年に100冊。お風呂でがサイコー)、美術展めぐり(目標、年に20本)、
DVD
を観ること(できるだけ1日1本)、カフェめぐりなどなど。

最近はジャズ、ボサノバボーカルに挑戦中 (^o^;

会員サークル「シキ・オリオーリ」や専門委員会「おさかな喰楽部」などでも活動しています。
たくさんの大地仲間が我が家の財産です。

 

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そして、以下、鈴木理事の報告です。

 

雨続きの関東をあとにし、新千歳空港から電車に乗りかえ北広島駅に降り立つと、乾いて澄んだ空気が吹き抜けました。麦やジャガイモの広大な畑の先に続く地平線を見ると、北海道に来たのだという実感が湧いてきました。

 

715日~16日、札幌からほど近い北広島市で開かれた第20回北海道生産者会議に参加してきました。

 

一日目は北海道大学名誉教授・松永勝彦先生による講演―「森が消えれば海も死ぬ」。

森が荒れると河の水が減少し、ついには海にまで影響するというお話です。半世紀前まで、建築材や燃料として森の利用価値は高かったはずが、安い輸入材や石油に押されて需要が減ったために人工林の荒廃がすすみ、雨水を保水するという森の本来の機能が失われてしまいました。その結果、各地で水なし川が広がって、川や沿岸で砂漠化が拡大しているとのこと。これを食い止めるためには、森の手入れを行い、健全な森・川・海の繋がりを取り戻すことが重要と話す松永先生。例えば、間伐材を木材チップにし、農業で使うハウスの熱源とすれば、CO2の問題の解決策となるのではとのご提案でした。

 

森や海の話だけではなく、水がなくては成り立たたない農業を通じて、環境保全に取り組む大地を守る会の活動にも繋がり、海や山の恵みを毎日いただいている消費者としても考えさせられる問題です。国産材で家を建てるとか暖房には薪ストーブを使うなど、自分たちにもできることがあるかもしれないなどと、思いをめぐらせてしまいました。

 

講演の中で特に印象的だったのは、これからは食料不足の時代が来るという話。「世界では毎年8000万人の人口が増加している今、日本は食糧を輸入にばかり頼っていられない日がくる、自分ちの食べ物を自国でまかなえるようにすることが国の急務」とのことでした。やはり、国産のものを食べて生産者の皆さんを応援することが大事だと改めて実感します。

 

私たち消費者にとって、会議で生産者の皆さんの話を直に聞けることはとても貴重な経験です。産地ツアーやだいち交流会とは違った一面が見られることもあります。今回も素敵な生産者の皆さんとの出逢いがありました。

 

 

 ≪農業は良い家庭を作るのに理想的な仕事 小路健男さん≫

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今回、会議の幹事をしてくださったのは、「北海道有機農業協同組合」さん。全国で初めての有機農業の専門農協です。代表理事の小路健男さんは若いころから市民運動に興味を持ち、大学進学をきっかけに北海道の土地に魅せられ、農業をはじめて27年。今はかぼちゃ、にんじん、じゃがいも、ごぼうなどを作っているとのこと。生産、物流のみならず、環境全体として有機的な活動をめざしているそうです。グローバル経済からは距離をおき、消費と生産を結ぶ大地を守る会の活動を目標の一つとしていきたいという熱いお話を聞き、なんだかジンときてしまいました。5人の子供のお父さんでもある小路さんは、農業という仕事は夫婦の関係や子育ても理想の形が実現できると言います。「有機以外はやるつもりない」ときっぱりと話す反面、優しい夫や父の顔も見せてくださいました。

 

 

≪自然をこわさない生き方をしたい。農業はその一部 亀川久美さん≫

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唯一の女性生産者として参加してくださった亀川久美さんは佐賀県出身の元OLさん。積丹の高野健治さんのところで昨年4月から実習中だそうです。北海道での農業を夢見て土地を探しに来た折、泊まったホテルのとなりが高野さんの家だったのというのが初めての出逢い。高野さんからもらったカボチャがあまりにおいしく、なんて幸せになるカボチャだろうと感激し、即、弟子入り。そんな亀川さんに、高野さんは「仲良しこよしじゃないんだから、本気でやるんじゃなきゃダメ。最低2年はかかる」との言葉。それでも亀川さんの決意は固く、4月~11月は毎日早朝から深夜まで農作業に明け暮れる毎日で、実家に帰省する冬の間も、九州で開かれる農家研修会などに通っては研鑽をつんでいます。「大変だよ~といわれるけど、大変なのは承知の上。一度きりの人生を後悔しないためにも、不可能でないならやらない理由はない」と話す亀川さんは、同じ女性として輝いて見えました。「高野さんのところだから楽しい。全く見ず知らずの人間をポンと受け入れてくださった高野さんへの恩返しのためにもいい野菜を作りたい」。亀川さんの作る野菜は、きっと生命力に満ちておいしいに違いないと思います!

 

 

≪じゃがいもに似ていると言われるとうれしいんです 金井正さん≫

 

 会議二日目は江別市の金井正さんの畑の見学です。ちょうどじゃがいもの花が咲いていました。

 

 

 

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男爵

 

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メークイン

 全部あわせると20ha以上もある金井さんの畑のうち、ジャガイモは6.5ha。約200トンを収穫するそうです。「7月はじゃがいもの病気や天候のことが心配で心休まる暇がない。毎日天気予報を祈る気持ちで見ています」とのこと。最近ようやく満足のいくものが取れるようになったと話す金井さんです。

 

 

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          長いところではひと畝400mもある、終わりが見えない広大な畑。

 

 毎日1時間以上かけてかけてまんべんなく見回り、下葉、葉の裏にてんとう虫などがいないかチェックします。

 

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            この日、朝4時起きで刈り取った雑草は堆肥の大事な材料。

 

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                      雑草の山が二年後には・・・

 

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                         堆肥の山に!

 

 雑草は水をかけて発酵させ、切り返しを続け、23年かけて堆肥に。150トンの堆肥を作るために市で刈り取った雑草までもらって来るそう。

 

 

 

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                ジャガイモ畑で小休止中の藤田会長

 

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地下77mから自噴する地下水が畑の中に。全部で4箇所あり、水質も良く、家庭用水もすべてまかなう。

 

 

 

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                           参加者からもたくさんの質問が飛び交っていました。

 

 

 

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                        私が生まれる前から働いているトラクター(45年もの!)

 

 

「農業は辛抱」と語る金井さんは、札幌のベッドタウンとして開発の危機にさらされる江別の農地を守りたいと、今なお耕作放棄地を買い取ります。

 

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             御歳77才のハーレー乗り!30年のキャリアです。

 

37年の農業人生を支えてくれたのは家族。周囲の人からは理解されず、アウトサイダーのように思われてきたけれど、効率重視で経済優先の世の中が壊してしまった自然のサイクルを守りたいという考えは今も変わりません」。'生涯現役'という言葉がぴったりの金井さんです。

 

北海道の生産者の皆さんは、土地柄のせいか「思索する農家さん」が多いと感じました。生業として農業に携わっているだけではなく、「自分の生き方を模索した結果が有機農業」というお話をいろいろと聞くことができ、胸に沁みました。今回もたくさんの出逢いをありがとうございました。この秋の豊作をお祈りしています。

 

消費者理事・鈴木孝子

 



2010年12月22日

大地を守る会の「消費者理事」がブログに登場

うっしーこと牛島真也です。

 

今日は「消費者理事がブログに登場」のお知らせです。

そもそも、「消費者理事って?」という方も多いかと思うので、まずは「消費者理事」の説明から。

 

大地を守る会は「NGO大地を守る会」と「株式会社大地を守る会」から成り立っています。

NGO大地を守る会には理事会という組織があり、生産者理事、消費者理事、法人理事で構成されています。

消費者理事は、文字どおり消費者会員から選ばれた理事です。

全国各地で開催される生産者会議などに出席し、月に一度の理事会で報告を行なったりします。

 

記念すべき最初の消費者理事ブログは、佐藤輝美理事による「後継者会議レポート」です。

ちなみに、「生産者会議」とは、年に十数回、全国で開催される生産者の技術向上と交流を目的とした会議です。

今回報告する「後継者会議」は、文字どおり後継者を集めて行なわれる会議で、今年で8年目を迎えました。

 

※牛島の不手際でアップが遅くなりました。

ほんとにスミマセンでした~。 

 

この後も、鈴木孝子理事による北海道生産者会議報告が続きます。

お楽しみに。

 

事務局・牛島真也



2010年11月26日

群馬のきのこ屋さん、自然耕房を訪問してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

秋も深まってまいりました。

「今年は富士山周辺ではマツタケが当たり年!」という情報を得て、きのこ狩りが好きな虎谷は

マツタケで一攫千金を夢見て休みの度に富士山周辺を歩き回ったのですが、結局夢に

終わりました...。

こんなことなら山を歩き回っていた時間、家族サービスをして家族からの評価をあげたり、

事務所に出勤してマジメに働いていた方がず~っと良かった・・・。

一攫千金なんてダメ!コツコツ働くのが一番!...と深く反省したのですが、思い出してみれば

約20年前の若かりし頃、アラスカの金鉱跡で砂金掘りのマネごとをした時に同じ様な反省をした事を

思い出しました。私の思考は20年間進歩していないようです(笑)。

 

マツタケで一攫千金!ではなく、地域の資源を大切に使いながら地道にきのこ栽培を

行っているきのこ屋さん「自然耕房」を群馬県の赤城山麓に訪ねる訪問会を行いました!

 

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美味しそうな肉厚なマイタケをお土産にいただきました。

自然耕房さんは「循環・再生」を標榜してそれに沿った栽培を行っています。

地域資源活用ときのこ栽培による雑木林再生を目指し、様々な取り組みも行っていますし、

自社で所有する雑木林も広い!

どこから紹介すれば良いか戸惑うほどです。

 

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ということでまずは、当日ごちそうになりましたお弁当からご紹介!

きれいに盛りつけされたお重を渡され「あれれ、仕出しのお弁当を頼んでくれたのかしら?」と

思ってしまったほど。

実は自然耕房さんが経営するお食事処の料理長さんが作ってくれたお弁当でした。

肉団子や春巻き、シュウマイには自社栽培のシイタケが使われていました。「ダシがしっかり

出るから他に味付けは要りません。」とのこと。美味しいお弁当でございました。

春巻きと一緒に入っている物はマイタケの天ぷらです。こちらも美味しゅうございました。

ちなみにこのお弁当は子どもさん用のお弁当です。大人向けにはこれにさらにマーボー豆腐が

付いていました。食べたかった...。

 

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佐藤社長さんの挨拶です。

15年前にこの会社を興し、きのこと雑木林の再生一筋でございます。

趣味は自転車で毎朝ロードレーサーで、山麓からこぎ登ってくるそうであります。

毎日ヒルクライムを行っているとは恐れ入ります。

 

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お昼を食べた後はリサイクルセンター見学。

ここでは廃原木を粉砕してきのこを育てる菌床作りを行っていますが、自然耕房全体で大きな

リサイクル・循環が試みられています。

 

それではどんな循環がされているかと言いますと・・・

1、雑木林の手入れ →2、シイタケ用原木入手 →3、シイタケ栽培 →4、使い終わった原木を粉砕 →

5、マイタケ用菌床に加工 →6、マイタケ栽培 →7、マイタケ栽培で使い終わった菌床を粉砕 →

8、ヒラタケ栽培 →9、ヒラタケ栽培で使った菌床粉砕 →10、腐性性きのこの栽培 →

11、腐性性きのこの栽培で使った菌床粉砕 →12、堆肥化 →13、できあがった堆肥を

地元農家さんに使ってもらう →14、栽培された野菜を自然耕房の直売所にて販売 →

15、雑木林の維持管理 →

1、雑木林の手入れ →2、シイタケ用原木入手 →3、シイタケ栽培・・・(この後も同じ循環がつづく)

といった具合です。

 

きのこは木の分解段階で発生する種類が違うので、このような菌床の再利用ができるのですね。

 

きのこ栽培の菌床の殺菌には通常、重油を炊いてお湯を沸かし、蒸気で殺菌するのですが、

自然耕房さんでは重油ではなくバイオマスボイラーと呼ばれる流木など、用途がない木材を

燃やして蒸気殺菌する方法をとっています。

さらに殺菌する際に発生する蒸気もムダにしません。栽培室に引き込んで栽培室の保温・加湿に

活用するなど利用できる資源はとことん使い尽くしていました!

 

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シイタケ栽培が終わった原木を粉砕する際に唯一使い道がなかったクヌギの木の皮ですが、

ここにはなんと、カブトムシの幼虫が卵を産んでいて、子どもたちにとっての宝の場所になっていました!

今回の訪問会の目玉、カブトムシの幼虫探しです。 

みんなで一生懸命に土をほじくり返しましたが、カブトムシの好む腐葉土は水分を結構含んでいて

重い土になっています。お昼ご飯に使ったスプーンでほじってもなかなか掘れないよ...。

  

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幼虫探しにシャベルカーが登場!プロのカブトムシ掘りは違います!(笑)

ごろごろでてきた幼虫をみんなで捕まえてお土産になりました。一人で何匹も持ち帰る子どもたちも...。

カブトムシの幼虫は大食漢で、来年春先にあたたかくなると、さなぎになる準備をするために

猛烈な勢いで朽ち木を食べ始めます。

周りにいくらでも朽木がある自然耕房さんなら問題ありませんが、町で幼虫たちの食欲を満たして

やることは大変です。ペットショップ通いをしなくてはなりません。

「これ以上扶養家族が増えるんじゃたまらないよ!」というお父さんの嘆きの声も聞こえてきましたが、

カブトムシの幼虫がする糞は良い肥料になるのでしばらく我慢していただき、観葉植物の肥料に

使ってもらえたら...と思います。

 

今回の訪問会で唯一失敗だったのがカブトムシ探しを先におこなってしまった事。

幼虫探しに目いっぱい頑張った子どもたちですが、訪問会の途中で疲れが出てきてハイ状態に

なってしまったのです!

 

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先ほどのシャベルカーはもちろんカブトムシ掘りだけのためではありません。

一度マイタケ栽培で使われた菌床(廃菌床)を砕く機械に入れる際に使われていました。

左の木くずの山が廃菌床の山です。この木くずも殺菌してまた別のきのこ栽培に使われます。

 

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こちらが用途のない木材を利用するバイオマスボイラー。

重油を使わないエコなボイラーですが、同じ能力を持った重油ボイラーに比べ高価で場所もとり、

扱いも大変だそうです。

 

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マイタケの栽培施設も見学させていただきました。明るいマイタケの栽培施設。

蛍光灯も使っていますが、「太陽光自動追尾式採光機」が天井に付いていて効率よく太陽光を

室内に採りこめるようになっています。

たちこめる蒸気はバイオマスボイラーが温めた蒸気によるものです。加温と加湿に役立っています。

さらに、栽培施設内に蒸気を送ることで室内の空気圧が高まるため、ドアを開けても空気が外にしか

流れないので虫などが入ってくることができません。

きのこは洗うと風味が落ちてしまうので、なるべく洗わない方が良いのです。虫やゴミが付着して

いないきのこはさらにおいしく食べれますね!

野生のきのこは採る時は楽しいのですがゴミや虫を落とすのが大変な作業です。水で洗い流さ

なくてはならないので風味も失せてしまいます。 

 

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施設の見学が終わった後は再び外に出て、雑木林の中で栽培されている原木シイタケを収穫

させてもらいました。

栽培効率が良くない、という理由でどんどん減ってしまっている原木栽培シイタケです。

お土産にたくさん収穫させていただきました!

 

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りっぱなシイタケでございます。

シイタケが苦手、というお子さんも多いですがこの体験を機会にシイタケ好きになって欲しいです!

 

今回の訪問会、特に好評の感想が多かったので一部をご紹介します!

「自然耕房さんの「循環」のシステム、すばらしいなと思いました。菌床の再利用、菌床を包んで

いるビニルまでムダにしないなんて...」(UHさん)

「自然や次世代のこともお考えになる活動、すばらしいです。私ももっともっと自分にできることを

やっていこうと考えさせられた1日でした。」(MNさん)

「リサイクルへ取り組みつつ利益のことも含めいろんなことを考えながら活動されていることが

すばらしいと思いました。感動しました。」(STさん)

 

皆さん、自然耕房さんの取り組みに感銘を受けてくださった様で今回の訪問会は大成功でした!

雑木林の再生やリサイクルに取り組むだけでなく、そこからさらに利益を出して会社を維持して

いけていることが素晴らしいですね!

 

最後に佐藤社長さんがおっしゃっていた一言を紹介させていただきます。

「うちには軽い障害を持っている方や高齢者の方も働きに来てくれている。彼らはうちを頼って

くれている。頼ってくれる人がいるこの会社を潰すわけにはいかないんだ。」

アツイ想いを持った社長さんでございます。私もせっせとマイタケ食べて応援させていただきます!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年11月 5日

くらぶち草の会・収穫祭に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

11月3日の文化の日、毎年恒例のくらぶち草の会主催の収穫祭が今年も行われました。

くらぶち草の会の畑がある場所は標高830m。「準高原産地」と呼ばれる地域に属し、冬の間は

雪に覆われるために農作業ができません。

いきおい、生産者は春から秋にかけて一生懸命農業に励むことになり、朝早くから夜遅くまで

畑に出たり出荷準備をしたりと大忙しです。

11月に入るとようやく畑作業も落ち着きほっとできる日が増えてきます。

(近年は温暖化と農業資材の発達でゆっくりできる期間が減っているそうですが...。)

ゆっくりできる季節の始まりに行われる収穫祭は生産者さんも楽しみにしているお祭です。

 

 

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大盛況の収穫祭!今年は320人以上が集まりました。

当日はバーベキュー以外の企画もたくさん!

生産者の皆さん大忙しです。なかなかゆっくり近況を話しできる状況ではありません!

 

 

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ということで今年は収穫祭前日夜に行われている前夜祭から参加させてもらいました!

こちらは新規就農者の若手の皆さん。

くらぶち草の会には現在41人の農家が会員登録されていますが、そのうち21人が新規参入就農者

です。前職は様々。

大地を守る会の職員からも就農していった仲間が6人いるんですよ。

 

 

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左が元大地を守る会の職員だった和田さん。まん中はくらぶち草の会の代表佐藤茂さんです。

右は草の会御意見番の萩原さん。

私たち職員にとって昔の仲間の近況を知る事ができるのもこの収穫祭の魅力でもあります。

昔の同僚はだいたい40代。

「農繁期はバリバリと農業をこなしながら冬はゆったり石釜でパンを焼いて過ごすライフスタイル」を

変えない者もいれば、「いよいよ家を建てるか!っというより今の家は旧くて雨漏りするので早急に

建て替えたいっ!」とこの土地に持ち家を構える決心をした者、心機一転、「女性や子どもの力に

なってあげられる弁護士を目指したい。」と見事!司法試験にパスした者まで...。

みんな、それぞれ齢を重ね「不惑の年」を過ぎて天命を知るべく頑張っております。

自分も多少の困難に負けずに頑張るぞ!っと思いつつ、弁護士のたまごさんに「虎谷さんも

何かあったら声かけてくださいね。」とやさしい言葉をかけていただいただけで、できれば弁護士さん

の力を借りる事態にならず平穏に人生を過ごしたい、と思ってしまう気弱な虎谷でございました。

 

 

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草の会の事務所から見た夜明けの風景です。

こんな景色の中で働けてうらやましい!っですね。右手には浅間山、正面には妙義山が見えるんですよ。

 

 

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すかっと晴れて最高のお祭日よりです。

会場に生産者の皆さんが集まりはじめました!準備開始です。

 

 

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こちらは生産物の展示です。

くらぶち草の会は野菜でのお付き合いが多いのですが、きのこ栽培をしている方も多いのですね。

立派ななめこが展示してありました。

 

 

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こちらはこの周辺に生息している動物たちを紹介しています。

ワシやタカなど食物連鎖の頂点に位置する希少な動物も結構いるんですね!

イヌワシなどは深山幽谷に生息していそうですが、考えてみれば彼らが狩りをするには見通しの良い

開けた草原などが必要です。畑や田んぼで開けた土地は獲物になる生き物も見つけやすく、狩りも

しやすいのでしょう。

困りもの野生動物はイノシシとシカ、サル。

特にくらぶちではイノシシの食害が問題になっているそうです。

「たべまも」キャンペーンで鹿を食べて生態系を守ろう!と皆さんに呼びかけている大地を守る会の

職員としては聞き捨てできません!

「皆さんでイノシシ、獲って食べましょう!冬の間に生ハム作ってもいいかも!」と焚きつけておきました。

くらぶち草の会の出荷物にイノシシのハムがでてきたら皆さま、応援をよろしくお願いいたします。

「クマは?」と聞くとちょっと困り顔。

たまに悪さをするし、出会うと怖いけど憎んだり駆除したい対象ではないようです。

 

 

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イベント準備が進みます。こちらはバーベキュー用の肉切り班。

元料理人など様々な経歴の方がいるのでこのような準備も手早くこなせています。

 

 

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参加者が集まり始めました。天気も良くて皆さん楽しそうです。

 

 

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餅つきです。

 

 

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バーベキュー食材が並びました。焼くのは皆さん、セルフでお願いしています!

 

 

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代表の佐藤さんも肉を焼いてくれています!皆さんどんどん食べてくださいね!

以前、収穫祭の時に生産者さんが肉をワシワシ食べているのを見て「この機会に参加者の皆さんに、

皆さんの野菜をどんどん食べて味わってもらいましょうよ!そのためには生産者の皆さんも

肉だけでなくどんどん野菜食べましょうよ!」と提案したことがありました。

そのときぽつりと「俺たち、いつも野菜食べているんだよね。お祭の時くらい肉をガシガシ食べたい

んだよね...。」と言われたことがありました。う~ん、確かに...それは良く判ります・・・。

やはりイノシシ捕まえて普段から肉をガシガシ食べられるようになりましょう!

皆さんの作物で育ったイノシシですから皆さんが飼っているようなものでございます。

 

 

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食べるだけではありません。わら遊びもできます。ほこりまみれになりますが子どもさんに人気です。

皆さん楽しそうです!

 

 

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前職が様々ですとイベントの仕切りなども得意な方もいらっしゃいます。

イベント進行もばっちりでサクサク進みます。

たくさんのお土産をもらって収穫祭は終わりました。

これからの季節、くらぶち草の会の野菜の出荷は少なくなりますが(ほうれん草は出荷が続いたかな...)、

作物をツチオーネ誌上で見かけたら頑張っている新規就農の皆さんを思い出して注文してくださいね!

生産者の皆さん、今年は春の遅霜や夏の猛暑、秋の大雨など大変な年でしたが、今シーズンも

お疲れ様でした!

冬の間は思い思いの過ごし方でゆっくり過ごしてくださいませ!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年11月 1日

「神泉・畑の樂校」の報告を頂きました!

とらちゃんこと虎谷健です。

埼玉県の北部、神川町にある味噌や豆腐をいただいている㈱ヤマキの角掛さんから、

先日10月17日に行われた「神泉・畑の樂校」の報告をいただきました。

2週間に一度行われている「畑の樂校」企画。

虎谷は他の産地訪問企画と重なる事も多く欠品することも多数。

この日も千葉県の香取市で行われた「酒井さんのさつまいも畑に行こう!」企画と重なって

しまったため畑の様子を写真で報告していただきました。

 

 

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指導でお世話になっている庄司さん。

この日の埼玉県は天気が良かったようですね。

千葉の方は雲が多くてどんよりした空模様だったのですが...。

大豆の株を掘り取ったので畑はすっきりしています。

 

 

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今日の収穫物はかぼちゃ、なす、ピーマンに間引き大根。

秋もまだ浅く夏の作物と秋の作物が混在していますな。

 

 

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落花生とさつまいもも収穫しました。

いのししにやられずに収穫できて良かった、良かった。

 

ヤマキ角掛さんよりコメントをいただきました。

「秋じゃがの植え付けと葉物の種まきができました。畑全体の様子も一変しました。秋本番と

いった感じになってきました。落花生のできが良く、庄司さんに褒めていただきました。」との

ことです!

角掛さん、報告ありがとうございました!

これから冬にかけて畑の様子はどんどん変わっていきますので皆さんにもその様子を報告

させていただきます。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年10月21日

酒井久和さんのさつまいも畑に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

三里塚微生物酵素の会の皆さんの畑でさつまいも収穫体験を行った翌日、

香取市の酒井久和さんの畑にお邪魔して畑のお手伝いとさつまいもの収穫体験を行って来ました。

 

 

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挨拶をする酒井久和さん。

生産者グループとのお付き合いが増えている中で少数派の個人農家さんでございます。

お宅も立派で作業小屋も大きい!我が家より大きいですな。

今日は一日よろしくお願いいたします!

 

 

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まずは大根畑に出かけて大根の間引きを行いました。

間の1株を抜いて株間を広くしてあげる作業です。それにしても広い!

間引いた大根は皆さんに持ち帰っていただきました。

間引き大根は食べておいしいのですが難点はすぐにしおれてしまうこと。宅配では扱えません...。

間引き大根を楽しめるのは畑に来た方の特権ですね!

 

 

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主にご夫婦で農作業を行っている酒井さん、お手伝いすることはたくさんあります!

大根の間引きを行った後は長ネギの土よせ作業を行いました。

長ネギは成長に合わせて土を茎にかけてやると白い部分がどんどん伸び、お馴染みの

長ネギの姿になります。

ある程度大きくなった長ネギは機械を使って土を寄せる事ができますが、まだ苗が小さいうちは

手間をかけてやらなくてはいけません。

足を使って葱に土をかけ過ぎないように注意しながら土を寄せてやります。

う~ん、内腿が筋肉痛になりそうです。

 

 

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地道な作業ですが大勢で行うと早い!1時間ほどで作業が終わりました。

丁度お昼になりましたのでお弁当を広げてお昼休みです。

 

 

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酒井さんの畑の野菜で作ったけんちん汁を出して頂きました。

皆さん、どんどんお代わりしてくださいね~。

 

 

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間引き大根もごま油で炒めて油揚げをちらして立派な一皿ができあがりました!

 

 

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午後はいよいよ本命のさつまいも掘り!っと意気込んでいたら

「ごぼう抜いてみる?」と酒井さんから提案が。

「ごぼう抜きなんて、大変...。」とちょっと後ろ向きだった虎谷ですが、希望者多数でスゴイ人気です!

酒井さんの畑は土も柔らかくて思ったより簡単に抜くことができました。

  

 

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この時期の酒井さんの畑は楽しい事がいっぱいです!

こちらの畑では落花生を乾燥させていました。下を見ると株から落ちた落花生が点々と・・・。

「これ、拾っていいですか?」と酒井さんに聞くと快く了解!

「落ち穂ひろい」ならぬ「落ち落花生ひろい」も体験。拾った落花生は皆さんのお土産になりました。

 

 

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お待ちかねのさつまいも掘りです!どんどん掘ってください!

 

 

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ちなみにこちらは酒井さんのお宅と畑の全景です。

家に隣接してこれだけ広い畑があるっていいですね!農作業がはかどりそうです。

それにしても空が広い!

天気が良いと「ぶるぅぅ~すかいっ!」と叫びたくなるほどの空の広さでございます。

 

 

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掘り取ったさつまいもをトラックに載せて作業終了!お疲れ様です!

農家さんのお宅に必ずと言って良いほどある軽トラック。

狭い道でも入っていけて荷物もどっさり積める働きものであります。

おまけに2シーター、ミッドシップ、4WD、とまるでスポーツカーのような装備でございます。

 

皆さんのおかげで作業がはかどりました!お疲れ様です!

参加された皆さんには「もう、いや!」というほどの間引き大根をお土産に持って行っていただきました。

ご近所さんにも配ってあげてくださいね!

 

 

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酒井さんの畑におじゃまする時はいつもきれいな夕日に見送られて家路につきます。

今回も夕日がきれいでした。秋でございます。

畑のお手伝い企画は「子ども連れで役に立つかわからない...」と敬遠されてしまう方も多い様ですが、

大地を守る会の畑のお手伝いはきついだけのお手伝いはお願いしません!

メニューにちょっとひと工夫加えて、平日はお仕事で頑張っている皆さんが「今日はいいリフレッシュが

できたな。ちょっとだけ疲れたけど気持ちいい日だったな!」と思ってもらえるような内容にして

いますし、子どもさんがいても大丈夫な内容にしていますので「援農」という言葉にひるまずに

応募して下さい!

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月20日

三里塚の畑でおいも掘り!企画に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

暑かった夏も終わり、食欲の秋!ですね。

秋は産地訪問会も目白押しで12月上旬までの週末は産地訪問やソーセージ教室でびっしり

でございます。

私の手帳を見た人は「この人、週末遊んでばかりだな!」と思いこむこと間違いなしでございます(笑)。

 

秋の産地企画のスタートはここ、三里塚でのさつまいも掘り交流会。

翌日も同じ千葉県の生産者、酒井久和さんの畑でのさつまいも収穫体験とさつまいも企画が

続きました。

 

 

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三里塚微生物酵素の会の堀越さんのお宅。集合場所に使わせていただきました。

畑と家が隣接していて理想的。朝飯前に畑の見回りができますね!

 

 

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早めに会場に到着した参加者の子どもさんがさっそくブロッコリーの世話を!

大地を守る会の会員さんの子どもはエライ!っと思ったら・・・。

 

 

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ブロッコリーの苗についていたモンシロチョウの幼虫を取ってニワトリにあげていました。

ニワトリも嬉しそうに寄ってきます。 

・・・確かにブロッコリーの苗にとってはうれしい事ですから立派な畑のお手伝いですね。

 

 

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参加者の皆さんが集合したらさつまいも畑に移動です。

家族ごとにさつまいもの収穫開始!です。

一家族にコンテナ2つ割り当てです。「もうたくさん!」というほど掘ってくださいね。

 

 

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一通りさつまいもの収獲を体験した後は千葉県の名産、落花生について堀越さんから説明

いただきました。

 

 

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口で説明するだけでおさまらないのが超・行動派の堀越さん。

「オレが悪ガキのころ学校帰りに畑に忍び込んであそんだ遊びを紹介するよ!」と言うなり、

落花生を積んで火を付けはじめました!

・・・って子どものころからライター持って何してたんでしょ?

落花生の乾燥させた株は油を含んでいて良く燃えます。

みるみる白煙がもうもうとあがって...。

そうです、堀越少年は学校帰りに落花生の野焼きをして悪ガキ仲間と遊んでいたんですな。

こんな野焼きも最近は経験できません。

 

 

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まだ煙がくすぶっている中から落花生を探して口に運びます。

野焼きですので焼き具合にどうしてもムラがでてしまいますが、この企画を始めて数年、最近では

丁度よい焼け具合の落花生が確実に増えてきています。

どうやら堀越さんはこの交流会を行う事で落花生の野焼きの腕もあげているようです。

こどもたちは口のまわりを炭で真っ黒にしながら落花生を楽しんでいました。

そのまま電車に乗って帰ったら車内で注目浴びること間違いなし、です。

 

 

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畑近くではあけび取りも体験できました。

 

 

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畑から戻って交流会。生産者の皆さんが作ってくれた豚汁を楽しみました。

 

 

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豚汁にゆで落花生、焼き芋...みんな堀越さんたち三里塚微生物酵素の会の生産者の皆さんが

持ち寄ってくれた食材ばかりです。

この落花生は「ジャンボ落花生」。普通の物と比べると2~3倍の大きさです。

 

 

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焼き芋は堀越さんのお父さんが籾がらを使ってゆっくりと焼いてくれました。

焼き芋、美味しかったです!

 

 

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交流会の日の晩は成田市の花火大会がありました。生産者の皆さんに誘われて虎谷も参加!

この花火大会は成田市民有志が手作りで始めた花火大会です。

普通、花火大会というと夏に行う事が定番ですがなぜ10月なのでしょう?

それは花火大会の会場として貸してもらう田んぼの稲刈りが済んでから、という理由がありました。

出店もたくさん出ていましたが出店している皆さんは地域の方が多いそうです。

本当に手作りの花火大会なのですね!

年々規模も大きくなり、今年の花火打ち上げ数はなんと8,000発!

市民からのカンパも順調に集まったため、二尺玉を2発も打ちあげる事ができたそうです!

成田市民の皆さん、この花火大会を楽しみにしているんですね!

不景気、リストラ、パパのお小遣い減額!など暗い話題が多い今日この頃でございますが、

そのような暗い話を吹き飛ばすような明るいいい話でございます。

「成田市民はなかなかやるな!」と素直に感動させていただき、田んぼの中から打ち上がる

花火が輝いて見えました!  ・・・って花火は元々輝くものでございました!

音楽に合わせて打ち上がる花火は大変に見事でございました。

 

大地を守る会 虎谷健



2010年10月15日

自然耕房さんに訪問会の打ち合わせに行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

10/4「神泉・畑の樂校」で畑作業をした後、少し足を延ばしてお隣・群馬県の赤城山山腹にある

きのこ屋さん「自然耕房」に、11月14日(日)に行われる訪問会の打ち合わせに行ってきました。

 

 

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自然耕房の社屋の前で。佐藤社長さんです。

自然耕房は「じねんこぼう」と読み、佐藤社長のこだわりである自然光(しぜんこう)を使った

マイタケ栽培をする工房であることにかけた名前です。

 

 

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自然耕房のある赤城山南麓は日照時間の長い晴天の日が多い土地です。

冬、日本海側からやってきた雪雲が赤城山に到達する前に雪を降らし終わるため、

冷たく乾燥した北風、「赤城おろし」が吹くわけです。

その晴天の多さを活かした装置がマイタケの栽培施設の屋根にあるカプセルのような

「太陽光自動追尾式採光機」です。

太陽の動きを自動的に追いかけ施設内にたくさんの太陽光を取り入れます。

ソーラーパネルも奥に見えます。自然の恵みを最大限に活かしたマイタケ栽培ですね。

 

 

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施設内のマイタケの様子です。

自然耕房さんのマイタケは肉厚で味もしっかりしています。虎谷はバターでさっと炒めてちょいと

ベーコンを散らして食べるのが大好きであります。

虎谷は実は無類のきのこ好き。食べるのも好きですが野生のきのこを探して山を歩くのも大好きです。

秋も深まるこの時期は野生きのこも盛んに発生しますので、雨が降った後に晴れて気温が上がると

山に行きたくてウズウズします。

虎谷のきのこ探しのフィールドは富士山山麓です。日本でも有数のきのこの産地で国立公園なので

私有地を気にすることなくきのこ探しが楽しめますし(※鑑札の購入は必要です)

標高差があるので長い期間にわたって様々なきのこ探しが楽しめます。

樹海に踏み込むのはちょっと勇気がいりますが、方向を見失わないように細心の注意を払い

野生動物の気配に気を配りながら(クマなどもいますから...)の山歩きは、五感が研ぎ澄まされて

野生に戻ったような感覚です。

でも、そんなハードな山歩きなどしなくても皆さんがお住まいの近くにある公園などでも食用きのこが

見つかることもあるんですよ!

 

ちなみに、食べる際には

・知っているきのこしか口にしない

・経験者のアドバイスを必ずもらう

といった注意が必要ですが、お散歩の途中でちょっと落ち葉の周りを気にしてみてはいかがでしょう。

きのこ図鑑があると散歩がさらに楽しくなりますよ。

 

 

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こちらはシイタケの原木栽培です。すごい量ですね!

きのこには派手さはありませんがとってもピースな生き物ですね。

自然界での役割は、倒木や動物の死骸を分解して土に返す縁の下の力持ちです。

また、栽培を行えば広葉樹を利用しますので樹木の更新に役立ち、様々な里山の生き物を育む

雑木林の維持につながります。

栽培施設をつくったとしてもそれほど大きな施設を必要としないので、大規模な開墾も伴なわず

自然にやさしい農業と言えるかもしれません。

開墾どころか、そのまま森の中でも栽培できてしまうのですから!

 

きのこも食べ方によってはボリュームがあるのであまり肉を食べなくてもお腹が満足してくれます。

肉を控えられる事からも生き物にやさしい食物かもしれませんね。

生いたちからしてとってもピースなきのこでございますが、自然耕房ではさらに資源をとことん

使い切り無駄を出さないことに努めていて、訪問会ではその取り組みを皆さんに紹介したいと

考えています。

 

 

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シイタケ栽培で使い終わった後のほだ木です。

通常なら産業廃棄物?でもそのまま廃棄はしません。

皮を取り除いた後に砕いてマイタケのポット栽培用の菌床に生まれ変わります。

マイタケを栽培した後はヒラタケ系のきのこ栽培、それが終わったら腐性性きのこの栽培...

最後は堆肥として近隣の農家さんに引き取られていく、、、と繰り返し活用されます。

 

 

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白いビニルのロールはマイタケの菌床栽培の後に出た廃棄物。この使い終わったビニルもゴミになりません。栽培施設の温度調整のための熱源として使われます。

 

 

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菌床製造の際にはがされるほだ木の皮だけは利用価値がない...と思ったら、カブトムシが

たくさん卵を産んでいました!訪問会の最大の楽しみができました!

訪問会では子どもたちに幼虫探しもしてもらいますのでお楽しみに!

 

太陽や雑木林の恵みをきのこ栽培という形で上手に活用している自然耕房さん。

他にも高齢者の雇用や軽度の障害がある方の雇用、地場産品の直売所経営などにも積極的に

取り組んで地域全体で元気になろう!と頑張っていらっしゃいます。

きのこと同じくピースな会社でございますね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年8月24日

はたまる商品お披露目会&試食会

ユージこと大北雄二です。

 

8月4日(水)にカフェ「ツチオーネ」自由が丘店で、

はたまる商品のお披露目会&試食会を開催しました。

 

はたまるとは、35周年をむかえた大地を守る会が提案するあらたなプロジェクトのひとつで、

「畑まるごと 実から種まで 乾燥プロジェクト」の通称です。

 

 

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豊作時に余った野菜や果物や、形が悪かったり、割れていたり、サイズが大きすぎたり

小さすぎたりする「企画外」の野菜や果物をドライチップやパウダーにして販売したり、

加工品に活用しようというものです。

びんに入っているのが、パウダー。袋に入っているのが、ドライチップやドライスライスにしたものです。

 

 

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生産したのは、「大地を守る会の備蓄米・大地恵穂」の生産者法人でもあるジェイラップ(福島県須賀川市)。

写真は、代表の伊藤俊彦さん。

野菜や果物ならなんでも乾燥させてしまうというからすごいです。

しかしその陰では、何日も徹夜が続き、開発に2年9か月もかかったそうです。

 

 

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まずは、ドライチップをそのまま食べてみよう、ということで

右上の赤いものから時計まわりに、

アイコ(トマト)、ミディトマト、プラム、バナナ、パイナップル、とうもろこし。

なるほど、味はとても濃いです。

通常の乾燥設備では、高温乾燥(60度以上)で短時間で乾燥させてしまうのですが、

ジェイラップでは、低温(20~30度)でじっくり乾燥させるので、細胞組織を壊すことがないので、

栄養価が高いのだそうです。

 

 

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さらに今回はカフェ「ツチオーネ」にパウダーやチップを使って、お菓子やパンなどの

試作品を作ってもらいました。

写真は、にんじんパウダーのケーキと、トマトパウダーのシフォンケーキ。

 

 

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さらにオニオンスライスのパン、とうもろこしのパンとスープ、にんじんのクッキー、

わさびのマカロン、トマトのグリシーニ

 

 

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食べてみていただいた感想はどれも好評でした。

100種類をこえるパウダーやチップ。10月下旬に最初の商品が販売されます!

 

参加者から人気が高かったのは、

わさびや、柑橘系のパウダー。ドライきゅうりも評判が良かったです。

はたして最初に採用される商品はどれになるでしょうか?

 

さて、参加者のみなさんには、お土産として、しょうが、とうもろこし、ねぎのパウダーをお持ち帰り

いただきました。

そして実際にどのように使ってみたか、写真と感想を送ってもらうよう、お願いしました。

 

次回は、寄せられた写真と感想を紹介したいと思います!

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年8月 6日

三浦半島でとうもろこし収穫を楽しんできました!

とらちゃんこと虎谷健です。

7月最後の週末に「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が行われました。

このイベントは大地を守る会の産地交流会最大規模の企画です!

 

昨年は雨に降られてしまい、せっかく参加していただいた皆さんには夏らしい三浦を体験して

いただけなかったのですが(申し訳ございませんでした)、今年は一転、連日、熱中症注意の報道が

されるほどの猛暑続き。

 

 

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まず会場に到着された皆さんにはゆでとうもろこしを食べていただきました。

今回参加して下さった皆さんは約400名。

 

「すごい人数っ!」と思われますが、数年前までは私たち事務局員も血気盛んで、「せっかく申し込んで

くださった皆さんを落選させてしまうのは申し訳ない!全員当選だぁ~!」と、1000人(!)を迎えて

この交流会を行ったこともありました。

その時はさすがに大変で、さらに参加された方から「生産者とお話することさえできませんでした。

こんなの、大地を守る会の交流会じゃない!」という感想までいただいてしまい、私たちも反省する

こととなりました。 

 

 

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受け入れをしていただいた黒崎有機栽培研究会の代表者の石渡稔さんのご挨拶で会はスタートです。

「大地を守る会を通じて皆さんが私たちの作物を食べてくれることが判っているから、安心して農業に

専念できるんです。」と石渡さんは毎年私たちに語りかけてくれます。

 

農家さんなんだから農業に専念する事は当たり前の事の様ですが、一般市場に作物を出している

農家さんにとっては「農業に専念できる。」事はとても難しいことのようです。

・なるべくたくさんの消費者が喜んでくれるように見た目がきれいな作物を作ろう

・虫食いなんてもっての外!

・なるべく安いほうが喜ばれるからできるだけコストを削減しなくては。

・時間のかかる完熟堆肥は使えないな...。

・草取りは人にお願いするとコストがかさむから除草剤。

・本当はもう少し畑に置いておいた方が美味しくなるけど、すぐに売れないと熟しすぎて売り場の

担当者が困っちゃうだろうな・・・少し早めに収穫しよう。

など、栽培以外の様々な事柄を考えながら農業をしなくてはならないにちがいありません。

 

大地を守る会がお付き合いしている農家さんが「職人」とすれば、一般市場に出荷している農家は

「経営者」に近いのかもしれません。 

 

 

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石渡さんの挨拶が終わり、本日の諸注意の説明の後はいよいよ畑の中へGO!

 

 

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とうもろこしがまるでジャングルのようです。迷子にならないでね!

夢中でとうもろこしを探していて家族とはぐれて泣いてしまう子もたま~にいるんです。

とうもろこしのジャングルを甘く見てはいけません。

 

 

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今回はテレビの取材も入りました!私たちの大将、藤田和芳会長の取材です。 

 

 

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大人だって楽しんじゃいます。

一人7本の規定量はありましたが、畑に残ったとうもろこしの量を見極めて「開放!」宣言です。

どんどん収穫してご近所に配ってもらうようにお願いしました。

 

とうもろこしの収穫を終えて発送も終えて皆さんはスイカ割り会場の海岸へ。

 

皆さんが収穫し終えた畑にスタッフが入って落し物がないか、まだ収穫されていないとうもろこしは

ないかをチェックしましたが、皆さんきれいに収穫してくださいました!

 

「大地を守る会の会員さんは礼儀正しいよね~。」と石渡さんがいつも感心してくれるのは、虫食いの

とうもろこしであっても畑の中に捨てられている物がないことです。

一部に虫食いがあるからと、捨てられているとうもろこしを見る事はつらいことです。

 

虫食いのあるとうもろこしは、畑の外に持って行くと「お手伝いスタッフ」の皆さん(消費者会員さん

の有志の方です)が虫食いの部分を切ってくれます。

カットしたとうもろこしは持ち帰り分にカウントされませんので少し多めに持って帰れるのです。

生産者もうれしいし、参加者の方も少し多めに持ち帰れるし、私たちスタッフも生産者にホメられて

うれしいし、みんなが嬉しいシステムですね。

収穫の終わったとうもろこしは機械で畑にすきこまれ、次の作物の栄養になります。

 

 

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とうもろこし収穫を楽しんだ後は海岸に降りて夏休みの思い出の定番、スイカ割りも楽しみました。

スイカの気持ちになって写真を撮ってみました。 「こっち来ないでぇ~!(@_@;) 」

 

 

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「ほっ!(*^。^*) 」

 

残念ながらこのスイカたちも最後には割られ、参加者のお腹にすべて納まってしまいました。

スイカ割りで割ったスイカも一切ムダにしません!

完全に割ってしまうと砂利が付いて食べれない箇所ができてしまうため、あらかじめざぶとんを

敷いておきます。

さらに、棒はしなる竹を使用します。ビシッと命中してもしなるのでひびは入りますが砕ける事は

ありませんので中身は無事でございます。

あと、子どもさんにはちょっと厳しいルールですが、親御さんのぴったり寄り添う誘導は途中までで

最後はちょっと離れた所から簡潔なアドバイスだけをお願いしています。

振りおろしはもちろんワンチャンスのみです。

割れなかったら初めからやり直し。列の最後に並び直してもらいます。

 

特に小さなお子さんを連れた親御さんからは「最後までぴったり寄り添って手取り、足とりアドバイスを

ちゃんとして、一玉割らせてあげたい!達成感を味わわせたい!」という要望をひしひしと背中に感じ

ますが、スイカの割り過ぎを防ぐ目的もあり厳しいルールを堅持しております。 

 

・・・いつかは親の庇護から離れて自分でやり遂げなければならないことがあり、それでも思いのままに

ならない事が人生にはあり、例え失敗してしまってもあきらめずに一からやり直せば再びチャンスは

巡ってくることを体験して欲しい・・・。

子どもさんにもちょっぴり塩からい人生経験を味わってもらおう、わんぱくでもいい、たくましく育って

欲しい!という壮大な獲得目標を持ったスイカ割りでございます(笑)。

 

 

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スイカ割りが終わって海岸で解散です。

その後は自由行動なので海で遊ぶ人、帰り支度を始める方、それぞれに過ごしてもらいます。

とうもろこし畑の隣の畑ではマリーゴールドが満開でした。

 

このマリーゴールドは観賞用に咲かせているのではなく、大根の肌を汚くしてしまうセンチュウ忌避の

ために植えられています。

この交流会が終わるとマリーゴールドはトラクターで畑にすきこまれ、大根の種まきが始まります。

マリーゴールドの花摘みも体験させてもらいました。

 

 

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マリーゴールドの花もいっぱい持ち帰ってくださいね!

うしろのトンネルはメロンを出荷したあとの様です。

 

8月というと夏真っ盛りでたくさんの野菜の出荷があるイメージがありますが、ここ三浦では8月は

大方の出荷も終わり、一年間で唯一ほっとできる季節だそうです。

それでも出荷を控えたネギの世話をしなくてはならなかったりと完全なお休みはとれないようです。

秋も深まって、「そろそろクリスマスかな、忘年会どうしよう、山藤でぱぁ~っと派手にしようかな!」と思い悩む頃、石渡さん達の

三浦大根や青首大根が届いたら、夏の暑い時期から準備していた大根が育った事や暑い夏の日を

思い出してくださいね。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月29日

「千葉畑の会・スイカ食味会」に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんは7月の3連休、どのように過ごされましたか?

大地を守る会では海の日の恒例イベント「千葉畑の会・スイカ食味会」を今年も行いました!

 

今年は春先に寒さが続いた為、スイカの苗の生育が心配されました。

スイカ食味会で食べさせてもらうスイカは、この交流会のためだけに作られている品種もあるため、

生育が心配。

でもさすがプロです!どのスイカもぴたりと交流会に合わせて熟期を迎えていました!

 

 

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会場の千葉畑の会の内田さんは代々続く農家さん。交流会会場となる納屋も広くて立派です!

柱も梁も太い!

 

 

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こちらは出荷を待つスイカたち。「食べてみて~!」と訴えているようです。

家族の人数が減ってか小玉スイカが人気のようですが、やはり夏に一度は大玉スイカをガツン!と

食べたいものです。

この夏、我が家では親戚が集まってバーベキューを楽しみますが、大玉スイカもぬかりなく手配しました!

大ぶりに切ったスイカにかぶりついて種をピュッ!ピュッ!と飛ばしてお行儀ワルで楽しみます。

夏のイベントには欠かせません!

 

 

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いよいよ食味会の開始です!

6種類のスイカ(祭りばやし・縞王・新三山・タヒチ・ゴールデン旭都・マダーボール)を食べ比べました。

昔からのロングセラーの品種から、今ではもうあまり見なくなってしまったもの、それぞれの特徴や

どこが難点だったか、などを経験を交えて教えてくれます。

プロのスイカ農家さんから聞くスイカの種類の変遷は興味深いです。

テレビの取材も入りました!

 

 

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みんなでスイカを頬張りながら記念撮影。美味しそうですね!

 

 

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スイカをたっぷり堪能した後は畑の見学です。

説明は内田和洋さん。「スイカの交配はミツバチで行うんですよ~。」と。

8月に入ると秋に出荷する人参を蒔くそうです。「人参は水が好きなんです。水やりが大変なん

ですよぅ~」とのこと。暑い中ごくろうさまです。

 

 

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子どもたちはさっそく虫取り?いえいえ、畑見学の時に草取りのお手伝いをしました。

この作物は落花生。脇に生えている草、スベリヒユとちょっと似ているので要注意、です。

 

ちなみにこのスベリヒユ、茹でてマヨネーズで食べると美味しいとのこと。

生でかじってみるとクセもなくほんのり粘りがあって「夏野菜」という感じでした。

さっそく我が家に帰って試食。お酢好きの我が家では酢醤油が評判良かったです。

「雑草」から「夏野菜」に昇格です。さらに「タダで生えてくる。」という特徴が評価されて「夏野菜の定番」

まで2階級特進も間近か、か!?(笑)

 

 

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暑い中、黙々と草取り体験に取り組んでいただきました。

みんなで一斉に草取りをしてすぐにきれいになりました。

 

 

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畑見学&草取りお手伝いを終えて会場に戻ると、とうもろこしとジャガイモを頂きました。

すべて内田農園ものです。美味しかったです。

子どもたちは大根を洗う水槽で水遊びです。楽しそう!

 

 

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内田さんの畑に隣接する雑木林は生き物の宝庫。

稲作体験田企画の自然ガイドでもおなじみの生き物はかせ・陶武利さんに、今年も自然観察ガイドを

お願いしました。

さて、どんな生き物が見つかるかな?

 

 

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ノコギリクワガタをゲット!

全部で15匹のカブトムシ、クワガタ、玉虫を捕まえました!

 

「こんなに獲って大丈夫?」という声もありましたが、陶さんによると「雑木林がしっかりしているから

このくらい獲ってもびくともしませんよ。」とのことです、ご安心を。

確かに、毎年イベントの際にこの林からは数十匹の虫たちをわけてもらっていますが、虫が減って

いる様子はありません。

 

 

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今回の自然観察会のサプライズは日本の国蝶でもあるオオムラサキを見つけた事です!

長年、自然観察を行っている陶さんも「力が強い蝶です!興奮しました!」とのこと。嬉しそうですね!

前回は千葉県では珍しい、ヒラタクワガタも見つけました。この雑木林の豊かさが伺えます。

オオムラサキはこのあと逃がしてあげました。

 

 

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自然観察も終えて会場に戻って今回捕まえたクワガタとカブトムシを欲しい子どもたちに分けました。

人数分はいないのでじゃんけんで持ち帰れる人を決めました!

真剣勝負のじゃんけんです!負けて泣いちゃう子もいませんでした。みんな、立派だな!

 

 

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集合した時に行った目方当てクイズの当選者には目方を当てたスイカをプレゼント!

15.1kgの堂々とした大玉スイカです。

 

 

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交流会を終えてセミの声に送られて帰る夕暮れの内田農園。

左奥のこんもりした屋敷林(?)が内田さんのお宅です。トトロが居そうな大きな木ですね。

こんな農村らしい風景がずっと保たれる事を祈りたいです。

皆さんも国産農作物を買い支えて、農家さんを応援してくださいね!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月28日

「神泉・畑の樂校」&「大豆畑のお手伝い!」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

梅雨が明けて暑い日が続いていますが皆さま、体調など崩されずにお元気でお過ごしでしょうか?

冷たいものやさらっと食べられるものばかりでなくがっつり、しっかりと食事を取って体調を崩さない

ように気をつけましょう!

「日本一暑い町」として知られる熊谷市にほど近い神川町にある「神泉・畑の樂校」の畑。

暑さにも負けずに出かけてきました!

 

 

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前日に梅雨明け宣言が出た畑の様子です。

大豆の成長には目を見張るものがあります。来るたびにどんどん成長をしています!

とうもろこしも背が伸びています。雑草の勢いも衰えません。

 

種蒔きや苗の定植も一段落したこの時期、相変わらず草取りが主な作業です。

でも、梅雨明けしたので雑草への水分補給も止まりますので今、草取りを頑張れば後がラクです!

先が見えてきました!

今回から8月いっぱいまでは畑の樂校は夏時間。9:00に開始して12:00には終了です。

真昼間は暑すぎて畑に長く居られません!

 

 

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大豆の様子です。

手前の大豆と奥の大豆とは播種時期が2週間ずれています。成長の違いが判りますね!

 

 

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とうもろこしも大きくなりました!次回には収穫できそうですね。

大風に倒されずに収穫できますように!

 

 

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草に埋もれて救出した落花生も大きくなりました!もう、草に負けませんね。

 

 

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お昼まで草取り作業をしてすっきりしました。

梅雨も明けて水分の補給も減るので草の成長は弱まるはずです。

・・・いや、弱まって欲しいです!次回来る時まで草はこのままでいて欲しい! 

 

 

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この日、「畑の樂校」企画と同時開催で大豆畑の草取りお手伝い企画も開催しました。

お手伝いした畑はヤマキさんの大豆を作っている「豆太郎」さんの畑です。

さすがプロの農家さんの大豆です!大きく育っています!

雑草も「無農薬・有機栽培」。元気に立派に育っています!(笑)

 

 

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大豆の根のまわりにもびっしり生えた雑草たち。機械で徐草しても株周りは手で取るしかありません。

広大な面積を徐草することはプロの農家さんでも大変な作業です。

 

 

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熱心に草取り作業に汗を流す参加者の皆さん。

暑い中本当にありがとうございます!熱中症に気をつけて作業を進めます。

 

 

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こんなにきれいに草を取り除いていただきました。

梅雨も明けたので、このあとは土の表面は乾いて暑くなり草の種は発芽しにくくなることでしょう。

さらに大豆はぐんぐん成長しますので、その陰になってもう草はそれほど成長できないはずです。

この時期の草取りは大変ですが大豆を順調に成長させるために大切な作業なんです。

 

 

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お昼には畑の樂校の参加者も大豆畑のお手伝い企画参加の皆さんもみんな集まって、枝豆を

ワシワシ食べつくす昼食会を行いました!この日のために用意した枝豆は約20kg!

無類の枝豆好きが100人集まっても大丈夫です!

...ちなみにこの日の参加者は約90名。皆さん、枝豆を心ゆくまで堪能して頂きました!

 

 

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お世話になったヤマキさんも気合が入っています!かき氷やジュースなどの販売をしてくれました。

竹のセットは流しそうめんでしょうか?

 

 

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流しうどんでございました。豆乳を練り込んだうどんとトマトを練り込んだ赤いうどん。

紅白で流れてきて縁起がいい!ゴマだれで美味しく頂きました。

虎谷は流れ切ったうどんが溜まるザルから取って食べましたのであっという間に満腹でございます。

 

 

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昼食も終わってひとまずは解散です。

解散した後に希望者を募ってヤマキさんの社屋の脇を流れる水路でサワガニ探しをしました。

水に足を浸していると猛暑も忘れます。

ヤマキさんのある旧神泉村は湧水が豊富な土地です。村内にはきれいな水が流れていて

クレソンなども自生しています。

水路脇には野菜の洗い場が造られていました。スイカを冷やしたらおいしそうです。

 

今年で2回目になる大豆畑のお手伝い企画。今回は100名を超える応募を頂きました!

暑い中での畑作業は大変な体験ですが、農家さんのお仕事の一端を知っていただく事ができたと

思います。この時期おいしい枝豆もしっかりと堪能して頂けた事と思います。

 

大地を守る会の畑お手伝い企画は大変なだけではありません!

必ずお楽しみがついてくるような企画を考えていますので、皆さんもぜひ一度お申し込みしてください!

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年7月27日

第28回 久慈市山形べこツアー

とんちゃんこと、交流局の中井徹です。

7月17日(土)~19日(月)、今年で28回目となる久慈市山形べこツアーが催行されました。

総勢31名。岩手県久慈市山形町

4年前までは「山形村」。中井は今でも、どうしても「山形村」と呼んでしまいます。

 

今回は、宮崎県で発生した口蹄疫の問題もあり、残念ながら、べこツアーと言っても、牛たちに

接することは一切できませんでした。念には念を入れての対応です。

ただ、現地では、生産者の方々や、多くの自然に囲まれ、子どもも大人も、実にゆったりとした

3日間を過ごすことができました。

写真を中心に、その様子をお伝えしましょう。

 

 

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山間の牧場に放牧されている短角牛たち。

駅から宿への道中、バスの窓ごしに見ることができました。

 

宿に到着し荷物を置いたら、さっそくツリーイング体験です。 

 

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インストラクターの方の説明をよーく聞いて、 装備をしっかりと装着。

 

 

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付き添ってもらいながら、よいしょよいしょと登っていきます。

 

 

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子供たちはあっという間にコツをつかみ、こんなに高いところまで!  

 

 

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大人も負けてはいられません。みなさん、一所懸命チャレンジしていました。

コツをつかめば難しくはないのですが、思った以上に汗だくになります。

 

動画でもいくつかご紹介します。

 

 

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ツリーイングが終わると、なだらかに広がる山々を見渡しながら、山形町での林業の様子を聞きました。

 

続いて、初日の夕方はバーベキューを囲んでの歓迎セレモニーです。 

 

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まずは乾杯!

生産者の方々をはじめ市役所の方やJA(農協)の方など、本当に多くのみなさんに囲まれての

歓迎セレモニーです。

 

 

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途中から夕立の雨となってしまいましたが、きれいな森と空に囲まれた場所で短角牛ほか、

おいしい食材をたくさんごちそうになりました。

 

 

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短角牛の短くんとハイチーズ!

 

 

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生産者と一緒に。

 

 

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宿泊した、平庭山荘のコテージ。家族ごとに、ゆったりと。

夜は、満天の星を眺めることができました。

 

二日目の午前中は、久慈の海へ。

漁港の朝市を見学し、ウニの殻むき体験も行ないました。

 

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向かうは二子漁港の朝市です。月に一度開催されているそうです。

 

 

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ウニ、ホヤ、干物やワカメなど、海の幸が豊富です。

子供たちは初めて見るホヤにくぎ付けです。

 

 

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続いてウニ殻むき体験。 

ウニは何と一人3個ずつ!品定めです。

 

 

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 ウニの口側(ふだん海底にあるほう)に道具をあてて、半分に開きます。

 

 

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こんな感じにたっぷりです。

「昆布の色をしたもの」は、まさに昆布やワカメなど、ウニが食べたものです。

 

 

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サジで 殻の中から中身をざるに取り出します。

 

 

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ピンセットで「昆布の色をした物」を取り除きます。

 

 

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地道に取り除いていくと、こんなにスッキリきれいになります。

 

 

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ウニ3個分だとこんなに盛りだくさんに!

漁協の皆さんにご用意いただいた「シラス汁」と「いちご汁(ウニとアワビ)」とともに

と~っても豪華なお昼ごはんです。

 

 

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お昼ごはんを食べている最中も、沖合からジャンジャカ海の幸が運ばれてきます。

海女さんやたちが大活躍しているのでしょう。

 

 

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船から引き上げです。

子どもたちも大人も初めて見る光景にくぎ付けです。

 

 

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漁港のみなさんとお別れのごあいさつです。

 

 

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みなさん、おいしいウニ、そしてシラス汁、いちご汁、ホヤなどありがとうございました!

 

 

続いて、山形町に戻り、鍾乳洞の見学と、子どもたちを中心にシャワークライミング。

 

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内間木洞という鍾乳洞の説明を聞きます。

 

 

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総延長6,000mを超える鍾乳洞で、日本で5番目に長い鍾乳洞とのこと。

 

 

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鍾乳洞の入り口です。冷風がヒューヒューと吹いてきます。

 

 

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危険のないよう、みんなヘルメットを装着。

ほとんど無地のヘルメットですが、中にはこんなものも混じっていて、子どもたちはうらやましそう。

テレビでやってる「戦隊もの」をイメージしているのでしょう。

 

 

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案内していただきながらどんどん進みます。

みんな、足元と頭上に注意しながらね。

 

 

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こんな光景が広がっています。

 

 

つづいてシャワークライミングの様子を。

 

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冷たい川の水の中、ばしゃばしゃと沢登りに没頭。

小さなお子さんもお父さん・お母さんの力をかりて頑張りました。

 

 

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シャワークライミングの最後は「自然のウォータースライダー」です。

まずはインストラクターの方から見本を。

 

 

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岩をすべり台にしてあっという間に下ります。スリリングで気持ちがよいです。

不思議なことに体は全然痛くありません。

 

 

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子どもたちもどんどんチャレンジ。

インストラクターのみなさんのサポートのおかげで、子どもたちもみんな楽しめました。

 

シャワークライミングの様子を動画でもご紹介。

 

 

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年配層?(失礼)は、木工体験でシャワークライミング隊を待ちます。

なかなかいい感じに仕上がりました。

 

3日目。バッタリー村という、昔ながらの暮らしぶりを伝える集落で、豆腐づくりや染物体験です。

 

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今回も手書きの歓迎プレートを用意してくれてました。

バッタリー村は今年で開村25周年です。

 

 

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右がバッタリー村・村長の木藤古徳一郎さん。

徳一郎さんからの歓迎のごあいさつは→こちら

ちなみに、徳一郎さんのお父さんは徳太郎さんといい、大地を守る会の商品「とくたろう」の名前の由来

となっています。

 

さっそく豆腐づくり。

   

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機械で大豆をつぶします。

 

 

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大豆がつぶされ出てきます。

 

 

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つぶした大豆を煮る釜です。貫禄のある大きな釜ですね。

 

 

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つぶした大豆を入れます。

 

 

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煮た大豆を釜からすくいあげ、圧をかけます。

 

 

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しぼった豆乳。

 

 

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豆乳ににがりを入れてかき混ぜます。

 

 

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少しずつ固まり始め、おぼろ豆腐のようなフルフルのお豆腐になりました。

 

 

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醤油とネギといっしょに召し上がりました。

 

 

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こちらは子どもが大好きな「森のやど」。子どもたちは「基地」みたいなのが大好きですよね。

 

 

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みんな時間を忘れて夢中です。

バッタリー村には他にも自然をいかしたいろいろなものがあります。

 

 

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バッタリー村の「創作館」に移り、お昼ごはんをいただきます。

藁ぶき屋根の上には、おにゆりが生えています。もうすぐきれいな花を咲かせるそうです。

 

 

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ここにも手書きで歓迎の書が。うれしいですね。

徳一郎さん、ありがとうございます。

 

 

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建物の中にこんな解説が。 

 

 

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べこ汁と漬物とおにぎりをいただきました。

べこ汁は、短角牛としみ豆腐を、地元の味噌を使った 汁です。ほんのりと生姜の風味も。

 

 

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最後にみんなで記念撮影です。3日間もあっと言う間でした。

 

以下、参加者からの感想をご紹介しましょう。

「東京へ戻りはじめに思ったのは、なんて刺激(ストレス)が多いのだろう、ということでした。

灰色のビル、どぎつい看板、広告、車の騒音、排ガス...。

山形町では見渡す限りの緑、小鳥のさえずり、心地よい風、おいしい空気だったのに。

そのギャップをあらためて感じ、自然の大切さを実感しました。

ツアーでは本当にいろいろな体験ができて、あっという間の3日間でした。

ツリーイング(ロープを使っての木登り)の爽快さ、おいしい食事、冷たかった、大変だったシャワー

クライミング、本当に楽しかったです。

これも山形町の皆様のあたたかいもてなし、大地を守る会スタッフの皆様のバックアップ、ツアーに

参加された皆様とのふれあいがあったからこそと感じております。

最高の思い出となりました。ありがとうございました。

子ども達もいろいろな年齢の子が一緒に遊べて楽しかったと思います。

長男は『岩手県に住みたい』『また、ここに来たいなぁ』と言っていました。

 

山形町の皆様へ

本当にあたたかく迎えていただき、ありがとうございました。

口蹄疫問題が早く終息し、安心してべことふれあえるツアーができるようになるといいですね。

本当に山深い山形町の自然を大切にしていただきたいと思います。

また訪れる日が来ることを楽しみにしております。    ~M.Y」

 

28年間続いているこのツアー。

中井は、個人的には、1985年と1992年に参加しているのですが、1992年に宿泊させていただいた方

とも再会できて、うれしかったです。

来年もまた、皆様との出会い、山形町の方々との出会いを!

ぜひ、べこツアーでごいっしょしましょう。

 

大地を守る会 交流局 中井 徹



2010年7月12日

とうもろこしの雄花切りのお手伝いに行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

今月末には大地を守る会の最大規模の産地交流会「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」が

行なわれます。

3週間前の今、収穫祭のとうもろこしは受粉をし実を大きく実らせている最中です。

 

夏のこの時期のとうもろこしには「アワノメイガ」という蛾の幼虫がどうしても実に入ってしまいます。

この蛾はとうもろこしの雄花に卵を産みつけ、孵化した幼虫が茎を辿って実に辿りつき、食害を

引き起こします。強力な農薬を使えば一発で退治できるのでしょうが、農薬を使わない栽培では

この時期に栽培しない事以外に有効な手段がありません。

なるべく虫害を減らす手段として、孵化した幼虫が実にたどり着く前に、受粉を終えて役目を果たした雄花を刈り取って畑の外に出してしまう「雄花切り」という作業があります。

私たちが楽しむのに生産者の皆さんだけにこの作業をお願いするのは申し訳ない!っという事で

お手伝いに行ってきました。

 

 

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うっそうと茂ったとうもろこしです。

先端の一つの大きな花のように見えるところが雄花です。近づいて見ると小さな花が集まったもの。

雄花をたたくと花粉がほわん、と舞います。

この雄花を切り取って蛾の幼虫、もしくは卵ごと畑の外に運び出してしまう事が今日の目的です。

 

 

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ハサミで1本づつ切りとってコンテナの箱に入れて運び出します。

横に並んで一斉に作業開始!「マイペースで」と思いつつ隣が気になりペースが上がってしまいます。

 

 

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皆さんの訪問を待っているとうもろこし。まだだいぶ細めですね。これからどんどん大きくなって

3週間後には食べ頃になります!

 

 

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どんどん刈り進みます。進んでいくごとに刈り取った雄花を畑の外に出す作業が大変になります!

切り取った雄花は一つ残らず畑の外に出してしまいます。

この日は曇天で気温が高く時折雨も落ちてきてカッパを着ると暑く、着ないと雨に濡れてしまう

いやな天気でした。

でもこの湿度と気温が作物の成長を促すわけですね。梅雨をいやがってばかりもいられません。

 

 

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約3時間ほどの作業でだいぶ作業が進みました。畑がトラ刈り状態です。あともう少し!

 

 

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やっと終了!

畑から出した雄花は軽トラックに載せて畑から離れた場所に捨ててしまいます。

刈り取った雄花をよく見ると時折小さな幼虫が見つかります。見えませんが卵もたくさん産みつけ

られているのでしょう。

これらを外に出せば実の食害の被害は軽減できますが、まったく食害なし!というわけにはいきません。

この作業前に運良く実に辿りついていた幼虫は防げません...。

とりあえずやれることはやりましたし雨もあがりました。 皆さん、お疲れ様!

 

 

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お手伝いの後のお楽しみがこれです!

今の季節、黒崎有機栽培研究会の皆さんはお中元メロンの出荷のピークが過ぎて一段落した頃。

畑で熟し過ぎてしまって出荷できないメロンを私たちのためにとって置いてくださいました!

うれしい!高級メロンをぶつ切りで頂きました。

出荷できない迄に畑で熟してしまったメロンは消費者である私たちには食べる機会がありません。

この超完熟メロンを食せるのは生産者さんだけの特権です!

左は種の周りを掻きだす石橋さん、あ~あ、その種の周りのひげとお汁が美味しいんじゃないですか!

種ごとほおばってお汁を一滴残さず吸い取ってしまいたい!

 

ちなみに虎谷が大好きな超完熟果物はすもも、桃、メロン、キウイフルーツです。

キウイフルーツの完熟物は11月に行われる「「甘楽キウイフルーツ収穫お手伝い」企画で、運が

良ければ食べることができます。

通常キウイフルーツは11月の収穫時期にはまだ固く、収穫後に追熟させて皆さんにお届けするの

ですが、なぜか11月の収穫時に畑ですでに熟して柔らかくなってしまった実があるのです。

これを皮の上から指でつぶしてさらにフニャフニャにしてヘタを噛みとって、ゼリーのようになった実を

ジュッと吸い取ると大変に美味。

一つの畑から見つかる完熟した実は4つか5つくらいだそうで、収穫のお手伝いにいってもなかなか

出会えないレアものでございます。美味しい!

 

桃、すももの完熟物も滅多に出会えない果物の最たるものでしょう。普通に出荷していても傷みの

心配があるこれらの作物の出荷には、生産者さんが非常に神経を使って選果をしますので、輸送の

途中で熟し過ぎる恐れのあるものは出荷されません。

 

私もこれらの完熟物を賞味できたのは産地担当で桃、すももの生産者さんを担当していた時だけです。

農家さんの軒下に座って初めて食べた時は感動で胃袋が震え「こんな美味しいものがあったんだ!

大地を守る会に入って良かった!」と思ったほどです。

すももの中では「大石早生」は完熟してからすぐに水っぽくなって甘味が落ちてしまうので、超完熟の

美味しい物に出会える機会は少なく、「ソルダム」は完熟しても実がしっかりしているので超完熟でも

美味しい物に出会える機会が比較的多かったように思われます。

桃も生産者宅で過熟で出荷できない物をいただきました。

箱に当たっている底の部分はすでに茶色く変色し、じゅくじゅく状態でしたが(うじも居たりして...)、

その部分を避けて食べる完熟部分はそれはそれは美味でございました!

超完熟果物の思い出は尽きませんが、検品が厳しくなると皆さんにちゃんと品物をお届できる反面、

思いがけないほど美味しいものが届く面白みが減っていないかなぁ、と思う今日この頃でございます。

 

 

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ただの完熟メロンを食べるだけではありません。

ブランデーをかけて食べるとさらに美味しさが増すことも教えてもらいました!

プン!とアルコール臭がするほど熟しきったメロンはそのまま頬ばるとクセが強く、口の中がイガイガし

喉がざらつく感じが残るのですが、ブランデーをかけるとあら、不思議。

驚くほどさらっとして美味しいメロンに変身します。

この食べ方は石渡さんに教わりました。生産者さんたちの密かな楽しみですね。

 

 

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お酒をかけた後はまんべんなく全体にアルコールがまわる様にブロックにしてやります。

この状態にして食します。

 

 

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虎谷はちょい小さめのメロン1個、お酒でひたひたにして丸ごと頂きました!

たっぷり汗をかいて働いた後に、コンテナをイスにして野外でいただく完熟メロンは夏の最高の

デザートです!

 

とうもろこし収穫交流会まであと3週間。

台風など大風に倒されることなく無事に交流会の日を迎えられる事を祈りたいです。

今年の申し込みで落選してしまった皆さん、ごめんなさい。来年もぜひ申し込んでくださいね。

お待ちしています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健

 

※この完熟メロン及び桃、すもも、キウイフルーツは輸送に耐えられないため、皆さんのお宅にお届け

することはできません。        

オイシイ話ばかりで申し訳ありません。 <(_ _)>



2010年7月 1日

「たまなびファーム」大豆の種まきをしました!

とらちゃんこと虎谷健です。

文化放送・玉川美沙さんの「たまなび」とのコラボで始まった「たまなびファーム」。

大豆の種をまくために埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんをスタッフの皆さんと一緒に訪問しました。

番組の中でのたまちゃんの子分役(いちおう、「たまなび学園・研究員」という肩書があるようですが

虎谷には「子分」に見えてしまいます)「青春ダーツ」の田中泰宏さんが現地へ来てくれました。

今日はたまちゃんがいないので田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ並の

重労働を課してあげようと思案中(笑)。

 

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まずはお世話になるヤマキ醸造さんに併設の食事処糀庵にてお昼ごはんです。

豆乳を練り込んだうどんにゴマだれ、湯葉、蒸野菜、じゃこを使ったがんもなどヤマキ醸造さん

らしい食事が並びます。

食事をしながら打ち合わせを行いました。

 

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食事が済んでさっそく畑に出ました。あらかじめ畝を作っていた場所に種を植えてもらいました。

大豆はお米の「田植え」のような派手な見せ場がありません。ひたすら畑に種を落としていく

地道な作業が続きます。

地味な作業ですが調子に乗って来ると、手は動かしながらも頭の中で色々な事を考える時間が

生まれて心地よくなってきます。ランナーズ・ハイならぬファーマーズ・ハイ(?)かもしれませんね。

田中さんにはこの感覚を体験してもらいたくてこの作業をお願いしました。

 

うしろではスタッフの方が自主的に草取りをしてくれています。

背中に汗をびっしょりかくほど熱心に草取りをやってくれ「いやぁ、気持ちいいのもですね!」

 

普段、空調の効いたビルの中で仕事をしている皆さんには新鮮な経験だったのでしょう。

田中さんもリフレッシュしながらギャグの5つや6つは考えられたかもしれません。

「いかがですか?リフレッシュできました?おもしろいギャグでも浮かんだんじゃないですか。」と

聞いたところ「へ?」という顔。

さては今日の晩飯は何にしよう、とか今日はこれで終わりかな...とか大したことは考えて

いなかったのではないですかな?  

 

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大豆を播種した後はちょうど収穫期を迎えていたじゃがいも掘りも体験してもらいました。

 

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畑の後はヤマキさんの工場見学を行いました。

醤油の搾る様子を実演、説明してくれているのはヤマキ醸造の大地を守る会営業担当の筒井さんです。

うしろにいる麦わら帽子の方はいつもイベントでお世話になっている角掛さん。

どこから見ても農家のお兄さんですがヤマキ醸造の取締役さま。実はとてもえらい方なんです。

 

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今日の取材に来て下さったスタッフの皆さん。今日は蒸し暑い中お疲れ様でした!

 

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たまなびファームの看板裏に田中さんにひとことギャグをかましていただきました!

「たまなびファーム」の様子は「玉川美沙・たまなび」の番組の中の「たまなび学園」というコーナー

(毎週金曜日16:35頃)の中で不定期に11月の大豆収穫までお知らせしてゆく予定です。

 

大豆は地味な作物ですが日本人の食生活に欠かせない大切な穀物ですので、このような番組を

通じて多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。

 

皆さんも大豆製品、たくさん食べていますか?

大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含む穀物です。

お米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て

しまうのです!日本食の定番のご飯とお味噌汁だけで体に必要な栄養素が取れてしまうという

ことはすごいことですね。

これに冷ややっこと野菜、ちちっとあぶった魚、願わくば冷酒が加われば黄金のメニューでございます!

こんなメニューで満足できてしまう日本人って質素に見えて実はとても豊かなんですね。

 

ラジオのリスナーのみなさんにも、質素だけれども豊かな食、その食を支えている農家さん達の

仕事に関心を持ってもらえるといいなと思っています。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年6月14日

古着の行方を追いかけて(2) コンテナ積み込み編

とよまること、豊島です。

6月2日(水)、千葉県千葉市にあるJFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)から、古着の

コンテナ積み出しがありました。

大地を守る会の皆さんに呼びかけた古着回収ですが、集められた古着は分類されてからコンテナに

積み込まれてパキスタンに送られます。

 

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山と積み上げられた古着のロール。品目ごとに分類され、1ロール50キロになります。

 

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古着の積み込みはボランティアの方々によって行われます。

8:30AMより作業開始。作業内容が黒板に掲示されます。 怪我の無いよう頑張ろう!

お昼はパキスタンカレーが出ます。

 

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今回はパキスタンから支援先のアルカイールアカデミー校長、ムザヒルさんたちも参加。

JFSAスタッフの入江君とともに作業に汗を流しました。

 

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ローラーの上を古着のロールが流れていきます。内容を確認してシールを張り付けてから積み込みます。

 

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ここからは男の世界。力自慢の若者たちが、力を合わせて積み込んでいきます。

 

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キッチリと無駄なく詰め込むために、最後のロールは気合いを入れて押し込みます。

 

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やっと終わりました。のべ40名のボランティアの皆さん、お疲れさまでした。

 

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最後にコンテナの蓋が閉じられて、このキーで封印されます。

カラチ港でこれが壊れていたら誰かが空けたことを意味します。

検査で開けられることもあるそうですが、中身が抜かれていることが多いそうです。

はたしてこのコンテナは無事に届くでしょうか。

 

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輸出用の書類も整えられて、東京港へ出発!

アジア各地の港に立ち寄りながらカラチ港に届くのは7月中旬です。

次回は現地の様子をお伝えします。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年6月 4日

古着の行方を追いかけて(1) JFSA編

とよまること豊島 洋です。

今日は会員の皆さんが古着を送っていただいているNPO法人JFSAを訪ねました。

JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)は、大地を守る会の他、生協などに呼びかけて

古着を回収しています。

送られた古着は販売され、その売上金はカラチ市(パキスタン)のスラムにある学校「アルカイール・

アカデミー」を支援するために使われています。

今回は千葉市にあるJFSAの本部ともいうべき場所を訪問しました。

 

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これが、JFSAの外観(事務所、倉庫、店舗)。

千葉県千葉市中央区都町にあります。前には公園があってとてものんびりした雰囲気。

 

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店舗の入り口です。

回収された古着は、国内向けとパキスタン向けに分けられてから、日本向けはこの店舗や、柏市に

あるもう一つの店舗「KAPRE(かぷれ)」、さらに休日の明治公園や新宿中央公園等のフリマで販売

されています。

 

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これが店舗内の様子。

季節に応じて品ぞろえを調整しています。夏向きの掘り出し物は今がチャンス!

 

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皆さんからの古着はこんな感じで届きます。きちんと包装されていてありがたいです。JFSAの

スタッフからも感謝の言葉をいただきました。送る方の温かい気持ちとモラルが感じられます。

1年に2回回収を行いますが、1回で約26トンが集まります。

うち大地を守る会の会員さんからは5トンほど。

 

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届いた古着の封を解いて、品目ごとに仕分けます。

フルタイムスタッフ3名のほか、アルバイトの方3名が仕分け作業を行っています。

仕分け中も古着が届くので、大忙しです。

 

パキスタンはイスラム教徒の国なので、女性の肌が露出するタンクトップなどは売れません。日本で

売ることになります。日本での売り上げは、JFSAの運営費とスタッフの給料に。

 

パキスタンに送り出した古着は、現地の業者に販売します。その売り上げがアルカイール・アカデミーの

運営費の一部となります。

パキスタンでの売れ線は、カバン類、ハンカチ、女性の下着(ブラジャーなど)とのこと。

 

アルカイール・アカデミーは、カラチ市のスラム地域にある学校で学費無料です。

なお、パキスタンには、義務教育制度がありません(!)。学校はそれぞれの経済的状況に合わせて

存在していますが、無料の学校は神学校が多く宗教的にかたよることが多いとか。

アルカイールアカデミーではそのようなことはなく総合的な教育をしています。

(詳しくは7月に現地報告しますね。)

 

古着ロールの山.jpg

パキスタン向けに分けられた古着は、品目ごとに50キロのかたまりにされ、次の船積みを待ちます。

次回のコンテナ積み込み予定は6月2日。

コンテナへの積み込み作業はボランティアの力で行います。

 

そして古着はいよいよ海外へ!詳しい状況は後日お知らせします。

 

大地を守る会 国際局 豊島洋



2010年5月28日

ヤマキさんより「ホタル観賞会」のお誘いです!

とらちゃんこと虎谷健です。

「手作り味噌教室」や「神泉・食と農の畑の樂校」企画でお世話になっている埼玉県神川町の

ヤマキ醸造さんから「ホタル観賞の夕べ」企画のお誘いがありました。

『いつもお世話になります。今日は「ホタル観賞の夕べ」の御案内です。
数年かけて、ホタルの餌を増やしてきた成果が今年は確認ですると期待しています。
株式会社ヤマキ 角掛康弘』
 
とのことです。
 

地元の三波石を贅沢にあしらったヤマキ醸造さんの和風庭園にホタルを放つそうです。

ご興味のある方は出かけられてはいかがでしょうか。

 

大地を守る会 虎谷健

 

開催日:6月12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日) 19:30~20:30

場所:ヤマキ醸造売店前庭園

住所:367-0200 埼玉県児玉郡神川町下阿久原955

お問い合わせ先:ヤマキ醸造

電話:0274‐52‐7000(代)

※気象状況等の影響で開催が前後する場合がございますので詳しくはお問合せ下さい。



2010年5月24日

2010年5月16日 本庄総合公園春まつり

とんちゃんこと中井徹です。

今回は、生産者の皆様が自主的に参加された催しの報告です。

埼玉県本庄市には、農家の瀬山さんを中心に、いくつかの加工食品の

メーカーさんが、点在しています。

もぎ豆腐店、髙橋ソース、松田マヨネーズ、味輝のパン、マリーレーン。

こういった方々が、地元、本庄市で開催されるおまつりに、出店参加しました。

 

 

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お客様に野菜の説明をする瀬山さん。通りかかる方々の中にはお知り合いも多数。

瀬山さんは、まさに本庄の「顔」といった感じです。

「せっかくこれだけ生産者がそろっているのだから、地元でもアピールしていかなくちゃね」

と、リーダーシップを発揮されていました。

 

 

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奥に向かって、マリーレーンのクッキー、もぎ豆腐店の豆腐や豆乳、味輝のパンや松田マヨネーズは

サンドイッチ、そして高橋ソースがやきそば、と多種多様。

 

 

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大地を守る会の職員も、販売をお手伝い。何人かの方からは「私、会員です!」との声も。

 

 

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松田マヨネーズさんが連れてきた馬とも交流。とてもおとなしかったです。

 

好天のもと、展示即売という催しでしたが、本庄に集う生産者の皆様と、たっぷり交流できました。

こうした地元での活動、とても貴重ですね。

そして、それができる埼玉県本庄市。

今回のような活動で、生産者どうしのネットワークがより活発になっていくことを期待しましょう。

 

大地を守る会 交流局 中井 徹



2010年5月21日

GWはSW? ゴールデンウイークにソーセージ教室を3回行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんはゴールデンウイークをどのように過ごされましたか?

大地を守る会ではゴールデンウイークに人気の「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を3回行いました!

ゴールデンウイークは観光地などへ出かけても交通渋滞や混雑が激しくて疲れちゃうはず。

自宅でゆっくり過ごして、ソーセージ教室に参加して、作ったソーセージを夕食のビールのお供に乾杯!

・・・そんなゆったりした休みを過ごして日々の疲れもCO2の排出も減らしちゃいましょうよ!

というご提案でございました。

3回行ったソーセージ教室のご報告です!

 

 

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中津ミートの松下憲司さんとスタッフの太田雄大さん。

今回3回連続開催ということで講師見習&弟子として太田さんに白羽の矢が。

太田さんは大地を守る会の営業担当でもあります。今日の参加は業務命令でしょうか?(笑)

 

 

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参加者の皆さんが集まりました。さっそく見本のソーセージ作り開始です!

今回、講師見習いの太田さんの方には大地を守る会職員のサポートがついてるぞ!

松下さん、一人でちょっとさびしそうです。

 

 

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ソーセージ完成です!二人とも良い出来ですね。・・・松下さんの方がソーセージの出来に少し

キレ・ハリがあるようです。経験の差ですかな!?

 

 

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さっそく家族ごとにコネコネ開始です!

 

 

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太田さんも皆さんのお手伝い

 

 

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どんどんできてきます。うまくとぐろを巻いていますよ。

 

 

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できました!

 

 

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松下さん自慢のアイスバインを入れたポトフもできました!今回も完食目指します!

 

 

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どんどん食べてね!肉の塊のように見える物はアイスバインの骨です。いいダシがとれます。

 

 

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おにぎりもおいしそうです。

 

 

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にぎやかなお昼ごはんです。

 

 

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養豚、ソーセージのお話は太田さんが担当。カンニングペーパー片手にがんばっております。

社長が隣で聞いているとやりにくいですよね。(*^_^*)

 

 

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こちらは2日目の5月2日の回。今回は松下さん一人です。

太田さんは4日の本番を控えて手伝ってくれるスタッフを探し回っていたようです。

 

 

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松下さんのお手本を見た後はさっそく開始!楽しさが伝わってくる表情ですね!

 

 

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初めての生のお肉でびっくり!かな。

 

 

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コネ作業が順調に進んで腸詰め作業へ。見守る松下さん。

 

 

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上手です!

 

 

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「前回参加した時は下の子がお腹の中にいました・・・。」とのこと。

何度も落選してしまい申し訳ありません!キミもこれで家族の話題に入れるね!良かった!

 

 

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熱心に養豚についてお話をする松下さん。本当に豚が好きな事が伝わってきます。

今回、松下さんは将来叶えたい夢について語ってくれました。

松下さんの夢とは、子豚から成長中の豚まで消費者の皆さんが訪問して親しんでもらえる場を作りたい、

ということでした。

豚と触れ合えるだけでなく、最終的にはその命をいただいて「自分たちはこの命に活かされているんだなぁ。」

と気付いてもらえるような、ちょっと重いテーマまで含んだ構想のようです。

 

畜産に関わっている生産者の皆さんはその命を頂くために動物を育てています。

どんなにかわいい子ブタも成長すれば屠殺され私たちの食卓にのぼる肉になるわけです。

普段は陽気な畜産農家が、お酒の席で「出荷トラックに載せた時、それまで見たこともないような

悲しい目をするんだよな。」とぽつりと漏らした事がありました。

都会で暮らしている私たちより命について考える機会が多いにちがいありません。

小さな生き物を傷つけたり、軽々しく人の命が奪われるような事件が多発する昨今。

他の生き物の命を頂かないと私たちは1日たりとて生きてゆけないという事を再認識させてもらえる

ような場は必要かもしれません。

 

 

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3日目の5月4日の回です。太田さん、講師デビューでございます。

サポートに後輩の石川悟さんを連れて来てくれました。  

太田さんと石川さんは大学の先輩後輩の仲。ゴールデンウイークにも関わらず駆り出されてしまったようです。

どこの世界でもセンパイの言う事は聞かないといけませんな(笑)。

 

 

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まずはお二人でお手本作り。上手にできました。

 

 

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作業開始です。

 

 

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お一人参加の方にはサポートがつきます。

 

 

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結い作業。結構パンクさせてしまうんです。慎重に!

 

 

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ソーセージ作りお疲れ様でした!

お昼ごはんです。

 

 

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ポトフにお代わりの行列ができました。

たくさんあるのでどんどん召し上がってください!

 

 

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今回も無事終了しました!

50人以上の方がソーセージ作って食事食べて出たゴミはこれだけです!

ゴミと無駄がでないように工夫したエコ企画です。スタッフも帰りが楽で大助かりなんです!

 

参加された皆さんの感想をちょっとここで紹介!

「松下さんのお話はとても楽しかったと同時にご自身の仕事に誇りと自信を持たれている姿に

うらやましくなってしまいました。素敵な生き方だと思います。」(YAさん)

「ソーセージ作りにかける情熱が強く感じられました。だからおいしくて安全な製品ができるんですね、

ますます好きになりました。」(MKさん)

「様々な取り組みに頭が下がります。少年のような好奇心と期待の念がこもったまなざしと、未来を

担う子どもたちへの深い愛情を感じ、感動しました。」(TYさん)

 

皆さん、たくさんの感想をありがとうございました!

皆さんからお預かりした感想はちゃんと松下さんにお届けします。

 

大変人気の中津ミートさんの手作りソーセージ教室。

これから気温が上がる夏の間はしばらくお休みになりますが11月頃からまた再開したいと思っています。

今回は参加できなかった皆さん、ごめんなさい。次回もぜひまた応募してください!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月20日

バングラディッシュ訪問しました!

とよまること豊島 洋が、2010年3月にバングラディッシュのNGOタナパラ・スワローズを訪問しました! 

このNGOは、フェアトレードカンパニーを通して、大地を守る会に衣類を提供してくれている団体です。

 

やっぱり、実際に見ると聞くのでは大きな違い!知らないことがたくさんありました。

以下その簡単なご報告です。

 

 

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首都ダッカの町はこんな感じ。人力車と車が混ざって走るカオスな世界です。

 

 

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ここはキリスト教系のNGO「メノナイト中央委員会(MCC)」の事務所。代表のギャスディンさんに

話を聞きました。

MCCはパキスタンからの独立戦争の時に土地を追われた難民たちに食料支援を行ったNGO。

現在は様々な社会奉仕活動を続けていて、女性に就職の機会を与える仕事などをしています。

 

大地を守る会はJR東京駅のエキュート東京に「大地を守るDeli」というお店を出店しましたが、

そこで販売予定のショッピングバッグの製作を依頼しているのがこのNGO。

秋口には出来上がってくるでしょう。

 

左側の女性は、フェアトレードカンパニー(株)代表のサフィア・ミニーさん。

ロンドンからかけつけてくれました。

 

 

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ダッカからバスで約4時間。ガンジス河の支流が近いタナパラ村に到着。NGOタナパナ・スワローズ

の入口です。

右の入口を入ると子どもたちが花束を抱えて待っていてくれました。

 

 

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タナパラ・スワローズ代表のライハン・アリさん。

とても人当たりの柔らかい方ですが、悲しい過去が、、、、。

この村では、西パキスタン(現パキスタン)との戦争中、村の男性のほとんどが殺されてしまったとのこと。

幸いライハンさんは子どもとみなされ助かりました。村の大切な産業でもあるはた織は男の仕事でしたが、

残された女性たちがはた織を始めたそうです。

その支援を行ったのが、スウェーデンのNGOスワローズであり、このタナパラ・スワローズの創設団体でした。

 

  

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では、衣類の製造行程を簡単に。

買ってきた綿糸(インド製が多い)を染めます。これはその洗いの行程。

 

 

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染色した糸は、織機にセットできるようにボビンに巻きます。カラカラと軽快な音がしていました。

 

 

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そしていよいよはた織りです。足と手を両方使いながらどんどん織り進みます。

もともと男の仕事だったというだけに力が必要です。敢えて電動式にはしていません。

 

 

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私が持っているシャツの柄が、今ここに!!!こんな風に作られていたのかと改めて感動します。

 

 

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フェアトレードカンパニーのデザインをもとにした型紙の数々。

 

 

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型紙にそってカットされた布地が縫製チームにより立体的な衣類に仕上げられていきます。

敢えて昔ながらの足踏み式にこだわっているそうです。

 

 

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返品された衣類を縫製チームで検討していました。

なぜ返品になるのか。日本人の求める品質と彼らが十分と考える品質の違いを話し合います。

返品を手にとって見るそれぞれの顔は職人のものです。

 

 

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タナパナ・スワローズのもう一つの活動である学校教育。

約600名の子どもたちが学んでいました。学費は無料です。

こちらの行動にストレートに反応してくれるのが嬉しい!しらけていません。

 

 

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タナパナ・スワローズで働く人たちのための託児所もありました。

ここはNGOグローバルヴィレッジも出資しています。

※グローバルヴィレッジは、フェアトレードカンパニー(株)と対をなすNGO部門です。

 

 

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有機農業講座も開かれていたのには驚きました。1,600人の農民に有機農業指導を行っているそうです。

農薬による健康被害が多いのがその理由。また、自然なものではありますが、ヒ素による水の汚染も

大きな問題となっているので、その浄化活動も行っています。

さらにドメスティックバイオレンス撲滅のための講座も開かれています。

 

 

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外に出てみました。田んぼの真ん中の立札。この田んぼはタナパナ・スワローズの主導で、

有機栽培をしていることがわかります。

 

 

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田んぼ全景。草むしりをしている方のお顔は撮れませんでした。暑くて大変です。

 

以下バングラディッシュ番外編です。

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バングラディッシュと言えばグラミン銀行。

銀行と言ってもりっぱな高層ビルで、事務室がたくさんあるような感じ。

総裁であるムハマド・ユヌスさんがノーベル賞をとった時の記念に活動内容が紹介されていました。

貧しい人たちの自立のために始まった少額金融(マイクロクレジット)はあまりにも有名です。

 

 

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タナパラ村では、牛車が当たり前に使われています。ゆっくりのしのし歩いています。

日差しが強いので遅いくらいがよいようです。

 

 

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これは木の棒に牛の糞をくっつけたもの。ギザギザに見えるのは手の指の跡。

乾かして煮たきの燃料にします。エコロジーな燃料です。勝手に「エコ棒」と呼びました。

 

 

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夕日を背に農作業を終えて家路につく農夫。

西パキスタン(現パキスタン)と戦争中、後ろの麦畑で村の男たちが200人以上殺されたのだと

後で教えてくれました。

さらに奥にはガンジス川の支流があり、その向こう岸はインドです。

 

 

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最後に乗ったバスは日本語が書かれたHINO製のバスでした。

日本を出ておそらく40年以上、酷使され続けてもなお現役です。モノを大切にすればここまで

使い込めるんですね。

 

今回の出張でタナパナ・スワローズの素顔が確認できました。

衣類を作るだけでなく、多角的に地域を支援しているNGOだったのは驚きです。穏やかだけど熱い

ハートをもった人々でした。

そして、現地の持つ伝統と技術を、おしゃれなデザインと結びつけて世に問うたフェアトレードカンパニー

は新しいフェアトレードの形なんですね。

 

大地を守る会 国際局 豊島 洋



2010年5月 8日

神泉・畑の樂校の畑に行ってきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんが仕込んだお味噌はその後いかがでしょうか?

そろそろ切り返しを行う時期になりましたが忘れていませんか?

私も「神泉・畑の樂校」企画の準備をしていてヤマキの手作り味噌教室を思い出し、味噌の切り返し

時期だと気がつきました!

 

 

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我が家の味噌の様子です。

今回は「ウチは豆を潰さずに仕込んでいるよ。」という同僚職員の話を思い出して豆を潰さずに

仕込んでみました。

試しに食べてみましたがちゃんと味噌になっています!

この味噌をどうやって食べたら良いでしょう?潰して味噌汁に使っては芸がありません。

秋までに美味しい食べ方を見つけたいと思います。

 

 

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今年は3月の天候が不順で、4月に入っても寒い日が多かったのですが、ようやく春らしくなって

きました。神泉の里は木々の新芽と花でいっぱいです。カタクリが自生している場所もあるんですよ。

 

 

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4月25日の畑の様子です。

ジャガイモの芽がずいぶん出てきていますね・・・。キヌサヤも伸び始めました。

 

 

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ジャガイモの芽の様子です。おっ!調子良さそう!っと喜んだのもつかの間。

実は前日に霜が降りたようですでに霜あたりしてしまっていました。午前中は順調そうに

みえたのですが・・・

 

 

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午後の強い日差しで急速に茶色く変色してしまいました!

こうなるとこの芽はアウトです。(T_T)

でも、一旦芽は枯れてしまいますが、後から出てくるゆっくり成長していた芽がちゃんと育ってくれます。

霜害を防ぐ方法としては芽に土をかぶせてやる方法がありますが、畑の近くに住んでいないと対応

できません。ジャガイモの収穫はちょっと遅れてしまいますが仕方ありません。

 

 

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こちらは寒さに強いキヌサヤ。

11月に種を蒔いてから小さな苗の状態で冬を耐え、春の訪れとともに一気に成長を始めました。

こちらは霜もなんのその。元気いっぱいです。

 

 

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アスパラガスもにょきにょき伸び始めています。

参加者の方にアスパラの説明をしているのは大地を守る会の職員(取締役・エライ方なんです)であり、

秩父で自ら農業を営む長谷川満さんです。

前日は大地を守る会の職員一同が集まる通称「春合宿」が行われました。解散後、気持ちよく酔っ払って

いた長谷川さんを見て「明日本当に畑に来てくれるかなぁ。」と心配していたのですが、ちゃんと来て

くれました!

 

畑に入るとさすが農民、目つきが違います!

鋭い眼光で「虎谷、欲張ってアスパラ取り過ぎると株、弱っちゃうぞ!」と私の腹の内を見透かした

ような鋭い助言。

アスパラガスは春、根から出てくる新芽を収穫しますが、何度も取ってしまうと養分を使いすぎて株が

弱ってしまうそうです。なので、ある程度収穫を楽しんだらそのまま芽を伸ばしてあげ、葉を開かせ

なくてはいけません。

分かってはいるのですが、目の前に食べごろのアスパラがあるとついつい収穫したくなってしまいます。

 

 

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こちらは前回種をまいた小松菜です。参加者みんなで蒔く場所を決めて蒔きました。

密集してはえているところ、間を置いて生えているところ・・・皆さんの性格が現われています(笑)。

誰か種をこぼしてしまったようで、畝間に生えてしまっています。

 

 

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長ネギの定植も行いました。長ネギは夏に種を蒔いて苗を育てて、翌年春に定植し、秋に収穫です。

収穫まで1年以上かかる作物なのですね。

溝に苗を植え、そのあとネギの成長に合わせて土を寄せていくと白い部分が伸びて、お馴染みの

長ネギとなります。

溝に苗を植えますが長ネギは湿気を嫌います。雨が降っても溝に水が残らないような水はけの良い

場所を選ばなくてはなりません。

 

 

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人参も芽を出していました。

人参は長ネギと違って水が好きで水分の多い畝に蒔くと発芽が良いようです。

一つの畑でも長ネギに適した場所、人参に適した場所があります。畑の樂校も4年目に入って

ようやく畑のクセのようなものが判るようになってきました。

人参の芽はうまく発芽してもすぐに雑草に負けてしまいますのでこまめな草取りが欠かせません。

 

 

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半日草取りをして夕方ようやくお土産用の収穫です。初めての収穫体験。はさみの使い方がちょっと

ぎこちないですが慣れていこう!

 

雑草の株が小さな今の時期に、できるだけ草取りに時間を使います。

時間配分は 草取り7 : 播種・定植2 : 楽しい収穫1 といったところでしょうか。

数年前、「まだ小さいからもう少し待って草取りをやろう。」と草を甘く見て大失敗したことがありました。

風に吹かれただけで擦れてしまいそうな、かよわい草が数週間後にはどっしりと地中に根をはり巡らし、

どんな大風にも負けないような強靭な株に成長していました!

抜くにも力が要り、それが密生してまるで緑の海のような様は悪夢でした。

その経験があるのでどんな小さな草にも容赦しません!

 

 

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ちなみに、この写真は2年前の6月の悪夢、「緑の海」。すべて栽培物ではない、「草」でございます。

春先に草むしりを怠った報いであります。 

 

 

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今回の収穫物です。畑の樂校もまだ2回目、お土産はまだ少ないので畑の脇に生えていたふきも

収穫してしまいました。

あとはアスパラガスと、その左はキヌサヤの芽「豆芽」です。油炒めにするとおいしいです。

これからどんどん収穫物も増えてにぎやかになることでしょう。

 

今回は、マルチをかけてのとうもろこし、オクラの播種、長ネギの定植、草取り(特に人参の株まわり

を念入りに)を行いました。

次回はミニトマトやキュウリ、ナス、ししとうなどの定植を行う予定です。

 

これからの季節、天候も良くなり植える物がたくさんありますので充実した日が続きそうです。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月 7日

樽井さんの茶摘み交流会に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

静岡県丹那の酪農家さんとの交流会の翌日は、浜松にある日本農産さんのお茶畑で茶摘みを

体験しました。

今年の天候不順はお茶農家さんにも大きな影響を与えてしまいました。

交流会で茶摘みを楽しむ予定だった樽井さんの山の上のお茶畑は、3月31日の遅霜にやられて

お茶の芽は枯れてしまいました。

開催ぎりぎりまで様子を見てくれていたのですが、その後の気温も上がらず茶摘みは無理と判断、

霜の害が比較的少なかった平地の茶畑に変更して開催を決定しました。

私は前日のうちに浜松入りをして当日に臨みました。

 

 

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早朝の浜名湖にちょっと足をのばしてみました。

 

虎谷は学生時代の一時期をこの浜名湖の水産実験所で過ごしたので懐かしい場所です。

教授はウナギの養殖研究をされていた方でしたが、養殖技術の確立を見届ける前に亡くなって

しまいました。

今年4月に遂にウナギの完全養殖(水槽内で生まれて育った親ウナギから受精卵を得て稚魚を得る事)

に成功したというニュースが流れました。

クロマグロに引き続き、ウナギも完全養殖のめどが立ちました。地道な研究者たちの努力の成果ですね。

 

ただ、養殖技術が確立されたから安心、とは思えません。乱獲防止はもちろん自然環境全体を守る

ことが大切です。自然環境さえ守れば養殖技術がなくても生物は増え続けるわけですから...。

それに食用動物だけが水槽や養殖池で増えてもさびしい世の中になってしまいます。

 

今年は生物の多様性を考える「生物多様性年」でもあります。人間にとって有益か否かだけを判断基準

にせずに環境全体の事を考えたいですね。

 

 

2CIMG8975.JPG     昨日とうってかわっての良い天気です。参加者の皆さんが集まり始めました。

早く到着した方から茶摘みを行ってもらいました。

日本農産の代表、樽井隆之さんからお茶の摘み方を教わりました。

「一芯三葉」と言って新芽の柔らかい部分だけを摘んでいきます。根気がいる作業です。

参加者の皆さんが摘んだものがお土産になりますので、一生懸命に摘んでお土産を増やして

くださいね!さあ、わき目もふらずにどんどん摘もう!!!

 

 

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畑には雑草処理班のヤギさんも。とてもいい子でお茶の葉は食べないそうです。

お茶の葉を食べすぎて眠れない夜を過ごした苦い経験でもあるのでしょうか...。

お茶の葉は噛むと結構渋いですからヤギも敬遠するのでしょう。子どもたちはさっそく餌やりです。

茶摘みもちゃんとしてよね!

 

 

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無心にお茶を摘みます。

ところどころ枯れているのは霜の被害に遭った場所です。こんな平地でも霜の害があったのですから

山の上はひどそうです。

 

 

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なぜかみかん狩り!

樽井さんのお友だちの農家さんの好意でおいしいみかんを収穫させていただきました。

本っ当に、ちゃんとお茶を摘まないとお土産ないんですよ!

 

 

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お茶摘み終わって集合写真。

 

 

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子どもたちもがんばりました!けっこう集まりましたね。

 

 

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この日参加してくれた大地を守る会の職員のみんな。

茶摘みの当初目標は達成できたかな?人事チームにも見てもらって人事評価に役立ててもらおう!

 

 

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茶摘みの後はいよいよ山の上の茶畑へ。

今回は昼食をとるために訪問しました。また、霜害の様子を参加者の皆さんにも見ていただき

たかったのです。

途中、車を降りてちょっと休憩。小川でサワガニやカジカガエルを探しました。

流れ着いていたトレイを回収するキミはエライ!川はきれいにしなくてはいけませんな。

 

 

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霜にやられてしまった山上の畑。新芽が枯れてしまっています。

 

 

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ちなみにこちらは一昨年の様子です。一面に新芽がふいている様子が判ります。

山の新芽の色も違いますね。

 

 

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霜害にあった畑で、なぜ霜害の危険性の高い土地でお茶を栽培するのか理由をお聞きしました。

 

この山の上の畑は樽井ちえこさんのご主人、故・樽井孝蔵さんがちえこさんと一緒に開墾しました。

「人様の口に入れる物を作る私たちは人一倍、食べ物の安全性に気を配らねばならない。」という

信念のもと、他の畑からの農薬の飛散などの心配がないこの山の上にお茶畑を拓いたそうです。

 

防霜ファンや水道などがない(新芽に水をかけ続けて氷の膜で覆うことで霜害を防げるそうです)

人里離れた山の上のため、今年のような遅い霜が来ると防ぐ手立てがありません。  

 

私たちに安全な食を届けるために生産者が背負ったリスクを実感しました。

・・・でも、この畑のお茶も10日ほどすれば新芽が芽吹くそうです。樽井さんは「ちょっと収穫が遅れる

だけで出荷には影響ありませんよ。」と笑っていらっしゃいました。

 

この畑からでるお茶が「霧山無心」です。お茶が販売されましたら故・樽井孝蔵さんの信念に想いを

馳せながら味わっていただけると幸いです。

 

 

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お昼ごはんです。静岡県の美味しい物を用意して頂きました。

 

 

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用意してくださった昼食。

お茶の天ぷら、さくら海老ときのこの天ぷら、たけのこの煮もの、シラスごはん。

静岡の春の食材がいっぱいです。

 

 

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お昼を食べて山菜を摘んで(今年はワラビも少なめでした!)ゆっくり過ごしてから山を降りてきました。

お土産用の製茶はまだ続いていました。完成を待つ間の時間、昔懐かしいポン菓子を見せてくれました。

大きな音に皆さんびっくりです。

 

 

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ちえこおばあちゃんも出迎えてくれました。

今年86歳になるちえこおばあちゃん。一昨年脳内出血で倒れられましたがお元気になりました。

参加者の皆さんが集まる間、ちえこさんとお店で目の前の茶畑を見ながらお話をしていましたが、

「あのお茶は『131番』。芽吹きがいつもより早いかな。その向こうは『7132番』。おいしいお茶が

取れるよ。」と4ケタ数字がポンポンでてきます。

お茶は品種番号で管理しているそうですがすごい記憶力です。

ちえこさんは毎年大地を守る会の東京集会に来て下さいます。皆さんも東京集会でちえこさんと

会ってお話してくださいね!

 

最後に製茶が終わったお茶を頂いて解散となりました。一人一袋、行きわたりました。

皆さん、頑張ってくれてありがとうございました!

 

 

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家でゆったりとティータイム。ほんのり甘味のある美味しいお茶でございました!

一生懸命の摘んでくださった皆さんの爪のあかが隠し味でございますね!(笑)

全く摘むお手伝いをせずにお茶ばかり飲んでいた虎谷、皆さんの爪の垢を煎じて美味しくいただきました。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年5月 6日

丹那の酪農家とバーベキューを楽しんできました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さん、「丹那の酪農王国オラッチェ」に行かれたことがありますか?

ここは箱根連山を挟んで熱海の反対側、三島市に向かう途中にある丹那盆地にある

「大地を守る会の低温殺菌牛乳」の故郷です。

 

大地を守る会のグループ会社「フルーツバスケット」や「風の谷のビール」工房などもあります。

おススメは、ここでしか食べることのできない大地を守る会の低温殺菌牛乳と同じ牛乳で作られた

ソフトクリームです!

あとは、フルーツバスケットのケーキ工房「ムーラン ナ ヴァン(土・日・祝日開店)」のケーキや

シュークリーム、プリンもお奨めです。

シュークリームは土曜・日曜日にしか販売されず、「あっ!」という間に売り切れてしまうので

午前中に寄られたほうが安心です。

虎谷はここのソフトクリームを「日本一おいしいソフトクリーム」と断言しています!

・・・ソフトクリームは持ち運びできないので銘柄を集めて食べ比べができません。

「日本一」と断言してしまいましょう!

 

ここでは毎年4月に牛乳の生産者「丹那低温殺菌牛乳部会」の皆さんとバーベキュー交流会を楽しむ

交流会が開かれています。

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丹那盆地の風景です。赤い屋根の建物が今回の会場になったオラッチェです。

遠くに三島の市街地と駿河湾が見えます。

 

ちなみにこの盆地の地下深くを東海道新幹線が通る「丹那トンネル」が貫いています。

1934年に東海道線開通のために掘られた丹那トンネルは日本第2位に長さを誇る7804m。

地下に大量の地下水があり大変な難工事の末に開通しました。一説によると太古の昔、この盆地は

湖だったらしい、とのこと。

丹那の酪農王国オラッチェの建設工事では地盤がやわらかくて建設に大変苦労したそうです。

 

トンネル開通前の丹那盆地はいたるところに湧水があり、わさび栽培もされ水と緑の豊かな土地

だったそうです。ところが、丹那トンネルが開通したことで大量の地下水が抜けてしまい(今でも

熱海側にはトンネルから流れ出る大量の水を放水しています)、水田やわさび栽培はできなく

なってしまいました。

灌漑用水も確保できず飢饉の不安にさらされながら新たな産業として始まったのが酪農でした。

 

 

 

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交流会開催前日に東京では遅い雪が降りました!オラッチェの裏山(?)の箱根の山々にも雪が

積もり、雲と一緒に冷たい風が吹き下ろしてきました!

「こんな天気で参加者の皆さん、ちゃんと来てくれるかなぁ。」と準備の終わったスタッフの皆さん、

不安気です。

 

 

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天気が悪いにも関わらず120名の方が集まってくださいました!

悪天候にもめげずに参加して下さった皆さん、ありがとうございます!

体調不良で参加できなかった皆さん、来年こそは良い天気の元でバーベキューを楽しみましょう!

最近、天候不良の交流会が増えたような。担当の虎谷の心がけがよくないのでしょうか(笑)。

 

 

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バーベキューが始まれば会話も弾んで楽しくなります!酪農家の若手、片野恵介くん。

「お嫁さん募集中です~」と場を和ませてくれました。

 

 

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どんどん焼いて、どんどん食べよう!

お肉は山形村短角牛を用意しました。噛めば噛むほど味がでてきておいしゅうございました。

でも、お肉ばかり食べててはいけません、野菜もたっぷり焼いて食べましたよ~。

このバーベキューで堪能したお野菜は、酪農家の奥さまグループ「ミルクママ」さんが、牛舎から出る

自家製堆肥で作った野菜です。おいしい野菜で肉より野菜の方が消費量が多かったかも?

 

 

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こちらミルクママの皆さん。会場のオラッチェで朝市を土曜、日曜日に出店しています。

この野菜を目当てに来場する地元の方も多いようで昼ごろにはほぼ売り切れです。

 

 

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バーベキューを楽しんだ後は酪農家の皆さんとの交流会「車座トーク」。

寒さを防ぐためにオラッチェのレストランスペースを借りて行いました。

 

 

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バーベキューを焼いていた片野くんも中心になって参加しています。

「アニマルウェルフェア、という考え方がありますが、実際に家畜と接している皆さんは家畜の福祉を

どう、捉えますか?。」などのちょっと硬派な質問に、「わたくしは・・・動物にとっての居心地の良さ

とは、...であると確信しております!」と国会答弁のようなかたいやりとりが。

バーベキューと一緒に楽しんだ「風の谷のビール」が効いている様子。酵母が入ってて悪酔いしにくい、

と言われている地ビールは安心してついつい飲んじゃいます。

 

 

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「車座トーク」が終わった後は参加者みんなで片野くんの牧場へ見学に行きました。

「ヨーロッパの牧場の様に広大な面積をとれないけど、清潔に、牛にストレスがかからない飼育を

心がけています。」という片野くんの言葉を裏付けるような穏やかな牛の表情です。

ヨーロッパでは、動物の福祉として牛1頭あたりに広大な面積を確保すべき、という考え方がある

そうです。でも、本当に牛は見晴らしの良い環境が好きなのかなぁ、と虎谷は考え込んでしまいます。

牛のような草食動物は捕食者である肉食動物から身を隠す習性があるはずです。見晴らしがきき

すぎる環境はかえってストレスを生みはしないのでしょうか。

また、あまり広い面積を牧場として開拓することは、それ自体が森林を切り開くことになる気もします。

難しい課題ですね。

 

 

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餌を食べてゆったりと過ごす牛たち。寝床は木材チップが敷き詰められてて清潔です。

 

 

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かゆいところに手が届く「かいかいローラー」気持ちよさそうですね。

このような環境で育てられた「大地を守る会の低温殺菌牛乳」を皆さまよろしくお願いします!

牛舎見学の後、丹那牛乳の工場を見学(牛乳の製造は早朝なので機械が動いているところを

見れずに残念!)して解散となりました。

 

みぞれまじりの天気にも関わらず参加してくださった皆さま、本当にありがとうございます。

今回体調を崩されて参加できなかった皆さま、来年はぜひ丹那にきてバーベキューと酪農家の

皆さんとの交流を楽しんでくださいね!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月12日

中津ミートさんの「菜の花まつり」に行ってきました。

とらちゃんこと虎谷健です。

中津ミートさんの新豚舎完成祝いも兼ねた「菜の花まつり」に出掛けてきました。

「あれ、そのイベント申込み募集してた?」と思った方は「NEWS大地を守る」をよく読んで

くださっていますね。ありがとうございます!

実は、この催しは中津ミートさんにとっても初めての試みだったので、松下さんが知り合いだけに

声を掛けた「内輪の会」だったのです。

私が大地を守る会を代表して出かけてきました!(*^_^*)

 

 

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新豚舎とその向いにある菜の花畑。

新豚舎建築の際に、向かいにある畑も引き取りました。花を咲かせた後、実を生らせ菜種油を搾る

そうです。

 

 

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豚舎からは丹沢山系が望めます。写真の山は仏果山。神奈川県民の皆さんにはハイキングで

おなじみの山ですね。 

広々とした空間で「ほんとにここが神奈川県?」と思ってしまえるような、のどかな風景がひろがっ

ています。

 

 

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桜の花も咲いています。新豚舎の名称は「桜農場」。豚舎周辺には桜並木があります。

 

 

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松下さんの呼び掛けに集まってきた参加者。

「友人に声を掛けただけだからどれだけの人が集まってくれるか判らないな...。」と不安げだった

松下さん。しかし、友が友を呼んでたくさんの人が集まりました!松下さんの人徳ですね!

参加者は各自めいめい好きなものを焼いてバーベキューを楽しんでいました。

 

 

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中津ミートのイベントにはやっぱり豚汁でしょう!菜花も入れて美味しくいただきました。

 

 

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子ども向けにはよーよー釣りも!

 

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なぜか観光地でよく見かける記念撮影用のパネルも登場。「なんでここに?」と思いましたがけっこう

人気で皆さん記念撮影。

どうやら松下さんの友人が「お祭ならこんなものがあっても良いだろうな。」と思った物を持ち寄った

みたいです。

 

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菜の花畑では菜花摘みも行われていました。生のままかじってもおいしい菜花でした。

 

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新豚舎の全景です。祭会場のすぐそばにありますがまったく豚のにおいがしません!

この豚舎は「近代的自然豚舎」と呼ばれており、自然豚舎の仕組みを活かして大規模にしたものです。

床には約1.2mの深さのスペースがあり、そこに剪定枝などのチップを敷き詰め、その中に乳酸菌を

中心にした土着微生物を繁殖させ、豚の糞尿の分解をさせています。

乳酸菌の働きのためでしょうか漬物のような香りがするだけです。通りすがりの人は「こんなところに

漬物工場ができたんだ。」と思ってしまうことでしょう。

 

「う~ん、山小屋なんかで見かけるバイオトイレと同じ仕組みかな。」と思ったら!

  

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会場のトイレも微生物の力を借りたバイオトイレでした。

山小屋などでよく見かける、おがくずに微生物をすまわせて排泄物を分解するトイレですね。

仕組みは生ゴミ処理機と同じです。

豚舎もトイレも微生物の力を存分に引き出した仕組みを活用しています。

 

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さあ、バーベキューも楽しんだし、いよいよ豚さん達のご自宅拝見!と意気込んで豚舎に向かい

ましたが、病気予防のため内部にはご案内できません、とのこと!    

「豚から人間への病気予防」ではなくて「人間が病気を持ち込んで豚にうつさない為」の措置で、

スタッフ以外の出入りは厳しく禁止されているそうです。豚舎見学は泣く泣く断念。

 

豚舎内には土着微生物に空気を送るため、床チップを移動しながらゆっくりとかき回す巨大なスク

リューが動いているそうです。巨大スクリューが稼働している様子が見たかった!

たまに、ぼ~っとしていた豚さんがスクリューに持ち上げられたりしないのだろうか、もし持ち上げられ

たら「ピッグりした!トンでもない機械だ!ブッ~!」とか怒ったりしないのだろうか(笑)・・・見たかった!

 

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見学ができず、しょげている虎谷を気の毒に思ったのか「建築中のものだったOK」の了解をいただきました。

この豚舎は離乳直後の子豚を少し大きくなるまで育てる施設なので少し小さめです。

離乳直後の子豚は匂いが強い、とのことで臭気分解のためのバイオエアクリーンシステムもしっかり

したものが備えられています。

 

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建築途中の豚舎に入るにも敷地内に立入るために白衣とビニルで全身を覆います。

他に「7日間以内に他の豚舎に入りましたか?」、「他の豚舎に入る予定がありますか?」などの

質問項目が並んだ質問用紙への記入も必要でした。

 

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建築途中の離乳直後の子豚を育てる豚舎です。

木枠と排気ダクトが付いている壁の間の空間に、微生物をすまわせた「バイオエアフィルター」と呼ば

れる装置を設置します。

この装置は、和紙を何層にも重ねたような素材に微生物をすまわせ、微生物の層を通過する際に

臭気の原因となるアンモニアや粉じんなどを吸着、分解させ、臭気を取った空気を排気する、という

仕組みです。

この装置を働かせるために必要なのは、微生物に水分を補給するための噴霧器と、排気のための

ダクトを動かす電力だけです。

日本はもちろん、世界的にも畜舎の臭気対策は大きな課題だそうですので、このような装置は

これから普及してゆくのでしょう。実際に畜産関係の方からの見学希望も多いそうです。

 

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子豚豚舎見学の後はもう少し大きくなった豚たちを見せてもらいました。

こちらはオス豚。「もののけ姫」に出てくるいのししの様な貫録たっぷりな豚ですね。

 

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こちらは少し大きくなった豚たち。人が来るとざざっと逃げますが、すぐに興味深げに近づいてきます。

わらわらと近づいてきたので顔を向けて視線を合わすと、またざざっと逃げたりぴたりと止まって動か

なくなったり...。

豚たちの反応が面白くて視線を合わせたり、外したり...。

 

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目があってピタリと立ち止まっている豚たち。豚と「だるまさんが転んだ!」をやっているみたいでした。

ふかふかのチップが気持ちよさそうですね。

 

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最後に堆肥場を見学しました。

豚舎の床に敷き詰めているチップは、ある程度使ったら取り出して新しいものに入れ替えます。

使い終わったチップはさらに発酵させると良質のたい肥になります。この堆肥は近隣の農家さんに

分けてあげているそうです。

 

今回中津ミートさんの新豚舎見学をして衛生面の厳しい管理を実感することができました。

「そのうち、落ち着いたらぜひ豚舎見学でも...」と考えていたのですが、見学会を開催する事は難しそうです。

残念ですが、中津ミートさんから届く美味しいソーセージなどを堪能しながら厳しい衛生管理と最新の

養豚場の中で育てられる豚たちに想いを馳せ、養豚という仕事を応援してゆきたいと思いました。

...でも、来年の「菜の花まつり」を皆さんにご案内できるよう、松下さんへの働きかけを行っていき

ますのでお楽しみに。 

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年4月 2日

鎌倉で講演会「手仕事ものがたり」

「ユージ」こと大北雄二です。

とても天気の良いお散歩日和の3/30(火)、 鎌倉の閑静な住宅街の中にある 民芸店「もやい工芸」

で、 手仕事についての講演会を開催しました。

 

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こちらがもやい工芸さんの入口です。 

 

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店内には、手仕事で作りだされた味わい深い器やかごなどの民芸品の品々が 所狭しと

並んでいます。

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店主の久野恵一に手仕事の魅力について語っていただきました。

「人の手で作られた、使ってこそ美しく、暮らしに根付いている道具、それが手仕事の民芸品です。

鑑賞するための美術品はその類ではありません。手仕事には人の手のぬくもりがあります。」

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久野さんが持っているのは、岩手県久慈市で見つけたおひつ。

短角牛の生産者に会いに行った道中で偶然見つけたものなんだそうです。

 

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久野さんは、こうして日本各地を歩いて、見ながら手仕事の民芸品を発掘し、 その魅力を普及

させることをライフワークにしています。

特に最近は若者を対象に手仕事の魅力を伝えようと、久野さんは月に一回のペースで 勉強会を

開催しているそうです。

 

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手仕事の民芸品を生活の中に取り入れることを提案、実践している久野さんは、 手仕事フォーラム

の代表もつとめています。(→手仕事フォーラムHP

 

「良い食材、安全な食材をたべるだけでなく、料理をのせる食器も、良い器、安全な器を

ぜひ考えてほしい。それが暮らしの文化となり、住まい、家並み、やがては町並みにつながります。」

という言葉には、参加者みなさんも 共感しているようでした。

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講演終了後は、そのまま店内でお買いものです。

普段は全国各地を飛び回っていて、お店には1年のうち4か月くらいしかいないという久野さんが

丁寧に説明してくれます。品物の背景にある手仕事のものがたりを知ると、

やはり買いたくなっちゃいますね。

 

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とくに参加者のみなさんの目にとまっていたのは、 この黒い壺。

実はこれは米びつなんです。

木炭でできているので、これからの梅雨時でもカビや虫が 発生しにくいんだそうです。

 

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天気の良い日に、手仕事の品々にかこまれながら お話を聞くというのは、なんとも文化的な

気分になれます。

鎌倉散策をかねて参加した方も多かったのではないでしょうか。

 

大地を守る会 交流局 大北雄二



2010年4月 1日

「春の三浦・大根収穫交流会」を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

桜の開花が宣言されてからも寒い日が続きますね。

大地を守る会六本木事務所のお花見は明日4月2日です。

「う~ん、さくら散っちゃっているかなぁ。」と心配していたのですが、この寒さのおかげで満開の桜が

楽しめそうです!

料理は先日3/28にオープンしたエキュート東京「大地を守るDeli」のお惣菜各種を予定。

こちらも楽しみのひとつです。

 

さて、お花見は楽しめそうですが良いことばかりではありません。

この3月下旬の寒さと天候不順のため、(今年は例年より3月の雨が多かったです!)今年の

大根収穫交流会は延期開催となってしまいました。

日程変更のために参加できなくなってしまった皆さん、残念です!

どうぞこれから開催予定の他の企画にも応募してください!お待ちしております!!!

 

 

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急な日程変更にも応じてくださった皆さんが集まってきました。

まずは受け入れをしてくれている黒崎有機栽培研究会の皆さんの挨拶を聞いて開会です!

 

 

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さっそく収穫を開始!大根を抜くのは主に子どもさんの担当。

大人の皆さんには、抜かれた大根の枯れ葉をとってもらい、その枯れ葉で大根についた泥を

落として並べる作業を担当してもらいました。

 

今回、大地を守る会への出荷分も合わせて3,300本の大根を収穫してもらいました。

子どもさんも大切なお手伝い戦力です。どんどん抜いてね!

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形の良い大根がいっぱい!

 

 

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がんばって抜いてくれています。きみより大きくないかい?

 

 

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おおっ!これは大物です!

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広々とした畑で気持ちいい日でした。

 

 

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これもなかなかの大きさの大根ですな。

 

 

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こちらではかくれんぼ。楽しそうですね!

 

 

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どんどん収穫されてゆく大根。皆さんの協力でどんどん畑が空いてゆきます。

 

 

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中にはこんな大根も。

 

 

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それは・・・かぶではないかい???

そうなんです、畑の中にはまっすぐな大根ばかりではありません。

なかなか皆さんのもとには届かず、目には触れにくいのですが、畑ではいろいろな形の大根が

育ってしまいます。

 

 

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「おもしろ大根」をみんなで集めてみました!「多様性」ですね~。

 

 

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変わった形の大根に子どもたちは大喜びです!

みんなに気に入った「おもしろ大根」を選んでもらって家に持ち帰ってもらいました。

 

最近では生産者の技術もさらに向上し、このような規格外品の野菜も見かけることは少なくなり

ましたが、畑にいらっしゃる皆さんにはこのような作物もある事を知って頂きたいと思い、あえて

集めてみました。

少し前の大地を守る会では、さすがに二股の大根は流通していませんでしたが、ちょっと大きくなり

すぎた小松菜、改め、「巨松菜」や、虫に食われてところどころ穴のあいた通称、「レースキャベツ」

なども流通していたこともあったんですよ!

そのような不揃いの野菜たちを通じて、皆さんに畑の様子に想いを馳せる「考える素材」にして

欲しいという気持ちの表れだったのですね。

 

 

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収穫が終わった後は、枯れ葉や泥を落とした大根を出荷のためのカゴ車に乗せます。

出荷作業のお手伝いも皆さんにお願いしてしまいました!

 

 

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出荷作業も終わっていよいよお昼ごはんです。

生産者の奥さま達が大根汁を用意してくれました。

リーダーの石渡稔さんの奥さま、久子さん、いつもおいしい大根汁をありがとうございます!

 

 

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みんなで昼食を食べました。

右側の衝立は朝方風が強かったため用意してくれたものですが、必要ないほどの良い天気になりました。

 

今年は荒天による延期で残念だったこの交流会。

もともと3月は天候が変わりやすい時期ですので、週間天気予報が出ると日々一喜一憂しながら

過ごすことは毎年の事なのですが、近年はその予測がさらに難しくなったような...。

すべてを地球温暖化のせいにするわけにはいきませんが、このような先を読みにくい天候の中でも

安定して作物を育てなくてはならない農家さんは、やはり大変なリスクを負っているな、と思って

しまいます。

 

来年こそは春らしい気候の中で皆さんとお会いしたいです!

今回参加できなかった皆さん、来年もまた申し込んでください!お待ちしております。

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月31日

中津ミートさんの手作りソーセージ教室を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

3月22日と28日の両日、中津ミートさんの松下社長さんに講師をお願いして手作りソーセージ教室を

開催しました。

 

先日、松下さんに「ソーセージ教室、すごい人気で落選者がたくさんいらっしゃるんですよ~。」と

お話したところ、「お待たせするのは申し訳ないからどんどんやりましょう!」と快く受けてくだり、

3月だけで3回も教室を開催していただきました。

松下さん、お忙しいところ、ほんとうにありがとうございます!

 

今回は、22日と28日の様子を写真中心にお伝えいたします。

 

 

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まずはいつも通り、松下さんの見本の見学です。

今回、途中で腸が破れてしまったので修正を加えつつ行いました。

 

 

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こちらは28日の回。途中で破れず上手にできました!

 

お手本を見た後はさっそく家族ごとに行います。

ねばりを保つために氷水を入れて肉を練ります。どのテーブルからも「冷た~い!」という声が

聞こえてきました。

 

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冷た~い。

 

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楽しそうですね!

 

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お父さん、腕の見せどころ!

 

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よいしょ、よいしょ~っと。

 

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小さな女の子も果敢に肉こねに挑戦です!

 

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男の子は馬力が違うようです! 

 

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肉をよくこねたら、チューブに入れていよいよ腸詰め開始! 

 

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腸詰め終了間近です。

 

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途中で切れずに1本の長いソーセージができました!

 

 

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お~っ!こちらは長い!

なんと3セット分のソーセージが1本でできました!

 

 

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上手にできました!

 

 

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昼食のポトフに入れるソーセージを燻煙にかける準備をしています。松下さんと事務局の谷。

燻煙をかけると風味が増してさらに美味しくなります。

 

 

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こちらはお手本で松下さんが作ったソーセージに燻煙をかけてみました。煙にいぶされて水分が

少し蒸発しています。この後焼いてお皿に盛って皆さんに試食していただきました。

 

 

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ちなみに皆さんが作ったソーセージはこの場では食べずに持ち帰りです。

名前を書いて冷蔵庫に入れて帰りまで保管します。

 

 

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ソーセージ作りが終わって昼食です。

たくさん作ったポトフもどんどんなくなっていきます。

 

 

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昼食です。

 

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中津ミートさんのソーセージやハムが盛りだくさん。

 

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ポトフは今回も空っぽになりました。完食です!

 

中津ミートさんの手作りソーセージ教室は気温が高くなる夏場を避け、秋になったらまた行います。

今回せっかく応募してくださったにも関わらず参加して頂けなかったみなさん、申し訳ありません。

次回もぜひ、申し込んでくださいね!!!

 

これから春から夏にかけてはスイカやとうもろこし、枝豆などの収穫体験イベントがたくさん予定

されていますので、こちらの企画へのお申し込みもどうぞよろしくお願いいたします!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月10日

中津ミートさんの手作りソーセージ教室を行いました

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さんにとても人気の高い手作り企画、「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を行いました。

この企画は大変に人気が高く、「何度も応募しているのに全然参加できません!」というお叱りの

連絡まで頂いてしまうほど。

 

中津ミートの代表、松下憲司さんは養豚、ソーセージ加工など本業でもお忙しいなか、

「お待たせするのは申し訳ないからどんどんやりましょうよ!」と言ってくださいます。

今年度はその言葉に甘えて6回も開催していただきました。中津ミートさん、本当にありがとうございます。

それでも3倍以上の申し込みをいただいています。まだ参加できていない皆さん、もう少しお待ちください!

 

 

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今回も50名の参加者を迎えます。スタッフだけの準備のひとときは忙しいなりに静かな時間です。

 

 

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本日の予定です。しごくシンプルなスケジュールとなっております。

皆さんが作ったソーセージはお持ち帰りです。忘れて帰らないでくださいね!

 

 

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参加者の皆さんが集まりました。まずは松下さんによるお手本を見学です。

作業しながらコツを教えてくれるので皆さん、聞き逃すまいと真剣です。

 

 

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1本の長いソーセージができあがりました!皆さん拍手!

 

 

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1本の長いソーセージをひねってしばってリング状のソーセージになりました!

皆さん、さらに拍手!!松下さんもドラえもんもうれしそうです。

 

 

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松下さんのお手本を見学した後は家族ごとに実際に作ってみます。おいしくできるかな~?

 

 

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黙々と作業が進みます。ちぎれずうまく出来ているようですね。

 

 

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皆さん、なかなか上手です。

 

 

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きれいなリング状になっています。上手です!

 

 

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途中で切れてしまった様ですが、これも全然OK!食べるときは切りますので問題なし!

 

 

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うまくできていますね。

 

 

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手作り体験が終わったら昼食です。

松下さんが工場からアイスバイン、ハム、ベビーウインナーなど4種類のソーセージと、ポトフに

入れるためのソーセージを持ってきてくれました。

ポトフに入れるソーセージはこの会場で燻煙をかけてくれます!

 

 

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ソーセージをゆでる松下さん。となりの大鍋ではアイスバインの骨からダシをとったポトフを作成中!

毎回、松下さんと参加者の人数に合わせてポトフの量を決めます。今回も完食を目指します!

 

 

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昼食が進んで...ポトフは大人気でおかわりが続きました。そして今回も完食です!

最後に残るおつゆは事務局員のお腹に納めて鍋は空っぽになりました。

 

 

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昼食後は参加された皆さんにも家族の紹介をしていただき、松下さんの養豚やソーセージ加工のお話、

新しく建設した養豚場に導入した臭いを取るための最新技術の説明などもしてもらいました。

養豚のにおい問題はどの国でも大きな課題なのだそうです。

新しい豚舎を建築するのに松下さん達がとりいれたのは、オランダで開発された「バイオエアクリーン技術」。

豚舎内の壁一面に、微生物をすまわせた2重の蜂の巣状のエアフィルターと霧発生機を取り付け、

アンモニアは水を噴霧することで水に溶かし、アンモニア以外のにおい成分は微生物に分解させて

においを外に漏らさない、という技術です。水の噴霧は微生物に水分を与え、増殖させる目的も

あるそうです。

 

この技術以外にも、豚舎の床に剪定枝などを厚さ1.2mほども敷き詰め(!)、そこに微生物を

すまわせ攪拌し、糞尿を分解させる自然養豚の手法を取り入れるなど、中津ミートさんは微生物の

活用を積極的に取り入れて養豚を行っています。

 

この他にも、飼料用の非遺伝子組換えとうもろこしがいよいよ手に入りずらくなってきたため、飼料米の活用を

始めた話や、アメリカの経済危機が日本の養豚家にダメージを与えている話など、熱っぽく語って

頂きました。

話を聞きながら「松下さんは本当に豚が好きなんだ。プロだなぁ~。」との想いが伝わってくる

お話を聞いて今回のソーセージ教室は終了しました。 

 

 

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この企画では「どこまでゴミを削減できるか」もテーマに工夫を重ねています。

今回50人でソーセージを作って昼食まで食べて出たごみはこれだけです。

左側のビニルに入っているのはポトフのダシに使ったアイスバインの骨。これはゴミにせず、

犬を飼っている方にお土産で差し上げました。

 

ちなみに、アイスバインは

①お肉をおいしく食べる。

②残った骨をダシにしてスープもおいしくいただく。

(じっくり煮込まれたコラーゲンたっぷりフルフルの軟骨も、もちろんおいしくいただきます)

③ダシをとった後の骨を犬にあげて、ワンちゃんもうれしい。

の3段階活用ができる食材なんですね!

 

とても人気の高い中津ミートさんの手作りソーセージ教室。

ゴールデンウイークまで開催(3月号告知・3月12日申し込み締め切り)し、その後は気温の高い夏場を避けて

気温が下がる11月頃、開催する予定です。

まだ参加されたことのない方はぜひ、お申し込みください!

抽選で落選してしまうこともあるかもしれませんが <(_ _)> なるべく多くの方に松下さんと交流を

持って頂きたいと考えておりますので、あきらめずに応募ください!

お申込みをお待ちしております。    

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月 9日

「ヤマキさんの手作り味噌教室」に行ってきました

とらちゃんこと虎谷健です。

大地を守る会の2日間にわたる大イベント「東京集会」の興奮もさめやらぬ翌週、

埼玉県神川町にあるヤマキ醸造さんで手作り味噌教室を行いました。

いつもの年は1月と2月に2回開催するだけなのですが、今シーズンは手作り味噌教室企画が

大変な人気のため、ヤマキさんにお願いして急遽、追加開催をお願いしました。

3月に入ると暖かな日も増えてきますので、味噌作りの季節としてはぎりぎりのタイミングですが、

当日は小雨まじりの寒い日で冬に戻ってしまった様な天気でした。

 

 

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杉の木々は花粉をいっぱいに貯え、「いつでも飛べるぞ!スタンバイ、OK!」の構え。

山全体が赤茶けて見えるようです。

花粉症の私は花粉の飛散が少ないであろう、寒くて小雨混じりの今日の天気は歓迎です。

 

 

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前回の味噌教室で麦踏みをした麦畑。雨も何度か降って暖かい日もあったのでだいぶ成長しています。

ここまで成長したら株を痛めてしまうので麦踏みはできません。

 

 

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ヤマキさんと大地を守る会が一緒に行っている「神泉・畑の樂校」の畑も見てきました。

さすがにこの時期は作物も少なくて畑は眠っているようです。

しかし、雑草くんたちはすでに花を咲かせ成長を始めていました。

・・・この生命力、脱帽ですね!

雑草くんたちを食べる事が出来たらホントにいいのですが。。。(笑)

 

 

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唯一青々と茂っているのはほうれん草です。越冬中のほうれん草は体が凍らないように

糖分を増やしているので、見た目は悪いですがとてもあまくなります。

 

 

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テントウムシがいました!そういえば今日は二十四節気でいう啓蟄。虫も動きだす季節です。春はもうすぐです!

 

写真にあるように、葉が冷たい北風に吹かれて擦れてしまっています。

プロの農家さんはこのような傷がつかないよう、風が吹くと被覆材を掛けたり、蒸れそうだったら

外したり、とこまめに手間をかけますが、この「畑の樂校」の畑は会員の皆さん達だけで世話を

しているので2週間に一度しか作業日がありません。

どうしても世話が後手にまわりがちです。

人が畑にいないと動物たちもやって来てしまいます。野鳥にもだいぶついばまれてしまっています。 

 

 

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味噌作り会場に集合してまずは昼食。

味噌作りはお腹が減ります。たっぷり食べてがんばろう!おうおう!

ヤマキさんのスタッフの皆さんが準備してくださった、肉をほとんど使っていない、ヤマキさんの

食材だけでほぼ作られたお料理の数々。大豆ご飯がおいしい!

昼食が終わった後、食後の散策に「畑の樂校」の畑の見学にも行きました。

 

 

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会場に集まっていよいよ味噌作りの開始です!

 

 

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材料の大豆、麹、塩をよく混ぜてから潰し始めます。力がいります!

 

 

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子どもさんは足で踏んで潰します。

「食べものを踏んじゃっていいのかなぁ・・・ママ、怒らない?」と最初は不安顔の子どもさんも、

お手伝いになる事が分っていきいきしています。楽しそうですね!

 

 

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女性お一人で参加の方にはヤマキスタッフの強力な助っ人がつきました。

手際良く、あっという間にきれいに潰してくれました。

 

 

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がんばりすぎてひと休み。

 

 

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潰し終えたら、いよいよ容器に移す作業です。まずは講師のヤマキ醸造職員・森田さんの作業を見学です。

長い熟成中にカビが生えにくいように空気が入らないように詰めてゆきます。一番気になる作業ですね。

容器を持参していない方は自宅でこの作業を行いますので、皆さん真剣に森田さんの手元を見ていました。

 

 

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子どもたちも真剣に見学しています。自分の作ったお味噌をごはんの時に味わう体験は身近かな食育ですね。

「食育」などと難しい事を言わなくても素直に楽しいです。

 

 

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今回も無事仕込み終わりました。それぞれの家庭で秋まで面倒をみてあげてくださいね!

夏の終わりごろには、「手作り味噌同窓会」と称して熟成途中の皆さんのお味噌を持ち寄り、

味比べや森田さんのアドバイスを受ける企画を行います。みなさん、またお会いしましょう!

 

大地を守る会 交流局 虎谷健



2010年3月 5日

だいちのわ 大地を守る東京集会

しゅんかんこと中島 俊寛です。

先日2/27(土)に「だいちのわ 大地を守る東京集会」が盛大に開催されました。


東京集会は大地を守る会が1978年以来ずーっと続けているイベントで、年に1度、

全国の生産者・消費者・われわれ事務局員が東京に大集合するイベントです。


東京集会は「東京集会実行委員会」が約半年かけてつくりあげます。

ちなみに実行委員は大地を守る会事務局員のなかから選出され、今回は合計9名の実行委員で

準備を積み重ねてきました。そして当日は生産者や事務局員の力を総動員して切り盛りします。


今年のテーマは「『多・様・性』み~つけた!」。

多彩な企画があって、大地を守る会の多様な生産者にも会え、、、などなどという意味を

こめています。

具体的には、生産者から直接商品を買えたり、就農相談、顔ぶれ豊かなトークステージ、

カフェコーナー、もちつき・のり巻き、キッズコーナー、車座トーク、映画「未来の食卓」上映会

といろんな企画を準備しました。


会場は大田区産業プラザPiO。京急蒲田駅近くにあり、とても大きな会場です。


それでは、1日の様子をピックアップしてお伝えします。

レポートしてくれたのは、今回の記録係、大地を守る会・宇都宮義輝さんです。



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事務局員全員がそろってミーティング。さぁ、今日一日元気に頑張ろう!



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受付が始まり、みなさん続々と集合です。

右から3番目の方は、毎年この集会をとても楽しみにしていただいているお茶の生産者の樽井ち江子さん。

今年も元気なお姿を見せてくれました。



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13時からの大地を守る会会長・藤田和芳の挨拶の直前。

ホールに集まった生産者のみなさん。おなじみの顔があちらこちに。



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大地を守る会会長・藤田和芳からの挨拶。

大地を守る会の今年の方針や、社会環境の中での大地を守る会について語りました。



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会長の挨拶が終わり、1階・大展示ホールの開場を待ちわびる来場者の皆さん。

私たちも緊張が高まります。



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まずはカフェコーナー。おせんべいの生産者・富士見堂の佐々木健雄さん。

事務局員も生産者をお手伝いし一緒に販売しました。



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右はフェアトレードカンパニーさん。左のATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんはフェアトレードを

テーマに試飲や試食も実施。



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つづいて、生産者のブース出展コーナー。山形村短角牛で作ったベコ汁です。

昨年応援セールなどで、多くの励ましをもらいました。感謝の気持ちを込めて作りました。



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カタログではなかなか聞けない情報を、メーカーの人から直接聞けます。



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専門委員会・ゴミリ倶楽部のブース。

大地を守る会のリサイクルの取り組みについて、工夫を凝らして分かりやすく展示しました。



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午前中、準備中のブースで見つけた不思議な組み合わせ。

稲穂とサイコロ???さて、これは何に使うのでしょう?



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稲穂とさいころの写真の答え。

大地を守る会のお米の生産者が集まったコーナーでは、300円で、さいころの出た目分の数の

号数のお米を買えました。かなりお得なコーナーです。



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今回初めて実施した就農相談会。写真は会津耕人会たべらんしょの生産者。

相談に来た方に産地の様子をていねいに説明をされていました。



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つづいては、昨年も好評だった、生産者と一緒にもちつき。

はっぴ姿で掛け声をかけているのはお祭り大好きな事務局員です。



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長~いのり巻きづくり。

生産者の成清海苔店さんの特製なが~い海苔の上に、大地を守る会の素材を使った具をのせて

参加者で一斉に巻きました。

よ~いっしょっと!



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完成です!10mののり巻きが2列できました。



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キッズコーナーで人気だったKAPLA(カプラ)。フランス生まれのシンプルな積み木から、驚くほど

複雑で豊かな遊びの世界が広がります。



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トークステージでお話しいただいた竹村真一さん。

大地を守る会と共同で立ち上げた、田んぼスケープ(http://www.tanbo-scape.jp/

のサイトオープンを、ライブで見届けました。地球規模の目で田んぼをみると、どんな姿が見えるのでしょう。



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竹村氏との対談と進行役は、大地を守る会のえびちゃん日記"あんしんはしんどい"でおなじみ、

農産グループ長の戎谷徹也。



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ブース出展している生産者のPRコーナー。12名の生産者や団体が、自分たちの活動を来場者に

PRしました。写真は飯尾醸造の秋山さん。



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日本消費者連盟の纐纈さん。

2010年10月に開催される生物多様性条約会議について、市民としてどう関わっていくかについて

語られました。



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野菜スイーツで有名な柿沢安耶さん

今後、とくたろうさんの野菜を使った商品開発を大地を守る会と共同で行う予定です。



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トークの最後は、『NEWS大地を守る』の「エコペディア」を執筆していただいている天笠啓祐さん。

生物多様性についてお話しいただきました。



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わになって車座トークでは、2つのテーマについて立場を超え、本音トークが繰り広げられました。

後ろの壁に貼ってある写真は大地を守る会35年の歴史のダイジェストです。



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恒例の「だいちのわ交流会」の幕開けを告げる鏡開き。よいしょ~っと。

左から遠忠食品の宮島一晃(かずあき)さん、消費者理事で東京集会副実行委員の佐藤輝美さん、

藤田会長、フルーツバスケット社長・加藤保明、そして、大地を守る会オリジナル銘柄「種蒔人」の

生産者大和川酒造の佐藤弥右衛門さん。



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みんなでパシャリ!



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おっと、お酒もまわり、熱くいい感じになっています。



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交流会の締めはこの人で決まり。長谷川満理事のあいさつ。

これを聞かずして、東京集会は終われません。



こうして、年に1度の東京集会が終わっていきました。

でもこの後も散り散りに2次会があったようです。

昼の部と夜の部、深夜の部ふくめ「顔の見える関係」を醸成されていきます。


ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。

また来年、東京集会でお会いしましょう!


大地を守る会 交流局 中島 俊寛




2010年3月 3日

天鷹酒造さんを訪問してきました!

とらちゃんこと虎谷健です。

皆さん、日本酒を楽しんでいますか?

毎晩のように家や事務所で(終業時間後です!)癒していただいている私は大の日本酒好き。

特に新酒が出る今の時期の火入れをしていない生酒のプツプツはじける感覚を舌の上で

楽しみながら飲むことが大好きです。


醸造が最盛期のこの時期、栃木県大田原市にある天鷹酒造さんを訪問してきました。

今回の酒蔵見学会の目的は醸造現場の見学と作業体験、試飲。

酒造りの作業体験などなかなかできません。

東京でも小雪がちらついたこの日、現地でも雪が降っていました。

那須連山もマシュマロの様にまっ白でした。



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天鷹酒造さん外観。雪の中の酒蔵ってそれだけで美味しいお酒に出会えそうな気持になります。

天鷹酒造さんは、那須山から流れ出る那珂川と塩原渓谷から流れ出る箒川に挟まれた

水の豊かな田園地帯にあります。

那珂川は関東のカヌー乗りに人気の水のきれいな川で、鮭が遡上する南限の川でもあります。



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杉玉が下がっております。ご存じ「新酒ができましたよ!」の印ですね。

静かに雪の舞う中の杉玉。ますます美味しいお酒に出会える期待が高まって参ります!



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工場に入るとなつかしいお米屋さんの香りと精米機がうなる音に迎えられました。

天鷹酒造では精米から自社で行っています。手前にある青い石は精米する際の砥石です。

その上に乗っているのは研いだ状態の米のサンプルです。



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天鷹酒造さんでは、14年前に「米作り酒造りの会」を地元米農家さんといっしょに立ち上げて

地元栃木の水とお米にこだわった酒造りをしています。

倉庫には原料の米がいっぱい。日本酒の原材料がお米であったことを再確認!


ちなみに純米酒1升(約1.8L)を作るのに、約1kgの米が使われるそうです。

1週間に1升のお酒を飲むと年間60kg~80kg(お正月とか忘年会、新年会、とても嬉しい事があった時、

「いやぁ...ちょっと昨日飲み過ぎちゃった!」日も含める)、約1俵のお米を消費することと同じなんですね!

1俵というと私たち一人が年間に消費する平均量と同じくらい...。


そうです!日本酒飲みの皆さんは毎日毎晩、ご飯にお酒にと、うまずたゆまずせっせ、せっせと

お米を消費して米農家さんと田んぼを守っているんですね(笑)。

皆さんもお酒をたくさん飲んで田んぼと農家さん、田んぼの生物多様性を守ろうではありませんか!



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米が炊きあがってもうもうと湯気があがっています。酒造りの現場に来たことを実感!


さっそく帽子と長靴を着用して手洗いをしっかりして見学開始です!

天鷹酒造さんのお酒は有機JASの認証を取得し、「有機清酒」を名乗っています。

有機JASの認証を取るためには、工場設備はもちろん、酒を作る蔵人、さらに有機米を作る農家に

いたるまで認定機関が定めた手順に従わねばなりません。

今回私たちが有機JAS認定の工場に入るにあたって、全員分の認証機関指定の長靴を揃えて

もらわねばなりませんでした。

そこまでしても消費者の皆さんに自分たちの取り組みを知ってもらいたい、というその熱意に脱帽です。

...でも、事前に電話で皆さんの足サイズをお聞きするのはちょっと恥ずかしかったです。 (*^_^*)



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酒造りの戒めが。その成果がまわりを囲む賞状の数々なのでしょうか。

皆さんも「酒造り」の部分を自分の仕事にあてはめて頑張ろう!おうおう!



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蒸しあがった米を放冷機に移します。

この機械で、蒸しあがった熱々の米を麹菌が元気に活動する温度までさまし、さらに麹菌を混ぜ

やすいようにほぐします。



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ほぐした米を麹室に運ぶお手伝いをしました。さっと口をしばって手早く運びます。



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麹室では杜氏さんと一緒に米を拡げるお手伝い。

杜氏さんが作りだした麹菌が好む温度と湿度を体感しました!



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麹菌を振る作業です。さすがに私たちには手伝いは難しそうです。

均一に菌を振った後、さらに菌が全体に行きわたるようにかき混ぜ作業を行います。

そして湿度をさげて菌が米の奥に水分を求めて入り込むように、湿度と温度をコントロールするそうです。



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醸造樽のある奥へ進みます。入口には青々とした杉玉が。

お酒造りは神聖な作業のため、酒造りの初めには神官さんに来てもらいお清めの儀式が行われ、

酒蔵の各場所にはお札やこのような杉玉が下げられています。



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櫂入れのお手伝い。かき回して均一に発酵するように手伝ってやります。

櫂を動かすとプツプツと良い音がします。

樽の縁まで日本酒の清々しい良い香りが...。一日中嗅いでいたい良い香りです!


ここで虎谷、大失態!

欲張って深呼吸したとたんにグラッとして、一瞬気を失いかけてしまいました。

もう少し欲をだして身を乗り出していたら樽に落ちていたことでしょう。

樽の中は二酸化炭素に満ちているので数秒で気を失い、溺れてしまうこともあるそうです。


「酒に溺れて人生を棒にふる」とは人生訓の一例でありますが、酒蔵では人生を棒にふる

どころでなく命を落としてしまうこともあるのです!

たとえ運よく助け出されても「あいつは酒のニオイに誘われて樽に落ちるような奴」という烙印を

おされてしまうでしょう。まさに「酒に溺れて人生を棒にふる」ところでした(笑)。

皆さんも酒蔵でどんなに良い香りに出会っても深呼吸をしてはいけませんよ~。



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見学会の後は天鷹酒造さん自慢の有機清酒4種類を飲み比べ。

他にも生酒なども含めて合計10種類も試飲させていただきました!

同行した職員には「とらちゃん、いちばん飲んでいたよね。」と冷ややかに分析されてしまいました。

いやぁ、天鷹酒造さんのお酒、私、大好きでございます。



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試飲会の後はお忙しい中作っていただいた酒粕汁とおにぎり、大地を守る会の日本酒に合う

おかずで昼食会です。

カウンターにいる方が天鷹酒造の社長さんの尾崎宗範さん。

その右が杜氏さんの大将、直町昊悦さんです。直町さんは岩手から仕込みにきているそうです。

他にも数人の杜氏さんが働いていらっしゃいますが、地元の農家の方が冬の仕事として来て

いるそうです。一年を通してお米に関われて良いお仕事ですね。


私は特別に直町さんに「知識としての」お酒の作り方を直々にこっそりと教えていただきました。

教わっただけですよ!どぶろくを作るような、そんな日本国の法律を犯すような事は致しません!(笑)



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酒米をおにぎりにしてくれたものを試食してみました。

「酒米はまずい」と聞いていたのですが、「とちぎ酒14号」はけっこう美味しい・・・でも同じく酒米の

「五百万石」の味はちょっと...。やはり酒米はお酒にして楽しむのが一番のようです。


昼食会では参加者の皆さんにも訪問会の感想やお酒にまつわるお話などをしてもらいました。

酒造りのプロとお酒好きの参加者が集まり、軽い酔いも手伝いほんのり良い連帯感も生まれて、

居心地の良い空間が誕生しました。

美味しいお酒を味わって蔵人さんのお話も聞けて大満足の訪問会になりました。


大地を守る会 交流局 虎谷健




2010年2月10日

農産担当者のお米の話企画を行いました

とらちゃんこと虎谷健です。


皆さんお米,たくさん食べていますか?

大地を守る会では昨年10月から生物多様性を食べて守るキャンペーン、「たべまも」を開始し、

お米食べて水田を守ろう!という呼びかけを開始し、さらに「コメニスト宣言」までも作ってしまう

ほどの熱の入れ様です。

その勢いに負けないように昨年秋の新米の季節から「新米ごはんの食べ比べ」企画を、

大地を守る会の米の精米を一手に引き受けてくれているマゴメさんの協力を得て2回行いました。

そして今回、大地を守る会職員でお米担当者の海老原に産地担当者から見た

大地を守る会のお米や生産者について語ってもらいました。


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今回試食したお米は4種類。

米担当者の海老原が「皆さんに紹介したい。」というお米を集めました。

う~ん、見た目はほとんど一緒ですね。米の試食会で一番気配りするのが初めの米を研ぐ時です。

順番が入れ替わってしまったらもう、見分けがほとんどつきません!



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このような状態になったら黄色いメモ紙だけが頼りでございます。



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ドライフラワーならぬドライイナホ。

今回の進行職員は海老原と私だけ。「男2人で殺風景にならないように。」と海老原職員のせめてもの気配りで

産地にお願いして精米せず保管してもらっていました。

でも、花瓶などなかったので傘立てに差しました。やっぱり殺風景?



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講座が始まりました。海老原職員、気合入っております。

会場はNGO大地を守る会六本木本部。狭い事務所ですが結構、様々なイベントに

使われています。六本木ヒルズや東京ミッドタウンにも歩いて行けますので講座などに

参加された後にぶらぶら歩きにいかがでしょうか。

ただし私たち事務局員に「ヒルズの美味しいレストラン教えて」と言っても

行った者が居りませんのでご案内できません...。 <(_ _)> 



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お話を聞いた後はさっそくお米の食べ比べです。

まずは産地、品種を伏せての食べ比べ。続いて生産者名と品種を紹介しながらの

試食と続きました。



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海老原職員は産地に行くとまめに記録をとっています。今回はその記録が大活躍!

今回の試食会企画のために出品生産者から映像メッセージを撮ってくれていました。



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お米の試食会が終わったらもうお昼。お昼ご飯もお米をたっぷり召し上がっていただきましょう!

大地を守る会の食材でご飯にあうものを選んでお味噌汁と一緒に楽しみました。

ちなみに私の独断で選んだお米にあう食材は・塩たらこ・くるみ小女子・

漁師さんのさんま甘露煮・べったら漬・マイルドキムチ・骨まで食べられるカタクチイワシです。



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今回は生産者の方も2名、参加してくれました。

左から2人目の方は京都府宮津から来てくれた飯尾醸造の秋山俊朗さん。

いただいた名刺には「蔵人」の肩書 が。かっこいいですね。

「富士酢、いつも使っています。」と参加者の方から声を掛けられていました。富士酢、人気ですね。

飯尾醸造ではお酢を作るためのお米を近郊の棚田で社員自ら栽培しはじめました。

毎年春には消費者の皆さんを集めて田植え体験を行っているそうです。

「大地を守る会の会員の皆さんにもぜひ来ていただきたい。・・・ですが距離がありすぎですね。」とは秋山さん。

田植えには参加できませんが今年の秋からは大地を守る会でも飯尾醸造で栽培した棚田米を

扱う予定になっていますので食べて楽しんでくださいね。

秋山さんとお話しされている方はツチオーネ110号から「かんたん・おいしい家ごはん」の

コーナーでレシピを披露してくださっている大原千絵美さんです。



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長野県の佐久から駆けつけてくれた生産者の松永哲男さん。

                 

今回の食べ比べで松永さんの所属する JA佐久浅間臼田有機米部会のお米が

美味しいと一番人気でした。

米を作る水田の機能を知ると稲作の素晴らしさに改めて感心してしまいます。

米はもちろん主食でありますが製粉しなくても粒のまま食べておいしいことがまず嬉しいことですね。

梅雨~台風時期には貯水機能を発揮して「緑のダム」にもなりますし、たくさんの

小さな生き物たちの子育ての場にもなるだけでなくて田植えイベントなどを通じて

子ども達の遊び場、食教育の場にもなります。

子どもだけでなくて大人にとっても田んぼでのイベントは楽しみを与えてくれますし、

水田がひろがる風景は見ているだけでも清々しい気持ちになります。 

忘れてはいけません、日本酒の原料も米でございます。毎晩、晩酌で癒していただいております。



いやぁ、お米と水田は素晴らしい。



トキの野生復帰のためにえさ場になる田んぼを守るために結成された

「佐渡トキの田んぼを守る会」を訪ねる「新潟県・佐渡ヶ島ツアー(6月26・27日)」、

「田んぼの生き物調査」を地道に続けている庄内地方の米農家を訪ねる

「山形県・庄内ツアー(7月3日・4日)」など今年は米の産地を訪ねるツアーを

2企画予定していますのでぜひ足を運んでくださいね。


大地を守る会 虎谷健




2010年1月28日

手作り味噌教室を行いました! 2

とらちゃんこと虎谷健です。

寒い日が続きますが暖かい日もあったりして三寒四温の始まりでしょうか?

少しずつ春の気配ですね。

冬の定番企画、手作り味噌教室を行いに再び埼玉県神川町のヤマキ醸造さんにでかけてきました。

この手作り味噌教室は大変な人気で、毎年この時期に2回開催しないと皆さんの「参加したい!」の

ご要望にお応えきれないほどなんですよ。

大地を守る会でも「手作り味噌キット」の販売を行っているので、一度味噌作り教室に参加してコツを覚えたら

次回は申込されないかな~と思っていたのですが、リピーターの方も多い企画です。



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ヤマキさんのある神川町(旧神泉村)はこのような風景です。

こんな風景の中で仕込んだ味噌はおいしそうですね。

遠くに見える山は赤城山です。赤城山周辺だけ雲がかかっていてこちら側は晴天です。

日本海側から来た雪雲が赤城山やその奥に控える三国山脈で雪を落とし、乾いた冷たい風が

吹き下ろす...と昔地理の時間で習ったような。

この地域は3方向を山に囲まれ、唯一北側だけ開けているので、できたてほやほやの赤城おろしが

吹き下ろすわけですね!風が吹いたら凍えそう~。



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いつもお世話になっているヤマキ醸造さん。

おしゃれで広々とした工場兼売店、レストランです。



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工場の隣にはヤマキさんの農業グループ、「豆太郎」の畑があります。

ヤマキさんは大地を守る会と一緒に「神泉・畑の樂校」という畑を一年間耕す農業体験企画を行って

くれていますが、畑講師さんも豆太郎さんにお願いしています。



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ちなみに「畑の樂校」の秋の様子です。

今年も2月に募集開始しますので奮って参加ください!



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この企画は先ずはお昼御飯を食べてからスタートです。

昼食準備に忙しいヤマキ醸造さんのスタッフの皆さん。いつもおいしい食事をありがとうございます!



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彩りもきれいなサラダ!おいしそうです。



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参加者の皆さんが集まりました!味噌作りは体力を使いますのでもりもり食べてください!



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ヤマキさんの食材で作られた昼食の品々。おからコロッケに豆腐ソーセージ...。

大豆ご飯は3杯もお代わりさせていただきありがとうございました。

今回も堪能させていただきました!



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食後は「麦踏み」体験で軽く運動。

教えてくださっているのはヤマキ醸造のスタッフでいつもお世話になっている角掛さんです。

いつもありがとうございます!



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皆さん、畑に入って無心に麦踏みをしました。

2週間前に比べて麦も少し成長したようで植わっている様子がくっきり見えますね。



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麦踏みが終わっていよいよ味噌作り開始!

作業に取り掛かる前に材料の煮大豆と麹をつまみ食い。「あっ!甘い。」って結構おいしいんです。

でもあまり食べすぎないで下さいね!



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煮大豆、塩、麹を混ぜてよく振ります。楽しそうですね!



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材料がよく混ざったら大豆を潰す作業です。じっくり潰したつもりでも潰し残しがあり、見つける

とうれしくなります。子どものころ緩衝材の「プチプチ」を潰して遊んだ時と同じ感覚です。



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がんばりすぎて疲れてしまったかな?最後の締めはお父さんのがんばりですね!



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味噌作り終了後は希望者を募ってヤマキ醸造さんの見学を行いました。



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おおっと~工場の中に洞窟が!

これはヤマキ醸造で使っている仕込み水の貯水タンクを見学するコースです。

遊び心がいっぱいで楽しくなりますね!

ちなみに水はヤマキ醸造から車で30分ほどの所にある城峰山という標高1000mほどの山の

800m付近のところから湧きだしている水をタンクローリー車を使って毎日汲みに行っているそうです。

湧水は山の山麓に湧きだすものですが、頂上近くで湧き出すとはどんな地層になっているんでしょう。



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遊び心がこんなところにも。

役目を終わった仕込み樽がきれいに飾ってあります。釘を一本も使わないで作られているそうです。

この樽一つ分の醤油を一人で消費するには2600年かかるそうです!



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実際の醤油樽の様子です。冷暖房など温度調節なしで神川の気候の中でゆっくり熟成されています。

皆さんが今日作ったお味噌も家に持ち帰ってご自宅で大事に育ててあげてください。

9月頃には今年皆さんが仕込んだ味噌を持ち寄る「手作り味噌同窓会」企画も行う予定ですので、

また再会しましょう!


大地を守る会 交流局 虎谷健




2010年1月12日

手作り味噌教室を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。あけましておめでとうございます。


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大山山頂で初日の出に誓ってきました。

 「今年も楽しい生産者交流企画をいっぱい企画して皆さんに楽しんでもらうぞ!」

 「安定して企画を遂行するには体力が大事。登山や山歩きに有給休暇をとってどんどんでかけるぞ!」

 「これは遊びではない、業務遂行のための気力、体力増進のための訓練だぁ~!」

今年も様々な企画を皆さんにご提案してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。



さて、新年最初の企画、関東平野の北のはずれ、埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんで

手作り味噌教室に行ってきました。

空気中の雑菌が少ないこの時期に味噌を自分で仕込まれる方も多いと思いますが、初めて

味噌を仕込む際には、プロの助言があるとより安心して取り組むことができるのではないでしょうか。



ヤマキ醸造は味噌や醤油、豆腐などを製造している本職。

この企画では味噌の醸造責任者の方に直接味噌作りのコツを教わることができるのが

大きな魅力です。



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教室では、写真右の材料(塩・麹・煮大豆)をよく混ぜて、写真左の状態になるまでつぶします。

大豆の煮加減や水分の量などはヤマキさんが仕上げてくれるので安心して取り組めますし、

次回から自分で行う時にも煮加減・水分量も判るので安心ですね。

また空気の清々しさが町とは違う気がして美味しいお味噌になる気がします。

さあ、味噌作りがんばるぞ!おうおう!



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味噌作りのその前に、みんなで、ヤマキさんが用意してくださったお昼ご飯を食べました。

味噌作りは体力を使いますし、この時期スキーの車などで道路が渋滞しやすいので遅れて

しまう方との時間調整を兼ねての、少し早めの昼食です。



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お豆腐、味噌汁、大豆入りご飯におからメンチコロッケ、豆腐ソーセージ、各種漬物など

ヤマキさんの製品だけで作られたお昼ごはんです。

動物性の食材はごく一部にしか使われていないのですが、ボリュームたっぷりで満足できます。

大豆ご飯が特に美味しい!



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お昼ご飯が終わったあと、天気も良かったので歩いてすぐのヤマキさんの農園で麦踏みを

体験&お手伝いしました。


ヤマキさんの畑では、夏から秋にかけては味噌や豆腐の原料の大豆を栽培し、冬には醤油の

原料の麦を作っています。


麦踏みは1月、2月に行われる農作業で、霜柱などで浮いてしまった根っこを戻してやる作業で、

踏むことで麦に刺激を与えて株数を増やすことにもなるそうです。

今ではトラクターにローラーを付けてこの作業を行う事がほとんどですが、人の足で踏んでやる方が

麦にも良いそうです。


「これだけの人がいつも居たら畑がにぎやかでいいのになぁ。」とはヤマキさんの畑を管理

している桜井さんの言葉。

そうですね、もっとたくさんの人が畑に親しめる機会があれば農家の方も元気がでますよね!

少しでもお役にたてるようにいろんな方を農村に連れていきますよ!



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空が高くて気持の良い日でした!

何も考えないでせっせと足だけ動かし続けます。こんなにゆったり時間を過ごすのは

いつ以来でしょう。風もない穏やかな日でしたが、神川の地は日本海側からやってきた

雪雲が三国山脈の山々に雪を降らせた後の乾燥した冷たい風が吹き降ろす土地です。

そうです、「できたてほやほやの赤城おろし」が吹き付ける土地なんですね。

その気候を活かして干し大根作りなども盛んに行われています。

この日は風が吹いていなくて良かった!



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さて、麦踏みを終えていよいよ味噌作り開始です。

まずは材料を入れて良く混ぜ合わせます。



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こちらの3人兄弟は仲良くまぜまぜしています。

お姉さんは「今年で味噌作りは3回目です。」とのこと!将来が楽しみです。



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良く混ぜ合わせた材料を今度はよくつぶします。

結構力がいる作業で、女性一人参加の方には厳しいかも。

研修参加していた若手の事務局員をお手伝いに派遣!無事皆さんつぶし終えました。



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きれいに潰せたかな?がんばり過ぎて疲れちゃったようです。

中には潰しきれずに丸いまま大豆が残る場合もありますがそれは愛嬌という事で。

お味噌汁にして飲んだ時に丸のままの大豆が出てくると、家族で頑張った味噌作りが

思い出されて楽しくなります。



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今日の味噌作りはここまで。

容器への味噌の移し方や、これからの味噌の世話の仕方などを教わりました。

講師の森田さんと記念撮影。今度は秋に手作り味噌同窓会でお会いしましょう!



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解散後、研修参加をしてくれた事務局員の皆とヤマキの工場からほど近い、三波石峡へ

出かけました。ここは国指定の名勝で天然記念物にも指定されている峡谷です。

庭石としても有名な「三波石」でできていて巨大な天然の箱庭のようですね。

スイカほどの三波石がホームセンターなどで4000円くらいで売られていますので、これだけの量

だといくらくらいでしょうか...。正面の苔むした巨岩なんて数億円?想像もつきません。

もちろん、天然記念物ですので持ち帰りどころか動かすことも禁止です。

Oさん!その大きいの、持って帰ろうと思ってないかぃ?



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峡谷の下流はこんな感じです。

春の新緑と秋の紅葉は特に絶景です!観光客がほとんど訪れない穴場でもあります。

絶景をじっくり楽しめますのでヤマキさんの企画に参加された後や高崎方面のドライブのついでに

寄ってみてはいかがでしょう。


大地を守る会 交流局 虎谷健




2009年12月28日

イベント倉庫の大掃除!

とらちゃんこと虎谷健です。


今年も残すところあと少し。

この時期、さすがに産地交流イベントや料理教室などのイベントはお休みになりますので、

皆さんのご家庭と同じく、イベント用備品の大掃除を行いました。

イベントが終わるごとに片づけはしているつもりなんですが、気が付くと干しっぱなしのテントや

箱を放りこんだままだったり、ごちゃごちゃです・・・。大掃除は年の終わりの大事な行事です。



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某所に借りているコンテナ倉庫。

主に産地交流会に使用するテントやポール、看板、受け付け用机などを保管してあります。

1シーズン終わるとさすがにゴタゴタですね。



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今年の「夏の三浦・とうもろこし収穫交流会」では雨に降られてしまいました。

「梅雨明け10日」の晴天が続く頃を見込んで例年開催しているのですが、今年は外れてしまいました。

荷物置き場に使ったブルーシートも畑の土で真っ黒です。荷物を入れていた箱も雨に濡れてボロボロ・・・。

今年参加してくださった皆さん、大変な天気になってしまって申し訳ありませんでした・・・。

真夏のギラギラ太陽の下でスイカ割りなどを楽しんでもらいたかったです。来年こそは!



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汚れてしまったブルーシートは近所のコイン洗車場に持ち込んできれいに洗い流します!

一人作業なので、裏面を洗う時が大変!

洗車機はタイマーで動いているのでいちいち水を止めてひっくり返して・・・とやっていると

あっという間に時間が来てしまいます。

そこで、スプレーの水圧と風圧を使ってシートをひっくり返す大技を編み出しました!

でも、濡れたシート同士がくっついてしまったりとなかなか上手くできません。修行半ばです。

上手に返すことができるとニンマリしてしまいます(笑)。



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5、6枚のシートを洗い終わったら倉庫に持ち帰ってお陽さまにあてて乾かします。

ついでに倉庫の備品をひろげて荷物整理とたたみ直しをします。

天気が良くないと乾かないので、この大掃除は天気予報を見て晴れの日が続く事を確認してから

行います。今日は青空が気持ちいいです!



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イベント用備品の数々...。キャンプ用テーブルや、やかん、誘導棒、テントの数々...。

何のための荷物なのか部外者の方には見当もつかないかも。でも、どれも産地イベントでは

とっても大事な備品です。


ビーチパラソルは夏のとうもろこしイベント用に用意したのですが、今年は雨が降ってしまったので

雨傘になってしまいました。

昔懐かしの「共同購入」用の通いコンテナもまだ使っているんですよ!



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ちなみにこれはテントを立てるためのペグです。

私たちは「強力ペグ」と呼んでいます。右の黄色い普通のペグと比べると大きさの違いが歴然!

産地交流会で畑の中に日除けテントなどを立てるときは、このぐらいの大きなペグを使わないと

テントが固定できません。

長年にわたって有機たい肥を入れ続けている畑の土は本当にふかふかなんですよ!



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お昼休み。とりあえず乾いたブルーシートをしまいます。ふかふかになって何となく気持ちよさそう。

午後からまたしっかり干して仕上げです。



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テーブルも濡れタオルで拭いたり、床の土ぼこりなども掃き出したりとすっきりきれいになりました!

壊れてしまった道具も手直ししたり他の用途に流用したりして、なるべく長く使い続けるように

心がけています。


来年もまた、これらの道具を使って皆さんが産地交流会を楽しんでもらえるようにがんばりますので

どしどし応募してくださいね!

それでは皆さま良いお年を。今年もお世話になりました。


大地を守る会  交流局 虎谷健




2009年12月25日

手作りソーセージ教室を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

12月12日(土)に「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を行いました。


「あれ!つい最近もこの企画やらなかったけ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は手作りソーセージ教室は大人気の企画なので、1回の募集時に2,3回分をいっぺんに

募集しないと皆さんの「参加したい!」声に応えきれない程なのです。

今回も中津ミートさんの松下社長さんには、クリスマス商品(アイスバインやローストチキン)の

準備で忙しい中、開催をお願いしました。

さすがに来週になるとクリスマス目前となり加工場は目も回るような忙しさになるので

今年のソーセージ教室は今回で終わりです。



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まずは松下さんのお手本から。

子どもたちも興味深々です。男の子の参加も多いですね。



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みんな真剣なまなざしで見つめています。

「大好きなソーセージがいっぱい...それにしても大きいな!たべきれないや・・・」と思って

いるのかな。



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松下さんのお手本を見たあとは家族ごとに作りました。皆さんなかなか上手ですね!

長い1本のソーセージを作った後にひねって適当な大きさに整えます。

無理にひねると「プチッ」っと割れてしまいますので丁寧に。



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ソーセージを作り終えてお昼ごはん。皆さんにお弁当を持ち寄ってもらいました。

ソーセージも焼きますから待っていてくださいね!



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今回も大地を守る会の食材と中津ミートさんのソーセージ、アイスバインを使ってポトフを

作りました。たっぷり作ったので皆さん、どんどんお代わりしてくださいねぇ~。



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昼食が一段落したところで参加者の皆さんに家族を紹介していただきました。

どんな会員さんがきているのかな?


自己紹介中は大地を守る会事務局員の大熊君。

今回は5人の大地を守る会事務局員が研修参加です。



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松下さんには養豚やソーセージ作りの話をしてもらいました。

中津ミートさんのソーセージ作りの基本はドイツの伝統的な製法をお手本にしています。

屠畜したばかりの「温屠体」と呼ばれる新鮮なお肉を使い、新鮮な肉が持つ結着力を活用して

ぷりぷりした歯ごたえを生み出しているのだそうです。


今でも新しい知識を吸収しにドイツにはよく足を運ばれるそうですが、

「EU統合以来、スーパーマーケットなどが増えて町の小さな肉屋さんなどが閉鎖されてしまい残念。

ソーセージも日本の大手メーカーのような味になってしまっているんですよ!

それにしても、ドイツ人があんなに化学調味料が好きだったとは思わなかった。」

とのこと。



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昼食が終わってポトフもからっぽ!見事完食です!


実は松下さんと事務局の虎谷には、この企画のひそかな楽しみがあります。

それは、「参加者の人数や家族構成をみてポトフを作る量を見切る!」ことです。

今回も見事食べ切っていただきました。おかげで食材を無駄にしませんでした。


実はこの企画、ゴミもほとんどでないエコ企画なんです!

40人以上が参加する料理企画ですが、ビニール系ゴミは夏ミカン1個くらい、生ゴミは

ソフトボール1個分くらいの量で収まります。紙ゴミはほとんど0です。    

肉が入っていた袋や香辛料の袋は作ったソーセージのお持ち帰り用や保冷用の氷袋に利用します。


アイスバインの骨だって捨てません。

ポトフがなくなりかけた時に「皆さんの中で犬を飼っている方~」と呼び掛け、ダシをとった骨を

希望者に差し上げます。骨まわりの肉を味わってもらい、最後に残った骨はワンちゃんへの

お土産にしてもらいます。

(希望者がいないときは松下さんと我が家の愛犬が引き受けますので無駄になりません。)



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今回も無事企画が終わりました。

参加者の皆さんが帰ったあと、研修参加した事務局員皆でソーセージを作りました。


余談ですが、、、実は前日、社内の忘年会がありました。

終電過ぎまで飲んでタクシーで帰ったもののお金が足りず、途中でタクシーを降りて徒歩で

家に帰った者まで本日の企画に参加していました。「寝たの4時っすよ~。」って、今日の

集合時間は9時だったけど、、、何時間寝れたのやら(笑)。


夜更かししても定時にはちゃんと集まってくる君たちはすでに立派な社会人ですな。

これで大地を守る会の未来も安泰だ!


大地を守る会 交流局 虎谷健




2009年12月24日

白菜のあたま縛りお手伝いをしてきました

とらちゃんこと虎谷健です。


年を越した白菜は甘味が増している事に気がつかれましたか?


冬、植物は体内の水分が凍って枯れてしまう事を防ぐため、細胞内のデンプンをショ糖に

変えて水分が凍らないようにします。

寒さにあたり続けると、このように糖が蓄積されることで甘くなるのですね。


冬場のほうれん草も同じ理由で、ぺたんと地面にへばりついて葉の先端が少し枯れて

いたりして、見た目は良くないですがとても甘いんですよ。


ちなみに、年を越させた白菜を「越冬白菜」と呼んでおり、鍋料理に最適です。

白菜を冬越しさせるには、内部の結球部分が霜にやられてしまわないように1つずつ

丁寧に外葉でくるんであげなくてはなりません。

外套の役割りをした外葉は霜にやられ、そして冷たい北風に吹かれてボロボロになって

しまいます。葉の柔らかい品種ほどボロボロになりやすいそうです。


お届けする越冬白菜の先端がちょんと枯れているものがありましたら、葉の柔らかい品種で

ちょっとしもやけしちゃったんだな、と思っていただけるとうれしいです。


さて、その白菜を外葉でくるむ作業、私たちは「白菜のあたま縛り」と呼んでいますが

農家さんはひとつずつ手作業で行っているんですよ!

作業の季節は12月上旬。2~3回霜にあたって外葉が少ししおれ始めたくらいの時が

作業しやすくていいのです。

北風が吹き始め、寒風にさらされながら中腰で行う作業はなかなか大変です。


甘くておいしい越冬白菜、作ってくれるのは大地を守る会の生産者さんの中でも

数人しか居ません。冬場の厳しい作業のため「もう、わしゃやめた!」と言われて

越冬白菜が途絶えてしまってはいけません。


少しでもお手伝いができれば・・・と思い始めたのがこの「白菜のあたま縛りお手伝い企画」

ですが、実はひそやかな楽しみがあることに気が付きました!

その楽しさを皆さんにおすそ分けしようとこの企画が生まれました。


今年も12月初旬に参加者の皆さんと埼玉の福井忠雄さんの畑に行ってきました。

がんばるぞ!おうおう~


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お世話になった福井忠雄さんと一洋さん親子。忠雄さんは今年77歳。とてもお元気です。

息子さんの一洋さんが農業を継いで今は二人で畑に出ています。



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今年は例年に比べ12月にしては雨の降る量が多い年ですね。この日も天気予報は

「曇り、お昼すぎから雨。」という予報が出ていました。

何とか作業中は雨に降られないでほしいのですが、当たって欲しくない天気予報ほど

よく当たる気がします。


午後から雨という予報と風邪がはやっていることから参加者はちょっと少なめ。大地を守る会の

職員も応援に駆けつけこの人数なら何とかなりそう...。

(でも問題は天気がいつまでもってくれるかです。)


身支度を整えて白菜畑へ。だんだん雲が厚くなってきました...。

昼食時間を少し遅らせる事にして、午前中になるべく作業を進めることにしました。



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白菜畑に到着。さあ、バリバリ働くぞ!「ところでこれで福井さんの白菜は全部ですか?」

「いやいや、この3倍くらいありますよ。」

「 ・・・ ^_^; 」



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あたま縛りの見本を見せる一洋さん。ささっと縛っていとも簡単に見えるのですが、

実はなかなか大変。



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慣れない私たちは白菜を抱え込んで外葉が重なるようにしながら紐をぐるりと回して縛ります。

足も使って体全体を使っての作業です。

 

 

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こちらが福井さんが縛った白菜。外葉が無駄なくピシッと巻かれています。



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こちらが私、虎谷作。ゆるゆるで強い風が吹いたら紐が外れそう...。

福井さん、北風が強く吹く前に収穫してくださいね~。



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来年春に入社予定の新人くんも研修参加してくれました。

道のりは長いぞ、あまり先を見ちゃダメ、今ある課題をしっかり乗り越えるんだ。

人生(じんしぇい)と一緒ばい。



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家族で参加してくださった方も。子どもさんも充分な戦力です。



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黙々と作業が進みます。

初めはおしゃべりが弾んでにぎやかだった畑も、だんだん口数も減ってきて静かになりました。

それぞれの作業に没頭しているようです。

「次はあそこをもうちょっと工夫してもっと上手く縛ってやろう。」という向上心が生まれて

楽しくなってきます。


無心に手を動かしながら、頭ではいろいろなたわいないことなどを考えながら過ごす時間を

持てることがこの企画のひそかな楽しみです。

忙しい年末だからこそこんなゆっくりした時間を持つことは大切ですよね。黙々と作業しながら

今年一年を振り返ったり、来年は何をしようかなど考えたりして・・・。忘年会の出し物について

考えてもいいですね!


そうしているうちに、ちょうどお昼を過ぎたころ、ついにぽつぽつと雨が落ちてきてしまいました。



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昼食はビニルハウスの中でとりました。中は明るくて暖かです。

雨の音を聞きながら過す時間も良いものです。



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中の様子。福井さんから「かぶの漬物」と「きぬかつぎ」を頂きました。

きぬかつぎに付けるお手製味噌、ゆずの風味がついてて美味しかった!

農家さんでいただく家庭の味は産地訪問会の醍醐味です。



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雨はだんだんと強くなってきました。午後の作業はもうできそうにもありません。

午後の作業は中止にし、おやつ用に用意していたおかしも食べてしまう事にしました。

右下の黒糖くるみは体を動かした後にぴったりの甘さで、イベント菓子の定番です。



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参加者の皆さんが帰って片付けが終わった後にスタッフと福井忠雄さんご夫婦で記念撮影。

福井さん、ピースサインがすてきです。

外は本降りの雨になってしまいました。こうなると畑にはいると足が沈んでしまって作業に

なりません。プロの農家さんも畑に入りません。

半日でしたが、お疲れ様でした。


大地を守る会 交流局 虎谷健


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福井さんの越冬白菜は、お試し野菜セットで購入できます

大地を守る会のウェブストア お試し野菜セット980円~

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2009年12月11日

手作りソーセージ教室を行いました!

とらちゃんこと虎谷健です。

いつもおいしいソーセージやハムを届けてくださっている中津ミートの社長さん

松下憲司さんにご協力いただき、人気の手作りソーセージ教室を開催しました。


中津ミートさんでは豚舎を新築したため(微生物の働きを活用した立派な豚舎です!)

しばらくソーセージ教室をお休みしていました。

今回久しぶりの開催ということで大変に多くのお申し込みをいただきました。

ほんとうにありがとうございます。


今回落選のご連絡をしてしまった皆さん、次回開催のお約束もしていますので

ぜひまたお申し込みくださいね!



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まずは松下さんがお手本を見せてくれました。

次はみんなが作るんだからちゃんと見ていてね!



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チューブの先から羊腸(羊の腸です)に入ったお肉が出てきました。みんな興味深々です。

肉を送り出すタイミングとチューブ先端に着けた羊腸を少しずつ繰り出すタイミングが難しいんです。

肉を押し出し過ぎると羊腸が破れてしまいますので気をつけて!



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羊腸に肉が入って1本の長いソーセージが出来上がり!

ところどころお肉が入っていないソーセージは、失敗した時の整形の仕方を

教えてくれるための準備です。松下さんの失敗ではありませんので、念のため。



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松下さんのお手本を見た後は家族ごとに作ります。

氷水を入れてしっかりこねます。指先がつめたい!けど氷が溶けるまでよ~くこねてね。



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爆発なんかしないからだいじょうぶ!

ぱんぱんに膨らんだソーセージがにゅるにゅるでてきます。けっこう力が要るんですよ。



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だいぶできてきました。上手ですね!



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適当な大きさでしばって手作りソーセージのできあがり!

作ったソーセージは冷蔵庫にしまってお持ち帰りです。



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ソーセージ教室の合間をぬって昼食用のポトフの味見をする松下さん。

スープの味、ソーセージを燻してさらに鍋に入れるタイミングまで松下さんは手を抜きません。

中津ミートのアイスバインの骨でダシをとり、大地を守る会の野菜をたっぷり入れて煮込みます。



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ポトフ完成です!ソーセージもたっぷり入っています。

アイスバインの骨のまわりについている肉がまたおいしいんですよ!

お行儀ワルでしゃぶっちゃいましょう。



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こちらは松下さんが持ってきてくれたソーセージです。

左からアイスバインをスライスしたもの、ベビーウインナーと和風ソーセージ、ハム。

どれも美味しかったです!松下さんありがとうございます!


昼食を食べながら松下さんのお話を聞いたり質問をする時間を設けました。

「中津ミートのソーセージの香辛料の品目と割合ってやはり企業秘密ですか?」

「いえいえ、先ほどお渡しした資料に全部かいてありますよ!」

などなど。


参加された皆さんにも、大地を守る会イベント恒例の「家族紹介」を行って頂きました。

お名前とお住まい、何か一言!をお願いしました。

「家ではいつも子どもたちに食べられてしまって一口も食べれないソーセージを、

今日はたらふく食べることができました。」

「私はスウェーデン出身です。スウェーデンではソーセージはとても身近な食べ物です。

ちょうど日本の焼きそばみたいな食べ物ですネ。」

などなど、楽しい会話が続きました。



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昼食交流会の後はみんなでいっきにお片付けです。

みんなで一斉に片付けるとやっぱり早いです。

松下さんからも「大地を守る会の会員さんはとても協力的で、気持ちがいい方が多いですね。」と

誉めてもらいました。


片付けが終わったら解散です。

皆さん、作ったソーセージはおいしかったですか。


たくさんの応募をいただき、「なかなか参加できないよ!」という声もいただいて

しまうソーセージ教室ですが、松下さんは「できる限り皆さんの希望に沿いましょう!」と

ソーセージ教室開催を約束してくださいます。


次回は3月に行う予定ですので、2/1週配布予定の「NEWS大地を守る」2月号の

イベント欄をチェックしてくださいね!


大地を守る会 交流局 虎谷健




2009年11月21日

キウイフルーツの収穫をお手伝いしてきました

虎ちゃんこと交流局の虎谷健です。

11月7日の「神泉・畑の樂校」企画に続き、翌日8日に群馬県甘楽(かんら)町で行われた

キウイフルーツ収穫のお手伝い企画「キウイフルーツの収穫祭業をお手伝いに行こう!」に

参加してきました。

甘楽町までは神川町から車で1時間ほどです。


まずは朝一番、参加者にお土産にする「松菜」を収穫しに、畑の樂校の畑に立ち寄りました。



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早朝の畑は気持ちいいです!朝日をあびて思わず背伸びをしたくなります。



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ほうれんそうの苗も一緒に背伸び・・・  しているように見えません?



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お世話になる甘楽町有機農業研究会の皆さん。

大地を守る会には主にキウイフルーツと下仁田ねぎを出荷していただいています。

後の大鍋は昼食時にしし汁(いのししの豚汁)を作るためです。

いのしし1頭、丸ごと放り込むのでしょうか。



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参加者が集まり、まずはご挨拶。そのあと4件の農家さんに分れて収穫のお手伝いです。

がんばろう!おうおう!!!



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鈴なりのキウイフルーツ。収穫しがいがあります。



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子どもも一緒に収穫のお手伝い・・・ってお父さんちょっと痛そうじゃないかぁ?

農作業のお手伝いというと重い荷物を運んで...という重労働を想像してしまいそうですが

そうじゃないお手伝いもたくさんあるんですよ。

空気のきれいな農村でかさかさと葉のこすれる音を聞きながらひたすら手だけを動かす・・・。

そんな無心になれる時間はとても心地良いです。

収穫作業のお手伝いといっても収穫体験イベントそのもの。

収穫量無制限の収穫体験です。


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お~っとこれは珍しい。熟したキウイフルーツを見つけました!


キウイフルーツは収穫してから追熟させて食べるのですが、ごくまれに木になったまま

熟すものがあります。生産者によると「1つの畑に4~6個だなあ。」とのこと。

もちろん、すでに軟らかくなっているので出荷はできませんが、とっても甘くて美味しいのです。

キウイ農家の楽しみを分けてもらいました。



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午前中いっぱい収穫のお手伝いをした後はみんな集まって昼食です。


お待ちかねのしし汁もできあがりました。


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こちらはいのししのハム。


甘楽町周辺も農地周辺にシカやいのししがやってきて農作物に被害を与えています。

今日のしし肉は有害鳥獣駆除で捕獲されたいのししのものです。


せっかく捕獲されたいのししですからちゃんと無駄なく食べなくては。

味は豚と変わらずおいしくいただきました。これも「たべまも」のひとつかな?


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午後も引き続き収穫作業のお手伝い。実を取り終わってすっきりとした畑でひと休みです。

おつかれさま!


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今日も夕日がきれいでした。

夕日を見れた日は何となく充実した気分になれます。 

朝日と夕日を見れた今日はパーフェクトな一日!!でございました。

・・・などと言って日々過ごしているから大した進歩がないのかな...と思う今日この頃です。


大地を守る会 交流局 虎谷健




2009年11月20日

ヤマキの畑に行ってきました。

とらちゃんこと交流局の虎谷健です。

11月7日(土)に埼玉県の北部、神川町にある「神泉・畑の樂校」企画に参加してきました。

この企画は、味噌や豆腐をいただいてるヤマキ醸造さんと大地を守る会の消費者の皆さんとで

畑を耕して、四季折々の畑の様子を知り、農業体験もしてしまおう!という企画です。



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夏の雑草との戦いも終わって静かになった畑。

周辺の山々の紅葉も始まり落ち着いた良い感じです。白菜、ブロッコリーも良く育っております。



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小松菜は育ち過ぎかな~。「松菜」になってしまっています。

2週間に1度しか作業ができないので葉物は収穫時期が難しいですね。

でも、巨松菜でもおいしく食べられるんですよ!



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開始時間の10時を過ぎると参加者の皆さんが集まって来ました。


人のいない静かな畑もいいですがみんなでワイワイしながらの農作業も楽しい!



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農薬はもちろん使わないので虫もいます。

冬にむけて虫たちももりもり野菜を食べるのでほっとけません。手でつまんで取り除きます。


女性の皆さんも虫取りに奮闘中!

「葉の陰に、いも虫が隠れているみたいなんだけど...誰か見てくれない?」などと

言っていませんか!?



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これは間引きし忘れた辛味大根もとい「絡み大根」ですね(笑)。

ぐるぐると3本が絡み合っております。大根曰く「誰か外してくれいっ!」



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日が傾いてそろそろ解散の時間。 

絡み大根も無事引き取り手がいました。よかった~。


収穫した野菜は参加者みんなで分けます。今回は大根のお土産がたくさんです。

ご近所さんにも分けてあげてね!


大地を守る会 交流局 虎谷健




2009年11月19日

くらぶち草の会の収穫祭

毎年恒例の、くらぶち草の会(以下「草の会」)の収穫祭が今年も11月3日に開催されました。


この企画は、生産者が主催するもの。場所は、群馬県高崎市倉渕町

群馬県の西部に位置し、総面積の85%が山林という山間地帯。

当日は晴れ渡ったのだが、なんと、前夜に雪が降ったとのこと。日陰に入ると、寒いっ!

そんななか、草の会の野菜をふだんいただいている消費者の皆さんが、ぞくぞくと集まりました。


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ロッヂの屋根にもうっすらと雪が。左手遠くに見えるのは浅間山。

黄色いはっぴ姿は生産者の皆様。



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人参の収穫。

他にも、ごぼう、かぶなども。何度も参加している方は、けっこう手慣れています。



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草の会の生産者の皆様に誘導いただき、畑での収穫作業を終えた後は、楽しいバーベキュー。

クイズ大会などもあり、さらにおみやげに野菜やきのこ類をいただいたり。


実は、草の会の生産者の中には、大地を守る会のOBやOGもいる。

つまり、彼らは、宅配の仕事をした後、倉渕にぞっこんになってしまい、入植したのだ。

まさに、第一次産業の現場に入っていったのである。

倉渕は、他にもいろんな方々が就農しているとのこと。応援したいなぁ。



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会場近くのブランコで。


また来年、と言わず、これからもぜひ通いたいと思わせる産地でした。

でも、就農するっていうのは、本当にすごいことだとあらためて実感しました。

収穫祭の中では、ゆっくり話ができなかったけれど、いずれまた。


大地を守る会 交流局 中井 徹




2009年11月18日

干物屋女将さんによる干物のおいしい食べ方講座

島根県出雲市から、渡邉水産の女将・渡邉美和子さんに

お越しいただき、講座を開催しました。(7月1日行われたイベントレポートです。)


用意していただいた干物は身が厚く、つやつやでとても立派!


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こちらはキダイ。


ご覧いただいておわかりになると思いますが、渡邉水産さんの干物のこだわりは「背割り」。

つまり、おなかではなく、背を割る昔ながらの日本の干物製造を続けています。

背から割るため、機械作業は無理で、今も人の手による干物作りが続いています。


背割にはそれなりに理由があり、市場では昔から干物の良さを腹と目で見極めていましたとか。

たしかにこのキダイ、目は澄んで、おなかはきれいなほんのりピンク。新鮮そうです♪


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講座の最初は干物の焼き方。

女将さんの焼き方をみると、普段、どんなに干物を焼きすぎていたかがよくわかります。


その他にも、干物を素材に、お料理を作りました。


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こちらは、水カレイのアクアパッチァ。


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最初にご紹介したキダイの干物を使って鯛飯。


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鯛飯で残ったアラや骨の部分からおいしいだしがでました。お吸い物に。


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サラダも添えて...。


この講座の基礎となる視点は「干物は下処済みの魚」であるということ。

丁寧に洗い下処理された干物は、そのままでもおいしい素材なのはもちろん、

そのまま和洋問わずお料理にすぐに使える優れた素材なのですね。

目からウロコの内容でした♪




2009年11月 5日

くらしの手仕事教室「マイ箸作り」

日本の食文化に欠かせない「箸」。

欧米でも上手に箸を使って日本食を食べることがステータスと

されているくらい箸の国際化はどんどん広がっています。

さて今日は、先の夏休み(8月1日)に行われたイベントのレポートです。

箸文化について見直す夏休みの課題にぴったりの企画でした!


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講師は「兵佐衛門」の吉瀬正昭さん。

「兵佐衛門」は昔からの技法をそのまま受け継ぎ、一つ一つ

ていねいな手仕事で箸を作り続けています。


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まずは、正しい箸の持ち方を学びます。

上の箸を親指、人差し指、中指で持ち、下の箸を薬指と小指で

支えるように持つのが正しい持ち方だそう。

吉瀬さんによると、正しく箸を持てる日本人が減ってきている反面、

正しく持てる外国人が増えているのだそうです。


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後半はいよいよマイ箸作りです。

お箸はの長さを「ひとあたはん」にきります。

「ひとあた」とは親指と人差し指を直角に広げ、

親指と人差し指の先をむすんだ長さのこと。

「ひとあたはん」はひとあたの1.5倍の長さ。

この長さがもっとも使いやすい箸の長さなのです。


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彫刻刀で模様を入れます。


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完成したら、工場で漆をコーティングしてしてからみなさんのもとへお送りします。

どんな色に塗られてくるか楽しみですね!


大地を守る会 交流局 大北雄二




2009年11月 2日

東京有機収穫祭・下見篇

09年9月25日(金曜日)晴れ(by ドクターMaekawa)


今日は、11 / 26にある、東京有機収穫祭の下見で、東京都小平市の川里さんの畑に、

いい天気のもと、いそいそとでかけました。

同行者は産地担当の須佐さん、イベント担当の大北さんです。


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ニンジンの畑。11月には立派なものができあがってる!

左から大北さん、須佐さん、川里賢太郎さん、川里弘さん


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落花生の畝です。手前のほうが幅が広く、奥が細いの、わかります?(遠近法でなく)。

品種が違うのです。

奥が普通の落花生、手前は「ジャンボ落花生」普通の倍くらいの実がなってます。

食べごたえありそう~。


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それと、レストラン山藤向けに、京ナスも。丸っこい。


収穫祭の本番は、11/26日です(→イベント情報URL)。会員さんのほかに、

地域とのつながりを大事にしようと、近くの障害者放課後施設、小金井おもちゃライブラリー

の生徒さんたちにも来てもらって、一緒に楽しんでもらおうと企画しています。

みなさん、楽しみにしていてくださいね!


大地を守る会 運動局 前川隆文




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