社会貢献活動(CSR)

会員のみなさまの支援で成り立っています~大地を守る会の社会貢献活動~

古着の学習支援でパキスタンの子どもたちは…?「旅する古着」プロジェクト

少しずつ汗ばむ季節が近づいてきました。季節の変わり目、衣替えをすると、もう着ない衣類が出てきませんか?

そんな衣類を活かして、パキスタンの子どもたちの学習支援に役立ててください!昨年12月に引き続き、古着の回収をこの5月6月にも行います。

大地を守る会は、NPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)の活動に賛同し、年に4回ほど大地宅配会員のみなさんに古着の回収を呼びかけています。回収された古着はパキスタンまで運ばれ、現地で販売され、その資金がカラチ市のスラムの学校運営に充てられています。<過去記事はこちらから>

今回は、パキスタンのスラムの学校、「アルカイール・アカデミー」の生徒をご紹介します。

 

医者を目指して~ラフマさん(16歳女性)~

パキスタンのラフマさん

パキスタンのラフマさん

ラフマさんは「アルカイール・アカデミー」の9年生。日本でいえば高校生にあたります。「アルカイール・アカデミー」では、3歳から4歳までを幼児教育とし、5歳から16歳まで学べば卒業となります。大学検定試験に合格して4年生の大学を目指す生徒はさらに2年間学ぶことができます。実際には、さらに幼い子どもや途中から学校に入る子どももいるので、年齢はばらばらです。また卒業前に学校を去る子どもたちもたくさんいます。

ラフマさんの目標は、大学に進学して医者になること。来年大学検定試験に合格して、さらに2年間学び、ようやく医大を受験することになります。

 

ラフマさんの家庭事情

ラフマさんは、お母さん(50歳)、兄(20歳)、姉(17歳)、弟(14歳)と暮らす5人家族の母子家庭。

お父さんは服を仕立てる仕事をしていましたが、2007年に心臓発作で亡くなりました。お母さんは苦労をして学校に通い「アルカイール・アカデミー」で先生をしていましたが、お父さんが亡くなってから、4人の子どもたちを育てるため、より収入の良い仕事に転職しました。

お母さんは現在、WHO(世界保健機関)のポリオ(急性灰白髄炎)の予防接種活動の事前調査のため、家庭調査をする仕事をしています。この仕事は地域の理解を得られないことも多く、襲われて殺されることもある大変危険な仕事です。また自宅で私塾を開いて近所の子どもたちに勉強を教えています。

兄はジッパー工場で働き、妹と弟は「アルカイール・アカデミー」で学んでいます。

パキスタンのアルカイール・アカデミー

「アルカイール・アカデミー」では、家庭の事情に応じて無料の昼食を提供しています。

 

ラフマさんの一日

授業を受けるラフマさん

ラフマさんに毎日どのように過ごしているのか聞いてみました。皆さんと比べてどうでしょうか?

06:30 起床、チャイとパンで朝食
07:30 出発
07:40 登校、授業開始 
休憩時間に屋台の軽食を食べたり、授業の復習をしたりしています
13:30~15:00 テスト(毎日)
15:00 下校
15:10 帰宅、自宅にあるもので昼食
16:30 自宅を出る
17:00~19:00 塾にて勉強
19:30 帰宅 夕食を食べ、TVドラマなどを観る
22:00 就寝

かなり忙しい一日を送っていますね。カラチ市には私塾があって勉強に打ち込む環境はあるようです。部活動が無いところが日本と違います。

パキスタンのアルカイール・アカデミーの休み時間

休み時間に校舎の前の空き地に出ている屋台に集まる子どもたち。 お菓子やスナックなどを楽しみます

 

子どもたちの夢

「アルカイール・アカデミー」の多くの子どもたちが、将来の夢は「医者」か「技術者」になりたいと言います。しかし成長するにしたがい、現実を受け止めて、別の仕事につく子どもがほとんどです。貧しさゆえ、子どもも大切な働き手として、働かざるをえない現実があります。また、「アルカイール・アカデミー」のその他の分校では、さらに厳しい環境に育つ子どもたちもたくさんおり、簡単な読み書きと計算だけを覚えて学校を去る子どもたちもたくさんいます。

ラフマさんの場合は、厳しいながらも家族の理解も得られ、かなり恵まれた環境といえるかもしれません。1987年の設立以来、「アルカイール・アカデミー」の卒業生で医者になった生徒はいません。それほど、子どもたちを取り巻く環境が厳しいと言えます。もし彼女が医者になれば、子どもたちの大きな励みとなるでしょう。

アルカイールアカデミー本校の子どもたち

アルカイールアカデミー本校の子どもたち

あなたの古着が子どもたちの学習支援になります

みなさんから寄せられた古着のおかげで、子どもたちは学ぶ機会を得ることができます。それは彼らの生活を確実に向上させています。また教育により自分の意見が言える子どもたちが増えれば、国が変わり世界も変わりはじめるでしょう。

古着の回収「旅する古着」にぜひご協力ください。

※この活動はNPO法人JFSA(日本ファイバーリサイクル連帯協議会)と共同で行われています(回収期間や回収品目は計画的に行われています。)お問合せはJFSAまで。(大地宅配会員の方が直接JFSAに古着をお送りいただく場合は、2017年5月12日(金)~6月14日(水)到着でお願いします。)
大地宅配の配送員に渡しいただく場合は、5月8日から12日に配布されるチラシをご覧下さい。(配送員へのお渡しは5月15日から26日の配送日となります。)

古着の仕分ボランティア募集中!
<詳しくはこちらから>2017年5月22日(月)10:00-13:30に実施します。

<過去記事はこちらから>

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

大地を守る会は、社会的課題をビジネスで解決していくソーシャルビジネス(社会的企業)です。産地交流会、料理講座、講演会、他NGO・NPOと連携した取り組みなど、幅広いCSR活動をご紹介します。