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カラダと大地を守るために、食べることからエコシフト。


要 旨

 有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、会員から回収した廃食油をディーゼル燃料(VDF)化し、それを大地を守る会生産者がトラクターなどの農機具に使用して野菜を栽培するプロジェクト「ゆかいな野菜物語」を実施します。7月23日(月)より、会員からの廃食油回収を開始します。
 このプロジェクトは2011年度に経済産業省の助成事業として行ったところ、消費者からも生産者からも好評だったため、自立したプロジェクトとして実施することにしました。
 廃食油を回収する生協などもありますが、野菜栽培・販売にまでつなげたのは大地を守る会が初めてです(大地を守る会調べ)。3.11以降、代替エネルギーに注目が集まる中、太陽光発電機など特別な機器を持たなくても参加できる、生活に根づいた循環型代替エネルギープロジェクトとして、消費者に提案していきます。

●概要

■企画概要:会員から回収した廃食油をディーゼル燃料(VDF※)化し、それを大地を守る会生産者がトラクターなどの農機具に使用して
         野菜を栽培するプロジェクト。
        ※VDF=Vegetable Diesel Fuel(植物性軽油代替燃料)の略

■名称  :ゆかいな野菜物語 
■時期  :7月23日(月)~廃食油回収開始。随時VDFに精製、生産者に販売。
■フロー :① 大地を守る会が、食材配送時に会員宅から廃食油回収
      ② TOKYO油田(ユーズ)が廃食油をディーゼル燃料(VDF)化
      ③ 大地を守る会生産者が㈱ユーズよりVDFを購入し、トラクターなどに使用して野菜栽培
      ④ VDFを使用して作った野菜を、消費者に販売 ※ゆかいな野菜物語という名称での販売はしない
■ユーズについて:廃食油の回収・ディーゼル燃料化を実施。アースデイ東京などでも廃食油回収を行っている。
         http://tokyoyuden.jp

   油が回る
     ゆかいな野菜物語のサイクル

●「代替エネルギーを積極的に利用したい」88%。

 ゆかいな野菜物語は、廃食油を出した消費者に、廃食油で栽培した野菜を販売、そして調理に使った油をまた回収に出してもらうという、油が回る循環型代替エネルギープロジェクトです。本プロジェクトは昨年度経済産業省の助成事業として、2011年7~9月の3ヶ月間廃食油回収を行いました。その結果会員から2,440リットルの廃食油を回収し、そこから2,308リットルのVDFを精製しました。そこから4.5トンのCO2を削減したことになります。
 また、会員向けアンケート(2011年度10月実施)によると「廃食油回収の再開希望」は9割にのぼり、野菜シリーズ「ゆかいな野菜物語」は約400名/週が購入しました。さらにこの商品購入者の6割が「この事業を継続してほしいから商品を購入した」と答えました。さらに、同アンケートによると、「今後代替エネルギーを積極的に使用したい」と回答した会員は88%にも上り、代替エネルギー支持の多さがわかります。
 会員からの希望も多く、環境的な効果もあげられることから、今年度は自立したプロジェクトとして実施することにしました。太陽光発電機など特別な機器がなくてもできる身近な代替エネルギープロジェクトとして、消費者に広く参加を呼び掛けていきます。

 ▼詳しいアンケート結果について
  /info/press/2011/12/1680co212.html


ゆかいな野菜物語のイラストとロゴ
名前通りの楽しいイメージは、イラストレーター安齋肇さんによるもの

●VDFは軽油に比べて、黒煙は半分以下。クリーンなエネルギー

 現在家庭から出る廃食油は年間10万トンで(UCオイル 2008年報告)、そのほとんどが固めるなどしてゴミとして廃棄、一部は川に直接流されていると言われています。廃食油を資源として活用することで、環境汚染を防ぎ、焼却によるCO2排出を抑えます。さらに廃食油から精製したVDFは、呼吸器官障害の原因といわれる黒煙は軽油の半分以下なのでクリーンなエネルギーと言えます。
 昨年度VDFを使用した生産者は「燃料としてのパワーは問題なく、排気もクリーンなのでよい」と評価しましたが、価格が軽油より高いので継続使用は検討、としていました。そこで多くの生産者が使えるように、VDF販売元の㈱ユーズの協力を受け、今年度は軽油同等価格で販売します。また2013年7月末まではVDFの送料を大地を守る会で負担し、生産者に気軽に試せる仕組みにしました。VDF使用生産者は昨年度の1名から、今年は10名にまで拡大を目指します。


会員から回収した廃食油

~ご参考:野菜ゴミから、電力1680世帯分、ガス1400世帯分創出する企画も実施~

 大地を守る会はチェルノブイリ原発事故以来、有機農業と原発とは相容れないとして一貫して脱原発を唱えてきました。福島第一原発の事故以降は改めて、原発に頼らない社会の実現のために、2011年4月11日に「スイッチ!電力」を宣言しました。
 そこで具体的な提案として「ゆかいな野菜物語」の他にも、代替エネルギープロジェクトを推進しています。2011年11月からは、宅配業務の中で出てしまう野菜ゴミからバイオエネルギーを創出するプロジェクト「べジィエナジー ~もったいナイをエネルギーに~」を開始しました。このプロジェクトにより、年間約70トンの野菜ゴミから、電力16,800Kwh(1,680世帯分)とガス1,680㎥(1,400世帯分)のエネルギーを創出し、12トンのCO2を削減できます。
 また、エネルギーの使用自体を減らすため、本社では節電を行い、昨年6~9月は前年対比で43%消費電力を削減しました。今年4月には脱原発の声を集めるプロジェクト「原発いらない この指とまれキャンペーン」を実施し、ツイッターやイベントで呼びかけをしています。大地を守る会はこれからもさまざまな方法で、原発に頼らない社会の実現を提案していきます。


ベジィエナジー:バイオガスプラント内のゴミ集積場(バイオエナジー㈱)

 ▼スイッチ!電力について /info/news/2011/0422_2815.html
 ▼ベジィエナジーについて /info/press/2011/12/1680co212.html

大地を守る会とは

自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約14万3千人、生産者会員は全国に2,500人(2012年3月末現在)

取材に関するお問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)

広報担当:宇田川千夏、齋藤史恵、栗本遼

連絡先
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