【 中国に安心な食を広めるために。 北京での有機食材宅配事業 】中国消費者、食の安全へ高い関心。7/15開催の報告会を中国のテレビなど37媒体で紹介 |
2014年8月6日 |
|
有機食材宅配のパイオニア・大地を守る会が中国NGO「北京富平(フーピン)学校」と2013年5月に設立した、北京で有機野菜の宅配を行う合弁会社「富平創源(フーピンソウゲン)」が、7月15日に北京にて開催した報告会の概要と中国国内での反応を報告します。この報告会は、開始から1年が経過した宅配事業の生産や流通現場の成果等の報告と、富平創源が提唱する有機農業をマスコミを通して広く告知するために開催されました。
報告会では、利益追求のために過剰に農薬や肥料を使用して、生産者ないし消費者の健康を損ねたり、土地の生産性が下がる事態が各地で起き、この事態がさらに生産者と消費者の信頼関係を失わせ、悪循環が起きていると報告されました。この悪循環を断ち切るためには、有機農法への生産方法の変更はもちろんですが、なにより生産者と消費者の信頼関係構築が重要とされています。また、ネット上で有機農業の情報や技術を共有できるサイトを今年度中に作り、より多くの人が有機農業に参加できる仕組みを作ります。
報告会には中国のマスコミが22社出席し、テレビやネット記事など37媒体(7月15~21日の期間)で紹介されました。記事では、大地を守る会社長・藤田が「有機農業の伝道師」と伝えられるなど好意的に受けとめられています。また、報告会とは別に開催した湖南省の有機農業団体との交流会には約200名、幼稚園の保護者向けの講演会には約100名が参加するなど、消費者が食の安全への高い関心を持っていることがわかります。
報告会での様子。左から3番目が弊社社長・藤田。 北京での宅配の様子。
●報告会概要
■日時 :7月15日(火) 14:00~ 約1時間半 + 質疑応答時間
■後援 :シティバンク基金会
■内容 :宅配事業の生産や流通現場の成果等の報告、有機農業に関する宣言
■参加者:全体で約50名。中国側 )富平創源の技術顧問、生産者、物流提携会社、農業普及センター関係者、マスコミ、政府、
NGO関係者 日本側 )大地を守る会社長・藤田和芳
●中国での反応:記事紹介が37媒体と食の安全に高い関心。
弊社社長「同じ志でつながっていこう」に会場内から拍手など好意的な反応
今回の報告会では、22社のマスコミが参加し、フェニックステレビやネット記事の新浪、中国青年網、財経網など37媒体で記事が紹介されました。大地を守る会社長・藤田も報告会の中で講演をし、約40年の生産者と消費者の信頼関係構築の経験などを語り、記事の中では「有機農業の伝道師」とも紹介されました。そして、藤田が講演内にて一部で日中の関係が不安視されているが、有機農業など同じ志を持つところからつながっていこうと呼びかけると、会場内から拍手がおこりました。
また報告会とは別に開催された交流会と講演会には、幼稚園の保護者などあわせて約300名が参加しました。日本では中国での反日感情が高まった報道を目にすることも多いですが、講演会では質問も活発にされ、中国の消費者が食の安全に高い関心があり、かつ好意的に受け止めていることがわかりました。
座っているのが弊社社長・藤田。講演会後、中国で発売した著書にサインをしている。
●中国の有機農業において一番求められるもの:言行一致の生産者
富平創源では、有機農業の考え方に独自の理念を加えて「生態信頼農業」と名付けて提唱しています。今回の報告会では、できるだけ化学肥料や農薬を使わないことなど有機農業の原則を伝えるとともに、富平創源の独自の理念として「誠実に信義を守って行動し、言行が一致する生産者(流通業者)」が重要であると発表しました。それにより、生産者と消費者の信頼関係構築ができるとしています。「生態信頼農業」は主に大地を守る会の基準をもとに作られましたが、「言行一致」と掲げているのは中国ならでは。それだけ「言行一致」が必要だとされていることがわかります。
また、今後はネット上で栽培技術や経験を共有できるサイトを作り、有機農業の普及に努めるとしています。
中国の生産者たち
富平創源とは
大地を守る会と中国農村部の貧困問題に取り組むNGO「北京富平学校」と設立した合弁会社。北京にて有機農産物宅配サービス「富平創源」を2013年5月に開始。
下記のようなことが取材できます
- 弊社社長藤田和芳へのインタビュー
- 弊社担当者への取材
この他、ご要望に応じて対応させていただきますので、ご相談ください。
大地を守る会とは
自然環境と調和した、生命を大切にする社会の実現をめざし、1975年に設立のソーシャルビジネス(社会的企業)。安全・安心とおいしさにこだわった農・畜・水産物、加工食品、雑貨等をお届けする宅配サービス他を運営しています。現在、利用者数は約19万3千人、生産者会員は全国に2500人(2014年3月末現在)。
取材に関するお問い合わせ(取材ご希望の場合は、下記担当までご一報下さい)
広報担当:石井、町田、重松
- 連絡先
- 〒261‐8554 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3
幕張テクノガーデンD棟21階 - TEL
- 043-213-5860
- FAX
- 043-213-5604
- press@daichi.or.jp
|
ページの先頭に戻る |
|