社会貢献活動(CSR)

“もったいナイ”を大切にする社会、食べ物を捨てない社会のために

食品ロスはもったいない!食べ物を捨てない5つのポイント

持たない暮らし、シンプルライフ。捨てない、ということは気持ちのいいことです。しかし、食べ物の世界で大きな問題となっていることがあります。それが「食品ロス」。

世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されています。日本でも、食品ロス量は500~800万トンにのぼります。一方、世界の栄養不足人口への食料援助量が世界全体で約400万トンであり、援助量の約2倍の食品ロスが日本で起きていることになります。飢えに苦しむ人がいるのに大量に食べ物を捨てている現実…。

このままではいけない。では今から私たちには何ができるのでしょうか、考えてみました。

 

1.必要なものをきちんと把握し、必要なだけ買う。

当たり前なことのようで意外とできないのが冷蔵庫の中身の把握。ぼんやりした記憶のまま買い物にいけば、重複して買ってしまったりします。また、空腹の状態で買いものに行くと、つい無駄に買ってしまい、最大で64%も多く買ってしまうという研究結果もあるのだとか。無駄な出費を防ぐためにも、必要なものを必要なだけ買う、シンプルな暮らしを心がけたいものです。

 

2.規格外のものも流通できる仕組みをつくり、支持する。

大きい、小さい、見ためが悪い、少しキズがついたなど、一般的な流通の規格に合わず、生産や流通の現場で廃棄されているものも、先入観を持たずに向き合えば立派な食べ物です。

大地宅配では「もったいナイ」シリーズ商品として、規格外や少し傷の付いてしまった青果物、なじみのない未利用魚や加工段階で捨てられてきた魚の部位などを、低価格でお届けしています。

もったいナイ

大地宅配のもったいナイシリーズ

もったいナイシリーズ画面

大地宅配の『もったいナイ』シリーズはこちら

 

3.食材をまるごと使いきれるよう、料理の工夫をする。

野菜の皮や葉っぱの部分、切れ端など、普段はあまり使わずに捨ててしまうような部分も、使い方にひと工夫をこらすことで、実はおいしく健康的に食べることができます。農薬や化学肥料をあまり使わない有機野菜なら、なおさら安心です。「使いきりレシピ」や「エコクッキング」という呼び方でさまざまなレシピやコツが公開されていて、とても参考になります。

大地宅配でも、「食材まるごと使い切り料理講座」などのイベントを開催して、そうしたノウハウが広がるよう取り組んでいます。(レポート記事はこちら→今日からできる!地球とお財布に優しい「捨てない料理」と「後片付け」

食材使いきり料理講座

大地宅配イベント「食材まるごと使いきり料理講座」より。野菜の切れ端などがどんな料理に変身するのでしょう?

 

4.使いきれないときには…「フードバンク」に参加したり、応援したりする。

使いきれるような努力をしても、どうしても使いきれず、賞味期限接近などのため捨てざるをえなくなってしまう食材もあります。そうした食品ロスを事業者や個人から引き取り、福祉施設や生活困窮者などに提供する活動やその仕組み、またはその活動を行う団体を「フードバンク」と呼びます。日本でも北海道から沖縄まで、大小含めておよそ40以上のフードバンクがあるそうです。

個人でも企業でも、食品そのものの寄付、お金の寄付、あるいはボランティア活動、運搬や保管の協力等、参加・応援の仕方はさまざま。あなたにあった参加・応援の仕方が必ずあります。

大地宅配でも、日本初のフードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン(Second Harvest Japan)」と連携し、千葉県習志野市の物流センターで発生した、使いきれない食材を提供しています。毎週2回ほど、賞味期限が短くなった加工食品や鮮度の落ちてしまった青果品を提供し、活用していただいています。

セカンド・ハーベスト・ジャパンHPより

セカンド・ハーベスト・ジャパンHPより

 

5.世界の取り組みを知り、ヒントにする。映画『0円キッチン』は最高のヒント集!

“食材救出人”と称したオーストリア人のダーヴィドが「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」と、ヨーロッパ5カ国を巡るドキュメンタリー・ロード・ムービー『0円キッチン』

植物油で走れるように自ら改造した車に、ゴミ箱でつくった特製キッチンを取り付け、ヨーロッパ5カ国の旅へ出発。各地でユニークでおいしく楽しい取り組みをしている人々に出会い、さまざまなヒントを得ていくロードムービーです。監督のダーヴィド・グロスは、フラットな目線で食べ物と人々に向き合い、時に真摯に、時に明るく、食の未来を照らし出していきます。

1月21日(土)よりアップリンク渋谷他にて公開中です。食べ物を大切にしたい人にとって、たくさんのヒントが詰まっています。ぜひご覧ください! (監督インタビュー記事はこちら→食べ物の無駄に対する怒りと、食べ物による幸せな気持ち-映画『0円キッチン』監督ダーヴィド・グロスさんインタビュー

映画『0円キッチン』

映画『0円キッチン』

『0円キッチン』
監督:ダーヴィド・グロス、ゲオルク・ミッシュ 制作:ミスチフ・フィルムズ 配給:ユナイテッドピープル 2015年/オーストリア/81分

 

まとめ:食品ロスは今日から防げる!

映画『0円キッチン』をきっかけに、日本国内でも食品ロスを見つめ直す動きが高まりつつあります。何ができるか、を考えてみたら、今日からできることがたくさんありました。人それぞれの暮らし、人それぞれの仕事や立場から、「食べ物を捨てない」心地よい社会づくりが進むことを願っています。(大地を守る会 鈴井孝史)

参考文献:賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか (幻冬舎新書)著:井出留美

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

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大地を守る会は、社会的課題をビジネスで解決していくソーシャルビジネス(社会的企業)です。産地交流会、料理講座、講演会、他NGO・NPOと連携した取り組みなど、幅広いCSR活動をご紹介します。