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今日からできる!地球とお財布に優しい「捨てない料理」と「後片付け」

こんにちは、ライターの渥美です。コンビニで賞味期限をちょっとでもすぎたお弁当が捨てられる……まだ食べられるのに、もったいない!と思ったこと、ありますね。日本でも大きな問題になっているこういう「食品ロス」、実はその半分が家庭から出ているものだって、知ってましたか?今回は、その代表格である「野菜くず」にスポットを当てた、「食材まるごと使いきり講座」に潜入。今まで捨てていた部分を、晩酌のアテに、ご飯のおともに大変身させるヒントをお教えいただきました。美味しいのはもちろん、お財布にやさしく、実は美容や健康にもいいので、やらないなんてもったいないですよ~。

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ふだん使わないこんなものまで?さてどうなるでしょう。

 

里芋の皮とかレンコンの節とか、これが美味しい料理に?

さて朝イチで伺った会場では、すでに何やら下ごしらえが始まっています。セロリ、レンコン、人参、玉ねぎ……おいしそうな野菜の皮がむかれ、ヘタや根っこが取り除かれ、ゴミのビニール袋へ――と思いきや、今回はこちらが主役。

お野菜を料理にするとき、「皮は厚めにむいてください」と言われると、「で、でも、もったいないし」と常に葛藤する私ですが、今日はそちらもきっちりとお料理にするので問題なし。むしろお料理としての食べごたえになるので、厚めにむいたほうがいいのだとか。もちろん野菜の種類や季節、調理法によっては、皮をむかないという選択もアリ。大根、かぶ、人参など、薄切りやおろしなどであれば大丈夫そうです。

集まった野菜くずは、大きく分けて3種類。「根菜の葉」「ヘタを含む皮」「ワタを含むタネ」。こうしてみると「根菜の葉」なんて、普通に青菜として成立しちゃっていますし、人気のパクチーの根も“パク香”漂わせるゴボウみたい。でも、ごつごつした里芋の皮と黒くひしゃげたれんこんの節……これがいかなる美味しい料理になるのでしょうか?

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こちらはスープ用に細かく刻んでいるところ

 

捨てる前にちょっと考えて、美容と節約を手に入れる

実は皮、根、種などは、ファイトケミカルの視点から言えば、抗酸化力や免疫力に役立つ栄養が詰まった最も味の濃い場所。美容の観点からも、これを食べずに捨てるなんてありえません。有機野菜や農薬を使わない野菜であれば、「皮とか根とかって、土に直接ついていたところだから……」などの心配もいりません。

大切なのは、どうしたら美味しく食べられそうか、捨てる前にちょっと考えてみること。生で、湯がいて、蒸して、煮て、炒めて、といろいろ試してみて、最終的には、揚げる。野菜の皮などは大抵がこれでOK。少し乾燥させて揚げれば、野菜チップスの出来上がりです。

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(左上)スープ用に細かく刻んでいるところ(右上)お茶がらの佃煮を似ているところ (左下)里芋の皮とその他野菜をいためているところ(右下)スープを煮込んでいるところ

 

さて私が怖気づいた「里芋の皮」は、この日は2種類の炒め物に早変わり。片面ほくっ、片面パリっ、の食感が面白く、特にいつもは思いつかないパクチーと桜エビとの組み合わせは、見た目にもとてもおしゃれで「捨てるはずだったところ」とは思えません

もう一方の「れんこんの節」は、さつまいもや人参の皮やヘタ、かぼちゃのワタなどと合わせてペースト状にし、豆乳で伸ばしたポタージュ風のスープに。野菜の甘みと滋味にあふれるスープは、入れる野菜の種類が多いほど調和の取れた味になるのだとか。ベースとして、じゃがいもと玉ねぎを多めに入れることがコツだそうです。

 

重曹水なら油汚れもすっきり落ちて、洗剤よりもエコで節約

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食材をきれいに食べきったあとは、お片付けも地球とお財布にやさしく。

洗う前にお皿の汚れをふき取るのは基本ですが、なかなか取れないしつこい油汚れには、あらかじめ用意しておいた「重曹水」(水500ccに小さじ1杯の重曹を溶かしたもの)をスプレー。ふき取った後は流しすすぎをすればOKですから、排水も汚れません。油汚れには、調理で出たお米のとぎ汁や、麺類のゆで汁なども効果的。水道代の節約もうれしいところです。

 

ダンボールコンポストで台所から生ごみが消える

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さらに1ランク上の「地球とお財布にやさしく」を目指すなら、「ダンボールコンポスト」を。貝殻以外の生ごみを微生物の力で分解してたい肥に変えるこの仕組み、傷んでしまった食材など、どうしても出てしまった生ごみも無駄なくリサイクルできるのです。おうちに家庭菜園などがあれば、たい肥も手に入り一石二鳥ですから、試してみる価値あると思いますよ。

 

食材まるごと使いきりレシピ

最後にレシピをご紹介します。レシピ提供は、山本たか子さんです。

【里芋の皮と香菜の炒め物】

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材料) 2人分

  • 里芋の皮 100g
  • 桜えび 大さじ2
  • 香菜 適量(パクチー・せり・セロリの葉)
  • にんにく 1片
  • 塩・コショウ 適量
  • 薄力粉 適量
  • 酒 大さじ1
  • 薄口しょうゆ 大さじ1/2
  • ごま油 大さじ2

作り方)

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  1. 里芋の皮に軽く塩・コショウをふり薄力粉を薄くまぶす
  2. ごま油を熱し1.をじっくり焼きつけ、薄切りにしたにんにくを加え香ばしく炒める
  3. 桜えびを加えてサッと炒め、調味料を全体にからめ味をなじませて火を止め、ざく切りにした香菜を加えてひと混ぜする

 

【半端野菜のスープ】

 

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材料) 2~4人分

  • かぼちゃのわた 50g
  • 人参のヘタ 15g
  • れんこんのヘタ 20g
  • さつまいもの皮・ヘタ 20g
  • じゃがいも 100g
  • 玉ねぎ 50g
  • 豆乳 80cc
  • 塩・コショウ 適量

作り方)

  1. れんこんの節はひげ根を良く洗う
    野菜は全てざく切りにする
  2. 鍋に1.を入れ水をひたひたに加えて蒸し煮にする
  3. ミキサーに2.と豆乳・塩を入れなめらかにする
    鍋に戻し温める
  • かぼちゃの種:オーブントースター(350ワット)で12~15分ロースト

 

【お茶がらの佃煮】

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材料)作りやすい分量

  • 煎茶のだしがら 170g
  • 干し椎茸 3~4枚
  • 菜種油 小さじ2
  • みりん 小さじ1
  • 椎茸の戻し汁 1カップ
  • しょうゆ 大さじ3~4

作り方)

  1. 干し椎茸を水で戻し5mm角に切る
  2. 鍋に煎茶のだしがらと椎茸の戻し汁と調味料を加え、沸騰したら中火にして、汁けがなくなるまで煮詰める

(取材・文)渥美志保

大地を守る会では、“もったいナイ”を大切にする社会、食べ物を捨てない社会のためのアクションをおこなっています。こちらの記事もどうぞ⇒食品ロスはもったいない!食べ物を捨てない5つのポイント

大地を守る会編集部

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大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。