知らぬ間に遺伝子組み換え食品や、添加物を食べている！？食品表示について学ぶイベント11月30日開催	2012年10月16日
～消費者庁による食品表示の一元化法案提出を前に学んでおきたい～ 広報発表

　有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会は、消費者に加工食品の原材料表示について知ってもらうためにイベント「表示で知りたい食品の安全」を11月30日（金）に開催します。 　今回のイベントでは、日本よりも詳しい食品表示をしている韓国での事例を紹介しながら、食の問題に詳しいジャーナリスト・天笠啓祐さんに、日本の添加物表示の見方やその問題点をお話しいただきます。現在消費者庁では、加工食品の表示をめぐって制度の見直しを進めており、8月には検討会を終え、来年の通常国会には食品表示に関する法案が提出される予定です。この見直し案は多くの問題点も含んでいるので、消費者が食品表示の問題に関心を持つきっかけにしてほしいとイベントを企画しました。ぜひ告知にご協力ください。

●複雑な食品表示。原産国はどこ？遺伝子組み換えは大丈夫？

　普段何気なく見ている食品パッケージの原材料表示ですが、使われた全ての原材料がわかるわけではなく、さまざまなルールに基づいて表示・非表示が決められています。
　加工食品の原料原産地は全てが表示されているわけではなく、表示義務があるのは22食品群と4品目で、製品の原材料のうち単一の農畜水産物の重量割合が50％以上である商品のみが表示されています。
　また、添加物は使った全てを「物質名」で書くことが原則ですが、複数の組み合わせで効果を発揮することが多いものは「一括名」で表示してよいことになっています。たとえば、ph調整剤、調味料（アミノ酸等）などです。一方で韓国では、調味料（アミノ酸等）はL-グルタミン酸ナトリウム、ph調整剤は酢酸ナトリウム、と原料由来添加物が細かく表示されています。
　遺伝子組み換えについては食品により表示義務の有無があり、さらに表示を義務付けている食品でも、意図しない遺伝子組み換えの混入であれば5％まで認められています。一方でEUはすべての食品が表示義務の対象であり、混入についても許容度は0.9％であり、日本より格段に厳しい基準を設けています。
　昨年9月から行われている消費者庁の食品表示変更のための検討会では、上記のような添加物や遺伝子組み換え食品などの表示を改善をしたいと消費者側からの要望があがりましたが、ほとんど受け入れられず、むしろ「わかりやすい表示」という言葉を使った業界団体側の要望「表示の簡略化」を含んだ法案が来年の通常国会には提出される予定です。今回のイベントではそもそもわかりづらい日本の食品表示とその問題点を消費者に知ってもらうとともに、法案の今後の動きに注目するきっかけにしてほしいと企画しました。

大地を守る会とは

自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス（社会的企業）。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約14万3千人、生産者会員は全国に2,500人(2012年3月末現在）

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