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2015年4月 8日
大地を守る会のおいしさ凝縮! 2015/2/28 だいち交流会レポート
開催日:2015年2月28日(土)
会場:江東区東大島文化センター3階 第1・2会議室
「ふたたび・みたび、会ってみませんか」というテーマで開催された、江東会場のだいち交流会。
作る人・届ける人・料理する人・食べる人が、集まり、おしゃべりしながら、割烹着の会・消費者有志のみなさんが作ったごちそうをいただきました。味のおいしさはもちろん、お料理に使われた食材ひとつひとつの作り手が集結しているので、とても贅沢な食卓です。アットホームな雰囲気でおしゃべりできること、みんなで食卓を囲めること。そのおいしさは格別でした。
これこそが、だいち交流会の醍醐味です。
今年は大地を守る会40周年。複数の家庭が共同で購入する仕組み「共同購入」の発祥の地・東大島が会場ということで、「大地はじまり物語」と称して、ベテラン消費者、生産者へのインタビューショーも開催。当時の苦労話も飛び出して「ほんもののおいしさ」を巡るたくさんの思い出に会場は大盛況でした。
皆さんもぜひ、大地宅配のおいしさと「ふたたび・みたび、会ってみませんか?」。その場でのおいしさはもちろん、参加後に普段の食事が一層おいしく楽しくなること間違いなしです。交流会はもちろん、大地を守る会のイベントは、心からの「いただきます」と「ごちそうさま」が詰まっています。
(営業部 栗村)
お待ちかねのごちそうタイム! 料理をとる時も楽しくおしゃべり。
このブログでも、レシピ、当日のメニュー、参加生産者のお名前リスト、マップをお見せします!
【レシピ】
江東会場交流会レシピ(考案者:割烹着の会).pdf
【メニュー】
2015江東会場 しおり メニュー.pdf
【リスト】
2015江東会場 しおり 生産者リスト.pdf
【マップ】
2015江東会場 しおり 生産者マップ.pdf
2014年12月22日
イベント「アルガンオイルのある生活」を開催しました
2014年12月12日
援農イベント 福井さんの畑のお手伝いに行こう! 報告
2014年8月28日
太陽油脂石けん工場見学を開催しました
2014年8月27日
イベント「綿から糸を作りましょう」を開催しました
2014年7月11日
ヘナ染め入門講座を開催しました
6月17日(火)ヘナ染め入門講座を開催しました。2014年6月 3日
イベント「富士酢のお話」を開催しました
2014年4月30日
丹那・酪農家の皆さんとバーベキュー交流会
期日:2014年4月19日(土)2014年4月28日
しょうゆ味比べ
主催:港北大地サークル2014年4月10日
「本当の食の見分け方」講座を開催しました
2014年1月16日
みのり醤油のお話講座を開催しました
2013年12月 5日
マゴメ訪問見学会
2013年11月22日
からだも心も温まる、冬のおもてなし講座を開催しました
11月19日(火)、20日(水)東京・代官山にあるチェリーテラスのキッチンスタジオで、2013年10月18日
がら紡と考える「衣」の地産地消講座を開催しました
2013年10月 4日
「ナチュラルメイクレッスン」を開催しました
2013年9月30日
ヤマキの手作り味噌同窓会
日時:2013年9月22日(日)2013年9月28日
9/7に「鶏肉の飼料について学ぼう!」おこないました
まほろばライブファームの伊藤幸蔵さんを講師に招いて、肉鶏生産の国産飼料やアニマルウェルフェア、こだわりについてお話をうかがいました。
2013年9月27日
ヘナ入門講座を開催しました
だいちサロン34回目 煎茶の飲み比べ
日時:2013年9月19日(木)2013年9月26日
とうふの食べ比べ~お気に入りを見つけよう
日時:2013年9月13日(金)2013年9月 8日
「夏休み!自由研究講座。むかしの野菜と今の野菜」イベントレポート
8月31日の「831の日(野菜の日)」に合わせて、むかしの野菜(在来品種)と今の野菜(一般品種)の
違いを親子で学べるイベントを8月25日に勝どき駅近くの「グロースリンクかちどき」で開催しました。
「日本むかし野菜」について親子で学びました!
8月31日は「8(や)3(さ)1(い)」の語呂合わせから、野菜の日とされています。
今回のイベントでは、大地を守る会でも「日本むかし野菜」シリーズの販売でお馴染の在来品種の
野菜について説明をし、実際に25種類の在来品種の野菜を並べ、お子さんに触れてもらいました。
お子さんには、白紙の日本地図に在来品種の絵や説明を書いてもらい理解を深めてもらい、
最後には一般の野菜と在来品種の野菜の食べ比べも実施しました。
参加したお子さんからは、
「前から知りたかった昔の野菜のことが知られて、楽しかった」
「野菜が好きだから参加した」という声もあれば、
「夏休みの自由研究が終わるから参加した」という素直な声も。
また、お父さんお母さんからは、
「在来野菜だけで数種類を食べ比べしたキュウリやナスが、実際に見たり食べたりでき違いがよくわかった」
と好評でした。
2013年8月13日
食物アレルギー対応キャンプ-「夏休み環境教育キャンプ2013」-報告①
2013年8月 9日
オーガニックバラ栽培講座を開催しました
2013年5月29日
ネオナチュラルスキンケア講座を開催しました
2013年5月21日
華密恋スキンケア講座を開催しました
去る5月8日、六本木事務所にて「華密恋スキンケア講座」が行われました。
「華密恋(かみつれん)」は、国産のカミツレ(カモミール)から
抽出されたエキスを原料とした商品のシリーズで、
大地を守る会では入浴剤とスキンケア商品を販売しています。
まずカミツレ研究所代表の北條さんから、カミツレ研究所の成り立ちとカミツレについて、
画像を交えながら説明していただきました。
カミツレには、保湿効果、抗炎症作用、鎮静作用など様々な効果があり、
ヨーロッパでは昔から万能ハーブとして使われているそうです。
カミツレ研究所では、この植物の力に注目し30年前からカミツレを原料とした商品を
作り始めました。
カミツレを栽培しているのは、長野県池田町の自社農園および、
主に岐阜県大垣市と長野県など国内の契約農家。
農薬を使わずに栽培をしているため手間はかかりますが、
皆さんが安心して使えるものを作りたい、というこだわりから、
有機肥料や残渣(エキス抽出の際のしぼりカス)を使って栽培をしています。
カミツレは通常、10月~12月に定植し、6月初め頃に摘み取りを行いますが、
今年は4月にも雪が降るという寒さのため、成長を少し心配しているそうです。
収穫したカミツレからエキスを抽出し、製品を作っていく際の特徴が
<カミツレの全草利用>と<非加熱抽出>であること。
ヨーロッパなどで大規模にカミツレを栽培する場合、機械で一気に刈り取りを行うため、
花しか摘み取ることができませんが、カミツレ研究所ではすべて手で刈り取りを行います。
花はもちろんのこと、茎や葉にも保湿や消炎の効果があることがわかっているので、
その力を余すことなく利用しようということなんですね。
収穫したカミツレは、熱を加えることで有効な成分が失われることを防ぐため、
さとうきびから作られた発酵エタノールにつけられ、
30日間かけてじっくりとエキスを熟成・抽出します。
薬用入浴剤はカミツレエキス100%で、1回分の使用量には、
カミツレ全草約120本分の有効成分が凝縮されているというなんとも贅沢な商品です。
当日は、参加者みんなで手浴体験をし、お肌がすべすべになることを実感しました。
続いて、現在、華密恋商品の取扱い窓口をしていただいている
ケイミー・オフィスの喜多さんより、華密恋商品のご紹介をいただきました。
大地を守る会では化粧品を取り扱う際に、原材料に医薬部外品の旧表示指定成分が
含まれていないか、石油系合成保存料が使われていないか、
というように大地を守る会の基準に照らし合わせて審査をしています。
原材料の多い商品は書類がとてつもない枚数になることも。
それでも、みなさんに安心して使っていただける商品をお届けするため、
厳しい管理とチェックを行なっています。
その後、華密恋のスキンケア商品について、商品開発者のカミツレ研究所・塩川さんより
お話しいただきました。
以前、他の化粧品会社で働いていた塩川さんによると、化粧品に「○○エキス配合」と
書かれていても、配合量は多くても約1%程度だそう。
それに比べて華密恋の商品には5%~50%もカミツレエキスが配合されているというから
驚きです。
カミツレは、ヨーロッパでは赤ちゃんの沐浴剤としても使われているそう。
殺菌効果があるため、石けんが使えないような時にもおススメです。
また、消炎作用があるので、これからの時期、あせも対策や、
日焼けをした肌のアフターケアにも使いたいですね。
塩川さんにはカミツレエキス50%配合のヘッドマッサージローションを使って、
ヘッドマッサージの実演もしていただきました。
日々の生活の中で、ついつい頭皮が硬くなりがちですが、理想は赤ちゃんの頭皮!
朝晩のヘッドマッサージでいきいきとした髪を保ちたいものです。
会場の方からも次々とご質問が飛び出し、カミツレと華密恋商品に関する理解を
深めていただきました。
カモミールティーを飲みながら、サンプルを思う存分使っていただき、
カミツレの香りに包まれた会場で、みなさん満足そうな様子だったのが印象的でした。
5月20日~24日配布の『ツチオーネ』123号5ページおよび32,33ページで、
こちらの華密恋商品をご紹介予定です。どうぞ、こちらもご覧ください。
最後に「第25回 いけだまちひろつカミツレ花まつり」のご案内です!
開催日: 6/1(土)~2(日)
開催時間: 10:00~17:00
会場: カミツレの里(カミツレ研究所長野事業所・八寿恵荘(やすえそう))
住所: 長野県北安曇郡池田町広津4098
TEL: 0261-62-9119・9222(八寿恵荘)
公共交通: JR信濃松川駅から車20分
車: 長野自動車道安曇野ICから国道147号経由で17km 約30分
駐車場: あり(無料30台)
料金: 無料(入浴は200円)
カミツレの刈り取り体験や、「華密恋の湯」の入浴体験(10~17時、最終日は~16時)。
華密恋シリーズ商品の特別販売など、たくさんの企画をご用意してお待ちしております。
ぜひみなさま足をお運び下さい♪
2013年4月22日
小学生春休み企画 富士見堂工場見学を開催しました
2013年3月31日
ヘナの使い方講座を開催しました
染め上がりの野田のようす。
2013年3月15日
NEWS 大地を守る2013年3月号
2013年1月 8日
NEWS 大地を守る2013年1月号 糀蔵の冬
2012年12月26日
白神こだま酵母で作ります はじめてのパン作り講座を開催しました
講座時間は片付けの時間も含めて、10:30〜14:30。
講座時間が限られているからといっても、
この限られた時間に、自然の酵母だけで、パン教室を開催できるのは、
白神こだま酵母があってこそです。
白神こだま酵母は世界自然遺産に指定された白神山地から発見された自然界の酵母。
1年の約半分を雪で覆われる豪雪地帯という環境を生き続けた生命力の強い酵母は、
種起こしが不要で、発酵力が強く、仕込みから短時間で焼き上がるという特性があるのです。
白神こだま酵母はトレハロースが通常の酵母の4〜5倍の酵母。
植物の乾燥や傷みを抑えたり、うまみを引き出すトレハロースが多いことで、
少ない砂糖で自然の甘さになり、油脂や添加物を使わなくても、しっとりやわらかくパンが焼き上がる
まさに奇跡のような酵母です。
講座でチャレンジしたのは、ピザパンとプチパン。
「湿度と温度という酵母が好む環境を準備することで、基本的にパン作りは酵母にお任せ」と津田さん。
ただ一工程だけ、材料をよく混ぜ合わせながら生地をまとめていく作業だけは、
生地がこね上がったら、容器の中に入れ、生地が膨らむのを待ちます。一次発酵です。
講座では、その間、津田さんから、白神こだま酵母についてのお話を伺いました。
生地はスケッパーを使い、二つに分割。ベンチタイムを経て、成形です。
一つはそのままめん棒でひらたくして、ピザ台に。
そのピザ台の上に、
大地を守る会のタマネギやトマト、ピーマンなどの野菜のほかに、
マッシュルーム、ソーセージや、ツナ缶、ホールコーンを
お好みに合わせてトッピング。オーブンへ。
一方プチパン生地も成形し、2次発酵させてから、パンの上部に切れ目を入れて、
焼き上がりがこちら。講座では、昼食にピザを皆さんでいただきました。
自分で作った焼きたてのピザは、きっと格別でしょう。会場から「おいしい!」という言葉が
あちこちできかれました!!
奇跡といえる自然の酵母•白神こだま酵母だからこそできる「引き算のパン作り」が
サラ秋田白神にはあります。
大地を守る会で毎週取り扱いのパン:
サラの白神(ソフトフランス) 1コ
これを多くの方に手軽に楽しんでいただけるようにと、
サラ秋田白神と相談し、現在"ピザ台"を開発中なのです。
3月ごろにはご注文いただけるかもしれません・・・。
2012年10月 3日
スウィーツソーパー・スキンケア講座を開催しました
今回は、スイーツソーパーの基礎化粧品、マッサージ用のオリジナルブレンドオイルなどのほかに、
2012年9月26日
モロッコガスール紀行 洗浄力と保湿力をそなえた粘土(クレイ)
みなさん、「ガスール」をご存じですか?2012年4月20日
日本の手仕事を守ること
2012年3月19日
イベント・アルガンオイル紀行を開催しました!
今週配布の『ツチオ―ネ』114号28ページ 雑貨特集のなかの2011年8月17日
2011 米生産者会議報告 in 北海道
今回「お米の生産者会議」が行われたのは、「涼しく短い夏」というイメージの北海道でした。
講演して頂いたのは、菊池治己先生。元上川農業試験場長。
まずは、北海道の開墾の歴史から。
森林を開墾して水田にしたそうですが、ユンボもない時代に相当大変なことだったと思います。
田んぼに残る木の切り株が当時の苦労を伺い知れます。
稲作は、明治10年頃からどんどんと北進していったそうです。
明治33年を見ると、ちょうど今の札幌辺りまできています。
ちなみにこの年は、エゾオオカミが絶滅してしまった年でもあります。
北海道は、やはり内地と違って寒い。
4年に一度は冷害に見舞われるという状況があって、以前としてそのリスクはあるそうです。
そんな厳しい環境条件の中、育種をどうやって進めていったのか?
育種のプロジェクトが始まったのは1980年。なんと、今から30年以上前にさかのぼります。
稲は普通に作ると1年に1作しかできませんが、もし1年に2作、3作とできれば、
育種のスピードを早めることができます。
それを実現する為に最初は鹿児島県や沖縄県にお願いして作ってもらったこともあったそうです。
その後、道南農試に大型の水田温室を用意し、2期作の体制を整えました。
30年で60年分の仕事ができるというわけですから、すごいことです。
冷害に強い個体を選抜する為には、人工気象室も用意。
「冷害に強く、生産量も多い」という性質だけではお米は売れません。味も重要な点です。
そこで「北海道のお米はまずい」といわれる理由を分析したところ、
アミロース含有量が低くなりにくい為、粘りが無くなりおいしくない、ということが判明。
(アミロースが0になるとモチ米になる)
夏場に高温になりにくい北海道では、どうしてもアミロース含有量が低下しないという
気候的要因が良食味をはばかっていることがはっきりしたのです。
そこで、低温下でもアミロースが低くなる系統を作るという育種目標が掲げられました。
その為に、様々な品種を導入。
「おぼろづき」に至っては、なんと新規の低アミロース遺伝子を見つけ出すこととなりました。
カリフォルニア米で有名な「国宝ローズ」の血も入れたんですね。
正直、これには執念と気合いを感じました。
また、純系を短期間に作る為にも重要な葯培養の技術も導入。
教科書ではよく習う技術の1つですが、葯培養で実用品種を作った例というのは
あまり知らなかったので、非常に興味深く話しを伺っていました。
このような工夫と努力が実って、北海道の寒い気候でも育ち、
しかも高アミロースにならないという品種が誕生したわけです。
食べ比べをしてみましたが、「おぼろづき」「ゆめぴりか」には正直びっくりしました。
炊き加減もあったのかと思いますが、食べ比べの値を集計しても
コシヒカリより上の評価がついていました。
これだけの時間と努力をしてきたのですから、「素直に評価したい!」と思いました。
話の終わりに、産業用大麻の話がありました。
麻は、どうしてもマイナスの側面ばかり取りざたされますが、
THC(向精神薬)を殆ど含まない産業用大麻というのがあります。
大麻は本来伝統的に日本で栽培されていた作物で、植物体は繊維やプラスチックとして、
また「実」は大変栄養価に富んだ食料として我々に大きな恵みを与えてくれる植物です。
最近では、その秀でた成長力と吸肥力から、放射性物質を吸収してくれる可能性についても
示唆されています。
この植物の持つポテンシャルを日本でももっと活用できる日がくればいいですね。
最後に気になった生き物を一つだけ。
北斗会の水田に生えていた糸状藻の一種、アミミドロ。
過去の観察経験を踏まえてお話すると、水田では、温度が低い時期にサヤミドロが出現し、
その後アオミドロやアミミドロなどが出てきます。
サヤミドロは非常に細い細胞でできていて、イネには殆ど影響を与えません。
初期にこれがあることで抑草効果もあることが報告されています。
アオミドロは、場合によってですが風などで一カ所に集まってしまうことがあり、
その結果イネを倒してしまう害も報告されています。
アミミドロは、全体がネット状に繋がっていて風の害を受けにくく、
場合によっては抑草効果もあります。
田んぼに生えている藻は、全部アオミドロだと思っている人が多いですが、
同じように見える生き物でも、時期や環境によって種類が違っているという状況があります。
地味な側面ですが、そんな生き物の営みもあることを知って頂けると嬉しいです。
以上、北海道生産者会議の報告でした。
CSR運営委員・陶武利
2011年5月20日
鎌倉にて 手仕事ものがたりイベントを開催しました
3月11日の東日本大震災後、余震や計画停電等の影響により、
大地を守る会の多くのイベントが中止となりました。
そのなかで、『NEWS大地を守る』3月号特集「日本の手仕事文化を見直そう」で
登場していただいたもやい工芸・久野恵一さんにお話いただく
イベント「手仕事ものがたり」は予定どおり、
4月28日に開催することになりました。
ゴールデンウィーク直前のイベント当日はからりと晴れたとても気持ちのよいお天気でした。
もやい工芸のお店は鎌倉駅から徒歩10分ほど。
お店までの道は鎌倉の美しい街並みを歩きます。
緑はいきいきとし、心に迫るものがありました。
もやい工芸のたたずまいです。情緒あふれます。
こちらがもやい工芸のお店。
店内で行われたイベントのようすです。
たくさんの手仕事の作品に囲まれて、出席したみなさんは、
久野さんのお話に耳をかたむけていらっしゃいました。
講師のもやい工芸店主・久野恵一さん。
日本の地域的な人々の気質をベースに物づくりの状況やあるべき姿を
独特の視点で解説してくださいました。
久野さんの「手仕事」の定義はあたたかみがあって、庶民に手が届くもの。
「使う」ことを念頭に置いて作られた品々です。
現代日本の手仕事は危機的状況にあります。
安価な工業製品が出回り、大量消費されるようになった現代において、
手間とコストがかかる手仕事の需要は減り、手仕事の後継者不足が問題です。
久野さんは、日々の生活のなかで手仕事製品を使う人たちが増え、
そのことが職人たちを支え、手仕事文化が活性するのだと教えてくださいました。
日本の自然や生活と結びついてきた手仕事のぬくもりを
日々の生活で使うことが毎日の私たちの幸せにつながり、
そのことは日本社会の豊さにつながることを実感した
久野さんのお話でした。
注文書№126と同時配布(6月6日~10日)の『雑貨ツチオーネ』2ページで
もやい工芸の商品(沖縄ガラスと蚊取り線香入れ)をご紹介する予定です。
そちらもぜひご覧ください。
2011年2月 2日
ネパールからスパイスの生産者がやってきました!
お久しぶりです。とよまること豊島洋です。
1月28日(金)にスパイスの生産者をお招きして勉強会を開催しました。
講師は22歳のイケメン青年アンキートさんです。彼はネパールのスパイス生産者団体SHSを代表して
日本にやってきました。SHSはSpicy Home Spicesの略称。大地を守る会は、フェアトレード団体で
あるネパリバザーロを通して彼らのスパイスとそのスパイスを使った加工品を販売しています。
午前10時からの講座には22名の会員の方々が集まってくれました。中央がアンキートさん。
向かって左側がネパリバザーロ副代表の丑久保さん、右側が同じくネパリバザーロの内藤さんで
す。
アンキート・ラジバンダリさんです。SHSは、小規模な事業体でスパイスの加工を行っています。
ネパールの各産地から生の状態で集められたスパイスを加工しパウダー状にしていますが、
全て有機的な環境で行われています。
SHSは、アンキートさんのお母さんであるシタラさんが2000年に二人の仲間と始めたビジネス。
紆余曲折を経て現在は、8名のスタッフを抱えるまでになりました。
SHSの設立目的は以下の3つ。
●高品質のスパイスを生産し、食の品質を向上させ、有機スパイスの市場を広めること。
●教育を受けることができないため、収入が低い女性たちに就業の機会を与えること。
●地方に住む農民たちに海外の市場へ販売する機会を与えること。
今後は販売量を伸ばして、より多くの地方に住む農民たちの生活向上に寄与したいとのことです。
同日夕刻、海浜幕張事務所で職員向けに同様の講座を開催しました。
大地を守る会 国際局担当 豊島 洋
2010年12月 3日
江戸切子のお話 伝統を受け継ぐものづくり
晴天の12月2日(木)。
大地を守る会六本木事務所で江戸切子のお話講座を開催しました。
建物に隣接する桜の木はその葉を真っ赤に色づかせ、
会場3階のくもりガラスに、シルエットのように浮かび上がります。
きれいな光が会場にさしこみ、
ガラスがテーマの講座にぴったりのお天気です。
講師は、江戸切子制作会社のフォレスト・鍋谷孝至さん。
作品を目の前に、江戸切子の歴史から、フォレストのこれまでの取り組み、
そして現在にいたるまでを、幅広くお話いただきました。
ご自身、日々の生活のなかで、江戸切子を使って、生活を楽しまれる様子が、
伝わってきました。
そのなかで鍋谷夫妻が毎日の晩酌で愛用されているグラスのご紹介がありました。
そのグラスでビールをいただくと量を飲まなくても、ビールのおいしさを堪能でき、
年間でビールの消費量が200本以上減ったとか。
同じビールでもグラスの違いがさらにそのビールのおいしさを引き立て、
結果的に家の会計の節約になるなんていいですね。
鍋谷さんに、お持ちいただいたこれまでのフォレストの作品です。
大地を守る会でご紹介したグラスもあります。
美しさと丁寧な職人仕事の息吹が伝わる人気のフォレストグラスです。
こちらは江戸切子を削る道具のひとつです。
切子の模様ごとに使う道具をかえて制作します。
職人さんがガラスを吹き、さらに、模様ごとに道具をかえて、模様を誕生させる...
時間と手間をかけて初めて江戸切子は誕生します。
江戸切子のお手入れも実演いただきました。
お使いになっているのは、大地を守る会の台所石けんとナチュロンキッチンスポンジ。
江戸切子を洗ったあとの拭く工程は会場のみなさんとご一緒に。
使用しているのは、アバンティのオーガニックコットンふきんです。
会場のみなさんには缶入りのお茶をご用意し、缶から直接飲む場合と
こちらのグラスに注いで飲む場合と比較していただきました。
あらふしぎ!グラスに注いだお茶に、会場から「さらにおいしくなった~」とのお声が。
こちらのグラス、実はグラスが唇に触れると同時に、飲み物がなめらかに喉に
流れ込むよう作られているのです。
フォレストの鍋谷さんと醸造技術に精通した戸塚昭さんとのコラボレーションから生まれ、
口のなかにいれたときに、日本酒のおいしさを引き出す工夫がされています。
そのため日本酒はもちろん、お茶や水もおいしく味わうことができるのです。
ちなみに上のグラスは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 北辰」
北辰は北斗七星のこと。グラスには6つの星が刻まれ、
液体を注ぐことで、7つめの☆が浮かび上がる趣向です。
飲んで、見て、触って楽しめます。
こちらは「切子グラス 杜康(とこう)の玻璃(はり) 魚子」。
液体を注ぐことで、グラスの中に模様が!新たな世界が広がります。
江戸切子は光の変化で表情が変わります。
講座終了後に、多くの参加者が会場に残って、その美しさを楽しんでいらっしゃいました。
手仕事ならではの趣向と、丁寧な仕事から生まれた江戸切子のグラスが
あるだけで、どれほど、毎日の食卓が楽しくなるだろう...。
そのことはきっと心の豊かさにもつながるだろう...。
きっと参加者のおひとりおひとりが感じられたのではないでしょうか。
講座終了後のみなさんのいきいきとした表情を拝見し、そう思いました。
2010年11月12日
馬油講座を開催しました
10月7日(木)初めて馬油講座を開催しました。
大地を守る会で取り扱いをしている日本創健のナチュラル馬油。
乾燥の季節になると会員の皆さんからご要望をいただく人気商品です。
このナチュラル馬油は他の馬油と使用感が違うとのお声もきかれます。
では、なにが違うのでしょう。
日本創健の本村明紀さんからお話をいただきました。
講座は午前の一般編と午後の出産・子育て編に分けて行われました。
こちらは午前の講座のようす。
もともと日本創健の馬油が誕生したいきさつは、生まれたお子さんがひどいアトピーであった創始者の
お子さんを想う気持ちからでした。
「子どものアトピーを少しでも楽にしたい」と日本創健の創始者は食肉加工業者であった職業を
生かし、御自分でお子さんのための馬油を研究されたとか。
そういう子を想う親の愛情から誕生した馬油の品質は、現在もなお、日本創健の製造理念として、
受け継がれています。
合成着色料、合成香料はもちろん不使用。
原料は厳選された馬のタテガミ下部脂肪のみとこだわり、伝統的な低温抽出法で丹念に製造
されています。
こちらは午後の出産・子育て編のようす。
お子さんが自由に遊ぶ中、少人数で講座出席者同士のコミュニケーションもあり、
一体感のある雰囲気でした。
午前の講座で、各机をまわり、参加者おひとりおひとりの手に適量(米粒分くらい)の
馬油をのせる本村さん。
容器から出された馬油が想像以上にのびて、驚かれる声も聞かれました。
手に塗られた馬油をぬるま湯にひたしてみます。ふしぎ・ふしぎ。油が浮きあがりません。
実はここに、日本創健のナチュラル馬油のすばらしさのひみつがあるのです!
日本創健では、馬油を一般の人の体温より低い35℃の低温で、ゆっくりと時間をかけて抽出します。
低温で抽出された馬油は、肌にしっかりとなじむのです。
そのため、水仕事や入浴前に馬油を使用することで、皮膚のバリアとなり、お肌ケアに効果を
発揮します。
また、このナチュラル馬油の特長は、良質な油である証のα(アルファ)-リノレン酸がしっかりと
残っています。
α(アルファ)-リノレン酸は熱に弱く、高温で大量に抽出する製法だと、成分が壊れてしまいます。
しかし、こちらの馬油は低温抽出。
α(アルファ)-リノレン酸がしっかりと残っています。
一口に馬油といっても、いろいろあるのですね。
「馬油は整髪にもおススメです」と本村さん。
本村さんご自身、毎日の生活のなかで、馬油をフルに活用されている様子でした。
日々の経験も交えての本村さんのお話はいきいきとして、ユーモラスいっぱい。
とてもわかりやすいものでした。
大地を守る会ではおなじみのナチュラル馬油。その魅力を再発見した一日でした。
大地を守る会 交流局 小木曽隆子
2010年8月24日
はたまる商品お披露目会&試食会
ユージこと大北雄二です。
8月4日(水)にカフェ「ツチオーネ」自由が丘店で、
はたまる商品のお披露目会&試食会を開催しました。
はたまるとは、35周年をむかえた大地を守る会が提案するあらたなプロジェクトのひとつで、
「畑まるごと 実から種まで 乾燥プロジェクト」の通称です。
豊作時に余った野菜や果物や、形が悪かったり、割れていたり、サイズが大きすぎたり
小さすぎたりする「企画外」の野菜や果物をドライチップやパウダーにして販売したり、
加工品に活用しようというものです。
びんに入っているのが、パウダー。袋に入っているのが、ドライチップやドライスライスにしたものです。
生産したのは、「大地を守る会の備蓄米・大地恵穂」の生産者法人でもあるジェイラップ(福島県須賀川市)。
写真は、代表の伊藤俊彦さん。
野菜や果物ならなんでも乾燥させてしまうというからすごいです。
しかしその陰では、何日も徹夜が続き、開発に2年9か月もかかったそうです。
まずは、ドライチップをそのまま食べてみよう、ということで
右上の赤いものから時計まわりに、
アイコ(トマト)、ミディトマト、プラム、バナナ、パイナップル、とうもろこし。
なるほど、味はとても濃いです。
通常の乾燥設備では、高温乾燥(60度以上)で短時間で乾燥させてしまうのですが、
ジェイラップでは、低温(20~30度)でじっくり乾燥させるので、細胞組織を壊すことがないので、
栄養価が高いのだそうです。
さらに今回はカフェ「ツチオーネ」にパウダーやチップを使って、お菓子やパンなどの
試作品を作ってもらいました。
写真は、にんじんパウダーのケーキと、トマトパウダーのシフォンケーキ。
さらにオニオンスライスのパン、とうもろこしのパンとスープ、にんじんのクッキー、
わさびのマカロン、トマトのグリシーニ
食べてみていただいた感想はどれも好評でした。
100種類をこえるパウダーやチップ。10月下旬に最初の商品が販売されます!
参加者から人気が高かったのは、
わさびや、柑橘系のパウダー。ドライきゅうりも評判が良かったです。
はたして最初に採用される商品はどれになるでしょうか?
さて、参加者のみなさんには、お土産として、しょうが、とうもろこし、ねぎのパウダーをお持ち帰り
いただきました。
そして実際にどのように使ってみたか、写真と感想を送ってもらうよう、お願いしました。
次回は、寄せられた写真と感想を紹介したいと思います!
大地を守る会 交流局 大北雄二
2010年8月10日
夏休みに学びました! 石けん工場見学会
7月28日(水)に横浜にある太陽油脂株式会社の工場で、小学生親子参加企画・石けん工場
見学会が開催されました。
梅雨明けから続く連日の猛暑のなか、40名の親子が集まりました。
会議室に集まって、講師の太陽油脂の長谷川治さんより、石けんとは何かについてお話が
ありました。しっかりとノートを記録する熱心なみなさんの姿が印象的でした。
実験を交えて、視覚的にもわかりやすい内容です。
お話のあと、参加者は工場見学に出発です。
ガラス窓の向こうでは実際に太陽油脂の石けん製品が作られています。
毎日使う石けん製品が目の前でつくられていく様子を目にする参加者のみなさん。
パッケージを指差し、「おうちで使っている!」と教えてくれるお子さんもいました。
大人の皆さんからは「想像以上に少量づつで作っている」「手作業が多いのに驚いた」という
お声も聞かれました。
大手食品会社に納品前の食用油の缶が積み上げられています。
「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした食用油を取り扱う会社。
その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。
再び会議室に戻り、長谷川さんから石けんと合成洗剤の違いについてお話を伺ったあと、
子どもたちがお待ちかねの石けんキットを使った、オリジナル石けん作り。
袋の上から石けんをしっかりと練り込み、型に入れて成形します。
成形した石けんの上に押し花を貼ります。
「きれいだから使いたくない」そんなお子さんの声も。
夏休みの思い出と共に、世界でたった1つの石けんが子どもたちの手のひらのなかで生まれました。
2010年7月29日
「千葉畑の会・スイカ食味会」に行ってきました!
とらちゃんこと虎谷健です。
皆さんは7月の3連休、どのように過ごされましたか?
大地を守る会では海の日の恒例イベント「千葉畑の会・スイカ食味会」を今年も行いました!
今年は春先に寒さが続いた為、スイカの苗の生育が心配されました。
スイカ食味会で食べさせてもらうスイカは、この交流会のためだけに作られている品種もあるため、
生育が心配。
でもさすがプロです!どのスイカもぴたりと交流会に合わせて熟期を迎えていました!
会場の千葉畑の会の内田さんは代々続く農家さん。交流会会場となる納屋も広くて立派です!
柱も梁も太い!
こちらは出荷を待つスイカたち。「食べてみて~!」と訴えているようです。
家族の人数が減ってか小玉スイカが人気のようですが、やはり夏に一度は大玉スイカをガツン!と
食べたいものです。
この夏、我が家では親戚が集まってバーベキューを楽しみますが、大玉スイカもぬかりなく手配しました!
大ぶりに切ったスイカにかぶりついて種をピュッ!ピュッ!と飛ばしてお行儀ワルで楽しみます。
夏のイベントには欠かせません!
いよいよ食味会の開始です!
6種類のスイカ(祭りばやし・縞王・新三山・タヒチ・ゴールデン旭都・マダーボール)を食べ比べました。
昔からのロングセラーの品種から、今ではもうあまり見なくなってしまったもの、それぞれの特徴や
どこが難点だったか、などを経験を交えて教えてくれます。
プロのスイカ農家さんから聞くスイカの種類の変遷は興味深いです。
テレビの取材も入りました!
みんなでスイカを頬張りながら記念撮影。美味しそうですね!
スイカをたっぷり堪能した後は畑の見学です。
説明は内田和洋さん。「スイカの交配はミツバチで行うんですよ~。」と。
8月に入ると秋に出荷する人参を蒔くそうです。「人参は水が好きなんです。水やりが大変なん
ですよぅ~」とのこと。暑い中ごくろうさまです。
子どもたちはさっそく虫取り?いえいえ、畑見学の時に草取りのお手伝いをしました。
この作物は落花生。脇に生えている草、スベリヒユとちょっと似ているので要注意、です。
ちなみにこのスベリヒユ、茹でてマヨネーズで食べると美味しいとのこと。
生でかじってみるとクセもなくほんのり粘りがあって「夏野菜」という感じでした。
さっそく我が家に帰って試食。お酢好きの我が家では酢醤油が評判良かったです。
「雑草」から「夏野菜」に昇格です。さらに「タダで生えてくる。」という特徴が評価されて「夏野菜の定番」
まで2階級特進も間近か、か!?(笑)
暑い中、黙々と草取り体験に取り組んでいただきました。
みんなで一斉に草取りをしてすぐにきれいになりました。
畑見学&草取りお手伝いを終えて会場に戻ると、とうもろこしとジャガイモを頂きました。
すべて内田農園ものです。美味しかったです。
子どもたちは大根を洗う水槽で水遊びです。楽しそう!
内田さんの畑に隣接する雑木林は生き物の宝庫。
稲作体験田企画の自然ガイドでもおなじみの生き物はかせ・陶武利さんに、今年も自然観察ガイドを
お願いしました。
さて、どんな生き物が見つかるかな?
ノコギリクワガタをゲット!
全部で15匹のカブトムシ、クワガタ、玉虫を捕まえました!
「こんなに獲って大丈夫?」という声もありましたが、陶さんによると「雑木林がしっかりしているから
このくらい獲ってもびくともしませんよ。」とのことです、ご安心を。
確かに、毎年イベントの際にこの林からは数十匹の虫たちをわけてもらっていますが、虫が減って
いる様子はありません。
今回の自然観察会のサプライズは日本の国蝶でもあるオオムラサキを見つけた事です!
長年、自然観察を行っている陶さんも「力が強い蝶です!興奮しました!」とのこと。嬉しそうですね!
前回は千葉県では珍しい、ヒラタクワガタも見つけました。この雑木林の豊かさが伺えます。
オオムラサキはこのあと逃がしてあげました。
自然観察も終えて会場に戻って今回捕まえたクワガタとカブトムシを欲しい子どもたちに分けました。
人数分はいないのでじゃんけんで持ち帰れる人を決めました!
真剣勝負のじゃんけんです!負けて泣いちゃう子もいませんでした。みんな、立派だな!
集合した時に行った目方当てクイズの当選者には目方を当てたスイカをプレゼント!
15.1kgの堂々とした大玉スイカです。
交流会を終えてセミの声に送られて帰る夕暮れの内田農園。
左奥のこんもりした屋敷林(?)が内田さんのお宅です。トトロが居そうな大きな木ですね。
こんな農村らしい風景がずっと保たれる事を祈りたいです。
皆さんも国産農作物を買い支えて、農家さんを応援してくださいね!
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年7月23日
プロから学ぶ鰹節の削り方教室を開催しました
今年も株式会社伏高商店の中野克彦さんをお迎えして、
プロから学ぶ鰹節の削り方教室を開催しました。
今年の会場は、東急大井町線九品仏駅前にあるカフェ「ツチオ―ネ」自由が丘店です。
講師の中野さん。講座のはじめは、かつおぶしの削り方について口頭で説明がありました。
そのあとは、実際に鰹節削り器をつかった実習です。
講座で用意した削り器のほかに、参加者のなかには、削り器を持参される方々もいらっしゃいました。
参加者一人ひとりに丁寧に削り方の説明をされる中野さん。
これまで「上手く削れない」「粉のようになってしまう」...と台所にしまいがちになっていた削り器に
スポットライトがあたったようです。
かつおぶし削りは身体全身を使う作業です。
「おなかすきましたね」のお声も。
お待たせしました。カフェのランチの登場です。
本日のメニューは、10種の野菜のベジナムル丼です。
やさしく自然でそれでいてバランスのとれた味付けが人気のカフェ「ツチオ―ネ」定番メニュー!
そして、今回の企画のために特別にご用意した豆腐と野菜の小鉢付き。
削ったばかりのかつおぶしと一緒にいただきます♪
なごやかな雰囲気のなか、かつおぶしのお話しは続きました。
2010年7月 2日
太陽油脂工場見学に行ってきました!
今日は、2010年4月28日に開催れた太陽油脂工場見学について、ご紹介します。
太陽油脂の長谷川治さんの講座でスタート。
石けんとはなにか、合成洗剤との違いをユーモアを交えてお話しいただき、会場が笑い声に
包まれることがしばしば。
長谷川さんのお話しは、実習や実験を取り入れて、視覚的にもわかりやすい内容です。
ちなみに、一番手前の女性が振っているのは、石けんの原料をいれたペットボトルが入った袋。
一日みんなで順番に振り続けます。さて、講座の最後にはどうなっているでしょうか?
お話しの後はいよいよ工場見学へ。
工場の敷地内なので、トラックやフォークリフトには気をつけます。
上の缶は、太陽油脂から大手食品会社に納品する食用油。
「太陽油脂」のお名前からもわかるように、太陽油脂は天然の油脂を原料とした
食用油を取り扱う会社。
その食用油を原料に、パックスナチュロンの製品が生まれるのです。
工場の見学コース。ガラスの向こうで石けんが作られます。
工場見学中も、参加者から参加者へ石けん原料の入ったペットボトルが手渡され振られます。
こちらは、石けんを乳化する作業スペース。
乳化とは、混ざり合わない2つの液体が均一に混ざっていること。
ここでは、水と油を石けんで乳化させて、UVクリームやハンドクリームなどを作っています。
工場見学が終了し、お話しの部屋に戻りました。
参加者同士が協力して、ずっと振られ続けたペットボトルのなかで、
ドロドロの石けんができあがりました。
最後は、石けんキットを使って、オリジナル石けん作り。
袋の上から石けんを練って練って型に入れて出来上がり!
石けん作りの間も、質問が続々と出されました。
出席者の石けんへの関心の高さがうかがえる時間でした!
2010年7月 1日
「たまなびファーム」大豆の種まきをしました!
とらちゃんこと虎谷健です。
文化放送・玉川美沙さんの「たまなび」とのコラボで始まった「たまなびファーム」。
大豆の種をまくために埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんをスタッフの皆さんと一緒に訪問しました。
番組の中でのたまちゃんの子分役(いちおう、「たまなび学園・研究員」という肩書があるようですが
虎谷には「子分」に見えてしまいます)「青春ダーツ」の田中泰宏さんが現地へ来てくれました。
今日はたまちゃんがいないので田中さんにはビリー隊長も逃げ出すようなブートキャンプ並の
重労働を課してあげようと思案中(笑)。
まずはお世話になるヤマキ醸造さんに併設の食事処「糀庵」にてお昼ごはんです。
豆乳を練り込んだうどんにゴマだれ、湯葉、蒸野菜、じゃこを使ったがんもなどヤマキ醸造さん
らしい食事が並びます。
食事をしながら打ち合わせを行いました。
食事が済んでさっそく畑に出ました。あらかじめ畝を作っていた場所に種を植えてもらいました。
大豆はお米の「田植え」のような派手な見せ場がありません。ひたすら畑に種を落としていく
地道な作業が続きます。
地味な作業ですが調子に乗って来ると、手は動かしながらも頭の中で色々な事を考える時間が
生まれて心地よくなってきます。ランナーズ・ハイならぬファーマーズ・ハイ(?)かもしれませんね。
田中さんにはこの感覚を体験してもらいたくてこの作業をお願いしました。
うしろではスタッフの方が自主的に草取りをしてくれています。
背中に汗をびっしょりかくほど熱心に草取りをやってくれ「いやぁ、気持ちいいのもですね!」
普段、空調の効いたビルの中で仕事をしている皆さんには新鮮な経験だったのでしょう。
田中さんもリフレッシュしながらギャグの5つや6つは考えられたかもしれません。
「いかがですか?リフレッシュできました?おもしろいギャグでも浮かんだんじゃないですか。」と
聞いたところ「へ?」という顔。
さては今日の晩飯は何にしよう、とか今日はこれで終わりかな...とか大したことは考えて
いなかったのではないですかな?
大豆を播種した後はちょうど収穫期を迎えていたじゃがいも掘りも体験してもらいました。
畑の後はヤマキさんの工場見学を行いました。
醤油の搾る様子を実演、説明してくれているのはヤマキ醸造の大地を守る会営業担当の筒井さんです。
うしろにいる麦わら帽子の方はいつもイベントでお世話になっている角掛さん。
どこから見ても農家のお兄さんですがヤマキ醸造の取締役さま。実はとてもえらい方なんです。
今日の取材に来て下さったスタッフの皆さん。今日は蒸し暑い中お疲れ様でした!
たまなびファームの看板裏に田中さんにひとことギャグをかましていただきました!
「たまなびファーム」の様子は「玉川美沙・たまなび」の番組の中の「たまなび学園」というコーナー
(毎週金曜日16:35頃)の中で不定期に11月の大豆収穫までお知らせしてゆく予定です。
大豆は地味な作物ですが日本人の食生活に欠かせない大切な穀物ですので、このような番組を
通じて多くの方に関心を持ってもらいたいと考えています。
皆さんも大豆製品、たくさん食べていますか?
大豆は「畑の牛肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、タンパク質、脂肪を多く含む穀物です。
お米はでんぷんを多く含むので、大豆と米を食べれば体に必要な三大栄養素を摂る事が出来て
しまうのです!日本食の定番のご飯とお味噌汁だけで体に必要な栄養素が取れてしまうという
ことはすごいことですね。
これに冷ややっこと野菜、ちちっとあぶった魚、願わくば冷酒が加われば黄金のメニューでございます!
こんなメニューで満足できてしまう日本人って質素に見えて実はとても豊かなんですね。
ラジオのリスナーのみなさんにも、質素だけれども豊かな食、その食を支えている農家さん達の
仕事に関心を持ってもらえるといいなと思っています。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年5月21日
GWはSW? ゴールデンウイークにソーセージ教室を3回行いました!
とらちゃんこと虎谷健です。
皆さんはゴールデンウイークをどのように過ごされましたか?
大地を守る会ではゴールデンウイークに人気の「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を3回行いました!
ゴールデンウイークは観光地などへ出かけても交通渋滞や混雑が激しくて疲れちゃうはず。
自宅でゆっくり過ごして、ソーセージ教室に参加して、作ったソーセージを夕食のビールのお供に乾杯!
・・・そんなゆったりした休みを過ごして日々の疲れもCO2の排出も減らしちゃいましょうよ!
というご提案でございました。
3回行ったソーセージ教室のご報告です!
中津ミートの松下憲司さんとスタッフの太田雄大さん。
今回3回連続開催ということで講師見習&弟子として太田さんに白羽の矢が。
太田さんは大地を守る会の営業担当でもあります。今日の参加は業務命令でしょうか?(笑)
参加者の皆さんが集まりました。さっそく見本のソーセージ作り開始です!
今回、講師見習いの太田さんの方には大地を守る会職員のサポートがついてるぞ!
松下さん、一人でちょっとさびしそうです。
ソーセージ完成です!二人とも良い出来ですね。・・・松下さんの方がソーセージの出来に少し
キレ・ハリがあるようです。経験の差ですかな!?
さっそく家族ごとにコネコネ開始です!
太田さんも皆さんのお手伝い
どんどんできてきます。うまくとぐろを巻いていますよ。
できました!
松下さん自慢のアイスバインを入れたポトフもできました!今回も完食目指します!
どんどん食べてね!肉の塊のように見える物はアイスバインの骨です。いいダシがとれます。
おにぎりもおいしそうです。
にぎやかなお昼ごはんです。
養豚、ソーセージのお話は太田さんが担当。カンニングペーパー片手にがんばっております。
社長が隣で聞いているとやりにくいですよね。(*^_^*)
こちらは2日目の5月2日の回。今回は松下さん一人です。
太田さんは4日の本番を控えて手伝ってくれるスタッフを探し回っていたようです。
松下さんのお手本を見た後はさっそく開始!楽しさが伝わってくる表情ですね!
初めての生のお肉でびっくり!かな。
コネ作業が順調に進んで腸詰め作業へ。見守る松下さん。
上手です!
「前回参加した時は下の子がお腹の中にいました・・・。」とのこと。
何度も落選してしまい申し訳ありません!キミもこれで家族の話題に入れるね!良かった!
熱心に養豚についてお話をする松下さん。本当に豚が好きな事が伝わってきます。
今回、松下さんは将来叶えたい夢について語ってくれました。
松下さんの夢とは、子豚から成長中の豚まで消費者の皆さんが訪問して親しんでもらえる場を作りたい、
ということでした。
豚と触れ合えるだけでなく、最終的にはその命をいただいて「自分たちはこの命に活かされているんだなぁ。」
と気付いてもらえるような、ちょっと重いテーマまで含んだ構想のようです。
畜産に関わっている生産者の皆さんはその命を頂くために動物を育てています。
どんなにかわいい子ブタも成長すれば屠殺され私たちの食卓にのぼる肉になるわけです。
普段は陽気な畜産農家が、お酒の席で「出荷トラックに載せた時、それまで見たこともないような
悲しい目をするんだよな。」とぽつりと漏らした事がありました。
都会で暮らしている私たちより命について考える機会が多いにちがいありません。
小さな生き物を傷つけたり、軽々しく人の命が奪われるような事件が多発する昨今。
他の生き物の命を頂かないと私たちは1日たりとて生きてゆけないという事を再認識させてもらえる
ような場は必要かもしれません。
3日目の5月4日の回です。太田さん、講師デビューでございます。
サポートに後輩の石川悟さんを連れて来てくれました。
太田さんと石川さんは大学の先輩後輩の仲。ゴールデンウイークにも関わらず駆り出されてしまったようです。
どこの世界でもセンパイの言う事は聞かないといけませんな(笑)。
まずはお二人でお手本作り。上手にできました。
作業開始です。
お一人参加の方にはサポートがつきます。
結い作業。結構パンクさせてしまうんです。慎重に!
ソーセージ作りお疲れ様でした!
お昼ごはんです。
ポトフにお代わりの行列ができました。
たくさんあるのでどんどん召し上がってください!
今回も無事終了しました!
50人以上の方がソーセージ作って食事食べて出たゴミはこれだけです!
ゴミと無駄がでないように工夫したエコ企画です。スタッフも帰りが楽で大助かりなんです!
参加された皆さんの感想をちょっとここで紹介!
「松下さんのお話はとても楽しかったと同時にご自身の仕事に誇りと自信を持たれている姿に
うらやましくなってしまいました。素敵な生き方だと思います。」(YAさん)
「ソーセージ作りにかける情熱が強く感じられました。だからおいしくて安全な製品ができるんですね、
ますます好きになりました。」(MKさん)
「様々な取り組みに頭が下がります。少年のような好奇心と期待の念がこもったまなざしと、未来を
担う子どもたちへの深い愛情を感じ、感動しました。」(TYさん)
皆さん、たくさんの感想をありがとうございました!
皆さんからお預かりした感想はちゃんと松下さんにお届けします。
大変人気の中津ミートさんの手作りソーセージ教室。
これから気温が上がる夏の間はしばらくお休みになりますが11月頃からまた再開したいと思っています。
今回は参加できなかった皆さん、ごめんなさい。次回もぜひまた応募してください!
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年5月20日
バングラディッシュ訪問しました!
とよまること豊島 洋が、2010年3月にバングラディッシュのNGOタナパラ・スワローズを訪問しました!
このNGOは、フェアトレードカンパニーを通して、大地を守る会に衣類を提供してくれている団体です。
やっぱり、実際に見ると聞くのでは大きな違い!知らないことがたくさんありました。
以下その簡単なご報告です。
首都ダッカの町はこんな感じ。人力車と車が混ざって走るカオスな世界です。
ここはキリスト教系のNGO「メノナイト中央委員会(MCC)」の事務所。代表のギャスディンさんに
話を聞きました。
MCCはパキスタンからの独立戦争の時に土地を追われた難民たちに食料支援を行ったNGO。
現在は様々な社会奉仕活動を続けていて、女性に就職の機会を与える仕事などをしています。
大地を守る会はJR東京駅のエキュート東京に「大地を守るDeli」というお店を出店しましたが、
そこで販売予定のショッピングバッグの製作を依頼しているのがこのNGO。
秋口には出来上がってくるでしょう。
左側の女性は、フェアトレードカンパニー(株)代表のサフィア・ミニーさん。
ロンドンからかけつけてくれました。
ダッカからバスで約4時間。ガンジス河の支流が近いタナパラ村に到着。NGOタナパナ・スワローズ
の入口です。
右の入口を入ると子どもたちが花束を抱えて待っていてくれました。
タナパラ・スワローズ代表のライハン・アリさん。
とても人当たりの柔らかい方ですが、悲しい過去が、、、、。
この村では、西パキスタン(現パキスタン)との戦争中、村の男性のほとんどが殺されてしまったとのこと。
幸いライハンさんは子どもとみなされ助かりました。村の大切な産業でもあるはた織は男の仕事でしたが、
残された女性たちがはた織を始めたそうです。
その支援を行ったのが、スウェーデンのNGOスワローズであり、このタナパラ・スワローズの創設団体でした。
では、衣類の製造行程を簡単に。
買ってきた綿糸(インド製が多い)を染めます。これはその洗いの行程。
染色した糸は、織機にセットできるようにボビンに巻きます。カラカラと軽快な音がしていました。
そしていよいよはた織りです。足と手を両方使いながらどんどん織り進みます。
もともと男の仕事だったというだけに力が必要です。敢えて電動式にはしていません。
私が持っているシャツの柄が、今ここに!!!こんな風に作られていたのかと改めて感動します。
フェアトレードカンパニーのデザインをもとにした型紙の数々。
型紙にそってカットされた布地が縫製チームにより立体的な衣類に仕上げられていきます。
敢えて昔ながらの足踏み式にこだわっているそうです。
返品された衣類を縫製チームで検討していました。
なぜ返品になるのか。日本人の求める品質と彼らが十分と考える品質の違いを話し合います。
返品を手にとって見るそれぞれの顔は職人のものです。
タナパナ・スワローズのもう一つの活動である学校教育。
約600名の子どもたちが学んでいました。学費は無料です。
こちらの行動にストレートに反応してくれるのが嬉しい!しらけていません。
タナパナ・スワローズで働く人たちのための託児所もありました。
ここはNGOグローバルヴィレッジも出資しています。
※グローバルヴィレッジは、フェアトレードカンパニー(株)と対をなすNGO部門です。
有機農業講座も開かれていたのには驚きました。1,600人の農民に有機農業指導を行っているそうです。
農薬による健康被害が多いのがその理由。また、自然なものではありますが、ヒ素による水の汚染も
大きな問題となっているので、その浄化活動も行っています。
さらにドメスティックバイオレンス撲滅のための講座も開かれています。
外に出てみました。田んぼの真ん中の立札。この田んぼはタナパナ・スワローズの主導で、
有機栽培をしていることがわかります。
田んぼ全景。草むしりをしている方のお顔は撮れませんでした。暑くて大変です。
以下バングラディッシュ番外編です。
バングラディッシュと言えばグラミン銀行。
銀行と言ってもりっぱな高層ビルで、事務室がたくさんあるような感じ。
総裁であるムハマド・ユヌスさんがノーベル賞をとった時の記念に活動内容が紹介されていました。
貧しい人たちの自立のために始まった少額金融(マイクロクレジット)はあまりにも有名です。
タナパラ村では、牛車が当たり前に使われています。ゆっくりのしのし歩いています。
日差しが強いので遅いくらいがよいようです。
これは木の棒に牛の糞をくっつけたもの。ギザギザに見えるのは手の指の跡。
乾かして煮たきの燃料にします。エコロジーな燃料です。勝手に「エコ棒」と呼びました。
夕日を背に農作業を終えて家路につく農夫。
西パキスタン(現パキスタン)と戦争中、後ろの麦畑で村の男たちが200人以上殺されたのだと
後で教えてくれました。
さらに奥にはガンジス川の支流があり、その向こう岸はインドです。
最後に乗ったバスは日本語が書かれたHINO製のバスでした。
日本を出ておそらく40年以上、酷使され続けてもなお現役です。モノを大切にすればここまで
使い込めるんですね。
今回の出張でタナパナ・スワローズの素顔が確認できました。
衣類を作るだけでなく、多角的に地域を支援しているNGOだったのは驚きです。穏やかだけど熱い
ハートをもった人々でした。
そして、現地の持つ伝統と技術を、おしゃれなデザインと結びつけて世に問うたフェアトレードカンパニー
は新しいフェアトレードの形なんですね。
大地を守る会 国際局 豊島 洋
2010年5月19日
エッセンシャルオイルのお話
今日は、4月15日(木)に開催した「ご家庭で自然の恵みをいっぱいに
エッセンシャルオイルのお話」講座についてご紹介します。
講師はハイパープランツ株式会社の川人紫さん。
大地を守る会ではハイパープランツ株式会社のアロマテラピー製品を
会員のみなさんにご紹介しています。
ご自分のこれまでの歩みを話しされる川人さん。
アロマテラピーとはなにか。エッセンシャルオイルの選び方について、
画像を交え、丁寧にお話いただきました。
原料の栽培技術や栽培環境、抽出法、保管方法によってエッセンシャルオイルの品質に
影響するのはもちろん、なかには、表記している種類と別の精油が含まれているケースも
多くあるとか。
エッセンシャルオイル選びのポイントとしては、
・原料が有機栽培されている
・原産国、抽出部位が明記されている
・成分分析表が開示されている
などなど。
偽物や粗悪品がはびこる巷の現状を痛感しました。
川人さんのお隣は、加藤直也さん。
加藤さんは、ハイパープランツに入社前、大相撲に在籍していました。
ご自身在籍中に、試合前の緊張をほぐすため、エッセンシャルオイルを活用されていた
エピソードをお話してくださいました。
ハイパープランツのエッセンシャルオイル、ぜひ、みなさまもご活用ください。
2010年5月 7日
樽井さんの茶摘み交流会に行ってきました。
とらちゃんこと虎谷健です。
静岡県丹那の酪農家さんとの交流会の翌日は、浜松にある日本農産さんのお茶畑で茶摘みを
体験しました。
今年の天候不順はお茶農家さんにも大きな影響を与えてしまいました。
交流会で茶摘みを楽しむ予定だった樽井さんの山の上のお茶畑は、3月31日の遅霜にやられて
お茶の芽は枯れてしまいました。
開催ぎりぎりまで様子を見てくれていたのですが、その後の気温も上がらず茶摘みは無理と判断、
霜の害が比較的少なかった平地の茶畑に変更して開催を決定しました。
私は前日のうちに浜松入りをして当日に臨みました。
早朝の浜名湖にちょっと足をのばしてみました。
虎谷は学生時代の一時期をこの浜名湖の水産実験所で過ごしたので懐かしい場所です。
教授はウナギの養殖研究をされていた方でしたが、養殖技術の確立を見届ける前に亡くなって
しまいました。
今年4月に遂にウナギの完全養殖(水槽内で生まれて育った親ウナギから受精卵を得て稚魚を得る事)
に成功したというニュースが流れました。
クロマグロに引き続き、ウナギも完全養殖のめどが立ちました。地道な研究者たちの努力の成果ですね。
ただ、養殖技術が確立されたから安心、とは思えません。乱獲防止はもちろん自然環境全体を守る
ことが大切です。自然環境さえ守れば養殖技術がなくても生物は増え続けるわけですから...。
それに食用動物だけが水槽や養殖池で増えてもさびしい世の中になってしまいます。
今年は生物の多様性を考える「生物多様性年」でもあります。人間にとって有益か否かだけを判断基準
にせずに環境全体の事を考えたいですね。
昨日とうってかわっての良い天気です。参加者の皆さんが集まり始めました。
早く到着した方から茶摘みを行ってもらいました。
日本農産の代表、樽井隆之さんからお茶の摘み方を教わりました。
「一芯三葉」と言って新芽の柔らかい部分だけを摘んでいきます。根気がいる作業です。
参加者の皆さんが摘んだものがお土産になりますので、一生懸命に摘んでお土産を増やして
くださいね!さあ、わき目もふらずにどんどん摘もう!!!
畑には雑草処理班のヤギさんも。とてもいい子でお茶の葉は食べないそうです。
お茶の葉を食べすぎて眠れない夜を過ごした苦い経験でもあるのでしょうか...。
お茶の葉は噛むと結構渋いですからヤギも敬遠するのでしょう。子どもたちはさっそく餌やりです。
茶摘みもちゃんとしてよね!
無心にお茶を摘みます。
ところどころ枯れているのは霜の被害に遭った場所です。こんな平地でも霜の害があったのですから
山の上はひどそうです。
なぜかみかん狩り!
樽井さんのお友だちの農家さんの好意でおいしいみかんを収穫させていただきました。
本っ当に、ちゃんとお茶を摘まないとお土産ないんですよ!
お茶摘み終わって集合写真。
子どもたちもがんばりました!けっこう集まりましたね。
この日参加してくれた大地を守る会の職員のみんな。
茶摘みの当初目標は達成できたかな?人事チームにも見てもらって人事評価に役立ててもらおう!
茶摘みの後はいよいよ山の上の茶畑へ。
今回は昼食をとるために訪問しました。また、霜害の様子を参加者の皆さんにも見ていただき
たかったのです。
途中、車を降りてちょっと休憩。小川でサワガニやカジカガエルを探しました。
流れ着いていたトレイを回収するキミはエライ!川はきれいにしなくてはいけませんな。
霜にやられてしまった山上の畑。新芽が枯れてしまっています。
ちなみにこちらは一昨年の様子です。一面に新芽がふいている様子が判ります。
山の新芽の色も違いますね。
霜害にあった畑で、なぜ霜害の危険性の高い土地でお茶を栽培するのか理由をお聞きしました。
この山の上の畑は樽井ちえこさんのご主人、故・樽井孝蔵さんがちえこさんと一緒に開墾しました。
「人様の口に入れる物を作る私たちは人一倍、食べ物の安全性に気を配らねばならない。」という
信念のもと、他の畑からの農薬の飛散などの心配がないこの山の上にお茶畑を拓いたそうです。
防霜ファンや水道などがない(新芽に水をかけ続けて氷の膜で覆うことで霜害を防げるそうです)
人里離れた山の上のため、今年のような遅い霜が来ると防ぐ手立てがありません。
私たちに安全な食を届けるために生産者が背負ったリスクを実感しました。
・・・でも、この畑のお茶も10日ほどすれば新芽が芽吹くそうです。樽井さんは「ちょっと収穫が遅れる
だけで出荷には影響ありませんよ。」と笑っていらっしゃいました。
この畑からでるお茶が「霧山無心」です。お茶が販売されましたら故・樽井孝蔵さんの信念に想いを
馳せながら味わっていただけると幸いです。
お昼ごはんです。静岡県の美味しい物を用意して頂きました。
用意してくださった昼食。
お茶の天ぷら、さくら海老ときのこの天ぷら、たけのこの煮もの、シラスごはん。
静岡の春の食材がいっぱいです。
お昼を食べて山菜を摘んで(今年はワラビも少なめでした!)ゆっくり過ごしてから山を降りてきました。
お土産用の製茶はまだ続いていました。完成を待つ間の時間、昔懐かしいポン菓子を見せてくれました。
大きな音に皆さんびっくりです。
ちえこおばあちゃんも出迎えてくれました。
今年86歳になるちえこおばあちゃん。一昨年脳内出血で倒れられましたがお元気になりました。
参加者の皆さんが集まる間、ちえこさんとお店で目の前の茶畑を見ながらお話をしていましたが、
「あのお茶は『131番』。芽吹きがいつもより早いかな。その向こうは『7132番』。おいしいお茶が
取れるよ。」と4ケタ数字がポンポンでてきます。
お茶は品種番号で管理しているそうですがすごい記憶力です。
ちえこさんは毎年大地を守る会の東京集会に来て下さいます。皆さんも東京集会でちえこさんと
会ってお話してくださいね!
最後に製茶が終わったお茶を頂いて解散となりました。一人一袋、行きわたりました。
皆さん、頑張ってくれてありがとうございました!
家でゆったりとティータイム。ほんのり甘味のある美味しいお茶でございました!
一生懸命の摘んでくださった皆さんの爪のあかが隠し味でございますね!(笑)
全く摘むお手伝いをせずにお茶ばかり飲んでいた虎谷、皆さんの爪の垢を煎じて美味しくいただきました。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年5月 6日
丹那の酪農家とバーベキューを楽しんできました!
とらちゃんこと虎谷健です。
皆さん、「丹那の酪農王国オラッチェ」に行かれたことがありますか?
ここは箱根連山を挟んで熱海の反対側、三島市に向かう途中にある丹那盆地にある
「大地を守る会の低温殺菌牛乳」の故郷です。
大地を守る会のグループ会社「フルーツバスケット」や「風の谷のビール」工房などもあります。
おススメは、ここでしか食べることのできない大地を守る会の低温殺菌牛乳と同じ牛乳で作られた
ソフトクリームです!
あとは、フルーツバスケットのケーキ工房「ムーラン ナ ヴァン(土・日・祝日開店)」のケーキや
シュークリーム、プリンもお奨めです。
シュークリームは土曜・日曜日にしか販売されず、「あっ!」という間に売り切れてしまうので
午前中に寄られたほうが安心です。
虎谷はここのソフトクリームを「日本一おいしいソフトクリーム」と断言しています!
・・・ソフトクリームは持ち運びできないので銘柄を集めて食べ比べができません。
「日本一」と断言してしまいましょう!
ここでは毎年4月に牛乳の生産者「丹那低温殺菌牛乳部会」の皆さんとバーベキュー交流会を楽しむ
交流会が開かれています。
丹那盆地の風景です。赤い屋根の建物が今回の会場になったオラッチェです。
遠くに三島の市街地と駿河湾が見えます。
ちなみにこの盆地の地下深くを東海道新幹線が通る「丹那トンネル」が貫いています。
1934年に東海道線開通のために掘られた丹那トンネルは日本第2位に長さを誇る7804m。
地下に大量の地下水があり大変な難工事の末に開通しました。一説によると太古の昔、この盆地は
湖だったらしい、とのこと。
丹那の酪農王国オラッチェの建設工事では地盤がやわらかくて建設に大変苦労したそうです。
トンネル開通前の丹那盆地はいたるところに湧水があり、わさび栽培もされ水と緑の豊かな土地
だったそうです。ところが、丹那トンネルが開通したことで大量の地下水が抜けてしまい(今でも
熱海側にはトンネルから流れ出る大量の水を放水しています)、水田やわさび栽培はできなく
なってしまいました。
灌漑用水も確保できず飢饉の不安にさらされながら新たな産業として始まったのが酪農でした。
交流会開催前日に東京では遅い雪が降りました!オラッチェの裏山(?)の箱根の山々にも雪が
積もり、雲と一緒に冷たい風が吹き下ろしてきました!
「こんな天気で参加者の皆さん、ちゃんと来てくれるかなぁ。」と準備の終わったスタッフの皆さん、
不安気です。
天気が悪いにも関わらず120名の方が集まってくださいました!
悪天候にもめげずに参加して下さった皆さん、ありがとうございます!
体調不良で参加できなかった皆さん、来年こそは良い天気の元でバーベキューを楽しみましょう!
最近、天候不良の交流会が増えたような。担当の虎谷の心がけがよくないのでしょうか(笑)。
バーベキューが始まれば会話も弾んで楽しくなります!酪農家の若手、片野恵介くん。
「お嫁さん募集中です~」と場を和ませてくれました。
どんどん焼いて、どんどん食べよう!
お肉は山形村短角牛を用意しました。噛めば噛むほど味がでてきておいしゅうございました。
でも、お肉ばかり食べててはいけません、野菜もたっぷり焼いて食べましたよ~。
このバーベキューで堪能したお野菜は、酪農家の奥さまグループ「ミルクママ」さんが、牛舎から出る
自家製堆肥で作った野菜です。おいしい野菜で肉より野菜の方が消費量が多かったかも?
こちらミルクママの皆さん。会場のオラッチェで朝市を土曜、日曜日に出店しています。
この野菜を目当てに来場する地元の方も多いようで昼ごろにはほぼ売り切れです。
バーベキューを楽しんだ後は酪農家の皆さんとの交流会「車座トーク」。
寒さを防ぐためにオラッチェのレストランスペースを借りて行いました。
バーベキューを焼いていた片野くんも中心になって参加しています。
「アニマルウェルフェア、という考え方がありますが、実際に家畜と接している皆さんは家畜の福祉を
どう、捉えますか?。」などのちょっと硬派な質問に、「わたくしは・・・動物にとっての居心地の良さ
とは、...であると確信しております!」と国会答弁のようなかたいやりとりが。
バーベキューと一緒に楽しんだ「風の谷のビール」が効いている様子。酵母が入ってて悪酔いしにくい、
と言われている地ビールは安心してついつい飲んじゃいます。
「車座トーク」が終わった後は参加者みんなで片野くんの牧場へ見学に行きました。
「ヨーロッパの牧場の様に広大な面積をとれないけど、清潔に、牛にストレスがかからない飼育を
心がけています。」という片野くんの言葉を裏付けるような穏やかな牛の表情です。
ヨーロッパでは、動物の福祉として牛1頭あたりに広大な面積を確保すべき、という考え方がある
そうです。でも、本当に牛は見晴らしの良い環境が好きなのかなぁ、と虎谷は考え込んでしまいます。
牛のような草食動物は捕食者である肉食動物から身を隠す習性があるはずです。見晴らしがきき
すぎる環境はかえってストレスを生みはしないのでしょうか。
また、あまり広い面積を牧場として開拓することは、それ自体が森林を切り開くことになる気もします。
難しい課題ですね。
餌を食べてゆったりと過ごす牛たち。寝床は木材チップが敷き詰められてて清潔です。
かゆいところに手が届く「かいかいローラー」気持ちよさそうですね。
このような環境で育てられた「大地を守る会の低温殺菌牛乳」を皆さまよろしくお願いします!
牛舎見学の後、丹那牛乳の工場を見学(牛乳の製造は早朝なので機械が動いているところを
見れずに残念!)して解散となりました。
みぞれまじりの天気にも関わらず参加してくださった皆さま、本当にありがとうございます。
今回体調を崩されて参加できなかった皆さま、来年はぜひ丹那にきてバーベキューと酪農家の
皆さんとの交流を楽しんでくださいね!
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年4月14日
ヘナ使い方入門講座
3月30日新しい年度の始まりを目の前に、ヘナの使い方講座を開催しました。
ヘナとは、植物100%の天然の白髪染めのこと。
講師はヘナのメーカーである株式会社ナイアードのスタッフのみなさんです。
今年で3回目になるこの講座。
今回、初めて参加者に実際に染める作業をみていただくことにしました。
モデルは大地を守る会の男性スタッフ2人。午前・午後の講座にそれぞれ入ってもらいました。
二人とも髪を染めるのは初めてです♪
こちらは午前の部の様子。原産地のインドでヘナがどのように生産され、使われているか、
画像を交えてわかりやすく説明がありました。
ヘナのお話の後は、実際にモデルの髪を染めます。
午前はオレンジ系に染まる「ヘナ10種のハーブ入」を使って。
頭の中心から、頭皮をもみこみように、丁寧にヘナをつけていきます。
ヘナを塗り込んだら、最後に保温。キャップ(タオルでも可)をかぶり、1時間ほど待ちます。
約1時間おいて、シャンプーし、しっかりとヘナを洗い流し、染めあがりました。
オレンジの色が入りました。
ヘナは回を重ねるほど、だんだんと濃く染まるそうです。
染めあがりの様子を確認する出席者のみなさん。
こちらは午後の講座の様子。使うヘナはダークブラウン系に染まる木藍入。
生え際部分には3cmほどの幅に裂いたティッシュでおさえると液だれをおさえることができる
ということ。
染めあがりです。こちらもしっかりとシャンプー後。
ほんのりグリーンかかっています。木藍が発色を続けるので、3~4日すれば、ダークブラウンの色に
落ち着きます。
人生初めて髪を染めて、染めあがりに興味深々のスタッフ。
1回染めただけですが、雰囲気がずいぶんと変わりました!
職場での評判も上々です♪
報告させていただく私もヘナの愛用者。
ヘナで染めたあとの地肌のキリッと感もまた快感です。
2010年4月12日
中津ミートさんの「菜の花まつり」に行ってきました。
とらちゃんこと虎谷健です。
中津ミートさんの新豚舎完成祝いも兼ねた「菜の花まつり」に出掛けてきました。
「あれ、そのイベント申込み募集してた?」と思った方は「NEWS大地を守る」をよく読んで
くださっていますね。ありがとうございます!
実は、この催しは中津ミートさんにとっても初めての試みだったので、松下さんが知り合いだけに
声を掛けた「内輪の会」だったのです。
私が大地を守る会を代表して出かけてきました!(*^_^*)
新豚舎とその向いにある菜の花畑。
新豚舎建築の際に、向かいにある畑も引き取りました。花を咲かせた後、実を生らせ菜種油を搾る
そうです。
豚舎からは丹沢山系が望めます。写真の山は仏果山。神奈川県民の皆さんにはハイキングで
おなじみの山ですね。
広々とした空間で「ほんとにここが神奈川県?」と思ってしまえるような、のどかな風景がひろがっ
ています。
桜の花も咲いています。新豚舎の名称は「桜農場」。豚舎周辺には桜並木があります。
松下さんの呼び掛けに集まってきた参加者。
「友人に声を掛けただけだからどれだけの人が集まってくれるか判らないな...。」と不安げだった
松下さん。しかし、友が友を呼んでたくさんの人が集まりました!松下さんの人徳ですね!
参加者は各自めいめい好きなものを焼いてバーベキューを楽しんでいました。
中津ミートのイベントにはやっぱり豚汁でしょう!菜花も入れて美味しくいただきました。
子ども向けにはよーよー釣りも!
なぜか観光地でよく見かける記念撮影用のパネルも登場。「なんでここに?」と思いましたがけっこう
人気で皆さん記念撮影。
どうやら松下さんの友人が「お祭ならこんなものがあっても良いだろうな。」と思った物を持ち寄った
みたいです。
菜の花畑では菜花摘みも行われていました。生のままかじってもおいしい菜花でした。
新豚舎の全景です。祭会場のすぐそばにありますがまったく豚のにおいがしません!
この豚舎は「近代的自然豚舎」と呼ばれており、自然豚舎の仕組みを活かして大規模にしたものです。
床には約1.2mの深さのスペースがあり、そこに剪定枝などのチップを敷き詰め、その中に乳酸菌を
中心にした土着微生物を繁殖させ、豚の糞尿の分解をさせています。
乳酸菌の働きのためでしょうか漬物のような香りがするだけです。通りすがりの人は「こんなところに
漬物工場ができたんだ。」と思ってしまうことでしょう。
「う~ん、山小屋なんかで見かけるバイオトイレと同じ仕組みかな。」と思ったら!
会場のトイレも微生物の力を借りたバイオトイレでした。
山小屋などでよく見かける、おがくずに微生物をすまわせて排泄物を分解するトイレですね。
仕組みは生ゴミ処理機と同じです。
豚舎もトイレも微生物の力を存分に引き出した仕組みを活用しています。
さあ、バーベキューも楽しんだし、いよいよ豚さん達のご自宅拝見!と意気込んで豚舎に向かい
ましたが、病気予防のため内部にはご案内できません、とのこと!
「豚から人間への病気予防」ではなくて「人間が病気を持ち込んで豚にうつさない為」の措置で、
スタッフ以外の出入りは厳しく禁止されているそうです。豚舎見学は泣く泣く断念。
豚舎内には土着微生物に空気を送るため、床チップを移動しながらゆっくりとかき回す巨大なスク
リューが動いているそうです。巨大スクリューが稼働している様子が見たかった!
たまに、ぼ~っとしていた豚さんがスクリューに持ち上げられたりしないのだろうか、もし持ち上げられ
たら「ピッグりした!トンでもない機械だ!ブッ~!」とか怒ったりしないのだろうか(笑)・・・見たかった!
見学ができず、しょげている虎谷を気の毒に思ったのか「建築中のものだったOK」の了解をいただきました。
この豚舎は離乳直後の子豚を少し大きくなるまで育てる施設なので少し小さめです。
離乳直後の子豚は匂いが強い、とのことで臭気分解のためのバイオエアクリーンシステムもしっかり
したものが備えられています。
建築途中の豚舎に入るにも敷地内に立入るために白衣とビニルで全身を覆います。
他に「7日間以内に他の豚舎に入りましたか?」、「他の豚舎に入る予定がありますか?」などの
質問項目が並んだ質問用紙への記入も必要でした。
建築途中の離乳直後の子豚を育てる豚舎です。
木枠と排気ダクトが付いている壁の間の空間に、微生物をすまわせた「バイオエアフィルター」と呼ば
れる装置を設置します。
この装置は、和紙を何層にも重ねたような素材に微生物をすまわせ、微生物の層を通過する際に
臭気の原因となるアンモニアや粉じんなどを吸着、分解させ、臭気を取った空気を排気する、という
仕組みです。
この装置を働かせるために必要なのは、微生物に水分を補給するための噴霧器と、排気のための
ダクトを動かす電力だけです。
日本はもちろん、世界的にも畜舎の臭気対策は大きな課題だそうですので、このような装置は
これから普及してゆくのでしょう。実際に畜産関係の方からの見学希望も多いそうです。
子豚豚舎見学の後はもう少し大きくなった豚たちを見せてもらいました。
こちらはオス豚。「もののけ姫」に出てくるいのししの様な貫録たっぷりな豚ですね。
こちらは少し大きくなった豚たち。人が来るとざざっと逃げますが、すぐに興味深げに近づいてきます。
わらわらと近づいてきたので顔を向けて視線を合わすと、またざざっと逃げたりぴたりと止まって動か
なくなったり...。
豚たちの反応が面白くて視線を合わせたり、外したり...。
目があってピタリと立ち止まっている豚たち。豚と「だるまさんが転んだ!」をやっているみたいでした。
ふかふかのチップが気持ちよさそうですね。
最後に堆肥場を見学しました。
豚舎の床に敷き詰めているチップは、ある程度使ったら取り出して新しいものに入れ替えます。
使い終わったチップはさらに発酵させると良質のたい肥になります。この堆肥は近隣の農家さんに
分けてあげているそうです。
今回中津ミートさんの新豚舎見学をして衛生面の厳しい管理を実感することができました。
「そのうち、落ち着いたらぜひ豚舎見学でも...」と考えていたのですが、見学会を開催する事は難しそうです。
残念ですが、中津ミートさんから届く美味しいソーセージなどを堪能しながら厳しい衛生管理と最新の
養豚場の中で育てられる豚たちに想いを馳せ、養豚という仕事を応援してゆきたいと思いました。
...でも、来年の「菜の花まつり」を皆さんにご案内できるよう、松下さんへの働きかけを行っていき
ますのでお楽しみに。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年4月 2日
鎌倉で講演会「手仕事ものがたり」
「ユージ」こと大北雄二です。
とても天気の良いお散歩日和の3/30(火)、 鎌倉の閑静な住宅街の中にある 民芸店「もやい工芸」
で、 手仕事についての講演会を開催しました。
こちらがもやい工芸さんの入口です。
店内には、手仕事で作りだされた味わい深い器やかごなどの民芸品の品々が 所狭しと
並んでいます。
店主の久野恵一に手仕事の魅力について語っていただきました。
「人の手で作られた、使ってこそ美しく、暮らしに根付いている道具、それが手仕事の民芸品です。
鑑賞するための美術品はその類ではありません。手仕事には人の手のぬくもりがあります。」
久野さんが持っているのは、岩手県久慈市で見つけたおひつ。
短角牛の生産者に会いに行った道中で偶然見つけたものなんだそうです。
久野さんは、こうして日本各地を歩いて、見ながら手仕事の民芸品を発掘し、 その魅力を普及
させることをライフワークにしています。
特に最近は若者を対象に手仕事の魅力を伝えようと、久野さんは月に一回のペースで 勉強会を
開催しているそうです。
手仕事の民芸品を生活の中に取り入れることを提案、実践している久野さんは、 手仕事フォーラム
の代表もつとめています。(→手仕事フォーラムHP)
「良い食材、安全な食材をたべるだけでなく、料理をのせる食器も、良い器、安全な器を
ぜひ考えてほしい。それが暮らしの文化となり、住まい、家並み、やがては町並みにつながります。」
という言葉には、参加者みなさんも 共感しているようでした。
講演終了後は、そのまま店内でお買いものです。
普段は全国各地を飛び回っていて、お店には1年のうち4か月くらいしかいないという久野さんが
丁寧に説明してくれます。品物の背景にある手仕事のものがたりを知ると、
やはり買いたくなっちゃいますね。
とくに参加者のみなさんの目にとまっていたのは、 この黒い壺。
実はこれは米びつなんです。
木炭でできているので、これからの梅雨時でもカビや虫が 発生しにくいんだそうです。
天気の良い日に、手仕事の品々にかこまれながら お話を聞くというのは、なんとも文化的な
気分になれます。
鎌倉散策をかねて参加した方も多かったのではないでしょうか。
大地を守る会 交流局 大北雄二
2010年3月31日
中津ミートさんの手作りソーセージ教室を行いました!
とらちゃんこと虎谷健です。
3月22日と28日の両日、中津ミートさんの松下社長さんに講師をお願いして手作りソーセージ教室を
開催しました。
先日、松下さんに「ソーセージ教室、すごい人気で落選者がたくさんいらっしゃるんですよ~。」と
お話したところ、「お待たせするのは申し訳ないからどんどんやりましょう!」と快く受けてくだり、
3月だけで3回も教室を開催していただきました。
松下さん、お忙しいところ、ほんとうにありがとうございます!
今回は、22日と28日の様子を写真中心にお伝えいたします。
まずはいつも通り、松下さんの見本の見学です。
今回、途中で腸が破れてしまったので修正を加えつつ行いました。
こちらは28日の回。途中で破れず上手にできました!
お手本を見た後はさっそく家族ごとに行います。
ねばりを保つために氷水を入れて肉を練ります。どのテーブルからも「冷た~い!」という声が
聞こえてきました。
冷た~い。
楽しそうですね!
お父さん、腕の見せどころ!
よいしょ、よいしょ~っと。
小さな女の子も果敢に肉こねに挑戦です!
男の子は馬力が違うようです!
肉をよくこねたら、チューブに入れていよいよ腸詰め開始!
腸詰め終了間近です。
途中で切れずに1本の長いソーセージができました!
お~っ!こちらは長い!
なんと3セット分のソーセージが1本でできました!
上手にできました!
昼食のポトフに入れるソーセージを燻煙にかける準備をしています。松下さんと事務局の谷。
燻煙をかけると風味が増してさらに美味しくなります。
こちらはお手本で松下さんが作ったソーセージに燻煙をかけてみました。煙にいぶされて水分が
少し蒸発しています。この後焼いてお皿に盛って皆さんに試食していただきました。
ちなみに皆さんが作ったソーセージはこの場では食べずに持ち帰りです。
名前を書いて冷蔵庫に入れて帰りまで保管します。
ソーセージ作りが終わって昼食です。
たくさん作ったポトフもどんどんなくなっていきます。
昼食です。
中津ミートさんのソーセージやハムが盛りだくさん。
ポトフは今回も空っぽになりました。完食です!
中津ミートさんの手作りソーセージ教室は気温が高くなる夏場を避け、秋になったらまた行います。
今回せっかく応募してくださったにも関わらず参加して頂けなかったみなさん、申し訳ありません。
次回もぜひ、申し込んでくださいね!!!
これから春から夏にかけてはスイカやとうもろこし、枝豆などの収穫体験イベントがたくさん予定
されていますので、こちらの企画へのお申し込みもどうぞよろしくお願いいたします!
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年3月10日
中津ミートさんの手作りソーセージ教室を行いました
とらちゃんこと虎谷健です。
皆さんにとても人気の高い手作り企画、「中津ミートさんの手作りソーセージ教室」を行いました。
この企画は大変に人気が高く、「何度も応募しているのに全然参加できません!」というお叱りの
連絡まで頂いてしまうほど。
中津ミートの代表、松下憲司さんは養豚、ソーセージ加工など本業でもお忙しいなか、
「お待たせするのは申し訳ないからどんどんやりましょうよ!」と言ってくださいます。
今年度はその言葉に甘えて6回も開催していただきました。中津ミートさん、本当にありがとうございます。
それでも3倍以上の申し込みをいただいています。まだ参加できていない皆さん、もう少しお待ちください!
今回も50名の参加者を迎えます。スタッフだけの準備のひとときは忙しいなりに静かな時間です。
本日の予定です。しごくシンプルなスケジュールとなっております。
皆さんが作ったソーセージはお持ち帰りです。忘れて帰らないでくださいね!
参加者の皆さんが集まりました。まずは松下さんによるお手本を見学です。
作業しながらコツを教えてくれるので皆さん、聞き逃すまいと真剣です。
1本の長いソーセージができあがりました!皆さん拍手!
1本の長いソーセージをひねってしばってリング状のソーセージになりました!
皆さん、さらに拍手!!松下さんもドラえもんもうれしそうです。
松下さんのお手本を見学した後は家族ごとに実際に作ってみます。おいしくできるかな~?
黙々と作業が進みます。ちぎれずうまく出来ているようですね。
皆さん、なかなか上手です。
きれいなリング状になっています。上手です!
途中で切れてしまった様ですが、これも全然OK!食べるときは切りますので問題なし!
うまくできていますね。
手作り体験が終わったら昼食です。
松下さんが工場からアイスバイン、ハム、ベビーウインナーなど4種類のソーセージと、ポトフに
入れるためのソーセージを持ってきてくれました。
ポトフに入れるソーセージはこの会場で燻煙をかけてくれます!
ソーセージをゆでる松下さん。となりの大鍋ではアイスバインの骨からダシをとったポトフを作成中!
毎回、松下さんと参加者の人数に合わせてポトフの量を決めます。今回も完食を目指します!
昼食が進んで...ポトフは大人気でおかわりが続きました。そして今回も完食です!
最後に残るおつゆは事務局員のお腹に納めて鍋は空っぽになりました。
昼食後は参加された皆さんにも家族の紹介をしていただき、松下さんの養豚やソーセージ加工のお話、
新しく建設した養豚場に導入した臭いを取るための最新技術の説明などもしてもらいました。
養豚のにおい問題はどの国でも大きな課題なのだそうです。
新しい豚舎を建築するのに松下さん達がとりいれたのは、オランダで開発された「バイオエアクリーン技術」。
豚舎内の壁一面に、微生物をすまわせた2重の蜂の巣状のエアフィルターと霧発生機を取り付け、
アンモニアは水を噴霧することで水に溶かし、アンモニア以外のにおい成分は微生物に分解させて
においを外に漏らさない、という技術です。水の噴霧は微生物に水分を与え、増殖させる目的も
あるそうです。
この技術以外にも、豚舎の床に剪定枝などを厚さ1.2mほども敷き詰め(!)、そこに微生物を
すまわせ攪拌し、糞尿を分解させる自然養豚の手法を取り入れるなど、中津ミートさんは微生物の
活用を積極的に取り入れて養豚を行っています。
この他にも、飼料用の非遺伝子組換えとうもろこしがいよいよ手に入りずらくなってきたため、飼料米の活用を
始めた話や、アメリカの経済危機が日本の養豚家にダメージを与えている話など、熱っぽく語って
頂きました。
話を聞きながら「松下さんは本当に豚が好きなんだ。プロだなぁ~。」との想いが伝わってくる
お話を聞いて今回のソーセージ教室は終了しました。
この企画では「どこまでゴミを削減できるか」もテーマに工夫を重ねています。
今回50人でソーセージを作って昼食まで食べて出たごみはこれだけです。
左側のビニルに入っているのはポトフのダシに使ったアイスバインの骨。これはゴミにせず、
犬を飼っている方にお土産で差し上げました。
ちなみに、アイスバインは
①お肉をおいしく食べる。
②残った骨をダシにしてスープもおいしくいただく。
(じっくり煮込まれたコラーゲンたっぷりフルフルの軟骨も、もちろんおいしくいただきます)
③ダシをとった後の骨を犬にあげて、ワンちゃんもうれしい。
の3段階活用ができる食材なんですね!
とても人気の高い中津ミートさんの手作りソーセージ教室。
ゴールデンウイークまで開催(3月号告知・3月12日申し込み締め切り)し、その後は気温の高い夏場を避けて
気温が下がる11月頃、開催する予定です。
まだ参加されたことのない方はぜひ、お申し込みください!
抽選で落選してしまうこともあるかもしれませんが <(_ _)> なるべく多くの方に松下さんと交流を
持って頂きたいと考えておりますので、あきらめずに応募ください!
お申込みをお待ちしております。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年3月 9日
「ヤマキさんの手作り味噌教室」に行ってきました
とらちゃんこと虎谷健です。
大地を守る会の2日間にわたる大イベント「東京集会」の興奮もさめやらぬ翌週、
埼玉県神川町にあるヤマキ醸造さんで手作り味噌教室を行いました。
いつもの年は1月と2月に2回開催するだけなのですが、今シーズンは手作り味噌教室企画が
大変な人気のため、ヤマキさんにお願いして急遽、追加開催をお願いしました。
3月に入ると暖かな日も増えてきますので、味噌作りの季節としてはぎりぎりのタイミングですが、
当日は小雨まじりの寒い日で冬に戻ってしまった様な天気でした。
杉の木々は花粉をいっぱいに貯え、「いつでも飛べるぞ!スタンバイ、OK!」の構え。
山全体が赤茶けて見えるようです。
花粉症の私は花粉の飛散が少ないであろう、寒くて小雨混じりの今日の天気は歓迎です。
前回の味噌教室で麦踏みをした麦畑。雨も何度か降って暖かい日もあったのでだいぶ成長しています。
ここまで成長したら株を痛めてしまうので麦踏みはできません。
ヤマキさんと大地を守る会が一緒に行っている「神泉・畑の樂校」の畑も見てきました。
さすがにこの時期は作物も少なくて畑は眠っているようです。
しかし、雑草くんたちはすでに花を咲かせ成長を始めていました。
・・・この生命力、脱帽ですね!
雑草くんたちを食べる事が出来たらホントにいいのですが。。。(笑)
唯一青々と茂っているのはほうれん草です。越冬中のほうれん草は体が凍らないように
糖分を増やしているので、見た目は悪いですがとてもあまくなります。
テントウムシがいました!そういえば今日は二十四節気でいう啓蟄。虫も動きだす季節です。春はもうすぐです!
写真にあるように、葉が冷たい北風に吹かれて擦れてしまっています。
プロの農家さんはこのような傷がつかないよう、風が吹くと被覆材を掛けたり、蒸れそうだったら
外したり、とこまめに手間をかけますが、この「畑の樂校」の畑は会員の皆さん達だけで世話を
しているので2週間に一度しか作業日がありません。
どうしても世話が後手にまわりがちです。
人が畑にいないと動物たちもやって来てしまいます。野鳥にもだいぶついばまれてしまっています。
味噌作り会場に集合してまずは昼食。
味噌作りはお腹が減ります。たっぷり食べてがんばろう!おうおう!
ヤマキさんのスタッフの皆さんが準備してくださった、肉をほとんど使っていない、ヤマキさんの
食材だけでほぼ作られたお料理の数々。大豆ご飯がおいしい!
昼食が終わった後、食後の散策に「畑の樂校」の畑の見学にも行きました。
会場に集まっていよいよ味噌作りの開始です!
材料の大豆、麹、塩をよく混ぜてから潰し始めます。力がいります!
子どもさんは足で踏んで潰します。
「食べものを踏んじゃっていいのかなぁ・・・ママ、怒らない?」と最初は不安顔の子どもさんも、
お手伝いになる事が分っていきいきしています。楽しそうですね!
女性お一人で参加の方にはヤマキスタッフの強力な助っ人がつきました。
手際良く、あっという間にきれいに潰してくれました。
がんばりすぎてひと休み。
潰し終えたら、いよいよ容器に移す作業です。まずは講師のヤマキ醸造職員・森田さんの作業を見学です。
長い熟成中にカビが生えにくいように空気が入らないように詰めてゆきます。一番気になる作業ですね。
容器を持参していない方は自宅でこの作業を行いますので、皆さん真剣に森田さんの手元を見ていました。
子どもたちも真剣に見学しています。自分の作ったお味噌をごはんの時に味わう体験は身近かな食育ですね。
「食育」などと難しい事を言わなくても素直に楽しいです。
今回も無事仕込み終わりました。それぞれの家庭で秋まで面倒をみてあげてくださいね!
夏の終わりごろには、「手作り味噌同窓会」と称して熟成途中の皆さんのお味噌を持ち寄り、
味比べや森田さんのアドバイスを受ける企画を行います。みなさん、またお会いしましょう!
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年3月 5日
だいちのわ 大地を守る東京集会
しゅんかんこと中島 俊寛です。
先日2/27(土)に「だいちのわ 大地を守る東京集会」が盛大に開催されました。
東京集会は大地を守る会が1978年以来ずーっと続けているイベントで、年に1度、
全国の生産者・消費者・われわれ事務局員が東京に大集合するイベントです。
東京集会は「東京集会実行委員会」が約半年かけてつくりあげます。
ちなみに実行委員は大地を守る会事務局員のなかから選出され、今回は合計9名の実行委員で
準備を積み重ねてきました。そして当日は生産者や事務局員の力を総動員して切り盛りします。
今年のテーマは「『多・様・性』み~つけた!」。
多彩な企画があって、大地を守る会の多様な生産者にも会え、、、などなどという意味を
こめています。
具体的には、生産者から直接商品を買えたり、就農相談、顔ぶれ豊かなトークステージ、
カフェコーナー、もちつき・のり巻き、キッズコーナー、車座トーク、映画「未来の食卓」上映会
といろんな企画を準備しました。
会場は大田区産業プラザPiO。京急蒲田駅近くにあり、とても大きな会場です。
それでは、1日の様子をピックアップしてお伝えします。
レポートしてくれたのは、今回の記録係、大地を守る会・宇都宮義輝さんです。
事務局員全員がそろってミーティング。さぁ、今日一日元気に頑張ろう!
受付が始まり、みなさん続々と集合です。
右から3番目の方は、毎年この集会をとても楽しみにしていただいているお茶の生産者の樽井ち江子さん。
今年も元気なお姿を見せてくれました。
13時からの大地を守る会会長・藤田和芳の挨拶の直前。
ホールに集まった生産者のみなさん。おなじみの顔があちらこちに。
大地を守る会会長・藤田和芳からの挨拶。
大地を守る会の今年の方針や、社会環境の中での大地を守る会について語りました。
会長の挨拶が終わり、1階・大展示ホールの開場を待ちわびる来場者の皆さん。
私たちも緊張が高まります。
まずはカフェコーナー。おせんべいの生産者・富士見堂の佐々木健雄さん。
事務局員も生産者をお手伝いし一緒に販売しました。
右はフェアトレードカンパニーさん。左のATJ(オルター・トレード・ジャパン)さんはフェアトレードを
テーマに試飲や試食も実施。
つづいて、生産者のブース出展コーナー。山形村短角牛で作ったベコ汁です。
昨年応援セールなどで、多くの励ましをもらいました。感謝の気持ちを込めて作りました。
カタログではなかなか聞けない情報を、メーカーの人から直接聞けます。
専門委員会・ゴミリ倶楽部のブース。
大地を守る会のリサイクルの取り組みについて、工夫を凝らして分かりやすく展示しました。
午前中、準備中のブースで見つけた不思議な組み合わせ。
稲穂とサイコロ???さて、これは何に使うのでしょう?
稲穂とさいころの写真の答え。
大地を守る会のお米の生産者が集まったコーナーでは、300円で、さいころの出た目分の数の
号数のお米を買えました。かなりお得なコーナーです。
今回初めて実施した就農相談会。写真は会津耕人会たべらんしょの生産者。
相談に来た方に産地の様子をていねいに説明をされていました。
つづいては、昨年も好評だった、生産者と一緒にもちつき。
はっぴ姿で掛け声をかけているのはお祭り大好きな事務局員です。
長~いのり巻きづくり。
生産者の成清海苔店さんの特製なが~い海苔の上に、大地を守る会の素材を使った具をのせて
参加者で一斉に巻きました。
よ~いっしょっと!
完成です!10mののり巻きが2列できました。
キッズコーナーで人気だったKAPLA(カプラ)。フランス生まれのシンプルな積み木から、驚くほど
複雑で豊かな遊びの世界が広がります。
トークステージでお話しいただいた竹村真一さん。
大地を守る会と共同で立ち上げた、田んぼスケープ(http://www.tanbo-scape.jp/)
のサイトオープンを、ライブで見届けました。地球規模の目で田んぼをみると、どんな姿が見えるのでしょう。
竹村氏との対談と進行役は、大地を守る会のえびちゃん日記"あんしんはしんどい"でおなじみ、
農産グループ長の戎谷徹也。
ブース出展している生産者のPRコーナー。12名の生産者や団体が、自分たちの活動を来場者に
PRしました。写真は飯尾醸造の秋山さん。
日本消費者連盟の纐纈さん。
2010年10月に開催される生物多様性条約会議について、市民としてどう関わっていくかについて
語られました。
野菜スイーツで有名な柿沢安耶さん。
今後、とくたろうさんの野菜を使った商品開発を大地を守る会と共同で行う予定です。
トークの最後は、『NEWS大地を守る』の「エコペディア」を執筆していただいている天笠啓祐さん。
生物多様性についてお話しいただきました。
わになって車座トークでは、2つのテーマについて立場を超え、本音トークが繰り広げられました。
後ろの壁に貼ってある写真は大地を守る会35年の歴史のダイジェストです。
恒例の「だいちのわ交流会」の幕開けを告げる鏡開き。よいしょ~っと。
左から遠忠食品の宮島一晃(かずあき)さん、消費者理事で東京集会副実行委員の佐藤輝美さん、
藤田会長、フルーツバスケット社長・加藤保明、そして、大地を守る会オリジナル銘柄「種蒔人」の
生産者大和川酒造の佐藤弥右衛門さん。
みんなでパシャリ!
おっと、お酒もまわり、熱くいい感じになっています。
交流会の締めはこの人で決まり。長谷川満理事のあいさつ。
これを聞かずして、東京集会は終われません。
こうして、年に1度の東京集会が終わっていきました。
でもこの後も散り散りに2次会があったようです。
昼の部と夜の部、深夜の部ふくめ「顔の見える関係」を醸成されていきます。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
また来年、東京集会でお会いしましょう!
大地を守る会 交流局 中島 俊寛
2010年3月 3日
天鷹酒造さんを訪問してきました!
とらちゃんこと虎谷健です。
皆さん、日本酒を楽しんでいますか?
毎晩のように家や事務所で(終業時間後です!)癒していただいている私は大の日本酒好き。
特に新酒が出る今の時期の火入れをしていない生酒のプツプツはじける感覚を舌の上で
楽しみながら飲むことが大好きです。
醸造が最盛期のこの時期、栃木県大田原市にある天鷹酒造さんを訪問してきました。
今回の酒蔵見学会の目的は醸造現場の見学と作業体験、試飲。
酒造りの作業体験などなかなかできません。
東京でも小雪がちらついたこの日、現地でも雪が降っていました。
那須連山もマシュマロの様にまっ白でした。
天鷹酒造さん外観。雪の中の酒蔵ってそれだけで美味しいお酒に出会えそうな気持になります。
天鷹酒造さんは、那須山から流れ出る那珂川と塩原渓谷から流れ出る箒川に挟まれた
水の豊かな田園地帯にあります。
那珂川は関東のカヌー乗りに人気の水のきれいな川で、鮭が遡上する南限の川でもあります。
杉玉が下がっております。ご存じ「新酒ができましたよ!」の印ですね。
静かに雪の舞う中の杉玉。ますます美味しいお酒に出会える期待が高まって参ります!
工場に入るとなつかしいお米屋さんの香りと精米機がうなる音に迎えられました。
天鷹酒造では精米から自社で行っています。手前にある青い石は精米する際の砥石です。
その上に乗っているのは研いだ状態の米のサンプルです。
天鷹酒造さんでは、14年前に「米作り酒造りの会」を地元米農家さんといっしょに立ち上げて
地元栃木の水とお米にこだわった酒造りをしています。
倉庫には原料の米がいっぱい。日本酒の原材料がお米であったことを再確認!
ちなみに純米酒1升(約1.8L)を作るのに、約1kgの米が使われるそうです。
1週間に1升のお酒を飲むと年間60kg~80kg(お正月とか忘年会、新年会、とても嬉しい事があった時、
「いやぁ...ちょっと昨日飲み過ぎちゃった!」日も含める)、約1俵のお米を消費することと同じなんですね!
1俵というと私たち一人が年間に消費する平均量と同じくらい...。
そうです!日本酒飲みの皆さんは毎日毎晩、ご飯にお酒にと、うまずたゆまずせっせ、せっせと
お米を消費して米農家さんと田んぼを守っているんですね(笑)。
皆さんもお酒をたくさん飲んで田んぼと農家さん、田んぼの生物多様性を守ろうではありませんか!
米が炊きあがってもうもうと湯気があがっています。酒造りの現場に来たことを実感!
さっそく帽子と長靴を着用して手洗いをしっかりして見学開始です!
天鷹酒造さんのお酒は有機JASの認証を取得し、「有機清酒」を名乗っています。
有機JASの認証を取るためには、工場設備はもちろん、酒を作る蔵人、さらに有機米を作る農家に
いたるまで認定機関が定めた手順に従わねばなりません。
今回私たちが有機JAS認定の工場に入るにあたって、全員分の認証機関指定の長靴を揃えて
もらわねばなりませんでした。
そこまでしても消費者の皆さんに自分たちの取り組みを知ってもらいたい、というその熱意に脱帽です。
...でも、事前に電話で皆さんの足サイズをお聞きするのはちょっと恥ずかしかったです。 (*^_^*)
酒造りの戒めが。その成果がまわりを囲む賞状の数々なのでしょうか。
皆さんも「酒造り」の部分を自分の仕事にあてはめて頑張ろう!おうおう!
蒸しあがった米を放冷機に移します。
この機械で、蒸しあがった熱々の米を麹菌が元気に活動する温度までさまし、さらに麹菌を混ぜ
やすいようにほぐします。
ほぐした米を麹室に運ぶお手伝いをしました。さっと口をしばって手早く運びます。
麹室では杜氏さんと一緒に米を拡げるお手伝い。
杜氏さんが作りだした麹菌が好む温度と湿度を体感しました!
麹菌を振る作業です。さすがに私たちには手伝いは難しそうです。
均一に菌を振った後、さらに菌が全体に行きわたるようにかき混ぜ作業を行います。
そして湿度をさげて菌が米の奥に水分を求めて入り込むように、湿度と温度をコントロールするそうです。
醸造樽のある奥へ進みます。入口には青々とした杉玉が。
お酒造りは神聖な作業のため、酒造りの初めには神官さんに来てもらいお清めの儀式が行われ、
酒蔵の各場所にはお札やこのような杉玉が下げられています。
櫂入れのお手伝い。かき回して均一に発酵するように手伝ってやります。
櫂を動かすとプツプツと良い音がします。
樽の縁まで日本酒の清々しい良い香りが...。一日中嗅いでいたい良い香りです!
ここで虎谷、大失態!
欲張って深呼吸したとたんにグラッとして、一瞬気を失いかけてしまいました。
もう少し欲をだして身を乗り出していたら樽に落ちていたことでしょう。
樽の中は二酸化炭素に満ちているので数秒で気を失い、溺れてしまうこともあるそうです。
「酒に溺れて人生を棒にふる」とは人生訓の一例でありますが、酒蔵では人生を棒にふる
どころでなく命を落としてしまうこともあるのです!
たとえ運よく助け出されても「あいつは酒のニオイに誘われて樽に落ちるような奴」という烙印を
おされてしまうでしょう。まさに「酒に溺れて人生を棒にふる」ところでした(笑)。
皆さんも酒蔵でどんなに良い香りに出会っても深呼吸をしてはいけませんよ~。
見学会の後は天鷹酒造さん自慢の有機清酒4種類を飲み比べ。
他にも生酒なども含めて合計10種類も試飲させていただきました!
同行した職員には「とらちゃん、いちばん飲んでいたよね。」と冷ややかに分析されてしまいました。
いやぁ、天鷹酒造さんのお酒、私、大好きでございます。
試飲会の後はお忙しい中作っていただいた酒粕汁とおにぎり、大地を守る会の日本酒に合う
おかずで昼食会です。
カウンターにいる方が天鷹酒造の社長さんの尾崎宗範さん。
その右が杜氏さんの大将、直町昊悦さんです。直町さんは岩手から仕込みにきているそうです。
他にも数人の杜氏さんが働いていらっしゃいますが、地元の農家の方が冬の仕事として来て
いるそうです。一年を通してお米に関われて良いお仕事ですね。
私は特別に直町さんに「知識としての」お酒の作り方を直々にこっそりと教えていただきました。
教わっただけですよ!どぶろくを作るような、そんな日本国の法律を犯すような事は致しません!(笑)
酒米をおにぎりにしてくれたものを試食してみました。
「酒米はまずい」と聞いていたのですが、「とちぎ酒14号」はけっこう美味しい・・・でも同じく酒米の
「五百万石」の味はちょっと...。やはり酒米はお酒にして楽しむのが一番のようです。
昼食会では参加者の皆さんにも訪問会の感想やお酒にまつわるお話などをしてもらいました。
酒造りのプロとお酒好きの参加者が集まり、軽い酔いも手伝いほんのり良い連帯感も生まれて、
居心地の良い空間が誕生しました。
美味しいお酒を味わって蔵人さんのお話も聞けて大満足の訪問会になりました。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2010年1月12日
手作り味噌教室を行いました!
とらちゃんこと虎谷健です。あけましておめでとうございます。
大山山頂で初日の出に誓ってきました。
「今年も楽しい生産者交流企画をいっぱい企画して皆さんに楽しんでもらうぞ!」
「安定して企画を遂行するには体力が大事。登山や山歩きに有給休暇をとってどんどんでかけるぞ!」
「これは遊びではない、業務遂行のための気力、体力増進のための訓練だぁ~!」
今年も様々な企画を皆さんにご提案してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年最初の企画、関東平野の北のはずれ、埼玉県の神川町にあるヤマキ醸造さんで
手作り味噌教室に行ってきました。
空気中の雑菌が少ないこの時期に味噌を自分で仕込まれる方も多いと思いますが、初めて
味噌を仕込む際には、プロの助言があるとより安心して取り組むことができるのではないでしょうか。
ヤマキ醸造は味噌や醤油、豆腐などを製造している本職。
この企画では味噌の醸造責任者の方に直接味噌作りのコツを教わることができるのが
大きな魅力です。
教室では、写真右の材料(塩・麹・煮大豆)をよく混ぜて、写真左の状態になるまでつぶします。
大豆の煮加減や水分の量などはヤマキさんが仕上げてくれるので安心して取り組めますし、
次回から自分で行う時にも煮加減・水分量も判るので安心ですね。
また空気の清々しさが町とは違う気がして美味しいお味噌になる気がします。
さあ、味噌作りがんばるぞ!おうおう!
味噌作りのその前に、みんなで、ヤマキさんが用意してくださったお昼ご飯を食べました。
味噌作りは体力を使いますし、この時期スキーの車などで道路が渋滞しやすいので遅れて
しまう方との時間調整を兼ねての、少し早めの昼食です。
お豆腐、味噌汁、大豆入りご飯におからメンチコロッケ、豆腐ソーセージ、各種漬物など
ヤマキさんの製品だけで作られたお昼ごはんです。
動物性の食材はごく一部にしか使われていないのですが、ボリュームたっぷりで満足できます。
大豆ご飯が特に美味しい!
お昼ご飯が終わったあと、天気も良かったので歩いてすぐのヤマキさんの農園で麦踏みを
体験&お手伝いしました。
ヤマキさんの畑では、夏から秋にかけては味噌や豆腐の原料の大豆を栽培し、冬には醤油の
原料の麦を作っています。
麦踏みは1月、2月に行われる農作業で、霜柱などで浮いてしまった根っこを戻してやる作業で、
踏むことで麦に刺激を与えて株数を増やすことにもなるそうです。
今ではトラクターにローラーを付けてこの作業を行う事がほとんどですが、人の足で踏んでやる方が
麦にも良いそうです。
「これだけの人がいつも居たら畑がにぎやかでいいのになぁ。」とはヤマキさんの畑を管理
している桜井さんの言葉。
そうですね、もっとたくさんの人が畑に親しめる機会があれば農家の方も元気がでますよね!
少しでもお役にたてるようにいろんな方を農村に連れていきますよ!
空が高くて気持の良い日でした!
何も考えないでせっせと足だけ動かし続けます。こんなにゆったり時間を過ごすのは
いつ以来でしょう。風もない穏やかな日でしたが、神川の地は日本海側からやってきた
雪雲が三国山脈の山々に雪を降らせた後の乾燥した冷たい風が吹き降ろす土地です。
そうです、「できたてほやほやの赤城おろし」が吹き付ける土地なんですね。
その気候を活かして干し大根作りなども盛んに行われています。
この日は風が吹いていなくて良かった!
さて、麦踏みを終えていよいよ味噌作り開始です。
まずは材料を入れて良く混ぜ合わせます。
こちらの3人兄弟は仲良くまぜまぜしています。
お姉さんは「今年で味噌作りは3回目です。」とのこと!将来が楽しみです。
良く混ぜ合わせた材料を今度はよくつぶします。
結構力がいる作業で、女性一人参加の方には厳しいかも。
研修参加していた若手の事務局員をお手伝いに派遣!無事皆さんつぶし終えました。
きれいに潰せたかな?がんばり過ぎて疲れちゃったようです。
中には潰しきれずに丸いまま大豆が残る場合もありますがそれは愛嬌という事で。
お味噌汁にして飲んだ時に丸のままの大豆が出てくると、家族で頑張った味噌作りが
思い出されて楽しくなります。
今日の味噌作りはここまで。
容器への味噌の移し方や、これからの味噌の世話の仕方などを教わりました。
講師の森田さんと記念撮影。今度は秋に手作り味噌同窓会でお会いしましょう!
解散後、研修参加をしてくれた事務局員の皆とヤマキの工場からほど近い、三波石峡へ
出かけました。ここは国指定の名勝で天然記念物にも指定されている峡谷です。
庭石としても有名な「三波石」でできていて巨大な天然の箱庭のようですね。
スイカほどの三波石がホームセンターなどで4000円くらいで売られていますので、これだけの量
だといくらくらいでしょうか...。正面の苔むした巨岩なんて数億円?想像もつきません。
もちろん、天然記念物ですので持ち帰りどころか動かすことも禁止です。
Oさん!その大きいの、持って帰ろうと思ってないかぃ?
峡谷の下流はこんな感じです。
春の新緑と秋の紅葉は特に絶景です!観光客がほとんど訪れない穴場でもあります。
絶景をじっくり楽しめますのでヤマキさんの企画に参加された後や高崎方面のドライブのついでに
寄ってみてはいかがでしょう。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2009年12月 8日
簡単!セルフマッサージ アロマテラピー実用講座
アロマテラピーを普段の生活に取り入れる講座のレポートです。
今回のテーマはセルフマッサージ。
会場は、有機認証を取得したハイパープランツ社のエッセンシャルオイルの
やさしい自然な香りに包まれました。
まずは基本をしっかりと。
講師の手島佐枝子さんから、アロマテラピーの基本的な意味や活用法、
エッセンシャルオイルの修理や使用留意点の説明があり、その後
定番のエッセンシャルオイルの香りをテスターに移し、みんなで回しました。
今回の実習は、トリートメントオイル作り。
ベースで使用するのは、ホオバオイル。ここに、普段気になる症状にあった
エッセンシャルオイルを1~2滴入れて作ります。
仕上がったばかりのトリートメントオイルを使って、セルフマッサージ!
自然の恵をぎゅっと凝縮した上質のエッセンシャルオイルの香りはとても癒されます。
日々の生活に上手に取り入れることができれば、より充実した
毎日を過ごせると思いました。
2009年12月 2日
新米の食べ比べを行いました
とらちゃんこと虎谷健です。
11月22日・23日の2日間、大地を守る会のお米の精米を引き受けて
くれている株式会社マゴメの協力で、新米を一堂に集めて食べ比べる
「マゴメの新米ごはん食べ比べ」企画を行いました。
大地を守る会は全国67生産者団体さんからいろいろな種類のお米を
分けてもらっています。
67団体とはすごい数ですね。米担当者は田植えの季節が始まると
各地の田んぼへ飛び回り、事務所ではなかなか会えないほどの忙しさです!
会場で使わせて頂いたマゴメさんの山荘。
マゴメさんの会社にもほど近い高尾山の近くにあります。いい雰囲気の和風家屋です。
お米の食べ比べにぴったりの会場です。
紅葉もきれいでした!
近くの高尾山には紅葉ハイキングを楽しもうと集まってきたハイカーであふれていました。
まずは大地を守る会の米担当職員が各地で撮影してきた米農家さんの様子を
映像で見ながらお勉強です。
お勉強をした後はいよいよ新米の食べ比べ。
今回は、コシヒカリの白米を2生産者から、コシシカリ七分搗き米、コシヒカリ玄米、ササニシキ、
アキタコマチ、プリンセスサリー(長粒米)、ヒノヒカリ、ミルキークイーン、ななつぼしなど
10種類のお米を食べ比べました。
ちなみにこの機械はマゴメに導入されている食味計です。「味にうるさいやつ」 です。
お米の食べ比べの後はそのまま昼食交流会に。
大地を守る会の加工品の中から「ごはんに合うもの」というテーマで選んだおかず類を楽しみました。
新米と一緒に楽しんだおかず。
このほかに、いわしのかば焼き、「たべまも」キャンペーンで注目を集めている
鹿肉のそぼろなども楽しみました。
新米が各産地から出揃ったことをお祝いして日本酒も少し楽しみました。
大地を守る会自慢の「種蒔人」。おいしいっす!
一汁一菜の質素な昼食でしたが大満足!
おいしいお米と味噌汁、少しのおかずとお酒があれば満足できてしまいます。
おまけに紅葉にも囲まれて今日も充実した一日になりました。
大地を守る会 交流局 虎谷健
2009年11月18日
干物屋女将さんによる干物のおいしい食べ方講座
島根県出雲市から、渡邉水産の女将・渡邉美和子さんに
お越しいただき、講座を開催しました。(7月1日行われたイベントレポートです。)
用意していただいた干物は身が厚く、つやつやでとても立派!
こちらはキダイ。
ご覧いただいておわかりになると思いますが、渡邉水産さんの干物のこだわりは「背割り」。
つまり、おなかではなく、背を割る昔ながらの日本の干物製造を続けています。
背から割るため、機械作業は無理で、今も人の手による干物作りが続いています。
背割にはそれなりに理由があり、市場では昔から干物の良さを腹と目で見極めていましたとか。
たしかにこのキダイ、目は澄んで、おなかはきれいなほんのりピンク。新鮮そうです♪
講座の最初は干物の焼き方。
女将さんの焼き方をみると、普段、どんなに干物を焼きすぎていたかがよくわかります。
その他にも、干物を素材に、お料理を作りました。
こちらは、水カレイのアクアパッチァ。
最初にご紹介したキダイの干物を使って鯛飯。
鯛飯で残ったアラや骨の部分からおいしいだしがでました。お吸い物に。
サラダも添えて...。
この講座の基礎となる視点は「干物は下処済みの魚」であるということ。
丁寧に洗い下処理された干物は、そのままでもおいしい素材なのはもちろん、
そのまま和洋問わずお料理にすぐに使える優れた素材なのですね。
目からウロコの内容でした♪
2009年11月 5日
くらしの手仕事教室「マイ箸作り」
日本の食文化に欠かせない「箸」。
欧米でも上手に箸を使って日本食を食べることがステータスと
されているくらい箸の国際化はどんどん広がっています。
さて今日は、先の夏休み(8月1日)に行われたイベントのレポートです。
箸文化について見直す夏休みの課題にぴったりの企画でした!
講師は「兵佐衛門」の吉瀬正昭さん。
「兵佐衛門」は昔からの技法をそのまま受け継ぎ、一つ一つ
ていねいな手仕事で箸を作り続けています。
まずは、正しい箸の持ち方を学びます。
上の箸を親指、人差し指、中指で持ち、下の箸を薬指と小指で
支えるように持つのが正しい持ち方だそう。
吉瀬さんによると、正しく箸を持てる日本人が減ってきている反面、
正しく持てる外国人が増えているのだそうです。
後半はいよいよマイ箸作りです。
お箸はの長さを「ひとあたはん」にきります。
「ひとあた」とは親指と人差し指を直角に広げ、
親指と人差し指の先をむすんだ長さのこと。
「ひとあたはん」はひとあたの1.5倍の長さ。
この長さがもっとも使いやすい箸の長さなのです。
彫刻刀で模様を入れます。
完成したら、工場で漆をコーティングしてしてからみなさんのもとへお送りします。
どんな色に塗られてくるか楽しみですね!
大地を守る会 交流局 大北雄二