消費者の為の「放射能連続講座」開催。第1回は6/2(土)。ユーストリーム中継で誰でも参加可能。司会にはフードジャーナリストの山本謙治氏。 |
2012年5月17日 |
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要 旨
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会では、6回シリーズで「放射能連続講座~『食品と放射能:毎日の安心のために』~」を開催します。東日本大震災に伴う福島第一原発事故の放射能汚染により、消費者は食材選びに不安を抱きながら暮らしています。放射能汚染問題については、さまざまな情報が飛び交い、なにが正しく、なにが危険なのか、はっきりとしない現状があります。大地を守る会では、生産地における食品の放射能汚染対策を支援するとともに、消費者とのコミュニケーションを重視し、測定結果の公開等に取組んできました。
今回の放射能連続講座では、6つのテーマを設定し、それぞれの専門家に、ほかでは得られない有意義な情報を、直接消費者に伝えてもらいます。そして、講義だけではなく、会場からの質疑応答も実施します。本イベントにて、活きた情報を専門家と消費者が交換し、健全な消費のあり方を形成し直すことをめざします。さらには、連続講座全編をユーストリームにて生中継し、事情により会場へ足を運べない人からも質問を集め、当日のディスカッションにいかしていきます。
第1回放射能連続講座 概要
■タイトル:「今後の影響をどう予測し、どう心構えをするか」
■講師:上田昌文氏(NPO法人市民科学研究室代表)
■コーディネーター:山本謙治氏(株式会社グッドテーブルズ代表取締役社長)
■日時:6月2日(土)13:30~16:00
■場所:杉並区立産業商工会館(中央線「阿佐ヶ谷駅」より徒歩5分。丸ノ内線「南阿佐ヶ谷駅」より徒歩3分)
■参加費:大地を守る会会員は無料。非会員は500円。
■参加申し込み方法:大地を守る会公式ホームページより申し込み可能
(/cp/renzokukouza/)
■掲載・取材問い合わせ:大地を守る会・広報担当 043-213-5860
[今後の予定]
■第2回 7月7日(土) 「正しい食事こそ最大の防護」
講師:白石久二雄氏(元・(独)放射線医学総合研究所・内部被ばく評価室長)
■第3回 7月21日(土)「測定を市民のために~陰膳法から学ぶ~」
講師:早野龍五氏(東京大学教授)
■第4回 8月18日(土)「海の汚染を考える」
講師:勝川俊雄氏(三重大学准教授)
■第5回 9月15日(土)「いのちを生きる~放射能とたたかい続けた医師からのメッセージ)
講師:肥田舜太郎氏(被爆医師、元・埼玉共同病院院長、全日本民医連理事)
■第6回 10月6日(土)「低線量内部被ばくを考える」
講師:西尾正道氏(北海道がんセンター院長)
※第2回以降のコーディネーターは未定です。
※第2回以降の会場は未定です。都内を予定。時間は午後となります。
●第1回 講師プロフィール
上田昌文氏(NPO法人市民科学研究室代表)
大学では生物学を専攻。1992年より市民による研究・学習グループを発足させ、
科学技術関連の社会問題への取り組みを開始。科学技術社会論学会理事、東京大学
「科学技術インタープリター養成プログラム」特任教員、恵泉女学園大学非常勤講
師(環境政策論)等を歴任。著書に『わが子からはじまる原子力と原発きほんのき』
(クレヨンハウス)、共著に『食品分野へのナノテクノロジーの応用と諸課題』
『原爆調査の歴史を問い直す』など。
●第1回 コーディネータープロフィール
山本謙治氏(株式会社グッドテーブルズ代表取締役社長)
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。農作物・食品などのコンサルタント会社
(株)グッドテーブルズ・代表取締役社長。著書に『日本の食力―国産農作物がおいし
い理由』他。ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記(www.yamaken.org)」が人気。
大地を守る会の会員。
●大地を守る会の放射能対策
大地を守る会では、放射能の影響を懸念する消費者の要望にこたえるために、
放射能検査機器をそろえて自主測定体制を整え、さらに放射能特命担当を社内
に設置するなど、徹底した放射能対策を実施しています。消費者に対しては放
射能不検出商品の販売やホームページやチラシでの測定結果の報告で積極的に
情報提供を行い、生産者に対しては放射能測定機器の貸し出しや、共同実施の
除染プロジェクト等を行っています。
またカタログハウスなど4団体とともに食品の放射能基準について検討する
「食品と放射能問題検討共同テーブル」を開始し、国に対して食の安全を守る
ための提言を行うなど、多方面での放射能対策を実施しています。
■これまでの放射能測定合計数:4,303検体
そのうち放射能不検出は約96%。ただし12月以降は5検体(7~27ベクレル/kg)のみが検出で、検出検体は減少している。
※2011年3月8日~2012年2月8日の実績。スペクトロメータ、ゲルマニウム半
導体検出器による自社と外部機関による測定。
■これまでの放射能対策の経緯:
2011年3月 外部機関「放射能汚染食品測定室」(※)による検査数を増加し、自主検査体制を強化。
2011年5月 簡易測定器による青果物全品目の放射線量検査を開始。
2011年7月 牛肉、豚肉を自社の「NaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」にて放射能測定を開始。
放射能不検出を確認済の西の産地の野菜を集めた「子どもたちへの安心野菜セット」販売開始。
福島県の米生産団体「ジェイラップ」にNaI(Tl)ガンマ線スペクトロメータ」を貸し出し、産地と共同
の除染プロジェクト開始。
2011年9月 大地を守る会やカタログハウスなど4団体で食品の放射能基準について検討する「食品と放射能問題検
討共同テーブル」を開始。
「ゲルマニウム半導体検出器」の運用開始。
2011年10月 社内に放射能対策特命担当を設置。
2012年2月 食品中の放射性物質に対する「自主基準」を設定。
※大地を守る会では、放射能汚染食品測定室(藤田祐幸代表、1988年設立)に依頼し、2004年より食品中に含まれる
放射能を測定し、放射能の食品への影響をモニタリングしてきました。
放射能連続講座に込めた思い
昨年3月12日に発生した東京電力福島第一原発の事故は、広範囲に放射性物
質をまき散らし、人々の暮らしを破壊しました。その影響は今も影を落とした
まま各地の生産者を苦しめ、消費者の不安もまだ消えることはありません。
食品の放射性物質値は全般的に低水準に落ち着きつつあるものの、今後の生態
系や人の健康への影響は、未知の世界です。
今ここで改めて、放射能汚染の実態を見据え、どう立ち向かっていくかを
考えたいと思います。"子どもたちの未来・未来の子どもたち"を守るために、
希望への道筋を探りたい、そんな思いで連続講座を企画しました。
(大地を守る会・放射能対策特命担当 戎谷徹也)
下記のようなことが取材できます
・放射能連続講座の様子・放射能対策特命担当・戎谷徹也へのインタビュー
・大地を守る会の放射能対策や自主基準についての取材
この他、ご要望に応じて対応させていただきますので、ご相談ください。
講師への取材依頼は、事前にお受けした方のみとさせていただきますので、ご了承ください。
大地を守る会とは
自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約14万3千人、生産者会員は全国に2,500人(2012年3月末現在)
お問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:中川啓、齋藤史恵、宇田川千夏、栗本遼
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
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