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大地を守る会の放射能対策の経過

 東京電力福島第1原子力発電所の大事故から、2年3カ月の歳月が流れました。しかし事故は未だ収束したとは言えず、放射性物質による環境や食品の汚染、健康への影響に対する不安は、今も払拭しきれていません。
 大地を守る会では、事故直後より正確な実態の把握と生産地での対策の実施に努めるとともに、測定結果の情報開示、食品の流通基準値の検討と設定、正しい知識を獲得するための「放射能連続講座」の開催、などに取り組んできました。
 実態の把握については、まずは事故以前から運営を支えてきた「放射能汚染食品測定室」の強化を図り、2011年5月にはいち早く結果の公開に踏み切りました。また並行して自主検査体制の構築を進め、高精度の測定器の導入を順次進めました。現在は、「ゲルマニウム半導体検出器」を1台、「NaI (Tl) ガンマ線スペクトロメータ」を4台、弊社・物流センターに設置しています。
 他に、福島県須賀川市(稲田稲作研究会/(株)ジェイラップ)に1台、岩手県釜石市(NPO東北復興支援機構)に1台、無償で貸与して測定活動の支援を継続しています。稲田稲作研究会では、測定器を使ってメンバーすべての田んぼの状態を把握し、綿密な対策を実施することで大きな成果を上げてくれました。これは将来に向けて大きな資産を残したものと言えます。
 食品の流通基準値の検討にあたっては、2011年9月、他団体とともに「食品と放射能問題 検討共同テーブル」を結成。放射性物質の「基準」とはどうあるべきかを根本から討議し、勉強会の開催や政府に対して流通基準値の見直しを求める「提言」の提出などに取り組んできました。
 これらの活動をもとに2012年2月、大地を守る会としての自主基準を設定しました。どこよりも厳しい基準となりましたが、「内部被ばくはできるだけ低く」、特に「子供たちを守る」という観点に立ったものであり、かつ生産者とともに達成できる指標として設定したものです。
「食の安全」を可能な限り向上させる努力をするのが生産者・流通者の使命だと考えました。

測定結果の現状と流通基準値の見直し

 自主基準の設定から一年が経過し、この間、さらに膨大な量の測定結果(これまでの測定件数は、延べ12,484件。2012年度の測定件数は、延べ6,648件)が蓄積されてきました。この1年間に取り扱った食品では99.35%が「放射能不検出」(検出下限値未満)という結果が得られました。
 そこで次の段階として、放射能連続講座でも講演していただいた「NPO法人市民科学研究室」代表の上田昌文さんに、国が発表しているデータも含めての総合的な解析を依頼しました。弊社の結果だけで安心せず、より広い視野に立っての現状把握と今後の予測、測定計画や流通基準値の見直しを進める上で、必要な作業と判断したためです。
 その結果として得られた見解は、「特定地域の、野生キノコ・山菜などの林産物・野生動物・淡水魚、未知数な部分がまだ残っている東日本の太平洋側の魚など、特定の食品群を除いて、安心してよいレベルになっているため、今後は、測定の頻度を下げられるもの、不要と考えられるもの、あるいは引き続きモニタリングが必要なものの区分けを行ない、測定の"選択と集中" を進める段階であろう」というものでした。
 もちろん、この解析によって不安がすべてなくなったわけではありません。しかし、安定して「放射能不検出」が続いてきたものが急に検出されたり、濃度が上がるということは、これ以上の深刻な事態が発生しない限り、ないであろうと考えます。
 以上の結果と状況分析を基に、品目・地域ごとに測定頻度を再整理して今後の測定計画をより効果的なものにしていくとともに、流通基準値についても見直し作業を行ない、7月1日をもって下記のように改定することといたしました。

◆大地を守る会の食品中の放射性物質に対する流通基準値(2013年7月改定)
大地を守る会
流通基準値
2012年2月20日~ 2013年7月1日~ 政府基準値
2012年4月1日~
飲料水 6 6 飲料水 10
飲料※1 10 10
牛乳、乳製品 10 10 牛乳50
乳幼児食品 6 6 乳幼児食品50
6 6 一般食品 100
米・パン 10 10
青果・穀類・肉類 20 20
魚介類 50 50
その他の食品 50 見直し後 20
海藻類 100 見直し後 20
きのこ類 100 見直し後 50
※ いずれも放射性セシウム134および137合算値(単位はベクレル/㎏)
※ 乾燥食品については、原材料の状態及び水戻しを行った状態の両方に基準値を適用する。
※1 飲用に供する茶については、原材料の茶葉から浸出した状態に基準値を適用する。

 大地を守る会では、引き続き細心の注意を払いながら測定を継続するとともに、生産地での取り組みをこれからも支援していく所存です。
皆様のご理解とご支援を賜れれば幸いです。





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