フードレポート

見ためではわからないこともあるのです。 早採りの果物においしいものはない

注目の食料ジャーナリスト手島奈緒がお届けする、本物の食べ物レポート。

桃

 

傷みやすい桃を無事にお店に並べるために

誰に聞いても「好き」と答える果物といえば「桃」。酸っぱいものが苦手な人でも食べられるあまーい桃。とろりとした食感で、なんともいえないステキな香りがする桃は、その姿形のかわいらしさとも相まって、特別な果物という気がします。さてしかし、この桃、お店で買って食べたらなんだかいまいちだったという経験はありませんか? 果肉がやわらかく傷みやすい桃は、人の手に触れれば触れるほど劣化が進む果物。一般的な桃の流通では、まず農家が収穫してJAに出荷し、大きさ・等級ごとに選果、箱詰め後トラックに載せ、市場を経てスーパーに到着。その後パック詰めされて店頭に並びます。収穫してからお店に届くまでに、ずいぶん人の手を経ていますよね。これは桃が傷む可能性があちこちにあるということです。対策はただ一つ、熟度が上がって傷むリスクが高まる前に収穫することしかありません。

樹上で熟した桃

熟度の目安は、なりもとの色。この写真のように地色の緑色が抜け黄色になっていると、かなりおいしくなっています。しかし市販の桃は天地を逆にしてパックされていますから、確認するすべはありません。

 

ほんとうにおいしい果物はお店では買えない?

ではどうすればおいしいものが食べられるのでしょう? 大地宅配のような、生産者から直接買って消費者に直接届ける流通で買うことはかなりおすすめです。中間に人の手が入らないぶん傷みのリスクが減ることや、味を重視して熟度の高いものを取り扱うことなどが理由です。また、生産者から直送してもらうのもいいでしょう。この場合は少しお値段が張りますが、店頭で外れの桃を買ってお金を無駄にするよりはいいように思えます。 お店で売られている桃の安さは魅力的ですが、おいしいものを手に入れるにはそれなりの対価を払う必要があるようです。

 

文・写真/手島奈緖(てしまなお)
食料ジャーナリスト。2010年「ほんものの食べものくらぶ」を設立、食べる人と作る人をつなぐ活動に取り組んでいる。

大地宅配編集部

大地宅配編集部

大地宅配編集部は、“顔の見える関係”を基本とし、産地と消費地をつなぐストーリーをお届けします。