有機野菜や自然食品など安心できる食材・食品の通販宅配サービス|大地を守る会|おいしいオーガニック革命

カラダと大地を守るために、食べることからエコシフト。


要 旨

 有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、日本列島に自生している在来種や各地域で農家が種継ぎをしながら育ててきた作物である「在来作物」をテーマにしたイベントを9月15日に開催します。イベントでは在来作物をテーマにした映画「よみがえりのレシピ」のダイジェスト版の上映と、監督とスローフードを提唱するノンフィクション作家・島村菜津さん、そして在来作物の生産者のトークショーを行います。
 在来作物は現在「伝統野菜」として道の駅などで人気ですが、形や色が不揃いになることもあるため、効率性を優先してきた1960年代以降、生産量は減る一方でした。大地を守る会では種を守り続けるためにも、在来作物を2003年より商品として販売し、生産者と消費者とともに在来作物を応援しています。


左から白ナス、舘岩赤かぶ、紫ししとう、赤ねぎ

●なかなか市場に出回らない、形も味も個性的な野菜「在来作物」

 在来作物とは、日本列島に自生している在来種や各地域で農家が種継ぎをしながら育ててきた作物のこと。さといらず、おかのり、ハンダマ、かきのもと、唐の芋...聞きなじみがないと思いますが、これらはすべて在来作物の名前です。近年はその珍しさや風味の豊かさから「伝統野菜」として人気を集めていますが、これまで生産量は減る一方でした。

●市場の野菜は、同じ形や色になる経済性のよい人工的にかけ合わせた種(F1種)が主流。
  在来作物は長年の選抜・淘汰で、不揃いでも遺伝的に安定した種。

 現在のスーパーで見かけるほとんどの野菜は「F1種(一代交配種)」という種から育てられています。F1種とは、異なる性質の種を人工的にかけ合わせたもので、形が揃う、見た目がよい、すぐ大きくなるなどの特徴を持っています。高度経済成長の真っ只中である1960年代に作られたこのF1種は、効率性・経済性を求める風潮の中で、農家の種採りの苦労をなくし、形や色、大きさの均等さが求められる市場に多くの作物を出荷できるので、またたく間に全国に広がりました。しかし、F1種の性質が続くのは一代限りなので、農家は毎年種苗会社からF1種を購入しなければなりません。
 一方で在来品種は、何代にもわたり各地域の風土に適合しながら絶えず選抜・淘汰され、遺伝的に安定しています。そして豊かな風味を持ち、それぞれの地域に根ざした作物に育ちます。自家採種で、持続的に同じ作物を育てることもできます。ただ、形や色、大きさがそろわないこともあり、経済性などの観点から、在来作物は作られなくなってしまいました。

●種をつなぐために、在来作物を販売。消費者からも「珍しい野菜に出会えて楽しい」と好評。

 大地を守る会では、種が途絶えてしまうことや、種苗会社から種を必ず買わなければならないという支配構造などに反対し、在来作物を作り続ける生産者とともに1998年に「種プロジェクト」を立ち上げ、2003年には在来作物を「とくたろうさん」という商品として販売を始めました。現在では作ってくれる作物も100を超え、約1200人の消費者が登録しています。購入者からは、毎回見たことのない野菜が入ってくるので楽しみ、初めて出会う野菜だけどレシピが入ってくるので無理なく食べられる等と好評です。消費者と生産者がともに、楽しみながら種を守り続けられる仕組みです。

【商品概要】

・商品名:とくたろうさん
・内容 :収穫があった時のみ、在来作物の野菜や果物を1~2品農家のレシピとともにお届け。
・価格 :630円を上限とする(※価格は届けられる野菜の種類や数に応じる)
・お届け内容例:
 <春> えごま、茎立菜、石岡高菜、大和真菜、島らっきょう、のらぼう菜、亀戸大根、ハンダマ、こしあぶら
 <夏> ひもとうがらし、島おくら、そうめんカボチャ、加茂ナス、白ナス、リュウキュウ、紫ししとう
 <秋> 隼人ウリ、マコモタケ、みの早生大根、モーウィー、といもがら
 <冬> 辺塚だいだい、日本ほうれんそう、からとり芋、安家大根、安納黄金、四方竹、大野紅かぶ、辛味かぶ
      ※気候等の関係で時期がずれたり、お届けができない場合があります。

●在来作物がテーマの映画の上映会と監督のトークショー9/15開催

 大地を守る会は在来作物をテーマとした映画「よみがえりのレシピ」に共感して、9月15日に映画のダイジェスト版の上映と監督らのトークショーのイベントを開催します。この映画は、山形県の在来作物と、その種を受け継ぎ守る人々の姿をとらえたドキュメンタリーで、大地を守る会が行っている取り組みと近いことから、この映画を通して在来作物や種について考えるきっかけにしてほしいとイベント開催を決めました。
 トークショーでは、監督の渡辺智史氏と、スローフードを提唱しているノンフィクション作家の島村菜津さんと、大地を守る会の生産者で映画の撮影地でもある山形で在来作物を育てている相馬一廣さんに在来作物を取り巻く現状などをお話しいただきます。

【イベント概要】

■日時  :2012年09月15日(土) 16:30 ~ 19:00
■会場  :千代田区立日比谷図書文化館 
■アクセス:地下鉄「霞ヶ関」駅徒歩5分、地下鉄「内幸町」駅徒歩3分、地下鉄「日比谷」駅徒歩7分
■イベント内容:映画「よみがえりのレシピ(ダイジェスト版)」上映+監督他のトークショー
■料金  :無料
■定員  :200名
■お問合せ:03-3402-8841 大地を守る会 CSR推進課 秋元
■トークショー出演者(予定):渡辺智史監督、島村菜津さん(ノンフィクション作家)、相馬一廣さん(生産者/月山パイロットファーム)他
■その他 :当日は在来作物の展示もしています。

●映画「よみがえりのレシピ」概要
■あらすじ:

 栽培者自身が種苗を管理し守ってきた伝統野菜(在来作物)は、世代を超えて地域に受け継がれてきました。しかし品種改良された作物より収量が少なく、病気にも弱いことから市場で評価されず、多くは消失してしまいました。そんな時代に独自の料理法で在来作物の存在に光を当てた"山形イタリアン"「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフ。野菜の個性的な味・食感・香りを生かした料理には、新鮮な魚介や肉と、地域の風土や物語も盛り込まれます。また焼き畑農法を研究する江頭宏昌先生は「ここにしかない価値」を秘める在来作物が地域再生の起爆剤になると確信しています。さらなる主役は、手間を惜しまず種(たね)を守り続ける農家の人たち。その笑顔と心意気を感じることで、何気ない日々の生活が少しだけ違って見える、そんな魅力が『よみがえりのレシピ』には溢れています。

<香港国際映画祭2012正式出品>


映画のワンシーン

■公開予定:2012年10月20日 ユーロスペース(渋谷)にてロードショー、その後全国順次公開
■映画ホームページ:http://y-recipe.net/
~渡辺智史監督よりメッセージ~

 在来作物は何十年、何百年という世代を超え、味、香り、手触り、さらに栽培方法、調理方法を現代にありありと伝える「生きた文化財」です。しかし、高度経済成長の時代、大量生産、大量消費に適応できず、忘れ去られてしまいました。
 社会の価値観が多様化する現代に、足並みを合わせるように在来作物は、貴重な地域資源として見直されています。在来作物を知ることは、食と農業の豊かな関係を知ることにつながります。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は、豊かな食を味わい、楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め、創造する姿です。この動きを日本全国、さらに世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として、伝えていきたいのです。

下記のようなことが取材できます

  • イベントの取材
  • 監督へのインタビュー
  • 在来作物のサンプルご提供
この他、ご要望に応じて対応させていただきますので、ご相談ください。

大地を守る会とは

自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約14万3千人、生産者会員は全国に2,500人(2012年3月末現在)

取材に関するお問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)

広報担当:齋藤史恵、宇田川千夏、栗本遼

連絡先
〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階
TEL
043-213-5860
FAX
043-213-5604
E-mail
press@daichi.or.jp




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