社会貢献活動(CSR)

互恵のためのアジア民衆基金、福岡総会に参加しました!

アジアのフェアトレード産地を支援するための基金、「互恵のためのアジア民衆基金」。国をまたいで多数の企業や団体が参加しています。一年に一度、世界各地から担当者が集まり、顔を合わせて意見交換をする機会を設けています。基金の最新状況をご報告します。(文:オイシックスドット大地 豊島洋)

互恵のためのアジア民衆基金とは

主にアジア各地のフェアトレード商品の産地を支援するための融資基金で、2009年10月に設立されました。バングラディッシュのグラミン銀行が始めた農村振興のための少額融資(マイクロクレジット)の考え方を基礎に、それぞれの産地が抱える問題を解決するために、各産地が提案してきたプロジェクトに融資を行うというものです。

大地を守る会のお客様にご購入いただいたバランゴンバナナ(10円/1kg)とエコシュリンプ(5円/100g)の売り上げの一部をその基金として充当し、他団体から集まった基金とあわせて、事務局の審査を経て承認されたプロジェクトに融資されています。

基金参加団体は、全9か国、40団体。日韓ではオイシックスドット大地(株)、(株)オルター・トレード・ジャパン、グリーンコープ生協組合、パルシステム生協連合会、生活クラブ生協組合、ハンサリム生協(韓国)など。

 

国際的な総会の開催

2017年10月16日(月)、福岡県福岡市の福岡国際会議場において、全8カ国 の参加者が集まり、これまでの融資内容の報告、今後のプロジェクト案等について議論しました。

今回は役員の改選もあり、オイシックスドット大地(株)の代表取締役会長・藤田和芳が改めて同基金の会長に再選されました。

また、新しい仲間として、オルター・トレード・ティモール社(コーヒー出荷団体、東ティモール)、食料主権のためのオルター・トレード・フィリピン財団(バランゴンバナナ産地の社会開発を行う財団 フィリピン)と、マヌシ(女性支援をしているNGO ネパール)の3団体が増えました。

APF総会の様子

 

融資先の現状

今回報告された主な融資先からの報告は以下のとおりです。

融資先:UAWC (パレスチナ自治区)

  • プロジェクト概要:オリーブ充填施設・農産物加工施設建設取得資金の融資
  • 融資額:100,000ドル(11,475,000円) 2017年3月 返済期間8年
  • 状況:第1期融資で取得した用地に施設を建設。詳細な設計も確定し、年内に建設に着手する予定。

オリーブオイル

 

融資先:ATC(フィリピン)

  • プロジェクト概要:マスコバド糖の原料となるサトウキビを生産する15協同組合への作付資金の融資。
  • 融資額:12,881,447ペソ(30,135,588円)2012年~2014年に3回融資 返済期間5年
  • 返済残額:22,486,777円
  • 状況:サトウキビは、収穫後の収入を得るまでに1年近くかかるため、多額の生産資金が必要ですが、生産者が銀行から融資を受けるのは困難です。生産者グループはこの低金利の基金を利用してサトウキビの作付を行い、収入の一部で農業機材を購入したり、コメや野菜の栽培を進めています。

サトウキビ労働者

 

融資先:ATINA(インドネシア)

  • プロジェクト概要:増収を図るため、エコシュリンプ養殖池の整地、土手修復事業などの整備資金貸付け事業。
  • 融資額:500,000,000ルピア(4,800,000円)2014年 返済期間35年
  • 返済残額:利子1回返済
  • 状況:スラバヤ市のエコシュリンプの養殖池を整備し、より生産性を向上するために融資をしましたが、2016年後半の大雨で養殖池の土手、水門が壊れエビが流出してしまう事態が生じてしまいました。そのため、2017年10月に予定されていた一括返済額のうち40%が1年猶予されています。

インドネシア エコシュリンプ

 

融資先:YPMD(インドネシア)

  • プロジェクト概要:パプア州におけるチョコレート手作り施設の整備
  • 融資額:170,000,000ルピア(1,680,000円)2017年 返済期間5年
  • 返済残額:2018年から返済予定
  • 状況:パプア州では、先住民族がチョコレートの原料であるカカオを生産、出荷していますが、その加工品であるチョコレートを味わうことはありませんでした。2016年初めてパプア州で自分たちのカカオを原料とするチョコレートが販売され、大きな反響を呼びました。今回の融資で地元に小規模なチョコレート工場を建設し、産地発のチョコレート製造を目指します。

パプア カカオ

 

それぞれのフェアトレードの産地が抱える問題は、なかなか見えてこないものです。

一年に一回の総会は、世界各地からの担当者と顔を合わせて意見交換をする貴重な場です。小さな声を拾い、必要に応じて融資を行うこの基金の大切さを今回も感じることができました。

8年を経て、作る人と買う人との関係だけではなく、作る人どうしの横の関係も深まりつつあります。今後も仲間を増やしながら、世界規模の顔の見える関係を目指します。(文:オイシックスドット大地 豊島洋)

 

支援方法

バランゴンバナナの購入【1kgあたり10円】

エコシュリンプの購入【100gあたり5円】

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

大地を守る社会貢献活動(CSR)をすすめる会

大地を守る会は、社会的課題をビジネスで解決していくソーシャルビジネス(社会的企業)です。産地交流会、料理講座、講演会、他NGO・NPOと連携した取り組みなど、幅広いCSR活動をご紹介します。