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2013年12月19日
第21回秋田ブナを植える集い
今年も米プロジェクト21(以下、米プロ)として、「秋田ブナを植える集い」に参加してきました。今年で21回目の開催となり、米プロは第2回から参加しています。主催は「馬場目川上流部にブナを植える会」。主催者の一人でもある黒瀬さんに合流し、会員の方とともに9名で参加しました。
11月3日は過去の天気の統計上晴れの確率が高く、実際、数年前までは当日の天候を心配することはありませんでした。しかし、ここ数年雨の予報が多く、雪の時もあり荒れ模様。今年も当日の予報は雨で心配されましたが、不思議と開会とともに雨はあがり、晴れ間も見える状況になりました。天にも守られているイベントのようです。
みんなが集合し、植林の開始です。
このイベントは1993年11月3日に馬場目川上流部の国有林を借りて、第1植栽として植栽を開始。馬場目川は、大潟村の水源となる八郎潟調整池(旧八郎潟)に流入する河川の一つで、大潟村の飲料水や農業用水となります。その上流部の水源となる森林を再生させようという目的で、20年前に始めた活動です。地元五城目町や馬場目川流域の八郎潟、そして大潟村などの生産者有志の方々(黒瀬さん、相馬さん)が始めました。
そして20年かけて第3植栽地まで植栽をすすめ、その間夏の下草刈りなどの管理も行い、今や第1植栽地は立派な森の生長しました。今年21回目となる2013年は、数年前に閉鎖された「五城目町恋地国設スキー場」を新たな植栽地として選び、これから10年ほどかけて植栽管理を進めていきます。ロッジやリフトもそのまま残っており、雪が降ったらまだまだスキー場のようです。
今年の参加者には、毎年参加していた地元のボーイスカウトたちの参加がなく、全体としては少なく70~80名ほど。大地を守る会からは9人(うち子ども3人)が参加しました。1人当たりの割り当てが多くなり、心配されましたが、ベテラン、体力自慢の面々もけっこういたようで、1人で10本以上も植えていただいた会員さんもいて助かりました。
大人と子どもが力を合わせ、1本ずつていねいに植えていきます。
心配された天候にも助けられ、無事植栽が終了。今年も500本ほどのブナを植え、21年で合計1万5630本になりました。この第4植栽地が森に戻る姿を見届けたいと思います。
終了後は、餅つきやBBQが準備されており、豆腐の差し入れなど昼食を楽しみました。お腹も人心地がついたころ、恒例のコンサート。今年は秋田で活動されているゴスペルグループが盛り上げてくれました。知った歌などもあり、全員参加で例年以上の盛り上がりで1時間ほどのコンサートを堪能。最後は次の時代を担う若者によるアピール文の読み上げ、大きな拍手で閉会しました。
翌日はオプションで企画した白神山地散策。「白神山地トレッキング 貸し切りタクシー8時間フリープラン」で、ガイド付き観光タクシーを利用しました。 秋田県八峰町の留山~薬師山散策コースと、青森県深浦町の十二湖散策コースの2コースを回りました。樹齢数百年のブナ。よく見ると爪痕があり、説明では冬眠のために熊がよじ登ってブナの実を食べるのだそうです。