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夏至の夜、どんな夜をすごしますか?今年で6年目の100万人のキャンドルナイト。 大地を守る会からの呼びかけに、お応えいただき、今回、4名の方がエッセイコンテスト優秀作品賞に決まりました。作品をご紹介いたします。

しあわせの時間

家族揃って夕ご飯が食べられる週末。今年はみんなでキャンドルを囲めた。ろうそくだけだと子供達が怖がるのでキッチンの補助電気も付けてほんのり暗く。いつもは取り分ける料理も今日は大皿でつついて。ごちそうさまの後、みんなでふうっと火を消した。「ママが一人で消した!」と娘が泣くので、また火をつけて吹き消して。ろうそくはお誕生日のケーキのイメージになってしまうみたい。それでも楽しんでくれたので良しとしよう。

(埼玉県幸手市・ヨウコさん)

10年前の私だったら、今日をどうしてたか

乗りたくもない電車、行きたくもない会社。鳴り続ける電話、トイレに行くことも忘れ、外の暑さも知らず、仕事終わりが12時前なら化粧も直さず飲みに行き、首都高から東京タワーをぼんやり眺め、これが充実なのかそれとも無為なのか...。キャンドルなんてものは「自分癒し」だの「自分への贈り物」だの、薄っぺらい感傷気分で灯すもの。それでもじんわりと心に効いてふいに泣きたくなったり、そんな自分に猛烈に腹が立ったり。なにひとつ素直に受け入れることはできない毎日。
今年、初めてキャンドルナイトに参加した。息子が3歳になり、ろうそくにも慣れたから。ふたりで作ったみつろうキャンドルに火をつける。
静かだった。しみじみと時が流れ、息子がたどたどしい言葉で今日の出来事を報告してくる。一日中一緒にいたのに...。もうなにもいらない や。この子がここにいればいい。一緒にごはんを食べて、眠れたら、もうそれだけで十分だ。10年前は貪欲で不満で、幸福感を手に入れることに必死だったのに。本当にシンプルなもんだ。この小さい人が本物の生き甲斐と幸せをくれた。きれいね、またしようね、と息子は笑った。

(神奈川県川崎市・千葉路世さん)

影絵の夜を過ごしました

今年は休日に家族でキャンドルナイトを楽しみました。キャンドルナイト初参加の夫、最初は嫌がるかなぁと思っていましたが、何だかわくわくしている様子。
電気を消すと最初は真っ暗で何も見えませんでしたが、目が慣れてくるといつもと違ったシチュエーションにはしゃぐ夫と娘。食後には昔なつかしの影絵遊びなどして楽しみました。

(東京都国分寺市・伊藤美香さん)

消えるロウはどこへ行く

10年前に突然の事故で天国に旅立ったたった一人の兄。
その後生まれた私の息子は、「おじさん」と会ったことがない。ばあちゃんちにある写真をみて、天国にいることは知っている。
そして、育児と外の仕事を持つせわしい私に、あの世に行った人を想う機会はなかなか訪れなくなった。
でもね。梅雨の夜に、ろうそくを灯して、食事をしたの。
不思議なんだけど、炎の揺らめきは、見る人の心を透明に、無垢にする。会いたい人が心に浮かぶ。
そして、私は、久しぶりに兄を想ってた...。
「炎で消えたロウはどこにいくの?」 子どもが問う。
ほんとだ。どこにいくんだろ? 
そのとき、かあちゃんは信じたよ。
きっとおじさんのところ。天国にのぼっていくんだよ。
天国にいるおじさんに「会いたい」想いを伝えるために。

(東京都豊島区・まつぼっくりさん)


でんきを消して、スローな夜を。

大地を守る会は、「100万人のキャンドルナイト」の事務局を務めています。





ふるさと回帰フェア2008

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11月22日(土)朝日新聞朝刊土曜日版「be」の「フロントランナー」で大地を守る会会長藤田和芳が紹介されます。